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オペレーションマニュアルについて
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M4の概要
録音から編集まで高音質を実現
M4はデュアルADコンバータ回路の搭載と32-bit float WAVファイルへの対応により、録音からDAWなどのソフトウェアでの編集に至るまで最高な音の品質を保つことができます。
録音
デュアルADコンバータ回路により、ゲイン調節なしで大きな音から小さな音まで録音が可能です。
DAWなどのソフトウェアでの編集
32-bit float WAVファイル形式で録音されるので、録音時の音質が編集時も保たれます。
デュアルADコンバータ回路について
M4は1つのインプット回路に対し、入力ゲインの異なる2つのADコンバータを搭載しています。この仕組みにより、従来必要不可欠であった録音時のゲイン調節を行わずに高品質な録音を行うことが可能です。
圧倒的なダイナミックレンジを実現
2つのADコンバータを組み合わせることで、1つのADコンバータでは実現できなかった幅広いダイナミックレンジを実現しています。
2つのADコンバータの切り替え
M4は2つのADコンバータのデータを常に監視し、最適な録音結果が得られるように自動でADコンバータの選択を行います。
32-bit float WAVファイルについて
32-bit float WAVファイルは、従来の16/24-bit WAVファイルに比べて以下のような特長があります。
これらの特長により、録音後のDAWなどのソフトウェアでの編集でも録音時の音の品質を保つことができます。
解像度の違い
32-bit float WAVファイルは、小さな音でも高い解像度を保つことができるという特長を持っています。そのため録音後に小さな音を大きくする編集を行っても音の品質が失われません。
■ 16/24-bit WAV | |||
音量を上げる | 解像度が低い |
■ 32-bit float WAV | |||
音量を上げる | 解像度が高い |
クリップの違い
32-bit float WAVファイルは、録⾳後の編集によりM4の出⼒やDAWアプリケーションでクリップしたように聴こえる波形もWAVデータはクリップしていないので、⾳量を下げることでクリップの無い波形に復元することができます。
■ 16/24-bit WAV | |||
クリップして録音 | 音量を下げる | クリップしたまま |
■ 32-bit float WAV | |||
クリップして録音 | 音量を下げる | クリップしていない |
各部の役割
本体正面/背面
■ 本体正面 | ■ 本体背面 |
- 内蔵XYマイク
- 指向性マイクを交差させて配置したステレオマイクです。自然な奥行きと広がりをもった立体的なサウンドで録音できます。
- ディスプレイ
- 各種情報を表示します。
- INPUTキー/操作キー
- ホーム画面表示中:内蔵XYマイクの入力形式の変更や、INPUT1、INPUT2の入力ソースの設定をします。
ホーム画面以外表示中:画面下端に表示されるアイコンの操作をします。(→操作キーについて)
- キー/キー/操作キー
- ホーム画面表示中:音量表示の拡大率を変更します。
ホーム画面以外表示中:画面下端に表示されるアイコンの操作をします。(→操作キーについて)
- LO CUTキー/操作キー
- ホーム画面表示中:LO CUTの設定を変更します。
ホーム画面以外表示中:画面下端に表示されるアイコンの操作をします。(→操作キーについて)
- 1キー
- ホーム画面で設定を行う入力を切り替えます。(INPUT 1 ↔︎ 内蔵XYマイク)
- 2キー
- ホーム画面で設定を行う入力を切り替えます。(INPUT 2 ↔︎ 内蔵XYマイク)
- STOPキー
- 録音/再生を停止します。
再生/一時停止中に押すと、再生画面を閉じてホーム画面を表示します。
- PLAY/PAUSEキー
- ファイルの再生または一時停止を行います。
USBマイク動作時はミュートのON/OFFを切り替えます。
- REWキー
- 再生/一時停止中に、前のテイク/テイクの先頭/前のマークに移動します。
長押しすると、早戻しします。
- FFキー
- 再生/一時停止中に、次のテイク/次のマークに移動します。
長押しすると、早送りします。
- RECキー/インジケーター
- 録音を開始します。録音中はRECインジケーターが点灯します。
録音/再生中に押すと、押した位置にマークを付加します。
- スピーカー
- ファイルを再生すると、ここから音声が出力されます。
ヘッドフォン端子またはLINE OUT端子にヘッドフォンや外部機器などが接続されていると、スピーカーから音声は出力されません。
- 三脚取り付けネジ穴
- 三脚などにM4を取り付けるために使用します。
- 電池ケース固定ネジ
- 電池ケースの取り付け、取り外しを行うときに使用します。(→電池を入れる )
- 電池ケース
- 電池を取り付けます。
電池ケースの取り外しを行うときは、電池ケース固定ネジを緩めてください。(→電池を入れる )
操作キーについて
メニュー画面や再生画面などで、画面の下端に操作アイコンが表示された場合は、対応する操作キー(操作アイコン直下の操作キー)で画面の項目を選択したり決定したりします。
■ メニュー画面の例
- 操作アイコン
- 画面によって表示されるアイコンが異なります。
- 操作キー()
- 前の画面に戻ります。
- 操作キー()
- 上の項目を選択します。
- 操作キー()
- 下の項目を選択します。
- 操作キー()
- 選択した項目を決定します。
操作アイコンは他にもあります。詳細は各項目の手順の説明に記載しています。
■ 本オペレーションマニュアルの手順の記載について
本オペレーションマニュアルでは、操作キーを押して操作をする手順を以下のようにアイコンで記載しています。
例:/に対応する操作キーで「録音設定」を選択し、選択した項目をに対応する操作キーで決定する
→「/で「録音設定」を選択し、で決定する」
本体左側面/右側面
■ 本体左側面 |
■ 本体右側面 |
- INPUT 1端子
- マイクや楽器を接続します。XLR/TRSプラグに対応しています。
XLRプラグを外すときは、端子のロック解除ボタンを押しながら抜いてください。
- ヘッドフォン端子
- ヘッドフォンに音声を出力します。
- VOLUMEキー
- ヘッドフォン/内蔵スピーカーの音量を調節します。
- REMOTE端子
- 専用リモコン(ZOOM RC2、RC4、RCH-5、RCH-6)を接続します。
離れた場所からM4の操作を行うことができます。
- LINE OUT端子
- 外部機器に音声を出力します。
- USB端子(Type-C)
- パソコンやスマートフォン/タブレットと接続してファイル転送機能を使用したり、USBマイクとして使用できます。USBバスパワー動作に対応しています。
- 電源/HOLDスイッチ
- 電源をON/OFFしたり、キー操作を無効にします。
- microSDカードスロット
- microSDカードを挿入します。
- TIME CODE IN/OUT端子
- タイムコードを入出力します。
- MENUキー
- メニュー画面を表示したり、ホーム画面に戻ります。
- MIC/LINE IN端子(プラグインパワー対応)
- 外部マイクを使用して録音できます。
プラグインパワー方式のマイクを使用することができます。
- INPUT 2端子
- マイクや楽器を接続します。XLR/TRSプラグに対応しています。
XLRプラグを外すときは、端子のロック解除ボタンを押しながら抜いてください。
表示される画面について
ここではM4のディスプレイに表示される画面について説明します。
ホーム画面
M4の電源を入れたときにディスプレイに表示される画面です。録音状況や入力される信号の波形など、M4の状態を表示します。
- ステータスアイコン
- 録音状況をアイコンで表示します。
:停止中
:録音中
- カウンター
- 録音待機中は録音可能時間、録音中は現在の録音経過時間を表示します。
- タイムコード
- タイムコードの設定が有効なときに表示されます。(→タイムコードを使う )
- 電池残量表示
- 電池動作時に表示します。電池の残量が少なくなった場合は、電池を交換するか(→電池を入れる)、ACアダプター(→ACアダプターを接続する)またはモバイルバッテリー(→その他の電源について)を接続してください。
- 音量/波形表示(内蔵XYマイク、INPUT 1/2)
- M4に入力される信号の音量を表示します。録音中は波形が赤で表示されます。(→音量表示を確認しやすい大きさに調節する)
入力の種類は各音量表示の左端に表示されます。
L:内蔵XYマイクのL
R:内蔵XYマイクのR
1:INPUT 1
2:INPUT 2
選択中の入力の各種設定を行うことができます。(→入力設定をする)
入力は、/で選択できます。(→設定を行う入力を選択する )
- 内蔵XYマイクの入力形式(内蔵XYマイクを選択しているとき)
- 内蔵XYマイクの入力形式を表示します。(→内蔵XYマイクで入力する音声の形式を変更する )
入力ソースの設定値(INPUT1、またはINPUT2を選択しているとき)
INPUT 1/2の入力ソースを表示します。(→INPUT 1/2のソースやファンタム電源、ステレオリンクを設定する )
- 音量表示の拡大率
- 選択中の入力の音量表示の拡大率を表示します。
確認しやすい音量表示になるように、必要に応じて調節することができます。(→音量表示を確認しやすい大きさに調節する)
- LO CUT設定
- 選択中の入力のLO CUTの設定を表示します。(→ノイズを軽減する(低域カット) )
再生画面
ホーム画面表示中にで再生を開始するとディスプレイに表示される画面です。
再生時間や録音ファイルの波形など、M4の再生状態を表示します。
- ステータスアイコン
- 再生状況をアイコンで表示します。
:再生中
:一時停止中
:早戻し中
:早送り中
- 再生時間
- 再生開始から経過した時間を表示します。
- ファイルの長さ
- 現在再生中のファイルの長さを表示します。
- 電池残量表示
- 電池動作時に表示します。電池の残量が少なくなった場合は、電池を交換するか(→電池を入れる)、ACアダプター(→ACアダプターを接続する)またはモバイルバッテリー(→その他の電源について)を接続してください。
- 入力の種類
- 録音した入力の種類を表示します。
L:内蔵XYマイクのL
R:内蔵XYマイクのR
1:INPUT 1
2:INPUT 2
- 操作アイコン
- 操作アイコンに対応するディスプレイ下側の操作キーを押して、再生位置のスキップ、ファイルの削除、エクスポートやファイルの情報確認、画面の切り換えができます。(→操作キーについて)
- 波形表示
- 再生している録音ファイルの波形を表示します。
再生済みの波形は緑色で表示されます。
また、マークの位置を確認することもできます。(→録音中にマークを付加する、再生中にマークを付加/削除する)
- マークバー
- 再生するファイルに付加されたマークが表示されます。
を押すと、再生を停止してホーム画面に戻ります。
を押すと、ファイルリスト画面 を表示します。
ファイルリスト画面
再生画面表示中にを押すと表示されます。
microSDカード内のファイルがディスプレイにリスト表示され、microSDカードの内容確認やファイルの再生、削除などを行います。
- ステータスアイコン
- 再生状況をアイコンで表示します。
:再生中
:一時停止中
:早戻し中
:早送り中
- 電池残量表示
- 電池動作時に表示します。電池の残量が少なくなった場合は、電池を交換するか(→電池を入れる)、ACアダプター(→ACアダプターを接続する)またはモバイルバッテリー(→その他の電源について)を接続してください。
- ファイルリスト
- microSDカード内のファイルをリスト表示します。
ファイル名とファイルの長さを表示し、選択中のファイルにはシークバーが表示されます。
ファイルが多くディスプレイ内に収まりきらないときは、右端にスクロールバーが表示されます。
- 操作アイコン
- 操作アイコンに対応するディスプレイ下側の操作キーを押して、ファイルの選択や削除、画面の切り換えができます。(→操作キーについて)
- シークバー
- 現在の再生位置を表示します。
- 再生時間/ファイル長
- 再生中または一時停止中は再生開始から経過した時間を表示します。停止中はファイル長を表示します。
を押すと、再生を停止してホーム画面に戻ります。
を押すと、 再生画面を表示します。
メニュー画面
録音や出力の設定、本体の設定などはメニュー画面で行います。
- メニュータイトル
- メニュー項目
- 設定項目や設定値などを表示します。
- 操作アイコン
- 操作アイコンに対応するディスプレイ下側の操作キーを押して、メニュー項目を選択したり、選択した項目を決定します。(→操作キーについて)
- 電池残量表示
- 電池動作時に表示します。電池の残量が少なくなった場合は、電池を交換するか(→電池を入れる)、ACアダプター(→ACアダプターを接続する)またはモバイルバッテリー(→その他の電源について)を接続してください。
メニュー画面を表示するには
録音の流れ
以下のような流れで録音を行います。
| |
| |
|
準備する
microSDカードをセットする
電源をセットする
M4はUSB端子に接続された電源(ACアダプター、USBバスパワー、モバイルバッテリー)、電池のいずれかで動作することができます。
電源はUSB端子に接続された電源>電池の順に優先されます。
電池を入れる
M4を電池で駆動する場合は、単三電池を4本使用します。
アルカリ乾電池、ニッケル水素蓄電池、リチウム乾電池のいずれかを使用してください。
電池残量を正確に表示するために、使用している電池の種類を正しく設定してください。(→電池の種類を選択する)
電池残量がなくなったときは、すぐに電源をOFFにし、新しい電池と交換してください。電池残量は電池で動作中常に表示されます(一部画面を除く)。
ACアダプターを接続する
USB端子(Type-C)に専用のAC アダプター(AD-17)のケーブルを接続して、AC アダプターをコンセントに接続します。
その他の電源について
USB端子(Type-C)にパソコンを接続すると、USBバスパワーでM4を駆動することができます。また、市販の5 Vモバイルバッテリーで駆動させることもできます。
入力機器を接続する
内蔵XYマイクについて
M4では、2基のマイクユニットをハの字型に 設置したX/Yステレオ方式を採用しています。
左右のダイヤフラムを内側に向かい合わせることで、ワイドな収音範囲をカバーしながらセンター定位の音源もしっかりと捉えることが可能です。
また、収音ポイントがほぼ同一になるため、L/Rのチャンネル間に位相差が生じることもありません。
INPUT 1、2にマイクなどを接続する
M4は内蔵XYマイクからの入力の他に、INPUT 1、2やプラグインパワー対応のMIC/LINE IN端子からの⼊⼒を備えており、合わせて最大4トラックの録音が可能です。
INPUT 1、2にはマイクやミキサーなどを接続することができます。
マイクの接続
ダイナミックマイク、コンデンサーマイクを接続する場合は、XLRプラグをINPUT 1またはINPUT 2に接続します。
マイクを接続する場合は、⼊力ソースの設定を「MIC」にします。(→INPUT 1/2のソースやファンタム電源、ステレオリンクを設定する )
コンデンサーマイクにはファンタム電源(+24 V/+48 V)を供給することもできます。(→INPUT 1/2のソースやファンタム電源、ステレオリンクを設定する )
マイクを取り外すときは、端子のロック解除ボタンを押しながらXLRプラグを抜いてください。
ラインレベルの機器の接続
ミキサーなどのライン機器を接続する場合は、TRSプラグをINPUT 1または INPUT 2に接続します。
ライン機器を接続する場合は、⼊力ソースの設定を「LINE」にします。(→INPUT 1/2のソースやファンタム電源、ステレオリンクを設定する )
ファンタム電源(+24 V/+48 V)を供給することもできます。(→INPUT 1/2のソースやファンタム電源、ステレオリンクを設定する )
パッシブタイプのギターやベースの⼊力には対応していません。この場合は、ミキサーやエフェクターを通して接続してください。
MIC/LINE IN端子にラベリアマイクなどを接続する
M4には外部マイクやライン機器を接続できるMIC/LINE IN端子が用意されています。
プラグインパワーの設定を「オン」にすることで、プラグインパワー対応のマイクに電源を供給することもできます。(→プラグインパワーを使用する )
MIC/LINE IN端子を使用する場合、内蔵XYマイクを使用することはできません。
接続例
場面に応じて次のような録音ができます。
弾き語り演奏の録音の場合
内蔵XYマイクを使用して楽器の演奏音を録音し、外部マイクを使用してボーカルの音声を録音します。
コンサート録音の場合
内蔵XYマイクを使用して演奏音や歓声を録音し、ミキサーでミキシングされたステレオ音声を録音します。
電源をON/OFF する
電源を入れる
電源を切る
表示言語を設定する(初回起動時)
ご購入後はじめて電源をON にした場合は、ディスプレイに表示言語の設定画面が表示されますので、ディスプレイに表示される言語を設定します。
日付形式を設定する(初回起動時)
ご購入後はじめて電源をONにした場合は、表示言語を設定した後に日付形式の設定画面がディスプレイに表示されますので、日付形式を設定します。
録⾳ファイルに記録される日付は、ここで選択した日付形式で記録されます。
日時を設定する(初回起動時)
ご購入後はじめて電源をON にした場合は、日付形式を設定した後に日時の設定画面がディスプレイに表示されますので日時を設定します。日時は録音ファイルに記録されます。
電池の種類を選択する(初回起動時)
ご購入後はじめて電源をON にした場合は、日時を設定した後に電池の種類の設定画面がディスプレイに表示されますので、ディスプレイに電池残量を正確に表示するために、M4で使⽤する電池の種類を正しく選択します。
誤操作を防止する(ホールド機能)
誤操作を防止するために、ホールド機能を使用してM4のキー操作を無効にできます。
入力設定をする
設定を行う入力を選択する
設定は入力ごとに行うことができます。ホーム画面で設定したい入力を内蔵XYマイク、INPUT 1、INPUT 2 から選択してください。
内蔵XYマイクを選択する
またはを押して、内蔵XYマイクを選択します。
(または)を押すたびに、内蔵XYマイク ↔︎ INPUT 1(またはINPUT 2)が切り替わります。
M4の電源起動時は、内蔵XYマイクが選択された状態でホーム画面が表示されます。
内蔵XYマイクに対して以下のパラメーターを設定することができます。
項目名 | 説明 |
---|---|
オン/オフ | 入力のオン/オフを設定します。(→内蔵XYマイクで入力する音声の形式を変更する ) |
録音ファイル形式 | 録音する音声の形式を設定します。(→内蔵XYマイクで入力する音声の形式を変更する ) |
LO CUT | 低域をカットして、風雑音やボーカルのポップノイズなどを軽減できます。(→ノイズを軽減する(低域カット) ) |
INPUT 1を選択する
を押して、INPUT 1を選択します。
を押すたびに、内蔵XYマイク ↔︎ INPUT 1が切り替わります。
INPUT 2を選択する
を押して、INPUT 2を選択します。
を押すたびに、内蔵XYマイク ↔︎ INPUT 2が切り替わります。
INPUT 1/2を選択する(ステレオリンク設定時)
またはを押して、INPUT 1/2を選択します。
またはを押すたびに、内蔵XYマイク ↔ INPUT 1/2が切り替わります。
INPUT1、INPUT2に対して以下のパラメーターを設定することができます。
項目名 | 説明 |
---|---|
オン/オフ | 入力のオン/オフを設定します。(→INPUT 1/2のソースやファンタム電源、ステレオリンクを設定する ) |
ソース | INPUT 1/2の⼊力ソースとファンタム電源のオン/オフを設定します。(→INPUT 1/2のソースやファンタム電源、ステレオリンクを設定する ) |
ファンタム電源 | ファンタム電源のオン/オフを設定します。(→INPUT 1/2のソースやファンタム電源、ステレオリンクを設定する) |
ステレオリンク | INPUT 1/2の音声をステレオ音声として扱うことができます。(→INPUT 1/2のソースやファンタム電源、ステレオリンクを設定する) この機能はファームウェアバージョン1.10で追加された機能です。(→ファームウェアのバージョンを確認する、ファームウェアをアップデートする) |
LO CUT | 低域をカットして、風雑音やボーカルのポップノイズなどを軽減できます。(→ノイズを軽減する(低域カット) ) |
内蔵XYマイクで入力する音声の形式を変更する
内蔵XYマイクで入力する音声の形式を選択することができます。
「STEREO」の場合はLチャンネルとRチャンネルからなるステレオ音声が入力され、「MONO」の場合はLチャンネルとRチャンネルが1つにミックスされたモノラル音声が入力されます。
「OFF」の場合は内蔵XYマイクの音は入力されません。
STEREO | MONO |
---|---|
録音ファイルの形式も同様に切り替わります。(→フォルダー・ファイル構成 )
内蔵XYマイクで入力する音声のLチャンネルとRチャンネルを入れ替えることもできます。(→内蔵XYマイクで入力する音声の左右を入れ替える)
INPUT 1/2のソースやファンタム電源、ステレオリンクを設定する
使用する入力をINPUT 1/2 から選択し有効にします。有効にした入力は録音対象になり、ヘッドフォン端子およびLINE OUT端子から出力されます。
ノイズを軽減する(低域カット)
低域をカットして、⾵雑音やボーカルのポップノイズなどを軽減できます。
ファンタム電源の電圧を変更する
ファンタム電源の電圧を+24 V、+48 Vの電圧から選択し、変更することができます。
選択した電圧はINPUT 1、INPUT 2で共通の電圧設定になります。
プラグインパワーを使用する
プラグインパワーに対応しているマイクをMIC/LINE IN端子に接続する場合は、次の設定を行います。
内蔵XYマイクで入力する音声の左右を入れ替える
出力設定をする
ライン出力レベルを調節する
外部機器へのライン出力レベルを調節します。
録音する
音量表示を確認しやすい大きさに調節する
M4は32-bit float形式で録音するため、入力のゲイン調節は不要です。しかし入力信号によってはディスプレイに表示される音量が小さすぎる、または大きすぎて確認しづらいことがあります。
音量表示の拡大率を変更し、⼊力ごとに確認しやすい⼤きさに調節します。
また、録音中は波形が表示され、表示波形の大きさに応じて録音される音量も変化します。
⼊力/再⽣音をモニターする
ヘッドフォンなどを使⽤して⼊力/再⽣音をモニターし、⾳量を調節します。
録音の設定をする
サンプルレートを設定する
録⾳するファイルのサンプルレートを設定します。
時間をさかのぼって録音する(プリ録音)
⼊力信号を常に一定時間蓄えておくことにより、操作によって録⾳開始した時点から最大で6秒までさかのぼって録音(プリ録音)できます。
操作が遅れてしまった場合などに役に立ちます。
録音開始トーンを有効にする
録⾳開始時に、出力端子(ヘッドフォン端子およびLINE OUT端子)から0.5秒間のトーン信号(録音開始トーン)を鳴らすことができます。
録音開始トーンは録音ファイルにも書き込まれるため、動画の音声をM4で録音する場合、カメラ側にM4の出力信号を⼊力しておくことで、動画との位置合わせが簡単になります。
録音する
録音中にマークを付加する
再生する
再生する
再生画面での操作
- ファイルリスト画面を表示します。
- ファイルの再生位置を3秒戻します。
- ファイルの再生位置を10秒進めます。
- ファイルオプションを表示して、音量の最適化(→ファイルの音量を最適化する(ノーマライズ))、ビット深度を変換してファイルの書き出し(→ビット深度を変換してファイルを書き出す(エクスポート))、ファイルの情報を確認(→ファイルの情報を確認する)、ファイルの削除(→ファイルを削除する)をすることができます。
- 再生を停止して、ホーム画面に戻ります。
- 再生を一時停止/再開します。
- ファイルの先頭もしくは前のマークに移動したり、前のファイルを再生します。
長押しすると、ファイルを早戻しします。
- 次のマークに移動したり、次のファイルを再生します。
長押しすると、ファイルを早送りします。
- 現在再生中の位置にマークを付加します。現在の再生位置にマークがある場合、そのマークを削除します。(→再生中にマークを付加/削除する )
再生中にマークを付加/削除する
再生中のファイルにマークを付加することができます。
付加したマークは再生画面に表示され、/でマークを付けた場所に再生位置を移動できます。
マークを付加する
マークを削除する
再生時の音量を自動調整する
「再生音量自動調整」の設定をオンにすると、録音レベルの大きさにかかわらず、再生音量をそろえることができます。
ファイルを管理する
M4で作成されたファイルはmicroSDカードに保存されます。
microSDカード内の録音ファイルを選択し、ノーマライズやビット深度の変換、削除をすることができます。
M4のフォルダー・ファイル構成
フォルダー・ファイル構成
M4で録音すると、microSDカードに次のようなファイルが作成されます。
- TAKEフォルダー
- 録音を行うたびに作成されます。TAKEフォルダー名は「日付_テイク番号.TAKE」となります。
作成されたモノ/ステレオファイルが保存されます。
- 録音ファイル
- M4で録音したファイルはmicroSDカードのTAKEフォルダーに保存されます。
録音ファイル名については「録音ファイル名について」を参照してください。
内蔵XYマイクの入力形式の設定が「STEREO」の場合、またINPUT 1/2のステレオリンク設定時にはステレオファイルが作成されます。その他の場合にはモノファイルが作成されます。(→内蔵XYマイクで入力する音声の形式を変更する、INPUT 1/2のソースやファンタム電源、ステレオリンクを設定する)
- ノーマライズフォルダー
- ノーマライズ処理を実行すると作成されます。ノーマライズ処理により書き出されたファイルはこのフォルダーに保存されます。(→ファイルの音量を最適化する(ノーマライズ))
フォルダー名は「○○_NORM.TAKE」となります。
○○ : ノーマライズ処理したファイルがあるTAKEフォルダー名の「.TAKE」より前の部分
- ノーマライズされたファイル
- ノーマライズ処理されたファイルです。(→ファイルの音量を最適化する(ノーマライズ))
- Exportフォルダー
- ファイルのエクスポートを実行すると作成されます。エクスポートにより書き出されたファイルはExportフォルダー内に保存されます。(→ビット深度を変換してファイルを書き出す(エクスポート))
- Exportファイル
- ファイルのエクスポートを行った場合に作成されるファイルは、Exportフォルダー内に保存されます。(→ビット深度を変換してファイルを書き出す(エクスポート))
録音ファイル名について
ファイル名は以下の形式で記録されます。
ファイル名の例 | 説明 |
---|---|
|
ファイルサイズが2GBを超えると、自動的に新しいファイル/TAKEフォルダーが作成され録音が継続されます。このとき新しく作成されるファイル/TAKEフォルダーのテイク番号は1つ進みます。
ノーマライズによって作成されたファイルは「○○_NORM_トラック名.WAV」という名前でノーマライズフォルダ内に保存されます。(ビット深度を変換してファイルを書き出す(エクスポート))
○○:ノーマライズ処理したファイルがあるTAKEフォルダー名の「.TAKE」より前の部分
エクスポートによって作成されたファイルは 「××_△△_□□_トラック名.WAV」という名前でExportフォルダ内に保存されます。(ビット深度を変換してファイルを書き出す(エクスポート))
××:エクスポート処理したファイルがあるTAKEフォルダー名の「.TAKE」より前の部分
△△:ビット深度(16/24)
□□:ノーマライズ設定(NORM(ノーマライズオン時)/なし(ノーマライズオフ時))
Exportフォルダ内のファイルをM4で再生することはできません。
ファイルを確認する(ファイルリスト画面)
ファイルリスト画面での操作
- 再生画面を表示します。
- /
- 前/次のファイルを選択します。
- 選択中のファイルを削除します。(→ファイルリスト画面でファイルを削除する)
- 再生を停止して、ホーム画面に戻ります。
- 再生を一時停止/再開します。
- ファイルの先頭もしくは前のマークに移動したり、前のファイルを再生します。
長押しすると、ファイルを早戻しします。
- 次のマークに移動したり、次のファイルを再生します。
長押しすると、ファイルを早送りします。
ファイルを削除する
ファイルリスト画面でファイルを削除する
再生画面で再生中のファイルを削除する
ファイルの音量を最適化する(ノーマライズ)
録音ファイルにノーマライズ処理をかけることで、音量を最適化することができます。
ビット深度を変換してファイルを書き出す(エクスポート)
M4で録音可能な形式は32-bit floatのみですが、録音済みのファイルを別の形式に後から変換して書き出すことができます。M4で録音したファイルをパソコンやスマートフォン、タブレットに取り込む際に、お使いのアプリケーションが32-bit float形式に対応していない場合などに便利です。
またファイルの形式を変更する際に、ノーマライズ処理をかけるかどうかを選択することができます。ノーマライズ処理をかけることで、録音ファイルの音量を最適化することができます。
ファイルの情報を確認する
再生中のファイルの各種情報を確認します。
USBマイクとして使用する
M4への⼊⼒信号をパソコンやスマートフォン/タブレットに送ることができ、パソコンやスマートフォン/タブレットの再⽣信号をM4から出⼒することができます。
また、M4をUSBマイクとして使用中も音声を録音することができます。
Macまたはスマートフォン/タブレットで使用する場合、ドライバは必要ありません。
Windowsで使用する場合はドライバが必要です。
Windowsの場合
パソコンまたはスマートフォン/タブレットと接続する
USBマイクをミュートする
USBマイク機能で接続中にマイクの音声を一時的にミュートして、パソコンやスマートフォン/タブレットに音声を送らないようにすることができます。
パソコンまたはスマートフォン/タブレットとの接続を解除する
USBマイクの設定をする
M4をUSBマイクとして使用するときのモニター音や、パソコンやスマートフォン/タブレットに送る信号の設定ができます。
内蔵XYマイクのステレオ/モノラルを変更する
M4の内蔵XYマイクで収録する音声のモニター音、パソコンやスマートフォン/タブレットに送る音声をモノミックスすることができます。Web配信を行う場合など、パソコンやスマートフォン/タブレットに送る音声をステレオにしたくない場合に便利な機能です。
録音される音声とヘッドフォン端子、LINE OUT端子から出力される音声も同様に切り替わります。
ノイズを軽減する(低域カット)
USBマイクとして使用中にM4の内蔵XYマイク低域をカットして、⾵雑音やポップノイズなどを軽減できます。
ビット深度を設定する
USBマイクとして使用中のビット深度を設定します。
パソコンやスマートフォン/タブレットで使用するアプリケーションが、32-bit float形式に対応していることを必ず確認してから使用してください。
M4とヘッドフォンや外部機器を接続する前に、M4のヘッドフォンボリューム、ライン出力レベルをMuteにしてください。32-bit float形式に対応していないアプリケーションを使用した場合、思わぬ大きな音が出て耳などを傷める原因になります。
Windowsで32-bit float形式を使用するには、ドライバが必要です。 ドライバはZOOMのWEBサイト(zoomcorp.com)からダウンロードできます。
ダイレクトモニターを設定する
M4の入力音をパソコンやスマートフォン/タブレットを経由せずに、M4から出力します。これにより遅延のないモニタリングが可能です(ダイレクトモニター機能)。
パソコンなどにファイルを転送する
M4をパソコンまたはスマートフォン/タブレットに接続して、microSDカード内のファイルの確認や移動ができます。
パソコンまたはスマートフォン/タブレットと接続する
パソコンまたはスマートフォン/タブレットとの接続を解除する
microSDカードを管理する
microSDカードを初期化する
microSDカードの性能を最大限に発揮させるため、M4用に初期化します。
microSDカードをテストする
microSDカードの書き込み速度が、M4で録音したデータを保存するのに問題ない性能かテストします。
短時間で行うクイックテストと、microSDカードの全領域を検査するフルテストがあります。
クイックテストを行う
フルテストを行う
タイムコードを使う
タイムコードについて
M4はSMPTEタイムコードを入出力できます。
タイムコードとは、映像や音声を記録するとき、そのデータに書き込まれる時間情報です。ビデオ編集や周辺機器の制御、映像と音声の同期などの目的に使用します。
タイムコードを使用した編集
映像データ、音声データ共にタイムコードが記録されていると、ノンリニア編集ソフトウェアで編集する際に、時間軸上の配置とお互いの同期が容易になります。
|
M4は高精度の発振器を使用することにより、24時間で誤差0.5フレーム以内の正確なタイムコードを生成できます。
接続の例
場面に応じて、次のような接続が可能です。
タイムコード入力/出力用端子の無いカメラと同期する
M4は自分自身で発生したタイムコードを自身の音声データに記録すると同時に、TIME CODE IN/OUT端子から出力します。
M4のTIME CODE IN/OUT端子とカメラの外部マイクなどの音声入力用端子を接続します。
カメラでは受信したタイムコードを映像データの音声に記録します。
- タイムコード
- 音声入力用端子
- TIME CODE IN/OUT端子 (3.5 mmステレオミニ)
タイムコード入力/出力用端子の有るカメラと同期する
M4は自分自身で発生したタイムコードを自身の音声データに記録すると同時に、TIME CODE IN/OUT端子から出力します。
M4のTIME CODE IN/OUT端子とカメラのタイムコード入力/出力用端子を接続します。
カメラでは受信したタイムコードを映像データにメタ情報として記録します。
- タイムコード
- タイムコード入力/出力用端子
- TIME CODE IN/OUT端子 (3.5 mmステレオミニ)
外部機器からタイムコードを入力する
タイムコードジェネレーターでタイムコードを発信します。
M4とビデオカメラの両方でタイムコードを受信し、それぞれ音声データと映像データに記録します。
- タイムコード
- タイムコード入力/出力用端子
- TIME CODE IN/OUT端子 (3.5 mmステレオミニ)
- タイムコードジェネレーター
タイムコードの設定を行う
タイムコードのモードを設定する
M4のタイムコード機能の有効/無効を設定します。
M4のタイムコード機能を有効にする場合、タイムコードを自走させるか、外部のタイムコードに追従させるかを選択することができます。
内蔵タイムコードのフレームレートを設定する
タイムコードを使用する場合は、使用する機器や映像データ、音声データでフレームレートの設定を統一する必要があります。
外部タイムコードを内蔵タイムコードにセットする(ジャムする)
TIME CODE IN/OUT端子に入力されたタイムコードを、内蔵タイムコードにセットします。
内蔵タイムコードをリセットする
内蔵タイムコードの値を「00:00:00:00」にリセットすることができます。
各種設定を行う
表示言語を設定する
M4の画面で表示される言語を変更することができます。
⽇時を設定する
録⾳ファイルに記録される日時を設定します。
⽇付形式を設定する
録⾳ファイルに記録される日付形式を変更します。
ディスプレイの省電力設定をする
省電力のため、一定時間何も操作をしないとディスプレイのバックライトが暗くなるように設定できます。
ディスプレイの明るさを設定する
ディスプレイの表示が薄い場合や濃すぎて見づらい場合は、明るさ(輝度)を調節します。
電池の種類を選択する
ディスプレイに電池残量を正確に表示するために、M4で使⽤する電池の種類を正しく選択します。
電源を⾃動でOFFする時間を設定する
M4は操作をしない状態で一定時間が経過すると自動的に電源が切れるよう設定できます。
常に電源をONにしたい場合は、オートパワーオフの設定をオフにしてください。
工場出荷時の状態に戻す
M4の設定を工場出荷時の状態に戻すことができます。
ファームウェアを管理する
ファームウェアのバージョンを確認する
M4のファームウェアのバージョンを確認することができます。
ファームウェアをアップデートする
M4のファームウェアを、最新のバージョンにアップデートできます。
最新のファームウェアアップデート用ファイルは ZOOM の Web サイト(zoomcorp.com)からダウンロードできます。
M4のダウンロードページにある「M4 ファームウェア・アップデートガイド」に従ってください。
オプションのリモコンを使用する
オプションのリモコン(RC2、RC4、RCH-5、RCH-6)を使用することで、離れた場所からM4を操作することができます。
付録
故障かな?と思う前に
M4の動作がおかしいと感じられたときは、まず次の項目を確認してください。
録音/再生のトラブル
音が出ない、もしくは非常に小さい
マイクの向きや接続機器の音量設定を確認してください。
ヘッドフォンの音量やライン出力レベルが下がっていないか確認してください。(→⼊力/再⽣音をモニターする、ライン出力レベルを調節する)
M4の入力ソースの設定を確認してください。(→内蔵XYマイクで入力する音声の形式を変更する 、INPUT 1/2のソースやファンタム電源、ステレオリンクを設定する )
MIC/LINE IN端子に接続したマイクがプラグインパワー対応マイクの場合は、プラグインパワーの供給が必要です。(→プラグインパワーを使用する )
入力信号の音量表示の拡大率を大きくしてモニター音を大きくしてください。(→音量表示を確認しやすい大きさに調節する)
ファンタム電源の設定を確認してください。(→INPUT 1/2のソースやファンタム電源、ステレオリンクを設定する、ファンタム電源の電圧を変更する)
モニター音が歪む
音量表示の拡大率を調節してください。(→音量表示を確認しやすい大きさに調節する )
内蔵マイクの音が歪む
M4を音源から離したり、風が当たる場合はウインドスクリーンを使用してください。(→ノイズを軽減する(低域カット) )
INPUT 1/2の音が歪む
接続機器の音量を調節したり、M4の入力ソースの設定が正しいか確認してください。(→INPUT 1/2のソースやファンタム電源、ステレオリンクを設定する )
録音できない
録音はホーム画面からのみ開始することができます。(→ 録音する)
microSD カードに空き容量があることを確認してください。録音可能時間は、録音待機中の画面で確認できます。(→ホーム画面)
カードスロットにmicroSD カードが正しくセットされていることを確認してください。(→microSDカードをセットする)
入力ソースが「OFF」になっていないか確認してください。(→内蔵XYマイクで入力する音声の形式を変更する 、INPUT 1/2のソースやファンタム電源、ステレオリンクを設定する )
録音した音が聞こえない、もしくは非常に小さい
入力ソースの設定が接続機器に合っているか確認してください。(→INPUT 1/2のソースやファンタム電源、ステレオリンクを設定する )
「MIC INPUT OVERLOAD!」、「INPUT 1 OVERLOAD!」、「INPUT 2 OVERLOAD!」と表示される
マイクに入力される音声が大きすぎます。マイクと音源の距離を離してください。
風によって大きなノイズが入力されることがあります。屋外で録音する場合や話者の口に近付けて録音する場合などマイクに直接風が当たる場合は、ウインドスクリーンの使用をおすすめします。(→ノイズを軽減する(低域カット) )
内蔵マイクの入力音の左右が逆に聞こえる
内蔵マイクの左右の入れ替え設定が正しいか確認してください。(→内蔵XYマイクで入力する音声の左右を入れ替える)
その他のトラブル
USB端子をパソコンまたはスマートフォン/タブレットに接続しても認識されない
データ転送に対応したUSBケーブルを使用してください。
M4をパソコンまたはスマートフォン/タブレットに認識させるためには、 M4側で動作モードを選択する必要があります。(→USBマイクとして使用する、パソコンなどにファイルを転送する )
32-bit float形式でUSBマイクを使用する場合、使用しているパソコンまたはスマートフォン/タブレットとアプリケーションが32-bit float形式に対応していることを確認してください。
パソコンの「サウンド」の設定で「ZOOM M4」が選択できなくても、32-bit float形式に対応しているアプリケーションの「オーディオ」または「入出力」デバイスとしてM4を選択することで32-bit floatのUSBマイクとして使用できます。
Windowsで32-bit float形式を使用するには、ドライバが必要です。ドライバはZOOMのWEBサイト(zoomcorp.com)からダウンロードできます。
電池の持続時間が短い
以下の設定を行うことで、電池持続時間を長くできる場合があります。
使用する電池の種類を適切に設定する。(→電池の種類を選択する)
使用しない入力をOFFにする。(→内蔵XYマイクで入力する音声の形式を変更する 、INPUT 1/2のソースやファンタム電源、ステレオリンクを設定する )
ファンタム電源の電圧設定を24 Vにする。(→ファンタム電源の電圧を変更する)
一定時間操作をしないとディスプレイが暗くなるように設定する。(→ディスプレイの省電力設定をする)
ディスプレイの明るさを暗くする。(→ディスプレイの明るさを設定する)
録音ファイルのサンプルレートを下げる。(→サンプルレートを設定する)
ヘッドフォン端子、LINE OUT端子に接続されている不要なケーブルを外す。
一般的な特性として、消費電力が大きい設定の場合、ニッケル水素蓄電池(大容量を推奨)、リチウム乾電池の方がアルカリ電池よりも長時間使用できます。
M4メタデータ一覧
WAVファイルのBEXTチャンクに埋め込まれるメタデータ
タグ | 説明 | 備考 |
---|---|---|
zSPEED= | フレームレート | メニュー>タイムコード>FPS |
zTAKE= | テイク番号 | |
zUBITS= | ユーザービット | メニュー>システム設定>日付/時刻 |
zSCENE= | シーン名 | メニュー>システム設定>日付/時刻 |
zTAPE= | ||
zCIRCLED= | ||
zTRK1= | トラック1 名 | 以下のようにトラック名が書き込まれます。 zTRK1=TrMicL、zTRK2=TrMicR、zTRK3=Tr1、zTRK=Tr2 |
zTRK2= | トラック2 名 | |
zTRK3= | トラック3 名 | |
zTRK4= | トラック4 名 | |
zNOTE= |
WAVファイルのiXMLチャンクに埋め込まれるメタデータ
○ = YES × = NO
iXMLマスタータグ | iXMLサブタグ | 記録 | 読み出し | 備考 |
---|---|---|---|---|
<PROJECT> | ○ | × | ||
<SCENE> | ○ | ○ | メニュー>システム設定>日付/時刻 | |
<TAKE> | ○ | ○ | ||
<TAPE> | ○ | × | ||
<CIRCLED> | ○ | × | ||
<WILD TRACK> | × | × | ||
<FALSE START> | × | × | ||
<NO GOOD> | × | × | ||
<FILE UID> | ○ | × | ||
<UBITS> | ○ | × | メニュー>システム設定>日付/時刻 | |
<NOTE> | ○ | × | ||
<BEXT> | × | × | ||
<USER> | × | × |
iXMLマスタータグ | iXMLサブタグ | 記録 | 読み出し | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|
<SPEED> | |||||
<SPEED> | <NOTE> | ○ | × | ||
<SPEED> | <MASTER_SPEED> | ○ | × | メニュー>タイムコード>FPS | |
<SPEED> | <CURRENT_SPEED> | ○ | × | メニュー>タイムコード>FPS | |
<SPEED> | <TIMECODE_RATE> | ○ | × | メニュー>タイムコード>FPS | |
<SPEED> | <TIMECODE_FLAG> | ○ | × | メニュー>タイムコード>FPS | |
<SPEED> | <FILE_SAMPLE_RATE> | ○ | ○ | メニュー>録音設定>サンプルレート | |
<SPEED> | <AUDIO_BIT_DEPTH> | ○ | × | ||
<SPEED> | <DIGITIZER_SAMPLE_RATE> | ○ | × | メニュー>録音設定>サンプルレート | |
<SPEED> | <TIMESTAMP_SAMPLES_SINCE_MIDNIGHT_HI> | ○ | × | ||
<SPEED> | <TIMESTAMP_SAMPLES_SINCE_MIDNIGHT_LO> | ○ | × | ||
<SPEED> | <TIMESTAMP_SAMPLE_RATE> | ○ | × | メニュー>録音設定>サンプルレート |
iXMLマスタータグ | iXMLサブタグ | 記録 | 読み出し | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|
<SYNC_POINT_LIST> | |||||
<SYNC_POINT> | <SYNC_POINT_TYPE> | × | × | ||
<SYNC_POINT> | <SYNC_POINT_FUNCTION> | × | × | ||
<SYNC_POINT> | <SYNC_POINT_COMMENT> | × | × | ||
<SYNC_POINT> | <SYNC_POINT_LOW> | × | × | ||
<SYNC_POINT> | <SYNC_POINT_HIGH> | × | × | ||
<SYNC_POINT> | <SYNC_POINT_EVENT_DURATION> | × | × |
iXMLマスタータグ | iXMLサブタグ | 記録 | 読み出し | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|
<HISTORY> | |||||
<HISTORY> | <ORIGINAL_FILENAME> | ○ | × | ||
<HISTORY> | <PARENT_FILENAME> | × | × | ||
<HISTORY> | <PARENT_UID> | × | × |
iXMLマスタータグ | iXMLサブタグ | 記録 | 読み出し | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|
<FILE_SET> | |||||
<FILE_SET> | <TOTAL_FILES> | ○ | × | ||
<FILE_SET> | <FAMILY_UID> | ○ | × | ||
<FILE_SET> | <FAMILY_NAME> | × | × | ||
<FILE_SET> | <FILE_SET_START_TIME_HI> | × | × | ||
<FILE_SET> | <FILE_SET_START_TIME_LO> | × | × | ||
<FILE_SET> | <FILE_SET_INDEX> | ○ | × |
iXMLマスタータグ | iXMLサブタグ | 記録 | 読み出し | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|
<TRACK_LIST> | |||||
<TRACK_LIST> | <TRACK_COUNT> | ○ | × | ||
<TRACK> | <CHANNEL_INDEX> | ○ | × | ||
<TRACK> | <INTERLEAVE_INDEX> | ○ | × | ||
<TRACK> | <NAME> | ○ | × | ||
<TRACK> | <FUNCTION> | × | × |
仕様
入出力チャンネル数 | 入力 | 内蔵マイク(ステレオ) | 1 |
MIC/LINE(モノラル) | 2 | ||
/LINE IN | 1 | ||
出力 | LINE OUT | 1 | |
ヘッドフォン | 1 | ||
内蔵スピーカー(モノラル) | 1 | ||
入力 | 内蔵マイク | 90°XYステレオ方式 | |
指向性 | 単一指向性 | ||
感度 | –42 dB/1 Pa 1 kHz | ||
最大入力音圧 | 135 dB SPL | ||
MIC/LINE (モノラル) | コネクタ | XLR/TRS コンボジャック×2(XLR:2 番HOT TRS:TIP HOT) | |
入力ゲイン | 調整不要(デュアルADコンバータ回路採用) | ||
入力インピーダンス | MIC : 3 kΩ 以上 LINE : 3 kΩ 以上 | ||
最大入力レベル | MIC : +4 dBu LINE : +24 dBu | ||
ファンタム電源 | +24/+48 V チャンネル合計 10 mA以下 | ||
入力換算雑音 | -127 dBu 以下(IHF-A)@ 音量表示の拡大率最大、150 Ω input | ||
/LINE IN (プラグインパワー対応) | コネクタ | ステレオミニジャック×1 | |
入力ゲイン | 調整不要(デュアルADコンバータ回路採用) | ||
入力インピーダンス | 2 kΩ 以上 | ||
出力 | LINE OUT | コネクタ | ステレオミニジャック×1 |
最大出力レベル | +1 dBu | ||
出力インピーダンス | 110 Ω以下 | ||
ヘッドフォン | コネクタ | ステレオミニジャック×1 | |
最大出力レベル | 20 mW + 20 mW(32 Ω負荷時) | ||
出力インピーダンス | 15 Ω以下 | ||
内蔵スピーカー | 500 mW 8 Ω モノラルスピーカー | ||
レコーダー | 最大同時録音トラック数 | 4 | |
最大同時再生トラック数 | 4 | ||
録音フォーマット | WAV 44.1/47.952/48/48.048/96/192 kHz、 32-bit float mono/stereo BWFおよびiXMLフォーマット対応 | ||
記録メディア | microSDHC規格対応カード 4 GB ~ 32 GB microSDXC規格対応カード 64 GB ~ 1 TB | ||
表示 | 1.54インチ フルカラー LCD(240 x 240 ドット) | ||
USB | コネクタ | USB Type-C ※データ転送に対応したUSB ケーブルを使用してください。USB バスパワー動作対応。 | |
USBマイク | USB2.0 High Speed 48 kHz 24-bit /32-bit float 4in2out | ||
ファイル転送 | USB2.0 High Speed | ||
タイムコード | コネクタ | 3.5 mm ステレオミニ (TIP:入力、RING:出力) | |
モード | Off、Internal、External | ||
フレームレート | 23.976 ND、24 ND、25 ND、29.97 ND、29.97 D、30 ND、30 D | ||
精度 | ± 0.2 ppm | ||
入力可能レベル | 0.2 ~ 5.0 Vpp | ||
入力インピーダンス | 4.6 kΩ | ||
出力レベル | 3.3 Vpp | ||
出力インピーダンス | 50 Ω 以下 | ||
REMOTE | 専用リモコン(ZOOM RC2、RC4、RCH-5、RCH-6) | ||
電源 | 単三電池4本動作(アルカリ乾電池、ニッケル水素蓄電池、リチウム乾電池) AC アダプター(ZOOM AD-17):DC 5 V/1 A ※USB バスパワー動作対応 | ||
連続使用時の電池持続時間の目安 ※値はあくまで目安です。 ※電池持続時間は当社試験法によるものです。使用条件により大きく変わります。 | 2トラック(内蔵XYマイク)録音、48 kHz/32-bit float、ファンタム電源OFF、ヘッドフォンなし、LINE OUTなし、タイムコードOFF、REMOTEなし、ディスプレイ省電力設定ON、ディスプレイ輝度60 | アルカリ乾電池:約19時間 ニッケル水素蓄電池(1900 mAh):約14.5時間 リチウム乾電池:約31時間 | |
4トラック(内蔵XYマイク、INPUT 1/2)録音、48 kHz/32-bit float、ファンタム電源OFF、ヘッドフォンあり(33 Ω負荷)、LINE OUTなし、タイムコードOFF、REMOTEなし、ディスプレイ省電力設定ON、ディスプレイ輝度60 | アルカリ乾電池:約10時間 ニッケル水素蓄電池(1900 mAh):約8.5時間 リチウム乾電池:約18.5時間 | ||
消費電力 | 最大 5 W | ||
外形寸法 | 70.2 mm (W) × 206.2 mm (D) × 47.0 mm (H) | ||
質量(電池含む) | 325 g |
※ 0 dBu = 0.775 Vrms