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本マニュアルの一部または全部を無断で複製/転載することを禁じます。
文中の製品名、登録商標、会社名は、それぞれの会社に帰属します。文中のすべての商標および登録商標は、それらの識別のみを目的として記載されており、各所有者の著作権を侵害する意図はありません。
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オペレーションマニュアルについて
このマニュアルは将来必要となることがありますので、必ず参照しやすいところに保管してください。
本書の内容および製品の仕様は予告なしに変更されることがあります。
Microsoft、Windowsは、マイクロソフト企業グループの商標です。
iPad、Mac、macOSおよびLightningは、Apple Inc. の商標です。
iPhone の商標はアイホン株式会社のライセンスに基づき使用されています。
USB Type-Cは、USB Implementers Forumの商標です。
文中のイラスト及び表示画面は、実際の製品と異なる場合があります。
用語について
メモリー
録音したフレーズ、ルーパー設定、リズム設定、選択したエフェクトを記録したものを「メモリー」と呼び、簡単に呼び出すことができます。フレーズの呼び出しや保存はメモリー単位で行い、100個まで保存できます。
オートセーブ
録音したフレーズ、ルーパーやリズムの設定変更、選択したエフェクトを自動的に保存する機能です。
ECO モード
操作をやめてから10時間経過したときに電源を自動的にOFFにする機能です。
MS-90LP+の概要
高音質なループを実現
MS-90LP+はデュアルADコンバータ回路の搭載と32-bit float WAVファイルへの対応により、高音質なループを実現します。
デュアルADコンバータ回路について
MS-90LP+は1つのインプット回路に対し、入力ゲインの異なる2つのADコンバータを搭載しています。
圧倒的なダイナミックレンジを実現
2つのADコンバータを組み合わせることで、1つのADコンバータでは実現できなかった幅広いダイナミックレンジを実現しています。
2つのADコンバータの切り替え
MS-90LP+は2つのADコンバータのデータを常に監視し、最適な入力結果が得られるように自動でADコンバータの選択を行います。
32-bit float WAVファイルについて
MS-90LP+で録音したフレーズは32-bit float WAVファイル形式で保存されます。
32-bit float WAVファイルは、従来の16/24-bit WAVファイルに比べて以下のような特長があります。これらの特長により、音量調節時に録音時の音の品質を保つことができます。
解像度の違い
32-bit float WAVファイルは、小さな音で録音しても高い解像度を保つことができるという特長を持っています。そのため録音後に音量を大きくしても音の品質が失われません。
■ 16/24-bit WAV | |||
音量を上げる | 解像度が低い |
■ 32-bit float WAV | |||
音量を上げる | 解像度が高い |
クリップの違い
32-bit float WAVファイルは、音量を上げたときにMS-90LP+からの出⼒ではクリップしたように聴こえる波形もWAVデータはクリップしていないので、⾳量を下げることでクリップの無い波形に復元することができます。
■ 16/24-bit WAV | |||
クリップして録音 | 音量を下げる | クリップしたまま | |
■ 32-bit float WAV | |||
クリップして録音 | 音量を下げる | クリップしていない | |
MS-90LP+の構成
信号の流れ
- ルーパー
- フレーズを録音してループ再生します。(→ルーパーを使用する)
- エフェクト
- ループ再生にエフェクト効果を加えることができます。(→ループ再生にエフェクト効果を加える(LOOP FX画面))
- リズム
- フレーズ録音時やループ再生時にリズムを再生します。(→リズムを使用する(RHYTHM画面))
- マスターボリューム
- 全体の音量を調節します。メモリーを切り替えても設定は保持されます。(→全体の出力レベルを調節する(OUTPUT VOLUME))
- OUTPUT
- アンプを接続します。
ギター、ルーパー、リズムの出力を以下のように振り分けることもできます。(→出力の経路を設定する(ROUTING))
リズムの音をR端子から出力(ギター、ルーパーの音はL(MONO)端子からモノラルで出力)
ギターの音をR端子から出力(ルーパーの音をL(MONO)端子から出力、リズムはステレオで出力)
メモリーの概念
メモリー
録音したフレーズ、ルーパー設定、リズム設定、選択したエフェクトを記録したものです。呼び出しや保存はメモリー単位で行い、100個のメモリーを記録することができます。
各部の役割
フロントパネル
- ディスプレイ
- ルーパーの状態、パラメーターの設定値などを表示します。
- 出力端子
- アンプや他のエフェクターに接続します。
モノラルの場合は、MONOに接続します。
- パラメーターノブ
- パラメーター調節、各種設定を行います。
- サブフットスイッチ
- ルーパーの停止やフレーズ録音をUNDOしたり、ルーパー再生のエフェクトのON/OFFやRHYTHMの再生/停止を行います。
- 入力端子
- ギターなどの楽器や他のエフェクターに接続します。
モノラルの場合は、MONOに接続します。
- インジケーター
- 点滅でテンポを表示します。
- フットスイッチ
- ルーパーの録音/再生操作を行います。
リアパネル
- MIDI端子
- 3.5 mm TRSケーブルを使用して、MIDI機器を接続します。
5pin DIN端子のMIDI機器と接続する場合は、5pin DIN-TRS MIDI(Type-A)の変換ケーブルを使用してください。
MIDI機器と接続することで、MS-90LP+のコントロールや他製品との同期などができます。
- USB(Type-C)端子
- パソコンまたはスマートフォン/タブレットと接続して以下のことができます。
メモリーをバックアップする
ループ音源をインポートする
MS-90LP+をMIDI機能を使ってコントロールする
USBバスパワー動作に対応しています。
- DC9V AC アダプター端子
- 専用のACアダプター(ZOOM AD-16)を接続します。
ディスプレイの表示について
ここではMS-90LP+で表示される画面と、各画面中の操作について説明します。
ホーム画面
電源をONにしたときに表示されます。
選択中のメモリーが表示され、フレーズの録音/再生/停止やルーパーの設定を行います。
- 選択中のメモリー番号
- メモリー名
- フレーズが一度も録音されていない場合は「Empty」と表示されます。
- ルーパー設定
- フレーズの録音時間や再生/停止方法、音量を設定します。(→ルーパーを設定する)
■ルーパーの状態によって画面の色が変わります。
フレーズ録音/オーバーダビング中:赤色
ループ再生中:緑色
再生停止操作後、停止設定によって再生が停止するまで:薄緑色
エフェクトON(フレーズ録音中):紫色
エフェクトON(ループ再生中):青色
■ホーム画面ではフットスイッチで以下の操作ができます。
- フレーズの録音/再生
- 再生中に押すと、オーバーダビングすることもできます。(→ルーパーの操作について)
- エフェクトON/OFF
- ループ再生/録音中にエフェクトのON/OFFができます。(→ループ再生にエフェクト効果を加える(LOOP FX画面))
- 最後に重ねて録音したフレーズの取り消し(UNDO機能)
- UNDO機能の後は、UNDO機能をとりけします(REDO機能)。(→最後に重ねて録音したフレーズを取り消す(UNDO機能)、取り消したフレーズを復活させる(REDO 機能))
- リズムの再生/停止
- リズムを再生するとテンポに合わせてインジケーターが点滅します。(→リズムを使用する(RHYTHM画面))
- 録音/ループ再生の停止
- 停止中に長押しするとフレーズを削除します。(→再生を停止する)
ホーム画面を表示させるには
MEMORY画面
ホーム画面で(MEMORYノブ)を押すと表示され、メモリーを選択できます。
- 選択中のメモリー
- メモリー名
- フレーズが一度も録音されていない場合は「Empty」と表示されます。
(MEMORYノブ)を回すとメモリーを選択できます。
フレーズが録音されているメモリーを選択すると、(選択アイコン)が(再生/停止/選択アイコン)に変わります。(MEMORYノブ)を押すと、選択中のメモリーをループ再生/停止できます。
MEMORY画面を終了させるには
(MENUノブ)を押すと、選択中のメモリーを確定してホーム画面に戻ります。
(LOOP FXノブ)または(RHYTHMノブ)を押してホーム画面に戻ることもできます。
LOOP FX画面
ホーム画面で(LOOP FXノブ)を押すと表示され、ループ再生に加えるエフェクトを選択できます。
- 選択中のエフェクト
(LOOP FXノブ)を回すと、エフェクトを選択できます。
ループ再生中に(LOOP FXスイッチ)を押すと、選択したエフェクトをON/OFFします。(ONの間は画面が青色に変わります。)
ループ録音中に(LOOP FXスイッチ)を押すと選択したエフェクトの待機状態になり、再生時にエフェクトがONになります。
LOOP FX画面を終了させるには
(MENUノブ)を押すと、選択中のエフェクトを確定してホーム画面に戻ります。
(MEMORYノブ)、(LOOP FXノブ)、(RHYTHMノブ)のいずれかを押してホーム画面に戻ることもできます。
RHYTHM画面
MENU画面
MS-90LP+の各種設定を行います。
- 選択中の設定項目
- 選択されている設定項目は、中央に大きく表示されます。
- 設定項目
- 設定項目がアイコンで表示され、(MENUノブ)を回して選択します。
- (MEMORYノブ)
- ホーム画面 に戻ります。
- (MENUノブ)
- 選択した設定項目を表示します。
MENU画面の操作
接続する
- ギター
- エフェクター
- ギターアンプ
- ドラムマシンなどのMIDI機器
- ACアダプター(ZOOM AD-16)
- パソコン(Mac/Windows)、iPhone/iPad、モバイルバッテリー
- USBケーブル(Type-C)で接続します。
メモリーのバックアップ、ループ音源のインポート、USB MIDIの送受信などができます。
電源をON/OFF する
電源を入れる
電源を切る
ルーパーを使用する
演奏したフレーズを録音して、最大で90分のループフレーズを作ることができます。
録音したフレーズは以下の形式のステレオファイルで保存されます。
ファイル:WAVフォーマット
サンプルレート:44.1 kHz
ビット深度:32-bit Float
リズムを再生(→リズムを使用する(RHYTHM画面))しながらフレーズ録音を行うとクオンタイズが有効になり、録音終了のタイミングが多少ずれても、自動的に補正され正確なタイミングでループ再生されます。
ルーパーの録音/再生中は、他の画面に切り替えても録音、再生を続けます。
ルーパーの操作について
ここではルーパーの基本操作について説明します。
フレーズを録音する
録音を停止してループ再生を開始する
再生を停止する
録音したフレーズのループ再生を開始する
録音したフレーズに、別の演奏を重ねて録音する(オーバーダビング)
最初の録音終了後に、即座にオーバーダビングを開始したり、ループ再生せず停止させることもできます。(→最初のフレーズの録音終了後の動作を選択する(REC MODE))
最後に重ねて録音したフレーズを取り消す(UNDO機能)
最後に重ねて録音したフレーズをワンタッチで取り消すことができます。
取り消したフレーズを復活させる(REDO 機能)
取り消したフレーズをワンタッチで復活させることができます。
フレーズを消去する
ルーパーを設定する
ここではホーム画面で行うことができるルーパーの各種設定(録音時間の設定/フレーズ再生の開始・停止設定/フレーズ再生の音量設定)について説明します。
その他のルーパーの詳細設定については「ルーパー設定」を参照してください。
録音時間を設定する(TIME)
フレーズの録音時間を設定します。
フレーズ再生の開始方法を設定する(START)
ループ再生を開始したときの再生方法を設定します。
停止方法を設定する(STOP)
ループ再生の停止操作をしたときの停止方法を設定します。
ルーパーの音量を調節する(LOOP VOL)
フレーズの再生音量を調節します。
ルーパーのテンポについて
ルーパーのテンポはリズムと共有されています。
テンポは「リズムのテンポを設定する(BPM)」で設定することができます。
フレーズ録音済みのメモリーは、テンポを変更することができません。
リズムのプリカウント機能をONにすると、プリカウント後に録音が開始されます。(→プリカウントを設定する(PRECOUNT))
リズム再生中(→リズムを使用する(RHYTHM画面))はクオンタイズが有効になり、録音終了のタイミングが多少ずれても、自動的に補正され正確なタイミングでループ再生されます。
フットスイッチを押した間隔でテンポを設定することもできます(タップテンポ)。(→ループ再生にエフェクト効果を加える(LOOP FX画面))
ループ再生にエフェクト効果を加える(LOOP FX画面)
ループ再生時に、逆再生や再生速度を半分/倍速にしたり、短い区間を繰り返し再生などのエフェクト効果を加えることができます。
リズムを使用する(RHYTHM画面)
内蔵されたリズムに合わせてフレーズ録音/ループ再生することができます。
リズムを再生/停止する
リズムパターンを選択する(PATTERN)
リズムパターン
No. | PatternName | TimSig | No. | PatternName | TimSig | No. | PatternName | TimSig |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 8 BEATS 1 | 4/4 | 24 | SHUFFLE 1 | 4/4 | 47 | LO-FI HH 1 | 4/4 |
2 | 8 BEATS 2 | 4/4 | 25 | SHUFFLE 2 | 4/4 | 48 | LO-FI HH 2 | 4/4 |
3 | 8 BEATS 3 | 4/4 | 26 | SHUFFLE 3 | 4/4 | 49 | NU JAZZ 1 | 4/4 |
4 | 8 BEATS 4 | 4/4 | 27 | SHUFFLE 4 | 4/4 | 50 | NU JAZZ 2 | 4/4 |
5 | 16 BEATS 1 | 4/4 | 28 | BOSSA 1 | 4/4 | 51 | HOUSE 1 | 4/4 |
6 | 16 BEATS 2 | 4/4 | 29 | BOSSA 2 | 4/4 | 52 | HOUSE 2 | 4/4 |
7 | FUNK 1 | 4/4 | 30 | CAJON 1 | 4/4 | 53 | TECHNO 1 | 4/4 |
8 | FUNK 2 | 4/4 | 31 | CAJON 2 | 4/4 | 54 | TECHNO 2 | 4/4 |
9 | FUSION | 4/4 | 32 | CAJON 3 | 4/4 | 55 | DANCE HALL | 4/4 |
10 | JAZZ FUNK 1 | 4/4 | 33 | CAJON 4 | 4/4 | 56 | TRIPLET | 4/4 |
11 | JAZZ FUNK 2 | 4/4 | 34 | SAMBA 1 | 4/4 | 57 | JAZZ WALTZ 1 | 3/4 |
12 | POP 80S 1 | 4/4 | 35 | SAMBA 2 | 4/4 | 58 | JAZZ WALTZ 2 | 3/4 |
13 | POP 80S 2 | 4/4 | 36 | SAMBA 3 | 4/4 | 59 | CT WALTZ 1 | 3/4 |
14 | MOTOWN | 4/4 | 37 | SALSA 1 | 4/4 | 60 | CT WALTZ 2 | 3/4 |
15 | DISCO | 4/4 | 38 | SALSA 2 | 4/4 | 61 | 5/4 GROOVE 1 | 5/4 |
16 | JAZZ 1 | 4/4 | 39 | CUBA GROOVE 1 | 4/4 | 62 | 5/4 GROOVE 2 | 5/4 |
17 | JAZZ 2 | 4/4 | 40 | CUBA GROOVE 2 | 4/4 | 63 | METRONOME | |
18 | JAZZ 3 | 4/4 | 41 | DJEMBE 1 | 4/4 | 64 | METRONOME 3 | 3/4 |
19 | JAZZ 4 | 4/4 | 42 | DJEMBE 2 | 4/4 | 65 | METRONOME 4 | 4/4 |
20 | COUNTRY 1 | 2/4 | 43 | REGGAE 1 | 4/4 | 66 | METRONOME 5 | 5/4 |
21 | COUNTRY 2 | 2/4 | 44 | REGGAE 2 | 4/4 | 67 | GUIDE 1 | 4/4 |
22 | BLUES 1 | 4/4 | 45 | NU SOUL 1 | 4/4 | 68 | GUIDE 2 | 4/4 |
23 | BLUES 2 | 4/4 | 46 | NU SOUL 2 | 4/4 |
リズムのテンポを設定する(BPM)
リズムの音量を設定する(VOLUME)
メモリーを切り替える
MS-90LP+は、録音したフレーズをメモリー単位で管理します。メモリーにはルーパー設定やリズム設定、選択したエフェクトも合わせて保存されます。
メモリーに保存される設定は以下の通りです。
ルーパー設定:TIME/START/STOP/LEVEL(ルーパー)/AUTO REC/FADE TIME/REC MODE
リズム設定:PATTERN/BPM/LEVEL(リズム)/RHYTHM SYNC/PRECOUNT
その他の設定:LOOP FX/MEMORY NAME
メモリーは100個用意されています(メモリー番号001〜100)。
メモリーを管理する
メモリーを保存する(SAVE MEMORY)
オートセーブ機能を「OFF」や「SETTING ONLY」に設定しているときは、録音したフレーズや各設定を必要に応じて手動で保存します。
オートセーブ機能の初期設定は「SETTING & PHRASE」になっており、録音したフレーズや各設定は自動的に保存されます。
オートセーブ機能について詳しくは、「オートセーブを設定する(AUTO SAVE)」を参照してください。
メモリーをコピーする(COPY MEMORY)
メモリーを他の場所にコピーすることができます。
メモリーの名前を変更する(MEMORY NAME)
使用可能な文字/記号は次の通りです。
! % & ' + , - . = _ (space) A–Z, a–z, 0–9
パソコンまたはスマートフォン/タブレットとファイルのやり取りをする
MS-90LP+をパソコンまたはスマートフォン/タブレットに接続して、メモリーのバックアップ、ループ音源のインポートなどができます。
パソコンまたはスマートフォン/タブレットと接続する
MS-90LP+のフォルダー・ファイル構成
- メモリーフォルダー
- 録音したフレーズやルーパー設定、リズム設定などが保存されます。
- 録音したフレーズのオーディオファイル
- 録音したフレーズがステレオファイルとして保存されます。
- メモリーの設定ファイル
パソコンまたはスマートフォン/タブレットとの接続を解除する
MIDI機器を使用する
MS-90LP+にパソコンやMIDI機器を接続すると、パソコンやMIDI機器でメモリー切り替えを操作したり、テンポ同期することができます。
その他の設定(MENU画面)
ルーパー設定
フェードイン/フェードアウトの時間を設定する(FADE TIME)
「フレーズ再生の開始方法を設定する(START)」、「停止方法を設定する(STOP) 」で「FADE」を選択したときの、フェードイン/フェードアウトの時間を設定します。
オート録音をON/OFFする(AUTO REC)
オート録音機能を使うと、演奏と同時にフレーズ録音を開始することができます。
録音を開始する音の大きさを設定します。
最初のフレーズの録音終了後の動作を選択する(REC MODE)
最初のフレーズを録音中に(フットスイッチ)を押したときや、設定した時間まで録音したときの動作を選択することができます。
リズム設定
プリカウントを設定する(PRECOUNT)
フレーズ録音を開始する前に、カウント音を再生することができます。
ルーパーにリズムを同期させる(RHYTHM SYNC)
フレーズ録音やループ再生を開始/停止するときに、リズムを同時に再生/停止することができます。
MIDI設定
MIDI受信チャンネルを設定する(MIDI RX CH)
MS-90LP+をコントロールする情報を受信するMIDIチャンネルを設定します。
MIDI送信チャンネルを設定する(MIDI TX CH)
MS-90LP+が送信するMIDIチャンネルを設定します。
MIDIクロックを送信する(MIDI CLOCK OUT)
MS-90LP+から外部MIDI機器にMIDIクロックを送信します。
プログラム・チェンジ情報を送信する(PROGRAM CHANGE OUT)
メモリー切り替え時に外部MIDI機器へプログラム・チェンジ情報を送信します。
MIDIの出力を設定する(MIDI THRU)
MIDI IN 端子やUSB端子から入力したMIDI情報を、どの端子に出力するかを設定します。
本体設定
出力の経路を設定する(ROUTING)
出力の経路を使用方法によって選択できます。
全体の出力レベルを調節する(OUTPUT VOLUME)
MS-90LP+の出力音の音量を調節できます。出力音が歪んでしまう場合は音量を下げてください。
オートセーブを設定する(AUTO SAVE)
オートセーブ機能を使うと、メモリーの内容を変更したときに自動で保存することができます。
電池の種類を設定する(BATTERY TYPE)
電池残量を正確に監視するために、使用している電池の種類を正しく選択してください。
バックライトの明るさを調節する(BACKLIGHT)
バックライトの明るさを調節することができます。電池を長持ちさせたい場合は、「NORMAL」を選択してください。
ディスプレイのコントラストを調節する(CONTRAST)
ディスプレイのコントラストを調節します。
ECO モードを設定する(ECO MODE)
操作をやめてから10 時間経過すると自動的に電源がOFFになるように設定します。
ファームウェアを管理する
ファームウェアのバージョンを確認する(VERSION)
MS-90LP+のファームウェアのバージョンを確認することができます。
ファームウェアをアップデートする
MS-90LP+のファームウェアを、最新のものにアップデートできます。
最新のファームウェアはZOOM のWeb サイト(zoomcorp.com/help/ms-90lpplus)からダウンロードできます。
工場出荷時の設定に戻す(FACTORY RESET)
工場出荷時の状態に戻すことができます。
MS-90LP+の最新情報を確認する(HELP)
MS-90LP+のディスプレイ上に、製品に関するヘルプの2次元コードを表示することができます。
付録
故障かな?と思う前に
電源が入らない
電池駆動時は、出力端子(L/MONO)にケーブルを接続する。(→電源をON/OFF する )
接続を確認する。(→ 接続する)
インジケーターが点滅して起動しない場合は、ファームウェアをアップデートする。(→ファームウェアをアップデートする)
音が出ない、非常に小さい
接続を確認する。(→ 接続する)
ルーパー、リズムのレベルを調節する。(→ルーパーの音量を調節する(LOOP VOL)、リズムの音量を設定する(VOLUME))
アウトプットボリュームを調節する。(→全体の出力レベルを調節する(OUTPUT VOLUME))
ノイズが多い
シールドケーブルが正常であることを確認する。
ZOOM純正のACアダプターを使用する。(→ 接続する)
電池の消耗が早い
以下の設定を行うことで、電池動作時間を長くできる場合があります。
使用する電池の種類を適切に設定する。(→電池の種類を設定する(BATTERY TYPE))
ディスプレイのバックライトを「NORMAL」にする。(→バックライトの明るさを調節する(BACKLIGHT))
一般的な特性として、消費電力が大きい設定の場合、ニッケル水素充電池(大容量を推奨)、リチウム乾電池の方がアルカリ電池よりも長時間使用できます。
仕 様
メモリーエリア | 100 | |
サンプリング周波数 | 44.1 kHz | |
信号処理 | 32-bit float | |
録音/再生トラック数 | 1 | |
データ形式 | WAV(44.1 kHz、ステレオ32ビット浮動小数点) | |
最大録音時間 | 90分(1ループ)、13時間以上(メモリー合計) | |
周波数特性 | 20 Hz 〜 20 kHz ( + 0.5 dB / - 0.5 dB)(10 kΩ負荷時) | |
ディスプレイ | ドットマトリクスLCD(160 x 128 dot)with カラーバックライト | |
入力 | L/R | 標準モノラルフォーンジャック 定格入力レベル:–20 dBu 入力インピーダンス(ライン):470 kΩ |
出力 | L/R | 標準モノラルフォーンジャック 最大出力レベル:+7.2 dBu(出力負荷インピーダンス10 k Ω以上時) |
MIDI(IN、OUT)端子 | ステレオミニジャック | |
入力S/N | 122 dB | |
ノイズフロアー(残留ノイズ) | –100 dBu | |
電源 | ACアダプター DC9 V センターマイナス、500 mA(ZOOM AD-16) 単三電池2本動作(アルカリ乾電池、ニッケル水素蓄電池、リチウム乾電池) | |
電池使用時の動作時間の目安 | ※値はあくまで目安です。 ※電池動作時間は当社試験法によるものです。使用条件により大きく変わります。 | アルカリ乾電池:約4.0時間(ステレオ入力:約3.5時間) ニッケル水素蓄電池(1900 mAh):約5時間(ステレオ入力:約4.5時間) リチウム乾電池:約9時間(ステレオ入力:約8時間) |
USB | 端子:USB2.0 Type-C/対応ケーブル:Type-C ケーブル USB MIDI:USB1.1 Full Speed ファイル転送:USB 2.0 High Speed ※データ転送に対応したUSB ケーブルを使用してください。USB バスパワー動作対応。 | |
外形寸法 | 133 mm (D) x 79 mm (W) x 61 mm (H) | |
質量 | 367 g(電池を除く) 414 g(電池含む) |
※ 0 dBu = 0.775 V
MIDIインプリメンテーションチャート
[MultiStomp] | |
Model: MS-90LP+ MIDI Implementation Chart | Date : Oct.1.2024 Version: 1.00 |
Function | Transmitted | Recognized | Remarks | |
---|---|---|---|---|
Basic Channel | Default Changed | 1 - 16 1 - 16 | 1 - 16 1 - 16 | Memorized |
Mode | Default Messages Altered | x x ****************** | x x | |
Note Number | True voice | x ****************** | x | |
Velocity | Note ON Note OFF | x x | x x | |
After Touch | Key’s Ch’s | x x | x x | |
Pitch Bend | x | x | ||
Control Change | 0 - 127 | x | x | |
Program Change | o 0 – 99 | o 0 – 99 | ||
True Number | ****************** | 0 – 99 | ||
System Exclusive | x | x | ||
System Common | Song Position Song Select Tune Request | x x x | x x x | |
System Realtime | Clock Commands | o o | o x | |
Aux Messages | Local ON/OFF All Notes OFF Active Sense System Reset | x x x x | x x x x | |
Notes | ||||
Mode 1: OMNI ON, POLY | Mode 2: OMNI ON, MONO | o: Yes | ||
Mode 3: OMNI OFF, POLY | Mode 4: OMNI OFF, MONO | x: No |