オペレーションマニュアル

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オペレーションマニュアルについて

このマニュアルは将来必要となることがありますので、必ず参照しやすいところに保管してください。

本書の内容および製品の仕様は予告なしに変更されることがあります。

  • Microsoft、Windowsは、マイクロソフト企業グループの商標です。

  • iPadOS、LightningおよびMacは、Apple Inc. の商標です。

  • App Storeは、Apple Inc.のサービスマークです。

  • IOSは、Cisco Systems, Inc. またはその関連会社の米国およびその他の国における登録商標または商標であり、ライセンスに基づき使用されています。

  • USB Type-Cは、USB Implementers Forumの商標です。

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UAC-232の概要

高音質なオーディオ入力

UAC-232は独自のデュアルADコンバータ回路と32-bit Float録音技術、最大192kHzのサンプルレートにより、ゲイン調節不要で、超高解像度の音声として処理することができます。

ゲイン調節不要なオーディオ入力

デュアルADコンバータ回路により、ゲイン調節なしで大きな音から小さな音まで録音が可能です。

DAWなどのソフトウェアでの編集

32-bit Float WAVファイル形式で録音されるので、録音時の音質が編集時も保たれます。

デュアルADコンバータ回路について

UAC-232は1つのインプット回路に対し、入力ゲインの異なる2つのADコンバータを搭載しています。この仕組みにより、従来必要不可欠であったオーディオ入力時のゲイン調節を行わずに高品質な録音をDAWなどで行うことができます。

圧倒的なダイナミックレンジを実現

2つのADコンバータを組み合わせることで、1つのADコンバータでは実現できなかった幅広いダイナミックレンジを実現しています。

2つのADコンバータの切り替え

UAC-232は2つのADコンバータのデータを常に監視し、最適な録音結果が得られるように自動でADコンバータの選択を行います。

32-bit Float WAVファイルについて

32-bit Float WAVファイルは、従来の16/24-bit Linear WAVファイルに比べて以下のような特長があります。

これらの特長により、録音後のDAWなどのソフトウェアでの編集でも録音時の音の品質を保つことができます。

解像度の違い

32-bit Float WAVファイルは、小さな音でも高い解像度を保つことができるという特長を持っています。そのため録音後に小さな音を大きくする編集を行っても音の品質が失われません。

■ 16/24-bit Linear WAV

音量を上げる

解像度が低い
■ 32-bit Float WAV

音量を上げる

解像度が高い

クリップの違い

32-bit Float WAVファイルは、録⾳後の編集によりUAC-232の出⼒やDAWアプリケーションでクリップしたように聴こえる波形もWAVデータはクリップしていないので、⾳量を下げることでクリップの無い波形に復元することができます。

■ 16/24-bit Linear WAV

クリップして録音

音量を下げる

クリップしたまま
■ 32-bit Float WAV

クリップして録音

音量を下げる

クリップしていない

各部の役割

フロントパネル

INPUT端子1-2
マイクプリアンプを搭載した入力端子です。マイクやキーボード、ギターなどを接続します。XLR、標準フォーン(バランス、アンバランス)プラグに対応しています。マイクはXLRプラグで、キーボードやギターなどはフォーンプラグで接続してください。(→ 楽器やマイクを接続する
1:GND

2:HOT

3:COLD

PHANTOM POWERスイッチ
+48Vのファンタム電源の供給をON / OFFします。コンデンサーマイクを接続するときはONにします。
GUITAR / BASSスイッチ
INPUT端子1の回路をHi-Z対応に切り替えます。接続するギターやベースに合わせてONにします。
シグナルインジケーター
入力信号があると点灯します。
PHONES端子
ステレオ信号を出力します。ヘッドフォンを接続します。
PHONESノブ
ヘッドフォンの音量を調節します。(→ PHONESの音量を調節する)
POWERインジケーター
電源がONのとき点灯します。
OUTPUTノブ
OUTPUT端子から出力される信号の音量を調節します。(→ OUTPUTの音量を調節する
DIRECT MONITORスイッチ
INPUT端子からの音声を、パソコンを経由せず直接モニターするときはONにします。(→ ダイレクトモニターについて
32-BIT FLOATインジケーター
UAC-232が32-bit Floatで動作している時に点灯します。

リアパネル

DC 5V端子(Type-C)
ACアダプターまたはモバイルバッテリーを接続する電源用USB端子です。(→ 外部電源を使用する
USB端子(Type-C)
パソコン、iOS / iPadOSデバイスと接続するUSB端子です。(→ パソコンに接続するiOS / iPadOSデバイスに接続する
MIDI端子
外部MIDI機器と接続する端子です。
  • OUT端子:外部MIDI機器のMIDI IN端子と接続します。

  • IN端子:外部MIDI機器のMIDI OUT端子と接続します。

OUTPUT端子
ステレオ信号のL/Rをそれぞれ出力します。アンプ内蔵スピーカーなどを接続します。

パソコンに接続する

UAC-232はUSBバスパワー動作に対応しているため、パソコンからUSBケーブル経由で電源を供給できます。

  1. UAC-232を使って初めてWindowsパソコンでDAWアプリケーションに録音する場合は、専用ドライバをインストールする(→ ドライバをインストールする
    NOTE

    Macで使用する場合、ドライバは必要ありません。

  2. UAC-232にスピーカーやヘッドフォンなどの出力機器を接続している場合は、音量を最小にする(→ 音量を調節する
  3. UAC-232のUSB端子(Type-C)とパソコンのUSB端子をUSBケーブルで接続する
    NOTE

    データ転送に対応したUSBケーブルをご使用ください。

  4. POWERインジケーターが点灯していることを確認する

Macで使うには

Macで使用する場合、ドライバは必要ありません。

MacでUAC-232を32-bit Float動作させるには、以下の設定が必要です。

  1. Macの「アプリケーション」の「ユーティリティ」内にある「Audio MIDI設定」を開く
  2. オーディオ装置にZOOM UAC-232を選択して、入力と出力のフォーマットを32ビット浮動小数の設定にする

Windowsで使うには

ドライバをインストールする

WindowsパソコンでDAWアプリケーションに録音する場合は、事前に専用ドライバのインストールが必要です。

  1. zoomcorp.com からパソコンに「ZOOM UAC-232 Driver」をダウンロードする
    NOTE

    最新の「ZOOM UAC-232 Driver」は上記Webサイトからダウンロードできます。

  2. インストーラーを起動し、指示に従って「ZOOM UAC-232 Driver」をインストールする
    NOTE
    • インストール中は、UAC-232をパソコンに接続しないでください。

    • 詳細なインストール手順については、ドライバパッケージに同封されている「Installation Guide」を参照してください。

ドライバのコントロールパネルを設定する

  1. タスクバーの通知領域にある「ZOOM UAC-232 Control Panel」アイコンをクリックしてコントロールパネルを起動する。
  2. コントロールパネルの設定をする。
バッファサイズ設定
ドライバで使用するバッファのサイズを設定します。大きくするほど安定動作するようになりますが遅延時間が増えます。
サンプリング周波数設定
UAC-232のサンプリング周波数を設定します。DAWなどのアプリケーションで設定されている場合は、その設定が優先されることがあります。
転送フォーマット設定
UAC-232が送受信するデータのフォーマットを設定します。

通常は「32-bit Float」のままでご使用いただけますが、この設定で正しく動作しないアプリケーションの場合は「24-bit」をお試しください。

情報ダイアログを開く
バージョンなどが確認できます。
コントロールパネルを閉じる
コントロールパネルを閉じます。

iOS / iPadOSデバイスに接続する

iOS / iPadOS デバイスを使用する場合は、外部電源が必要です。

  1. UAC-232にスピーカーやヘッドフォンなどの出力機器を接続している場合は、音量を最小にする(→ 音量を調節する
  2. 外部電源に接続する(→ 外部電源を使用する
    NOTE

    iOS / iPadOSデバイスとUAC-232を接続するときは、先に電源をセットする必要があります。

  3. UAC-232のUSB端子(Type-C)とiOS / iPadOSデバイスをUSBケーブルで接続する

    iOS / iPadOSデバイスと接続する場合は、コネクタの形状に合わせたUSBケーブルや変換アダプターをご用意ください。

    USBケーブルはデータ転送に対応したものをお使いください。

    コネクタの種類必要なUSBケーブル/変換アダプター
    LightningコネクタUSB Type A to Cケーブル、Lightning -USB 3カメラアダプター
    Type-CコネクタUSB Type C to Cケーブル

外部電源を使用する

専用のACアダプター(ZOOM AD-17)または市販のUSBモバイルバッテリーを使用できます。

  1. DC 5V端子(Type-C)に専用ACアダプターのUSB端子を接続し、ACアダプターをコンセントに接続する
    HINT

    USBモバイルバッテリーを使用する場合は、DC 5V端子(Type-C)にモバイルバッテリーのUSBケーブルを接続します。

  2. POWERインジケーターが点灯していることを確認する

楽器やマイクを接続する

楽器やマイクを抜き差しするときは、 および を最小、 をOFFにしてください。

UAC-232は、入力信号を扱いやすいレベルにするために、入力ソースに応じて増幅しています。工場出荷時の増幅量は、以下のようになっています。

入力ソース増幅量
ダイナミックマイク(ファンタム電源OFF)+45 dB
コンデンサーマイク(ファンタム電源ON)+27 dB
ライン(GUITAR / BASS OFF)+24 dB
ギター/ベース(GUITAR / BASS ON)+18 dB
NOTE
  • 「ZOOM UAC-232 Mix Control」を使うと、増幅量を変更することができます。(→ ZOOM UAC-232 Mix Controlを使用する

  • 32-bit Float録音の場合、増幅量の設定によって録音品質が劣化することはありません。

楽器を接続する

  1. UAC-232に楽器を接続する
    • ギターやベースなどはINPUT端子1にシールドケーブルで接続します。

    • キーボードやミキサーなどは、INPUT端子1-2にシールドケーブル/TRSケーブルで接続します。

  2. ギターやベースギターを接続する場合はを押して点灯させる
    の状態説明
    ON(点灯)ギターやベースを直接接続する場合。

    が点灯しているとき、ハイインピーダンス(Hi-Z)に対応します。

    OFF(消灯)マイクやキーボードなどを接続する場合。
    NOTE
    • LINEレベルの楽器などを接続する場合は、フォーンプラグで接続してください。

    • ファンタム電源(48 V)はXLR端子にのみ供給されます。

マイクを接続する

  1. ダイナミックマイクやコンデンサーマイクを、INPUT端子1または2にマイクケーブルで接続する
  2. INPUT端子1にマイクを接続する時に、 が点灯している場合は、 を押して消灯させる
  3. コンデンサーマイクを接続する場合は、 を押して点灯させる
    の状態説明
    ON(点灯)コンデンサーマイクにファンタム電源を供給する場合。
    OFF(消灯)ダイナミックマイクを接続する場合。
    NOTE
    • マイクを接続する場合は、XLRプラグで接続してください。

    • ファンタム電源に対応していない機器を接続する場合は、をONにしないでください。機器が破損することがあります。

ダイレクトモニターについて

ダイレクトモニターをONにすると、UAC-232に入力された音声をパソコンを経由せずにヘッドフォンなどから直接モニターできます。これにより、遅延のないモニタリングが可能です。

  1. を押して点灯させる
HINT

「ZOOM UAC-232 Mix Control」を使うと、ダイレクトモニターの音量バランスを調節することができます。(→ ZOOM UAC-232 Mix Controlを使用する

音量を調節する

UAC-232に接続したスピーカーやヘッドフォンの音量を調節します。

接続した端子によって、音量を調節するノブが異なります。

NOTE

スピーカーやヘッドフォンを接続する前に、UAC-232の音量を最小にしてください。思わぬ大きな音が出て、耳などを傷める原因になります。

OUTPUTの音量を調節する

本体背面のOUTPUT端子の音量は を回して調節します。

PHONESの音量を調節する

本体正面のPHONES端子の音量は を回して調節します。

ZOOM UAC-232 Mix Controlを使用する

専用ミキサーアプリケーション「ZOOM UAC-232 Mix Control」により、ダイレクトモニターや配信ミキサーの音量バランスなど、内蔵ミキサーの設定を行うことができます。

ZOOM UAC-232 Mix Controlをインストールする

Windowsパソコン/Macの場合

  1. ZOOMのWebサイト(zoomcorp.com)より「ZOOM UAC-232 Mix Control」をダウンロードする

  2. 指示に従い、「ZOOM UAC-232 Mix Control」をインストールする

HINT
  • 最新の「ZOOM UAC-232 Mix Control」は上記Webサイトからダウンロードできます。

  • ご使用のOS環境に対応する「ZOOM UAC-232 Mix Control」をダウンロードしてください。

iOS / iPadOSの場合

  1. iOS / iPadOSデバイスでApp Storeを起動し、「UAC-232 Mix Control」を検索する

  2. 「UAC-232 Mix Control」の画面で「入手」をタップする

    「UAC-232 Mix Control」がインストールされます。

NOTE

先に、DAWなどMIDIポートを使用するアプリケーションを起動していると、「ZOOM UAC-232 Mix Control」用のMIDIポートが使われてしまい、正常に接続できない場合があります。

「ZOOM UAC-232 Mix Control」を起動してからアプリケーションを起動するか、アプリケーション側でMIDIIN2/MIDIOUT2(ZOOM UAC-232 MIDI)を使用しないように設定してください。

ZOOM UAC-232 Mix Control画面

INPUT LEVELスライダー
各チャンネルの入力信号の増幅量を調節します。(→ 表示波形の大きさを変更する
入力信号のレベル
各チャンネルの入力信号の大きさを表示します。(→ 表示波形の大きさを変更する
入力信号の波形
各チャンネルの入力信号の波形を表示します。(→ 表示波形の大きさを変更する
LEVELノブ
PANノブ
レベルメーター
Music / Streamingスイッチ
使用用途によって、MusicモードとStreamingモードを切り替えます。(→ Musicモード、Streamingモードについて
Loopbackスイッチ
ループバックをON / OFFします。(→ ループバックを設定する

表示波形の大きさを変更する

  1. 表示波形の大きさを調節する

    表示波形の大きさを変更したいチャンネルのINPUT LEVELスライダーを操作して、入力信号の波形が確認しやすい大きさになるように調節します。

HINT
  • ここで表示される波形の大きさは、DAWアプリケーション上で表示される録音波形とおおよそ同じになります。

  • INPUT LEVELスライダーを操作すると、入力信号の増幅量が変化しますが、録音品質が劣化することはありません。

NOTE
  • 32-bit Float録音に非対応のDAWアプリケーションでは、一定の音量以上を入力すると歪んでしまうことがあります。その場合は、この波形の大きさを小さくすることで回避することができます。

  • 32-bit Float録音動作確認済みアプリケーション一覧は、ZOOMのWebサイト(zoomcorp.com)で確認できます。

Musicモード、Streamingモードについて

USBオーディオの信号経路が使用用途に合わせて設定されます。

Musicモード

MusicモードはDAWアプリケーションなどを使用した音楽制作に適した設定です。

「ZOOM UAC-232 Mix Control」の をMusicにします。(購入後初めて使用する時や初期化後は、Musicモードになっています。)

一般的なオーディオインターフェースと同じように入力音声を別々の信号としてパソコンやiOS / iPadOSデバイス上で扱うことができるため、ギターとボーカルを同時に個別のトラックとして録音する場合などに便利です。

このモードでは、でダイレクトモニターのミックスバランスを調節できます。(→ ダイレクトモニターを調節する

使用例:音楽制作に使用する

Streamingモード

StreamingモードはWeb配信に適した設定です。

「ZOOM UAC-232 Mix Control」の をStreamingにします。

オーディオミキサーのように入力音声をミックスしてパソコンやiOS / iPadOSデバイス上で扱うことができるため、ギターとボーカルの弾き語りを配信する場合などに便利です。

このモードでは、で配信用ミキサーのミックスバランスを調節できます。(→ 配信用ミキサーを調節する

使用例:パソコンでのWeb配信に使用する

使用例:iOS / iPadOSデバイスでのWeb配信に使用する

ダイレクトモニターを調節する

  1. Musicモードに設定する

    を押してMusicモードに設定します。

  2. ダイレクトモニターの音量を調節する

    を回して各チャンネルの音量を調節します。

    で音量を上げすぎると、出力音がクリップしてしまうことがあります。レベルメーターが赤く点灯しないように調節してください。

  3. ダイレクトモニターの定位を設定する

    を回して各チャンネルの定位を設定します。

配信用ミキサーを調節する

  1. Streamingモードに設定する

    を押してStreamingモードに設定します。

  2. 配信用ミキサーの音量を調節する

    を回して各チャンネルの音量を調節します。

    で音量を上げすぎると、配信される音がクリップしてしまうことがあります。レベルメーターが赤く点灯しないように調節してください。

  3. 配信用ミキサーの定位を設定する

    を回して各チャンネルの定位を設定します。

HINT

Streamingモード中に をONにすると、配信用ミキサーのミックスバランスをモニターすることができます。

ループバックを設定する

ループバックをONにすると、UAC-232のINPUT端子1-2に入力された音声とパソコンから再生した音声をミックスして再度パソコンに入力(ループバック)することができます。

パソコンで再生したBGMとUAC-232に入力した音声をミックスしてライブ配信する場合などに便利です。

マイクや楽器の音声がUAC-232に入力されます。
パソコンからのBGMがUAC-232に入力されます。
マイクや楽器の音声とパソコンのBGMをミックスして、パソコンへ出力します。
  1. 「ZOOM UAC-232 Mix Control」の をONにする
NOTE

UAC-232のループバックを有効にしている時は、DAWアプリケーションまたは配信用のアプリケーション上で、UAC-232のモニターを無効に設定してください。

有効に設定すると無限ループが生まれ、大きなノイズが出力される場合があります。

工場出荷時の設定に戻す

UAC-232のスイッチと内蔵ミキサーの設定を工場出荷時の設定に戻します。

  1. INPUT端子1の を押しながら、USBケーブルを接続して電源を入れる
  2. 初期化を実行する
    実行INPUT端子1の を押します。

    INPUT端子1の が点滅し、初期化が実行されます。

    キャンセル、INPUT端子2の のいずれかを押します。

ファームウェアを管理する

ファームウェアのバージョンを確認する

UAC-232のファームウェアのバージョンを確認することができます。ファームウェアのバージョンを確認するには、専用ミキサーアプリケーション「ZOOM UAC-232 Mix Control」が必要です。(→ ZOOM UAC-232 Mix Controlを使用する

ファームウェアをアップデートする

UAC-232のファームウェアを、最新のバージョンにアップデートできます。最新のファームウェアアップデート用ファイルはZOOMのWebサイト(zoomcorp.com)からダウンロードできます。

UAC-232のダウンロードページにある「UAC-232ファームウェア・アップデートガイド」に従ってください。

使用例:音楽制作に使用する

DAWアプリケーションを使ってギターとボーカルを同時に録音するなど音楽制作に使用する場合は、UAC-232をMusicモードで使用します。(購入後初めて使用する時や初期化後はMusicモードになっています。)

ギターとボーカルの音声は別々のトラックとして録音することができます。

  1. 「ZOOM UAC-232 Mix Control」の をMusicモードにする(→ Musicモード
  2. iOS / iPadOSデバイスの場合は、電源をセットする(→ 外部電源を使用する
    NOTE

    iOS / iPadOSデバイスとUAC-232を接続するときは、先に電源をセットする必要があります。

  3. UAC-232と、パソコンやiOS / iPadOSデバイスを接続する(→ パソコンに接続するiOS / iPadOSデバイスに接続する
  4. マイクや楽器を接続し、各スイッチを設定する(→ 楽器を接続するマイクを接続する
  5. または を回して出力の音量を調節する(→ 音量を調節する
  6. パソコンやiOS / iPadOSデバイスでDAWアプリケーションを起動し、オーディオデバイスとしてUAC-232を選択する
  7. 32-bit Float のプロジェクトを作成して録音を開始する。
    NOTE

    DAWアプリケーションの操作の方法については、各アプリケーションのマニュアルを参照してください。

使用例:パソコンでのWeb配信に使用する

パソコンと接続してWeb配信を行う場合は、UAC-232をStreamingモードに切り替えます。UAC-232をStreamingモードに切り替えるにはアプリ「ZOOM UAC-232 Mix Control」から操作する必要があります。(→ ZOOM UAC-232 Mix Controlを使用する

  1. 「ZOOM UAC-232 Mix Control」の をStreamingモードにする(→ Streamingモード
  2. UAC-232とパソコンを接続する(→ パソコンに接続する
  3. マイクや楽器を接続し、各スイッチを設定する(→ 楽器を接続するマイクを接続する
  4. パソコンの入出力デバイスとしてUAC-232を選択する
  5. パソコンからの音声をループバックする場合は、「ZOOM UAC-232 Mix Control」の スイッチを押して点灯させる(→ ループバックを設定する

  6. または を回して出力の音量を調節する(→ 音量を調節する
  7. パソコンで配信用のアプリケーションを起動し、「オーディオ」あるいは「入出力」デバイスとして UAC-232を選択する
  8. 配信を開始する
NOTE
  • BGMは著作者から許諾を得たものを使用してください。

  • 配信アプリケーションの操作の方法については、各アプリケーションのマニュアルを参照してください。

使用例:iOS / iPadOSデバイスでのWeb配信に使用する

iOS / iPadOSデバイスでWeb配信を行う場合は、UAC-232をSTREAMINGモードに切り替えます。

  1. 「ZOOM UAC-232 Mix Control」の をStreamingモードにする(→ Streamingモード
  2. 電源をセットする(→ 外部電源を使用する
    NOTE

    iOS / iPadOSデバイスとUAC-232を接続するときは、先に電源をセットする必要があります。

  3. UAC-232とiOS / iPadOSデバイスを接続する(→ iOS / iPadOSデバイスに接続する
  4. マイクや楽器を接続し、各スイッチを設定する(→ 楽器を接続するマイクを接続する

  5. または を回して出力の音量を調節する(→ 音量を調節する
  6. iOS / iPadOSデバイスで配信用のアプリケーションを起動して配信を開始する
    NOTE

    配信アプリケーションの操作の方法については、各アプリケーションのマニュアルを参照してください。

付属の面ファスナーテープで出来ること

付属の面ファスナーテープはサイドにあるシャフトにケーブルを固定するなど便利に使えます。

その他、本体を固定するために使用したり、マイクスタンドに取り付けたりすることができます。

ミキサーダイアグラム

用語について

USBオーディオインターフェース

マイクや楽器などの音声をパソコンやiOS / iPadOSデバイスに取り込んだり、スピーカーやヘッドフォンにパソコンなどからの音声を出力したりすることのできる機器です。

ダイナミックマイク

ファンタム電源を必要とせず、丈夫で耐久性があるマイクです。

コンデンサーマイク

一般的に感度が高く、高音質で音を拾うマイクです。使用するにはファンタム電源の供給が必要です。

ファンタム電源(48 V)

一部のコンデンサーマイクなど、外部電源で動作する機器に電力を供給する機能です。

+48 Vが一般的です。

故障かな?と思う前に

パソコンに接続しても認識されない

  • データ転送に対応したUSBケーブルを使用してください。

  • USBケーブルがUAC-232のDC 5V端子ではなくUSB端子に接続されていることを確認してください。

UAC-232のデバイスを選択できない/使用できない

  • UAC-232がパソコンに正しく接続されていることを確認してください。(→ パソコンに接続する

  • UAC-232を使用しているソフトウェアをすべて終了し、UAC-232と接続しているUSBケーブルを抜き差ししてください。

  • USBハブを使用している場合は使用を中止し、パソコンのUSBポートに直接UAC-232を接続してください。

  • Windowsパソコンに接続している場合は、専用ドライバをインストールするとDAW以外のアプリケーションの問題を解消できる場合があります。(→ ドライバをインストールする

  • 専用ドライバをインストールし直してください。

入力端子に接続している機器の音が歪む、小さい、もしくは無音

  • コンデンサーマイクを使用している場合は、 をONにしてください。

  • または で音量を調節してください。

  • 「ZOOM UAC-232 Mix Control」で波形表示の大きさを調節してください。

  • 「ZOOM UAC-232 Mix Control」上のレベルメーターが赤く点灯している場合は、で調節してください。

再生や録音ができない

  • 使用しているパソコンの[サウンド]の設定で、[ZOOM UAC-232]が選択されていることを確認してください。

  • 使用しているソフトウェアの入出力設定でUAC-232が選択されていることを確認してください。

  • UAC-232を使用しているソフトウェアをすべて終了し、UAC-232と接続しているUSBケーブルを抜き差ししてください。

再生している音が聞こえない、もしくは小さい

  • スピーカーの接続、およびスピーカーの音量を確認してください。

  • または で音量を調節してください。

iOS / iPadOSデバイスで使用できない

再生や録音中に音が途切れる

  • 使用しているソフトウェアでオーディオのバッファサイズが調節できる場合は、バッファサイズを大きくしてください。

  • オートスリープ機能などのパソコンの省電力の設定をOFFにしてください。

  • USBハブを使用している場合は使用を中止し、パソコンのUSBポートに直接UAC-232を接続してください。

  • Windowsパソコンの設定を音楽制作用に最適化する方法を、ZOOMのWebサイト(zoomcorp.com)で公開しています。記載している設定を試してください。

ダイレクトモニターのノイズが大きい

  • 入力を接続していないチャンネルのを最小にしてください。

仕様

入出力チャンネル数入力チャンネル数モノラル (MIC / LINE)2
出力チャンネル数ステレオ (TRS)1
ステレオ (PHONES)1
接続端子INPUT 1-2仕様XLR/TRS コンボジャック

(XLR:2番HOT、TRS:TIP HOT)

入力インピーダンスXLR:2.7 kΩ

TRS:4 kΩ / 1 MΩ (HI-Z選択時)

最大入力レベルXLR:+6 dBu

TRS:+24 dBu / +11.5 dBu (HI-Z選択時)

ファンタム電源+ 48 V
OUTPUT仕様TRSフォーンジャック (バランス)
最大出力レベル+18 dBu (@0 dBFS)
出力インピーダンス100 Ω
PHONES

仕様標準ステレオフォーンジャック

100 mW + 100 mW @63 Ω

出力インピーダンス12 Ω
MIDIIN / OUT(5ピンDINジャック)
USBUSB Type-C (オーディオインターフェース機能)

※データ転送に対応したUSBケーブルを使用してください。USBバスパワー対応。

DC 5VUSB Type-C (電源供給用)
周波数特性INPUT44.1 kHz: 20 Hz - 20 kHz +0.1 dB / -0.2 dB

192 kHz: 20 Hz - 80 kHz +0.1 dB / -0.2 dB

OUTPUT44.1 kHz: 20 Hz - 20 kHz +0.0 dB / -0.1 dB

192 kHz: 20 Hz - 80 kHz +0.0 dB / -1.0 dB

PHONES44.1 kHz: 20 Hz - 20 kHz +0.0 dB / -0.5 dB

192 kHz: 20 Hz - 80 kHz +0.0 dB / -1.0 dB

入力換算ノイズ-127 dBu以下(IHF-A)
オーディオインターフェース入出力数録音:2チャンネル

再生:2チャンネル

サンプリング周波数192 kHz、176.4 kHz、96 kHz、88.2 kHz、48 kHz、44.1 kHz
ビット深度32-bit Float / 24-bit
インターフェースUSB 2.0
クラスUSB Audio Class 2.0
電源ACアダプター(ZOOM AD-17):DC 5 V/1 A

※USBバスパワー対応

定格電流USB / ACアダプター (5 V):293 mA
消費電力最大 5 W
外形寸法164 mm (W) x 105.5 mm (D) x 65 mm (H)
質量(本体のみ)355 g

※0 dBu = 0.775 Vrms

〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台4-4-3
Z2I-4793-02