オペレーションマニュアル

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オペレーションマニュアルについて

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L6maxの概要

ミキシング時に高音質を実現

L6maxはデュアルADコンバータ回路の搭載と32-bit float形式への対応により、ミキシング時に最高な音の品質を保つことができます。

NOTE

L6maxではINPUT 1からINPUT 4端子にデュアルADコンバータ回路を搭載しています。

入力

デュアルADコンバータ回路により、ゲイン調節なしで大きな音から小さな音まで入力が可能です。

ミキシング

入力した音声は32-bit float形式で処理されるので、入力時の音質がミキシング時も保たれます。

デュアルADコンバータ回路について

L6maxは1つのインプット回路に対し、入力ゲインの異なる2つのADコンバータを搭載しています。この仕組みにより、従来必要不可欠であった入力のゲイン調節を行わずに高品質なミキシングを行うことが可能です。

NOTE

L6maxではINPUT 1からINPUT 4端子にデュアルADコンバータ回路を搭載しています。

圧倒的なダイナミックレンジを実現

2つのADコンバータを組み合わせることで、1つのADコンバータでは実現できなかった幅広いダイナミックレンジを実現しています。

2つのADコンバータの切り替え

L6maxは2つのADコンバータのデータを常に監視し、最適な入力結果が得られるように自動でADコンバータの選択を行います。

32-bit float WAVファイルについて

L6maxでは入力音声やミキシングした音声を録音することができますが、録音した音声は32-bit float WAVファイル形式で保存されます。32-bit float WAVファイルは、従来の16/24-bit WAVファイルに比べて以下のような特長があります。これらの特長により、録音後のDAWなどのソフトウェアでの編集でも録音時の音の品質を保つことができます。

解像度の違い

32-bit float WAVファイルは、小さな音でも高い解像度を保つことができるという特長を持っています。そのため録音後に小さな音を大きくする編集を行っても音の品質が失われません。

■ 16/24-bit WAV

音量を上げる

解像度が低い
■ 32-bit float WAV

音量を上げる

解像度が高い

クリップの違い

32-bit float WAVファイルは、録⾳後の編集によりL6maxの出⼒やDAWアプリケーションでクリップしたように聴こえる波形もWAVデータはクリップしていないので、⾳量を下げることでクリップの無い波形に復元することができます。

■ 16/24-bit WAV
クリップして録音

音量を下げる

クリップしたまま

■ 32-bit float WAV
クリップして録音

音量を下げる

クリップしていない

各部の役割

本体上面

電源キー
電源をON/OFFします。
チャンネル操作部(→チャンネル操作部
マイクやシンセサイザー、エフェクターなどを接続したり、各チャンネルの入力設定や、音質/定位/音量やエフェクトへの送り量の調節などの操作をします。
MIDI IN/OUT接続端子
3.5 mm TRSケーブルを使用して、MIDI機器を接続します。

5pin DIN端子のMIDI機器と接続する場合は、5pin DIN-TRS MIDI(Type-A)の変換ケーブルを使用してください。

USB端子(Type-C)
パソコンまたはスマートフォン/タブレットと接続して以下のことができます。
  • アプリで本体の詳細設定やSOUND PADの設定を行う(パソコンのみ)

  • ファイル転送機能を使用する(パソコンのみ)

  • L6maxをオーディオインターフェースとして使用する

  • L6maxをMIDI機能を使ってコントロールする

USBバスパワー動作に対応しています。

センドエフェクト部(→センドエフェクト部
内蔵エフェクトの選択や、内蔵エフェクトのボリュームを調節します。

外部エフェクターを接続することもできます(2系統)。

アウトプット部(→アウトプット部
パワードモニター、PAシステムやヘッドフォンを接続して、マスター出力、モニター出力およびサブアウト出力の調節をします。

マスター出力にコンプレッサーを使用して、音圧を上げつつ、音割れを防ぐこともできます。

シーン選択キー
L6maxの設定を保存したり呼び出したりします。(→設定を保存する(シーン)
ディスプレイ
各種情報を表示します。
ファンクションキー
  • 戻る/MENUキー(操作キー1)

    ホーム画面で押すと、メニュー画面を表示します。

    メニュー画面で押すと、1つ前の画面/ホーム画面に戻ります。

  • UP/早戻しキー(操作キー2)

    再生/停止中に押すと、前のプロジェクト/プロジェクトの先頭に移動します。長押しすると、早戻しします。

    メニュー画面で押すと、上の項目を選択します。

  • DOWN/早送りキー(操作キー3)

    再生/停止中に押すと、次のプロジェクトに移動します。長押しすると、早送りします。

    メニュー画面で押すと、下の項目を選択します。

  • 決定/UNDOキー(操作キー4)

    多重録音(BOUNCEモード)中に押すと、バウンスする直前の状態に戻すか選択する画面を表示します。

    メニュー画面で押すと、選択している項目を、決定/実行します。

レコーダー部
(録音キー)を押すと録音を開始します。録音中は(録音キー)が点灯します。

(再生/停止キー)を押すと録音したファイルを再生します。再生中は(再生/停止キー)が点灯します。再生中に(再生/停止キー)を押すと再生を停止します。

(BOUNCEキー)を押すと、録音済みの8つのトラックの音をバウンストラックにまとめて、トラック1~8を空にします(バウンス)。

SOUND PAD部
(1キー)〜(4キー)にオーディオファイルを割り当て、押すことによって再生できます。

(SOUND PADノブ)でSOUND PADの音量を調節できます。

チャンネル操作部

INPUT 1~INPUT 4端子(モノラルチャンネル)
マイクや楽器などを接続し、チャンネル1~4に入力します。XLR/TRSプラグに対応しています。

INPUT 5(L/R)、INPUT 6(L/R)端子(ステレオチャンネル)
シンセサイザーやエフェクターなどを接続し、チャンネル5、6にステレオ入力します。TSプラグに対応しています。

(MONOキー)を押して点灯させると、ステレオ機器1台の代わりにモノラル機器2台を接続することもできます。

INPUT 7(L (MONO)/R)、INPUT 8(L (MONO)/R)端子(ステレオチャンネル)
シンセサイザーやエフェクターなどを接続し、チャンネル7、8にステレオ入力します。TSプラグに対応しています。

モノラル機器を接続するときは、L (MONO)端子に接続してください。

L6maxをオーディオインターフェースとして使用するときは、(USB 1/2キー)/(USB 3/4キー)を押して点灯させると各チャンネルにパソコンやスマートフォンからステレオ音声を入力できます。

イコライザーキー
調節したいキーを押して点灯させ、各チャンネルの(エンコーダー)で音質を調節します。
  • (HIGHキー):高域を調節します。

  • (FREQキー):中域で調節する中心周波数を変更します。(100 Hz~8 kHz)

  • (MIDキー):中域を調節します。

  • (LOWキー):低域を調節します。

シグナルインジケーター(チャンネル1〜8)
入力信号の状態を表示します。

音声入力中:、クリップ状態:

ハイインピーダンスキー(チャンネル1、2)
入力インピーダンスを切り替えます。ギターやベースを接続するときに、押して点灯させます。
ミュートキー(チャンネル1〜8)
押して点灯させると、押したチャンネルをミュートします。
チャンネルエンコーダー(チャンネル1〜8)
各チャンネルの音量、音質、左右の定位、エフェクトへの送り量を調節します。

調節量はエンコーダー周りのインジケーターで表示されます。

ファンタム電源キー(チャンネル1、2)
押して点灯させると、INPUT 1、2(XLR)端子に+48 V のファンタム電源を供給します。
ファンタム電源キー(チャンネル3、4)
押して点灯させると、INPUT 3、4(XLR)端子に+48 V のファンタム電源を供給します。
MONOキー(チャンネル5、6)
押して点灯させると、モノラル2系統の入力ができます。

音量、音質、左右の定位、エフェクトへの送り量の調節は、モノラル2系統共通となります。

PADスイッチ(チャンネル5~8)
接続した機器の入力信号の減衰量を0 dBまたは-20 dB に切り替えます。
USB 1/2キー(チャンネル7)
押して点灯させると、L6maxをオーディオインターフェースとして使用しているときにパソコンまたはスマートフォンのチャンネル1、2の音声をL6maxのチャンネル7に入力します。

点灯中は、INPUT 7(L (MONO)/R)端子からの音声は入力されません。

USB 3/4キー(チャンネル8)
押して点灯させると、L6maxをオーディオインターフェースとして使用しているときにパソコンまたはスマートフォンのチャンネル3、4の音声をL6maxのチャンネル8に入力します。

点灯中は、INPUT 8(L (MONO)/R)から端子の音声は入力されません。

LEVELキー
キーを押して点灯させ、各チャンネルの(エンコーダー)で音量を調節します。
PANキー
キーを押して点灯させ、各チャンネルの(エンコーダー)で左右の定位を調節します。
SUB-MIXキー
キーを押して点灯させ、各チャンネルの(エンコーダー)でSUB-MIXの音量を調節します。
エフェクトセンドキー
エフェクトへの送り量を調節したいキーを押して点灯させ、各チャンネルの(エンコーダー)で効果を調節します。
  • (AUX1キー):AUX SEND 1端子に接続したエフェクターへの送り量を調節します。

  • (AUX2キー):AUX SEND 2端子に接続したエフェクターへの送り量を調節します。

  • (EFXキー):内蔵エフェクトへの送り量を調節します。

センドエフェクト部

AUX SEND 1/2端子
外部エフェクターを接続します。TRSプラグに対応しています。

TAPキー
内蔵エフェクトの「Delay」または「Echo」を選択しているときに、押した間隔でディレイタイムを設定できます。

設定したディレイタイムの間隔で(TAPキー)が点滅します。

内蔵エフェクトの「AI Noise Reduction」を選択しているときに押すと、周囲の騒音を学習します。(→AI Noise Reductionを使用する

内蔵エフェクトインジケーター
選択中の内蔵エフェクトのインジケーターが点灯します。
SELキー
内蔵エフェクトを選択します。押すたびに内蔵エフェクトが切り替わります。
EFX RTNノブ
内蔵エフェクトの音量を調節します。「AI Noise Reduction」を選択しているときは調節できません。

アウトプット部

MASTER OUT L/R端子
PAシステムやパワードモニターなどに接続し、L6maxでミキシングしたステレオ音声を出力します。TRSプラグに対応しています。

マスターレベルメーター
MASTER OUT L/R端子から出力される音量を-48 dB ~ 0 dB の範囲で表示します。
COMPキー
押して点灯させると、MASTER OUT L/R端子から出力される音声の音圧を上げつつ、音割れを防ぎます。
MASTERノブ
MASTER OUT L/R端子から出力される音声の音量を- ∞ ~ +20 dBの範囲で調節します。
MONITOR OUT端子
ヘッドフォンを接続し、L6maxでミキシングしたステレオ音声をモニターできます。
SUB-OUT端子
ヘッドフォンを接続し、L6maxでミキシングしたステレオ音声をモニターできます。
SUB-OUT出力切り替えスイッチ
SUB-OUT端子から出力する音声を切り替えます。(→SUB-OUT端子から出力する音声を選ぶ
SUB-OUTノブ
SUB-OUT端子から出力される音声の音量を調節します。
MONITORノブ
MONITOR OUT端子から出力される音声の音量を調節します。

本体右側面

microSDカードスロット
microSDカードを挿入します。
電源用USB端子(Type-C)
専用のACアダプター(AD-17)または5 Vモバイルバッテリーなどを接続して、L6maxに電源を供給します。

本体底面

ユーロラックアダプター(ERL-6)取り付け用穴
別売りのユーロラックアダプター(ERL-6)を使うと、L6maxをユーロラックに取り付けることができます。
電池カバー
単三電池の取り付け/取り外しを⾏うときに開けます。(→電池を入れる

表示される画面について

ここではL6maxのディスプレイに表示される画面について説明します。

ホーム画面

L6maxの電源をONにしたときにディスプレイに表示される画面です。

プロジェクト名
選択中のプロジェクト名を表示します。
ステータスアイコン
状況をアイコンで表示します。
  • [■]:停止中

  • [▶]:再生中

  • [●]:録音中

電池残量表示
電池動作時に表示します。電池の残量が少なくなった場合は、電池を交換するか(→電池を入れる)、ACアダプター(→ACアダプターを接続する)またはモバイルバッテリー(→その他の電源について)を接続してください。

経過時間
録音または再生開始から経過した時間を表示します。
プロジェクト最大時間(再生・停止時)/残り録音可能時間(録音時)
再生・停止時にはプロジェクト最大時間を、録音時には残り録音可能時間を表示します。

メニュー画面

フォルダー選択、SOUND PAD設定、SDカード管理、USB機能、本体の設定を行う画面です。

ホーム画面表示中に(操作キー1)を押すと表示されます。

メニュータイトル
メニュー項目
設定項目や設定値などを表示します。
スクロールバー
項目が多くディスプレイ内に収まりきらないときに表示されます。

接続例

ボーカル、コーラス用マイクやドラム用マイクなど(→マイクを接続する
シンセサイザーなどの楽器(→シンセサイザーやエフェクターを接続する
MIDIキーボートやMIDIコントローラーなどのMIDI機器(→MIDI機器を接続する
パワードモニター、PAシステムなど(→ヘッドフォンやパワードモニター、ミキサーを接続する
外部エフェクター(→外部エフェクターを接続する
パソコンやスマートフォン/タブレット(→パソコンやスマートフォン/タブレットを接続する
ACアダプター(→ACアダプターを接続する
ヘッドフォン(→ヘッドフォンやパワードモニター、ミキサーを接続する

信号の流れ

録音ファイル(赤色)
チャンネル1〜8の入力、マスター出力がmicroSDカードに録音されます。

L6max上での再生時のファイルは、録音時の「Recorder Mode」の設定によります。デフォルト設定の「Multi Track」のときは各トラックが再生され、音質や音量の再調整が可能です。「Master Only」のときはMASTER L/Rの録音ファイルが再生されますが、MASTER L/Rの録音ファイルはマスター音量とコンプレッサーON/OFFが反映された状態ですので、再生時のマスター音量調節とコンプレッサーON/OFFについてはその点ご留意ください。(→録音するファイルを選択する

USB入力(水色)
オーディオインターフェースとして使用しているときに、パソコンまたはスマートフォン/タブレットに入力される音声です。
USB出力(青色)
オーディオインターフェースとして使用しているときに、パソコンまたはスマートフォン/タブレットから出力される音声です。
MONOキー
チャンネル5、6のステレオL/Rの音声について、ステレオまたはモノラルとして扱うかどうかを切り替えることができます。
イコライザー
チャンネル1〜8の音質を調節します。
ミュート
チャンネル1〜8の音声をミュートします。
音量
チャンネル1〜8の音量を調節します。
AUX1(2)出力(橙)
AUX SEND 1(2)端子へ出力します。各チャンネルからの送り量を調節できます。

AUX1(2)出力の位置は「LEVEL」前に変更することもできます。(→AUX SEND1/2端子へ送る信号の位置を選択する

EFX(緑)
内蔵エフェクト(AI Noise Reductionは除く)に出力します。また、各チャンネルからの送り量を調節できます。
SUB-MIX
SUB-OUT端子に出力するチャンネル1〜8の音量を調節します。
パン
チャンネル1〜8の左右の定位を調節します。
MASTER L/R(黒)
MASTER端子へ出力します。
SUB-MIX L/R(黒)
SUB-OUT端子へ出力します。
SOUND PAD L/R/SOUND PAD音量(SOUND PAD 1〜4の音量およびSOUND PAD全体の音量)(紫)
SOUND PADを出力します。また、SOUND PAD 1〜4の音量を調節したり(→SOUND PADの音量を設定する)、SOUND PAD全体の音量を調節します。
内蔵エフェクト/EFX音量
6種類のエフェクトから選択できます。また、内蔵エフェクト(AI Noise Reductionは除く)の音量を調節します。
コンプレッサー
ミックスした音声の音圧を上げつつ、音割れを防ぎます。
MASTER音量
MASTERの音量を調節します。
MONITOR音量
MONITORの音量を調節します。
SUB-OUT音量
SUB-OUTの音量を調節します。
SUB-OUT出力切り替えスイッチ (MASTER/SUB-MIX)
SUB-OUT端子から出力する信号をMASTERもしくはSUB-MIXに切り替えます。

準備する

電源をセットする

L6maxはUSB端子に接続された電源(ACアダプター、USBバスパワー、モバイルバッテリー)、電池のいずれかで動作することができます。

電源は本体右側面のUSB端子>本体上面のUSB端子>電池の順に優先されます。

電池を入れる

L6maxを電池で駆動する場合は、単三電池を4本使用します。

  1. 電源OFFの状態で、つまみ(2ヶ所)を上に押し上げながら電池カバーを開ける
  2. 単三電池を4本入れる
  3. 電池カバーを閉じる
NOTE
  • アルカリ乾電池、ニッケル水素蓄電池、リチウム乾電池のいずれかを使用してください。

  • 電池残量を正確に表示するために、使用している電池の種類を正しく設定してください。(→電池の種類を選択する

  • 電池残量がなくなったときは、すぐに電源をOFFにし、新しい電池と交換してください。電池残量はディスプレイで確認できます。(→本体上面

ACアダプターを接続する

本体右側面のUSB端子(Type-C)に専用のACアダプター(AD-17)のケーブルを接続して、ACアダプターをコンセントに接続します。

その他の電源について

本体上面のUSB端子(Type-C)にパソコンを接続すると、USBバスパワーでL6maxを駆動することができます。また、市販の5 Vモバイルバッテリーで駆動させることもできます。

接続する

マイクを接続する

ダイナミックマイク、コンデンサーマイクを接続する場合は、XLRプラグをINPUT 1~4端子に接続します。

コンデンサーマイクにはファンタム電源(+48 V)を供給することもできます。ファンタム電源を供給するには、(ファンタム電源キー)を押して点灯させます。

INPUT 1、2端子にギターやベースを接続するときは、(ハイインピーダンスキー)を押して点灯させます。

NOTE
  • (シグナルインジケーター)が赤点灯する場合は、マイクを音源から離すなどして、(シグナルインジケーター)が赤点灯しないように調節してください。

  • ファンタム電源に対応していない機器を接続する場合は、ファンタム設定をONにしないでください。機器が破損することがあります。

  • L6maxは⼊⼒信号を扱いやすいレベルにするために、⼊⼒端⼦に接続するプラグに応じた⼊⼒レベル設定を⾏います。XLRプラグで接続する場合は、マイクレベル機器としてください。

HINT

ファンタム電源とは、コンデンサーマイクなど、外部電源で動作する機器に電力を供給する機能です。

+ 48 V が一般的です。

シンセサイザーやエフェクターを接続する

シンセサイザーやエフェクターなどのライン機器をINPUT 1〜8端子に接続します。

INPUT 1~4はモノラル入力、INPUT 5~8はステレオ入力です。

INPUT 1~4端子に接続する場合

  • 各入力に機器をTRSプラグで接続できます。

  • ファンタム電源(+48 V)を供給することもできます。ファンタム電源を供給するには、(ファンタム電源キー)を押して点灯させます。

  • INPUT 1、2端子にギターやベースを接続するときは、(ハイインピーダンスキー)を押して点灯させます。

  • INPUT 1~4端子は⼊⼒信号を扱いやすいレベルにするために、⼊⼒端⼦に接続するプラグに応じた⼊⼒レベル設定を⾏います。TRSプラグで接続する場合はラインレベル機器としてください。

INPUT 5、6 (L/R)端子に接続する場合

  • ステレオ機器を各入力のL/R端子に接続します。TSプラグに対応しています。

  • 接続した機器の入力信号の減衰量を、PADスイッチで0 dBまたは-20 dB に切り替えます。

  • INPUT 5、6端子にモノラル機器を2台接続することもできます。その場合は(MONOキー)を押して点灯させます。

INPUT 7、8 (L (MONO)/R)端子に接続する場合

  • ステレオ機器を各入力のL/R端子に接続します。TSプラグに対応しています。

  • 接続した機器の入力信号の減衰量を、PADスイッチで0 dBまたは-20 dB に切り替えます。

  • モノラル機器は、L (MONO)端子に接続してください。

  • パソコンやスマートフォン/タブレットからステレオ音声を入力することもできます。INPUT 7に入力するときは(USB 1/2キー)、INPUT 8に入力するときは(USB 3/4キー)を押して点灯させます。(→オーディオインターフェースとして使用する

NOTE
  • パッシブタイプのギターやベースの⼊力には対応していません。この場合は、ミキサーやエフェクターを通して接続してください。

  • (シグナルインジケーター)が赤点灯する場合は、該当するチャンネルに接続した機器の音量を小さくするなどして、(シグナルインジケーター)が赤点灯しないように調節してください。

ヘッドフォンやパワードモニター、ミキサーを接続する

各チャンネルをミキシングしたステレオ音声は、MASTER OUT端子に接続したパワードモニターやPAシステムから出力できます。

MONITOR OUT端子、SUB-OUT端子にヘッドフォンを接続して⼊⼒音をモニターすることもできます。

パソコンやスマートフォン/タブレットを接続する

パソコンやスマートフォン/タブレットはL6max上面のUSB端子に接続します。

スマートフォン/タブレット(USB Type-C)
iPhone/iPad(Lightning)
パソコン(Windows/Mac)
NOTE
  • データ転送に対応したUSBケーブルをご使用ください。

  • Lightning コネクタを搭載したiOS/iPadOS デバイスと接続するには、Lightning - USB 3カメラアダプタが必要です。

  • スマートフォン、タブレットを使うときはACアダプターを接続して電源を供給してください。(→ACアダプターを接続する

L6maxをパソコンやスマートフォン/タブレットに接続すると以下のことができます。

  • 本体の詳細設定やSOUND PADの設定は、パソコンにインストールしたアプリ「ZOOM L6 Editor」で行います。(→アプリを使う

  • L6maxの⼊⼒信号をパソコンまたはスマートフォン/タブレットに送ることができ、パソコンまたはスマートフォン/タブレットの再⽣信号をL6maxから出⼒することができます。(→オーディオインターフェースとして使用する

  • L6maxにセットしたmicroSDカード内のファイルの確認や移動がパソコンでできます。(→パソコンにファイルを転送する

  • パソコンまたはスマートフォン/タブレットのDAWソフトウェアなどとMIDI信号のやりとりができ、L6maxをコントロールできます。(→MIDI機器を使う

microSDカードをセットする

microSDカードをセットすると、各チャンネルに入力した音声やミキシングしたステレオ音声を録音することができます。

また、SOUND PADで使用するオーディオファイルは、microSDカードに保存して各SOUND PADに割り当てることができます。

  1. 電源OFFの状態でmicroSDカードスロットカバーを開き、microSDカードのロゴ側を上にしてスロットの奥まで差し込む

    microSDカードを取り出すときは、microSDカードを一度スロットの奥に押し込んでから引き抜きます。

  2. microSDカードスロットカバーを閉じる
    NOTE
    • microSDカードの抜き差しは、必ず電源をOFFにした状態で行ってください。電源がONの状態で行うと、データが破損するおそれがあります。

    • microSDカードを抜き差しするときは、microSDカードの向きや裏表に注意してください。

    • microSDカードを取り出すときは、microSDカードが飛び出さないよう注意してください。

    • microSD カードがセットされていないと、録音や再生、SOUND PADの再生はできません。

    • 新しく購入したmicroSDカードや他の機器で使用していたmicroSDカードは、性能を最大限に発揮するために必ずL6maxでフォーマットしてください。(→microSDカードを初期化する

    • 対応する記録メディアは下記のとおりです。

      • microSDHCメモリーカード

      • microSDXCメモリーカード

      動作確認済みmicroSDカードはZOOMのWEBサイト(zoomcorp.com/help/l6max)で確認してください。

使用例

シンセミキサーとして使用する場合

複数のシンセサイザーをミキシングして、ライブやレコーディングで演奏します。

ポッドキャスティングでライブストリーミングする場合

マイクを使用して、リアルタイムで音声を配信します。(→オーディオインターフェースとして使用する

リアルタイムで音声を配信しながら、L6maxでの録音を同時に行うこともできます。

外出先で使用する

L6maxを電池またはモバイルバッテリーで使用すると、外出先で音声の収録をすることができます。収録した音声はmicroSDカードに記録され、パソコンに転送して編集/配信することができます。

電源をON/OFF する

電源を入れる

  1. ディスプレイが点灯するまで(電源キー)を押す

    L6maxの電源がONになります。

    NOTE

    L6maxは操作をしない状態で10時間経過すると、自動的に電源が切れます。常に電源をONにしたい場合は、オートパワーオフの設定を「Never」にしてください。(→電源を⾃動でOFFする(オートパワーオフ)

電源を切る

  1. ディスプレイが消灯するまで、(電源キー)を押す

    L6maxの電源がOFFになります。

    NOTE

    L6maxの設定は常に自動で保存されます。次回電源をONにしたときは、電源をOFFにしたときの状態で起動します。

日時、電池の種類を設定する(L6maxを使用する前の初期設定)

ご購入後初めて電源をONにした場合、またはL6maxを工場出荷時の状態に戻したときは、日時と電池の種類の設定画面がディスプレイに表示されますので、それぞれ設定してください。

日時は録音ファイルが保存されるフォルダー名として記録されます。また、電池残量を正確に表示するために、L6maxで使⽤する電池の種類を正しく選択する必要があります。

  1. ディスプレイが点灯するまで(電源キー)を押す

    日時設定画面が表示されます。

  2. (操作キー2)/(操作キー3)で設定したい項目を選択して、(操作キー4)で決定する

    文字が反転します。

  3. (操作キー2)/(操作キー3)で数値を変更して、(操作キー4)で決定する
  4. 手順2、3を繰り返して、日時を設定する
  5. すべての項目を設定したら、(操作キー2)/(操作キー3)で(画面上のOKボタン)を選択して、(操作キー4)で決定する

    日時が確定します。

    次に電池の種類を設定してください。

  6. (操作キー2)/(操作キー3)で電池の種類を選択して、(操作キー4)で決定する
    • 「Alkaline」:アルカリ乾電池

    • 「NiMH」:ニッケル水素蓄電池

    • 「Lithium」:リチウム乾電池

    電池の種類が確定します。ホーム画面 が表示されます。

    NOTE

    長期間ACアダプターや電池から電源が供給されない状態が続いて、日時保持用の電源を消費しきった場合、本体に記憶した情報がリセットされます。

    電源起動時に日時の設定画面が表示された場合は、設定し直すか、L6maxとパソコンをUSBケーブル(Type-C)で接続し、「L6 Editor」を起動して日時情報を取得してください。(→アプリを使って日時を設定する

アプリを使う

本体の詳細設定は、パソコンにインストールしたアプリ「ZOOM L6 Editor」で行います。

  1. L6max上面のUSB端子とパソコンをUSBケーブル(Type-C)で接続する
  2. zoomcorp.com/help/l6maxからパソコンに「ZOOM L6 Editor」をダウンロードする
  3. インストーラーを起動して、指示に従って「ZOOM L6 Editor」をインストールする
    NOTE

    詳細なインストール手順については、アプリの「InstallationGuide」を参照してください。

  4. 「ZOOM L6 Editor」を起動する
  5. L6maxの電源をONにする(→電源を入れる

    「ZOOM L6 Editor」の上部に「CONNECTED」が表示されてL6maxとつながり、「ZOOM L6 Editor」でL6maxの設定ができるようになります。

    NOTE
    • 「ZOOM L6 Editor」を起動する前にパソコンでDAWソフトウェアなどのMIDIポートを使用するアプリケーションを起動していると、「ZOOM L6 Editor」用 のMIDIポートが使われてしまい正常に接続できない場合があります。

      その場合は、「ZOOM L6 Editor」を起動してからアプリケーションを起動するか、アプリケーション側でMIDIIN3/MIDIOUT3(ZOOM L6max)を使用しないように設定してください。(→USB MIDIポートについて

    • L6maxと接続できるのはバージョン2.0.0以降の「ZOOM L6 Editor」です。古いバージョンをご使用されている場合は、アップデートしてください。

アプリの画面について

SOUND PADの設定(→SOUND PADを使用する
SOUND PADにオーディオファイルを割り当てたり、再生方法や音量などSOUND PADの設定をします。
ファイル転送モード(→パソコンにファイルを転送する
L6maxをパソコンに接続してファイルを転送できます。
日時(→日時を設定する
L6maxに設定された日時を表示します。(「ZOOM L6 Editor」を起動すると、パソコンから日時を取得し自動的にL6maxの日時が設定されます。)
microSDカード情報(→microSDカードの状態を確認する
microSDカードの容量や空き容量、録音可能時間を表示します。
電池の種類(→電池の種類を選択する
L6maxで使用する電池の種類を選択します。
オートパワーオフ(→電源を⾃動でOFFする(オートパワーオフ)
操作をしない状態で一定時間が経過すると自動的に電源が切れるように設定できます。
レコーダー設定(→録音するファイルを選択する
録音するチャンネルを選択します。
オーディオインターフェース設定
L6maxをオーディオインターフェースとして使用するときの設定をします。
USB Mix Minus(→USB Mix Minus の設定をする
USB Mix Minusのオン/オフを切り替えます。
MIDI設定(→MIDI機器を使う
MIDIに関する設定をします。
内蔵エフェクトパラメーター設定(→内蔵エフェクトパラメーターを調節する
内蔵エフェクトのパラメーターを調節します。
Monitor Point
MONITORに送る信号を選択することができます。(→MONITORに送る信号を選択する(Monitor Point)
Sub-Out Point
SUB-OUTに送る信号を選択することができます。(→SUB-OUTに送る信号を選択する(Sub-Out Point)
AUX SEND1/2端子へ送る信号の選択(→AUX SEND1/2端子へ送る信号の位置を選択する
各チャンネルからAUX SEND 1/2端子へ送る信号を、音量調節する前/後の信号どちらかに設定できます。
初期化(→工場出荷時の状態に戻す
L6maxの設定を工場出荷時の状態に戻すことができます。

ミキシングを行う

各チャンネルの音量を調節する

  1. (LEVELキー)を押して点灯させ、調節したいチャンネルの(エンコーダー)で音量を調節する

    調節値はインジケーターで確認できます。

全体の音量、モニターの音量を調節する

L6maxでミキシングした音声は、MASTER OUT端子に接続したパワードモニターやPAシステムから出力したり、MONITOR OUT端子やSUB-OUT端子に接続したヘッドフォンでモニターすることができます。

MASTER OUT端子の音量を調節する

  • (MASTERノブ)でMASTER OUT端子から出力する音声の音量を- ∞ ~ +20 dBの範囲で調節します。レベルメーターでMASTER OUT端子から出力されるレベルを確認できます。赤色で点灯しないように調節してください。

  • (COMPキー)を押して点灯させると、MASTER OUT端子から出力される音声の音圧を上げつつ、音割れを防ぐことができます。

MONITOR OUT端子の音量を調節する

  • (MONITORノブ)でMONITOR OUT端子から出力される音声の音量を調節します。

SUB-OUT端子から出力する音声を選ぶ

  • (SUB-OUT出力切り替えスイッチ)を出力したい音声に切り替えます。

    設定値説明
    MASTERMASTERと同じ音声を出力します。
    SUB-MIXSUB-MIXキーで設定した音声を出力します。

SUB-OUT端子の音量を調節する

  • (SUB-OUTノブ)でSUB-OUT端子から出力される音声の音量を調節します。

SUB-MIXの音量を調節する

  1. (SUB-MIXキー)を押して点灯させ、調節したいチャンネルの(エンコーダー)で音量を調節する

    調節値はインジケーターで確認できます。

チャンネルを消音する(ミュート)

  1. 消音したいチャンネルの(ミュートキー)を押して点灯させる

    選択したチャンネルの音声が消音されます。ミュートチャンネルは複数選択できます。

    点灯中の(ミュートキー)を押すと、消音をキャンセルします。

各チャンネルの左右の定位を調節する

  1. (PANキー)を押して点灯させ、調節したいチャンネルの(エンコーダー)で左右の定位を調節する

    調節値はインジケーターで確認できます。

    定位が中央のときは、インジケーターの中央が点灯します。

各チャンネルの音質を調節する

各チャンネルの各帯域のブースト/カット量を調節して、音質を調節します。

  1. 調節したいキー((HIGHキー)、(FREQキー)、(MIDキー)、(LOWキー))を押して点灯させ、調節したいチャンネルの(エンコーダー)でブースト/カット量を調節する

    (エンコーダー)を右に回すとブースト、左に回すとカットします。

    調節値はインジケーターで確認できます。

    インジケーターの中央が点灯しているとき(中央値)は、ブースト/カットは行いません。

    • (HIGHキー):高域をブースト/カットします。

    • (FREQキー):ブースト/カットする中域の中心周波数を調節します。(100 Hz~8 kHz)

    • (MIDキー):中域をブースト/カットします。

    • (LOWキー):低域をブースト/カットします。

エフェクトを使用する

各チャンネルにL6max内蔵のエフェクトをかけることができます。また外部エフェクターを接続して(2系統)外部エフェクターの効果を加えることもできます。

内蔵エフェクトを使用する

内蔵エフェクトの音量を調節します。

  1. (SELキー)を繰り返し押して内蔵エフェクトを選択する

    選択した内蔵エフェクトのインジケーターが点灯します。

    • AI Noise Reduction:(→AI Noise Reductionを使用する

    • Hall:ホールリバーブ(密度の濃いリバーブ)

    • Room:ルームリバーブ(チャンバールームの響きをシミュレートしたリバーブ)

    • Spring:スプリングリバーブ('63 Fender Reverbをモデリングしたサウンド)

    • Delay:デジタルディレイ(最長2000 msのロングディレイに対応したディレイ)

    • Echo:テープエコー(テープエコーの効果をシミュレートしたエフェクト)

    • (TAPキー)を押すと、内蔵エフェクトの「Delay」または「Echo」を選択しているときに、押した間隔でディレイタイムを設定できます。(タップテンポ)

      設定したディレイタイムの間隔で(TAPキー)が点滅します。

      MIDI CLOCKに合わせてタップテンポも追従します。(→MIDI機器を接続する

    • (EFX RTNノブ)で内蔵エフェクトのボリュームを調節します。

    • 内蔵エフェクトのパラメーターを調節することもできます。(→内蔵エフェクトパラメーターを調節する

  2. (EFXキー)を押して点灯させ、エフェクトの効果を加えたいチャンネルの(エンコーダー)で送り量を調節する

    送り量でエフェクトのかかり具合を調節できます。

    調節値はインジケーターで確認できます。

    HINT

    (EFXキー)を押した状態で(ミュートキー)を押すと、(ミュートキー)が点灯し送り量をミュートすることができます。

    送り量がミュートされているときは、(EFXキー)を押している間(ミュートキー)が点灯します。

    ミュートをキャンセルするには、(EFXキー)を押した状態で点灯している(ミュートキー)を押して消灯させます。(エンコーダー)で送り量を調節することでミュートをキャンセルすることもできます。

内蔵エフェクトパラメーターを調節する

  1. ホーム画面(操作キー1)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (操作キー2)/(操作キー3)で「Mixer」を選択して、(操作キー4)で決定する
  3. (操作キー2)/(操作キー3)で「Effect Parameter」を選択して、(操作キー4)で決定する
  4. (操作キー2)/(操作キー3)で設定したいパラメーターを選択して、(操作キー4)で決定する
  5. (操作キー2)/(操作キー3)で設定したいエフェクトタイプを選択して、(操作キー4)で決定する

  6. (操作キー2)/(操作キー3)でパラメーターの数値を選択して、(操作キー4)で決定する
    Hall(ホールリバーブ)
    • DECAY:残響の長さを設定します。

    • TONE:音質を調節します。

    Room(ルームリバーブ)
    • DECAY:残響の長さを設定します。

    • TONE:音質を調節します。

    Spring(スプリングリバーブ)
    • DWELL:リバーブへ入力する音量を調節します。

    • TONE:音質を調節します。

    Delay(デジタルディレイ)
    • TIME:ディレイタイムを設定します。

    • FEEDBACK:フィードバック量を調節します。

    • MIDI CLOCKに合わせてタップテンポも追従します。(→MIDI機器を接続する

    Echo(テープエコー)
    • TIME:ディレイタイムを設定します。

    • REPEAT:リピート数を調節します。

    • MIDI CLOCKに合わせてタップテンポも追従します。(→MIDI機器を接続する

アプリを使って内蔵エフェクトのパラメーターを調節する

  1. L6maxとパソコンをUSBケーブル(Type-C)で接続し、パソコンで「ZOOM L6 Editor」を起動する(→アプリを使う
  2. 「Effect Parameter」の「Edit」をクリックする

    エフェクトのパラメーターを調節する画面が表示されます。

  3. エフェクトのパラメーターを調節する

    つまみをドラッグする、または数値をクリックしてから数値を入力して調節します。

    Hall(ホールリバーブ)
    • DECAY:残響の長さを設定します。

    • TONE:音質を調節します。

    Room(ルームリバーブ)
    • DECAY:残響の長さを設定します。

    • TONE:音質を調節します。

    Spring(スプリングリバーブ)
    • DWELL:リバーブへ入力する音量を調節します。

    • TONE:音質を調節します。

    Delay(デジタルディレイ)
    • TIME:ディレイタイムを設定します。

    • FEEDBACK:フィードバック量を調節します。

    • MIDI CLOCKに合わせてタップテンポも追従します。(→MIDI機器を接続する

    Echo(テープエコー)
    • TIME:ディレイタイムを設定します。

    • REPEAT:リピート数を調節します。

    • MIDI CLOCKに合わせてタップテンポも追従します。(→MIDI機器を接続する

    OK
    クリックすると、設定を反映して元の画面に戻ります。

外部エフェクターを使用する

外部エフェクターを2系統まで接続して、各チャンネルに効果を加えることができます。

外部エフェクターを接続する

:音声信号の流れ

L6maxのAUX SEND 1または2端子と、外部エフェクターの入力端子を接続
L6maxから各チャンネルの音声を外部エフェクターに送ります。
外部エフェクターの出力端子と、L6maxのINPUT 5〜8端子を接続
チャンネル5~8で外部エフェクターの音声を入力します。外部エフェクターのボリューム調節は、接続したチャンネルで行います。

接続した機器の入力信号の減衰量を、PADスイッチで0 dBまたは-20 dB に切り替えます。

外部エフェクターを使用する

  1. 外部エフェクターを接続したチャンネルの音量を調節する(→各チャンネルの音量を調節する

    必要に応じて、定位(→各チャンネルの左右の定位を調節する)や音質(→各チャンネルの音質を調節する)の調節を行います。

  2. (AUX1キー)または(AUX2キー)を押して点灯させ、外部エフェクターの効果を加えたいチャンネルの(エンコーダー)で送り量を調節する

    送り量でエフェクトのかかり具合を調節できます。

    調節値はインジケーターで確認できます。

    NOTE

    外部エフェクターを接続したチャンネルは、必ず送り量を0にしてください(初期値は0に設定されています)。

    送り量を上げると外部エフェクターとの間でフィードバックループが起こり、大きな音が出力されることがあります。

    HINT
    • (AUX1キー)または(AUX2キー)を押した状態で(ミュートキー)を押すと(ミュートキー)が点灯し、押したキーのAUX SEND端子への送り量をミュートすることができます。

      送り量がミュートされているときは、(AUX1キー)または(AUX2キー)を押している間(ミュートキー)が点灯します。

      ミュートをキャンセルするには、(AUX1キー)または(AUX2キー)を押した状態で点灯している(ミュートキー)を押して消灯させます。(エンコーダー)で送り量を調節することでミュートをキャンセルすることもできます。

    • 各チャンネルからAUX SEND 1/2端子へ送る信号は、(エンコーダー)で音量調節する前/後の信号どちらかを選択できます。(→AUX SEND1/2端子へ送る信号の位置を選択する

AUX SEND1/2端子へ送る信号の位置を選択する

各チャンネルからAUX SEND 1/2端子へ送る信号は、音量調節する前/後の信号のどちらかを選択できます。

  1. L6maxとパソコンをUSBケーブル(Type-C)で接続し、パソコンで「ZOOM L6 Editor」を起動する(→アプリを使う
  2. 「AUX Send Point」の「Edit」をクリックする
  3. 「Send Point」のプルダウンメニューで、設定を選択する

    AUX SEND 1/2端子それぞれ各チャンネルごとに選択できます。

    AUX SEND 1端子の設定
    AUX SEND 2端子の設定
    OK
    クリックすると、設定を反映して元の画面に戻ります。

    設定値説明
    Pre Fader音量調節する前の信号をAUX SEND 1/2端子へ送ります。音量調節を行なっても送り量に影響しません。
    Post Fader音量調節した後の信号をAUX SEND 1/2端子へ送ります。音量調節にともない送り量を上下させます。

AI Noise Reductionを使用する

AI Noise Reductionを使用すると、マイクが拾った振動や風切り音など環境音のノイズや電子楽器のノイズを軽減することができます。

  1. (SELキー)を繰り返し押して「AI Noise Reduction」を選択する

    「AI Noise Reduction」のインジケーターが点灯します。

  2. (LEARNキー)を押す

    周囲の騒音を学習します。学習中(3秒間の徐々に早くなる点滅中)は声を出したり、演奏をしないでください。学習が完了すると点灯し、有効になります。もう一度押して点滅状態にすると、AI Noise Reductionは無効になり、学習結果はリセットされます。

NOTE

AI Noise Reductionは各チャンネルのエフェクトのかかり具合を調節できません。また、(EFX RTNノブ)で内蔵エフェクターのボリュームは調整できません。MASTER L/R出力にのみ効果があります。

MONITORに送る信号を選択する(Monitor Point)

MONITORの出力位置を選択することができます。

  1. ホーム画面(操作キー1)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (操作キー2)/(操作キー3)で「Mixer」を選択して、(操作キー4)で決定する
  3. (操作キー2)/(操作キー3)で「Monitor Point」を選択して、(操作キー4)で決定する
  4. (操作キー2)/(操作キー3)で設定したい出力位置を選択して、(操作キー4)で決定する
    Pre Master Fader
    MASTER OUTで音量調節する前の信号をMONITORへ送ります。
    Pre Master Fader + Comp
    (COMPキー)がONのときは、MASTERと同じコンプレッサーがかかります。
    Post Master Fader
    MASTER OUTで音量調節した後の信号をMONITORから出力します。

アプリを使ってMONITORに送る信号を選択する(Monitor Point)

  1. L6maxとパソコンをUSBケーブル(Type-C)で接続し、「ZOOM L6 Editor」を起動する(→アプリを使う
  2. 「Monitor Point」のプルダウンメニューで、設定したい出力位置を選択する

SUB-OUTに送る信号を選択する(Sub-Out Point)

SUB-OUTの出力位置を選択することができます。

  1. ホーム画面(操作キー1)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (操作キー2)/(操作キー3)で「Mixer」を選択して、(操作キー4)で決定する
  3. (操作キー2)/(操作キー3)で「Sub-Out Point」を選択して、(操作キー4)で決定する
  4. (操作キー2)/(操作キー3)で設定したい出力位置を選択して、(操作キー4)で決定する
    Pre Master Fader
    MASTER OUTで音量調節する前の信号をSUB-OUTへ送ります。
    Pre Master Fader + Comp
    (COMPキー)がONのときは、MASTERと同じコンプレッサーがかかります。
    Post Master Fader
    MASTER OUTで音量調節した後の信号をSUB-OUTから出力します。

アプリを使ってSUB-OUTに送る信号を選択する(Sub-Out Point)

  1. L6maxとパソコンをUSBケーブル(Type-C)で接続し、「ZOOM L6 Editor」を起動する(→アプリを使う
  2. 「Sub-Out Point」のプルダウンメニューで、設定したい出力位置を選択する

設定を保存する(シーン)

現在のミキサーの設定をシーンとして最大で4つ保存でき、保存した設定はいつでも呼び出すことができます。

シーンを保存する

  1. シーンを保存したいキー((Aキー)、(Bキー)、(Cキー)または(Dキー))を点灯するまで長押しする

    現在のミキサー設定が、シーンA、B、CまたはDとして点灯中のキーに保存されます。

    シーンを保存した状態からミキサー設定を変更すると、キーが点滅します。その場合は以下のいずれかを行なってください。

    • 設定を元に戻す場合:点滅しているキーを短く押して、保存しているシーンを呼び出します。(長く押すと現在の設定が保存されてしまいますのでご注意ください。)

    • シーンを上書きする場合:点滅しているキーを長押しして点灯させます。

    • 新しくシーンを保存する場合:点滅していないキーを長押しして点灯させます。

NOTE

シーンで保存されるのは以下の設定です。

チャンネル5、6のモノラル設定/チャンネル7、8のUSB入力設定/ミュート/イコライザー/エフェクト送り量/AUX送り量/AUX送り位置/SUB-MIXの音量/パン/音量/エフェクト選択/エフェクトパラメーター/タップテンポ/コンプレッサー

シーンを呼び出す

  1. 呼び出したいシーンのキー((Aキー)、(Bキー)、(Cキー)または(Dキー))を押す

    押したキーが点灯し、保存されているシーンを呼び出します。

    点灯していないキーには、シーンは保存されていません。

    NOTE
    • シーンを呼び出すときは、キーを短く押してください。長押ししてキーが点滅すると、現在のミキサー設定がキーに上書き保存されます。

    • MIDIプログラムチェンジメッセージでもシーンを呼び出すことができます。(→MIDIインプリメンテーションチャート

ミキサー設定を初期化する

  1. ホーム画面(操作キー1)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (操作キー2)/(操作キー3)で「Mixer」を選択して、(操作キー4)で決定する
  3. (操作キー2)/(操作キー3)で「Load Default Scene」を選択して、(操作キー4)で決定する
  4. (操作キー2)/(操作キー3)で「Execute」を選択して、(操作キー4)で決定する

    ミキサー設定が初期化されます。

    NOTE

    初期化されるのは以下の設定です。

    チャンネル5、6のモノラル設定/チャンネル7、8のUSB入力設定/ミュート/イコライザー/エフェクト送り量/AUX送り量/AUX送り位置/SUB-MIXの音量/パン/音量/エフェクト選択/エフェクトパラメーター/タップテンポ/コンプレッサー

SOUND PADを使用する

SOUND PADはオーディオファイルを割り当て、押されるとそのファイルを再生するパッドです。

あらかじめ録音したインタビューを再生したり、オープニングやクロージング用の曲、ジングルを再生したいときに便利です。各パッドごとに、音量、再生方法を設定したり、MIDI機器でSOUND PADを再生することもできます。

オーディオファイルをSOUND PAD に割り当てる

SOUND PADには、あらかじめmicroSDカードに保存したオーディオファイルを割り当てることができます。

また、割り当てるオーディオファイルをL6maxで録音することもできます。

microSDカードに保存したオーディオファイルをSOUND PADに割り当てる

SOUND PADにはL6maxにセットしたmicroSDカードに保存されたオーディオファイルを割り当てることができます。

オーディオファイルは特定のディレクトリに保存する必要があるため、使用するmicroSDカードは必ずL6maxでフォーマットしてください。(→microSDカードを初期化する

NOTE

SOUND PADは以下のオーディオファイルに対応しています。

  • ファイル:WAV フォーマット

  • サンプルレート:44.1/48/88.2/96/176.4/192 kHz(割り当て時に48 kHzに変換します。)

  • ビット深度:16/24/32(float)-bit

  • チャンネル数:1または2

  1. パソコンで、SOUND PADに割り当てたいオーディオファイルをmicroSDカードに保存する

    microSDカードのRootディレクトリにある「SOUND_PAD」フォルダー内の「PAD1」、「PAD2」、「PAD3」、「PAD4」の各フォルダーに保存してください。(→microSDカード内のフォルダー・ファイル構成

    SOUND PAD(1キー)に割り当てるオーディオファイル
    SOUND PAD(2キー)に割り当てるオーディオファイル
    SOUND PAD(3キー)に割り当てるオーディオファイル
    SOUND PAD(4キー)に割り当てるオーディオファイル
  2. オーディオファイルを保存したmicroSDカードをL6maxにセットする(→microSDカードをセットする
  3. ホーム画面(操作キー1)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  4. (操作キー2)/(操作キー3)で「Sound Pad」を選択して、(操作キー4)で決定する
  5. (操作キー2)/(操作キー3)で「Sound Assign」を選択して、(操作キー4)で決定する
  6. (操作キー2)/(操作キー3)で割り当てたいSOUND PADを選択して、(操作キー4)で決定する

  7. (操作キー2)/(操作キー3)で割り当てたいファイルを選択して、(操作キー4)で決定する

アプリを使ってmicroSDカードに保存したオーディオファイルをSOUND PADに割り当てる

  1. L6maxとパソコンをUSBケーブル(Type-C)で接続し、パソコンで「ZOOM L6 Editor」を起動する(→アプリを使う
  2. 「File」のプルダウンメニューで、割り当てたいオーディオファイルをクリックして選択する

    プルダウンメニューには、microSDカードの「PAD1」〜「PAD4」フォルダーに保存したオーディオファイルが表示されます。

    選択したオーディオファイルが(1キー)〜(4キー)に割り当てられ、(1キー)〜(4キー)が点灯します。

    HINT
    • 「ZOOM L6 Editor」でオーディオファイルを割り当てない場合は、各フォルダーの先頭のファイル(名前順)が自動的に割り当てられます。

    • SOUND PADに割り当てられたオーディオファイルは、本機およびアプリから解除できます。

SOUND PADに割り当てるオーディオファイルをL6maxで録音する

L6maxでミキシングして録音したステレオファイルを、SOUND PADに割り当てることができます。

  1. 録音の準備を行う

    マイクや楽器、オーディオ機器などをL6maxに接続して音を入力し、ミキシングを行ってSOUND PADに割り当てる音声を確認します。(→接続するミキシングを行う

  2. (録音キー)を押しながら、SOUND PAD((1キー)〜(4キー))のいずれかを押す

    (録音キー)と押したSOUND PAD((1キー)〜(4キー))が点滅し、SOUND PADに割り当てるオーディオファイルの録音を開始します。録音したい音を入力してください。

  3. 点滅中のSOUND PAD((1キー)〜(4キー))を押す

    点滅中のSOUND PAD((1キー)〜(4キー))が点灯して録音を停止し、録音したオーディオファイルがSOUND PADに割り当てられます。

    NOTE
    • 手順2で、点灯中のSOUND PADキー(オーディオファイル割り当て済みのSOUND PAD)を押して録音しても、オーディオファイルは上書きされません。

    • 録音したオーディオファイルは、パソコンで確認することができます。(→プロジェクトを管理する

SOUND PADの再生方法を設定する

SOUND PADを押したときの再生方法を、各SOUND PADごとに設定できます。

  1. ホーム画面(操作キー1)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (操作キー2)/(操作キー3)で「Sound Pad」を選択して、(操作キー4)で決定する
  3. (操作キー2)/(操作キー3)で「Play Mode」を選択して、(操作キー4)で決定する
  4. (操作キー2)/(操作キー3)で設定したいSOUND PADを選択して、(操作キー4)で決定する
  5. (操作キー2)/(操作キー3)で再生方法を選択して、(操作キー4)で決定する
    設定値説明
    One-shot押すたびに頭から再生し、終わりまで再生したら停止します。ジングル、効果音などを再生するときに便利です。

    再生中のSOUND PAD((1キー)〜(4キー))を長押しすることで再生を停止できます。

    Loop押すたびに、再生/停止を交互に行い、停止するまでループ再生します。BGMの再生などに便利です。
    Hold押している間ループ再生し、離すと停止します。好きな長さで効果音を再生したいときに便利です。

SOUND PADの音量を設定する

SOUND PADを押したときの音量を、各SOUND PADごとに設定できます。

  1. ホーム画面(操作キー1)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (操作キー2)/(操作キー3)で「Sound Pad」を選択して、(操作キー4)で決定する
  3. (操作キー2)/(操作キー3)で「Level」を選択して、(操作キー4)で決定する
  4. (操作キー2)/(操作キー3)で設定したいSOUND PADを選択して、(操作キー4)で決定する
  5. (操作キー2)/(操作キー3)で音量を選択して、(操作キー4)で決定する

    各SOUND PADごとに設定でき、- ∞ ~ +10 dBの範囲で音量選択できます。

アプリを使ってSOUND PADの再生方法や音量を設定する

  1. L6maxとパソコンをUSBケーブル(Type-C)で接続し、パソコンで「ZOOM L6 Editor」を起動する(→アプリを使う
  2. 「Play mode」のプルダウンメニューで、再生方法をクリックして選択する

    各SOUND PADごとに設定できます。

    設定値説明
    One-shot押すたびに頭から再生し、終わりまで再生したら停止します。ジングル、効果音などを再生するときに便利です。

    再生中のSOUND PAD((1キー)〜(4キー))を長押しすることで再生を停止できます。

    Loop押すたびに、再生/停止を交互に行い、停止するまでループ再生します。BGMの再生などに便利です。
    Hold押している間ループ再生し、離すと停止します。好きな長さで効果音を再生したいときに便利です。

  3. 「Level」のプルダウンメニューで、音量をクリックして選択する

    各SOUND PADごとに設定でき、- ∞ ~ +10 dBの範囲で音量選択できます。

SOUND PADを再生する

  1. 点灯中のSOUND PAD((1キー)、(2キー)、(3キー)または(4キー))を押す

    SOUND PADに割り当てられているオーディオファイルを再生します。SOUND PADの再生中は、再生しているSOUND PADのキーが点滅します。

    再生方法を変更することもできます。(→SOUND PADの再生方法を設定する

    消灯しているSOUND PADキーにはオーディオファイルが割り当てられていません。

  2. (SOUND PADノブ)でSOUND PADの音量を調節する

    各SOUND PADの音量を個別に調節することもできます。(→SOUND PADの音量を設定する

HINT

(LEVELキー)を4回連打すると、すべてのSOUND PADの再生を停止することができます。

パソコンやスマートフォン/タブレット、MIDI機器でSOUND PADを再生する

パソコンやスマートフォン/タブレット、MIDIキーボードなどのMIDI機器でSOUND PADを再生できます。

  1. L6maxとパソコンをUSBケーブル(Type-C)で接続し、「ZOOM L6 Editor」を起動する(→アプリを使う
  2. 「MIDI Note」のプルダウンメニューで、MIDIノートナンバーをクリックして設定する

    各SOUND PADごとに設定できます。

    「Not Mapped」を選択すると、MIDIノートナンバーは設定されません。

  3. パソコンやスマートフォン/タブレット、MIDI機器をL6maxに接続する(→MIDI機器を接続する

    パソコンやスマートフォン/タブレット、MIDI機器から手順2で設定したノートナンバーを受信すると、該当するSOUND PADを再生します。

    NOTE

    MIDI機器でSOUND PADを再生するには、MIDI設定が必要です。MIDI設定について詳しくは、「MIDI機器を使う」を参照してください。

    HINT

    本機のSOUND PADを押したときに、ホスト側にMIDIノートナンバーを送信できます。

MIDI CLOCKに合わせてSOUND PADを動作させる

録音開始、録音終了、再生開始をMIDI CLOCKの拍に合わせて動作(クオンタイズ)するように設定できます。

動作させるSOUND PADを設定する

  1. ホーム画面(操作キー1)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (操作キー2)/(操作キー3)で「Sound Pad」を選択して、(操作キー4)で決定する
  3. (操作キー2)/(操作キー3)で「MIDI Clock Sync」を選択して、(操作キー4)で決定する
  4. (操作キー2)/(操作キー3)で設定したいSOUND PADを選択して、(操作キー4)で決定する
  5. (操作キー2)/(操作キー3)で設定を選択して、(操作キー4)で決定する
    設定値説明
    Off他機器のMIDI CLOCKに合わせずに、SOUND PADを動作させます。
    On他機器のMIDI CLOCKに合わせて、SOUND PADを動作させます。

アプリを使って動作させるSOUND PADを設定する

  1. L6maxとパソコンをUSBケーブル(Type-C)で接続し、「ZOOM L6 Editor」を起動する(→アプリを使う
  2. 「MIDI Clock Sync」のプルダウンメニューで、設定をクリックする

    各SOUND PADごとに設定できます。

    設定値説明
    Off他機器のMIDI CLOCKに合わせずに、SOUND PADを動作させます。
    On他機器のMIDI CLOCKに合わせて、SOUND PADを動作させます。

同期させるMIDI CLOCKの機器を設定する

  1. ホーム画面(操作キー1)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (操作キー2)/(操作キー3)で「Sound Pad」を選択して、(操作キー4)で決定する
  3. (操作キー2)/(操作キー3)で「MIDI Clock Source」を選択して、(操作キー4)で決定する
  4. (操作キー2)/(操作キー3)で設定を選択して、(操作キー4)で決定する
    設定値説明
    Auto本機が自動で同期するMIDI CLOCKを選択して、SOUND PADの録音・再生を動作させます。

    優先順位はMIDI IN > USB MIDIの順になります。

    MIDI INMIDI IN接続端子に接続されている機器のMIDI CLOCKに合わせて、SOUND PADの録音・再生を動作させます。
    USB MIDIUSB端子に接続されている機器のMIDI CLOCKに合わせて、SOUND PADの録音・再生を動作させます。
    NOTE

    SOUND PADの再生中に同期設定を切り替えると、外部機器とのMIDI CLOCK同期が正常に行われなくなる場合があります。その際は、以下のいずれかの操作をお試しください。

    • 外部機器の接続を一度解除し、再接続する

    • 外部機器側のシーケンサー等が動作中の場合は一旦停止し、その後再度再生を開始する

    これにより、同期が正しく行われるようになります。

録音/再生する

L6maxにmicroSDカードをセットすると、各チャンネルの音声やすべてのチャンネルをミキシングしてステレオ化した音声を録⾳することができます。

録音されたファイルを再生することもできます。

NOTE
  • 録音されるファイルは以下の形式で保存されます。

    • サンプルレート:48 kHz

    • ビット深度:32-bit float

    • チャンネル1~4:モノラルファイル、チャンネル5~8:ステレオファイル、MASTER OUT:ステレオファイル

  • 録音されるファイルについて詳しくは、「プロジェクトを管理する」を参照してください。

録音する

  1. (録音キー)を押す

    (録音キー)が赤く点灯し、録音を開始します。

    NOTE

    microSDカードがセットされていないときや、ファイル転送モード中(→パソコンにファイルを転送する)は、(録音キー)が点滅し、録音できません。

  2. 停⽌するには(録音キー)または(再生/停止キー)を押す

    録音を停止し、(録音キー)が消灯します。

    NOTE

    録⾳中にファイルサイズが2 GBを超えたときは、新しいファイルが⾃動的に作成され録⾳は継続されます。このとき、2つのファイル間に音飛びは発生しません。

    HINT

    録音中に電源遮断などの問題が発生した場合でも、⼀定時間ごとにファイルが⾃動保存されているため、microSD カードをL6maxに読み込ませ、該当ファイルを再生することで、正常なファイルとして復帰させられる場合があります。

録音するファイルを選択する

録音したときに保存するファイルを選択します。

  1. ホーム画面(操作キー1)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (操作キー2)/(操作キー3)で「Recorder Mode」を選択して、(操作キー4)で決定する
  3. (操作キー2)/(操作キー3)で録音するファイルの設定を選択して、(操作キー4)で決定する
    設定値説明
    Multi Track各チャンネルの音声を個別に録⾳したファイルと、すべてのチャンネルの音声をミキシングしたステレオファイルを保存します。
    Master Onlyすべてのチャンネルの音声をミキシングしたステレオファイルのみ保存します。
    NOTE

    既に作成済みのプロジェクトで録音を行う場合は、そのプロジェクト作成時のRECORDER MODE設定で録音されます。

    Create Emptyで空プロジェクト作成時もこの設定に従ったプロジェクトが作成されます。

アプリを使って録音するファイルを選択する

  1. L6maxとパソコンをUSBケーブル(Type-C)で接続し、パソコンで「ZOOM L6 Editor」を起動する(→アプリを使う
  2. 「Recorder Mode」で、録音するファイルの設定をクリックする
    設定値説明
    Multi Track各チャンネルの音声を個別に録⾳したファイルと、すべてのチャンネルの音声をミキシングしたステレオファイルを保存します。
    Master Onlyすべてのチャンネルの音声をミキシングしたステレオファイルのみ保存します。

再生する

  1. (再生/停止キー)を押す

    (再生/停止キー)が緑色に点灯し、選択中のファイルの再生を開始します。

    • ヘッドフォンの音量は(MONITORノブ)で調節します。

    • MASTER OUT端子から出力される音量は(MASTERノブ)で調節します。

    • SUB-OUT端子から出力される音量は(SUB-OUTノブ)で調節します。

    • (REWキー)を押すと、ファイルの先頭に移動します。長押しすると、早戻しします。

    • (FFキー)を押すと、次のファイルに移動します。長押しすると、早送りします。

  2. (再生/停止キー)を押す

    (再生/停止キー)が消灯し、再⽣を停止します。

多重録音をする

録音したトラック1 ~ 8をステレオのバウンストラックにまとめて(バウンス機能)、新たにトラック1 ~ 8に録音します。この操作を繰り返し行い、多重録音したステレオファイルを作ることができます。

NOTE
  • バウンスできる回数は最大99回です。

  • トラックの最大録音時間が93分を超えるとバウンスは実行できません。

  1. (録音キー)を押して、最初の録音をする
  2. (録音キー)または(再生/停止キー)を押して、録音を停止する
  3. ホーム画面(BOUNCEキー)を押して、バウンス方法を選択する

    (操作キー2)/(操作キー3)でバウンス方法を選択して、(操作キー4)で決定します。

    項目説明
    Quick Bounce高速にバウンス処理を実行します。短時間でトラック1 ~ 8をステレオトラックにまとめることができます。バウンス中の音の調節はできません。
    Real Time Bounce実際の収録された音声をリアルタイムで流しながらバウンス処理します。バウンス中にチャンネルエンコーダーで音量、音質、定位を調節したり、SOUND PADを鳴らしながらトラック1 ~ 8をステレオトラックにまとめることができます。

    バウンス処理中の画面が表示されます。

    • Quick Bounce中

    • Real Time Bounce中

    バウンスが完了し、追加録音が可能になります。

    (BOUNCEキー)が橙色に点灯します。

    HINT
    • 再生して確認し、意図通りになっていなかった場合は(操作キー4)を押すと、バウンスを元の状態に戻せます(UNDO機能)。UNDO機能を使用できるのは、直前のバウンスのみです。

    • Quick Bounce中に(操作キー1)を押すと、バウンス処理をキャンセルすることができます。

  4. (録音キー)を押して、再度録音する

    バウンスしてできたステレオトラックも再生されます。

    HINT

    途中から録音することもできます。

  5. (録音キー)または(再生/停止キー)を押して録音を停止する
  6. 手順3~5を繰り返す

    バウンスと録音を繰り返します。

    NOTE

    バウンスせずに録音し直すと、バウンス前のトラック1 ~ 8の録音ファイルは消去され、新しい録音ファイルに差し替えられます。

  7. 最後に手順3と同様の操作を行い、バウンスして多重録音した1つのステレオファイルを作成する

BOUNCEモードを終了する

  1. (BOUNCEキー)を押す
  2. (操作キー2)/(操作キー3)で「Exit Bounce Mode」を選択して、(操作キー4)で決定する

    (BOUNCEキー)が消灯し、BOUNCEモードは終了します。

    NOTE

    BOUNCEモードを終了すると、自動的に空のプロジェクトを作成して移動します。

プロジェクトを管理する

L6maxで作成したプロジェクトはmicroSDカードに保存されます。

microSDカードに保存されたプロジェクトは、プロジェクト名の変更、コピーや削除を行うことができます。

microSDカード内のフォルダー・ファイル構成

L6maxでフォーマットしたmicroSDカードで録音すると、次のようなファイルが作成されます。

プロジェクトフォルダー
プロジェクトの録音データや設定が格納されています。

「yymmdd_hhmmss」の名前でフォルダーが作成されます。(→録音ファイルフォルダー、ファイル名について

録音ファイル
録音ファイル名については「録音ファイルフォルダー、ファイル名について」を参照してください。

各チャンネルの録音ファイル、各チャンネルをステレオミックスしたステレオファイルが以下のように保存されます。

  • チャンネル1~4:各チャンネルのモノラルファイルが保存されます。

  • チャンネル5、6:各チャンネルのステレオファイルが保存されます。

  • チャンネル7、8:各チャンネルのステレオファイルが保存されます。(L端子のみ接続した場合もステレオファイルが保存されますが、L、Rチャンネルともに同じ音が録音されます。)

  • マスターチャンネル:ステレオファイルが保存されます。

プロジェクトファイル
プロジェクト固有の各種設定を保存します。
SOUND PADフォルダー
SOUND PADに割り当てたオーディオファイルを各SOUND PADごとにまとめたフォルダーです。
SOUND PAD設定ファイル
SOUND PADの設定を保存したファイルです。
PAD1〜PAD4フォルダー
SOUND PADに割り当てたいオーディオファイルを各SOUND PADごとに保存します。(→オーディオファイルをSOUND PAD に割り当てる
SOUND PADに割り当てるオーディオファイル
割り当て可能なオーディオファイルのフォーマットについては、「オーディオファイルをSOUND PAD に割り当てる」を参照してください。
システムファイル
L6maxで使用するシステムファイルです。削除しないでください。

録音ファイルフォルダー、ファイル名について

録音ファイルフォルダー名は、録音した日時が数値で記録されます。

フォルダー名の例説明
日付
録音した日付が数値で記録されます。
時間
時、分、秒の数値で記録されます。

ファイル名は以下の形式で記録されます。

ファイル名の例説明
トラック名
録音に使用されたチャンネルを表します。
  • TRACK01〜08:チャンネル1〜8で録音されたファイル

  • MASTER:すべてのチャンネルをステレオミックスしたファイル

ファイルのチャンネル数
  • ST:ステレオチャンネル

  • チャンネル1~4のファイルでは表示されません。

ファイルのテイク数
最初に録音したときに01となり、以降バウンスして録音するたびに増加していきます。
NOTE

ファイルサイズが2 GBを超えると、自動的に新しいファイルが作成され録音が継続されます。このとき新しく作成されるファイルの名前の末尾に「_01」~「_99」が付加されます。

空のプロジェクトを作成する

  1. ホーム画面(操作キー1)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (操作キー2)/(操作キー3)で「Project」を選択して、(操作キー4)で決定する
  3. (操作キー2)/(操作キー3)で「Create Empty」を選択して、(操作キー4)で決定する
  4. (操作キー2)/(操作キー3)で「Execute」を選択して、(操作キー4)で決定する

    新しいプロジェクトが作成されます。

プロジェクトを選択する

  1. ホーム画面(操作キー1)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (操作キー2)/(操作キー3)で「Project」を選択して、(操作キー4)で決定する
  3. (操作キー2)/(操作キー3)で「Select」を選択して、(操作キー4)で決定する
  4. (操作キー2)/(操作キー3)でプロジェクトを選択して、(操作キー4)で決定する
HINT

ホーム画面(操作キー2)/(操作キー3)を押してもプロジェクトを選択できます。

トラックにファイルをアサインする

microSDカードに保存した音声ファイルをプロジェクトのトラックに割り当てることができます。

ライブの同期演奏やギターの練習などに便利です。

  1. 空のプロジェクトを作成する(→空のプロジェクトを作成する
  2. ホーム画面(操作キー1)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  3. (操作キー2)/(操作キー3)で「Project」を選択して、(操作キー4)で決定する
  4. (操作キー2)/(操作キー3)で「Assign File」を選択して、(操作キー4)で決定する
  5. (操作キー2)/(操作キー3)でアサインしたいファイルを選択して、(操作キー4)で決定する

  6. (操作キー2)/(操作キー3)でアサインしたいトラックを選択して、(操作キー4)で決定する
NOTE
  • アサインできるのは、Recorder ModeをMulti Trackにして、新しく作成したプロジェクトのみです。(→録音するファイルを選択する

  • ファイルブラウザーでは、microSDカードのルートから数えて最大5階層までのフォルダーにアクセスできます。

  • RECORDER、SOUND_PADフォルダーは表示されません。

  • アサインできるファイルは、48 kHz/32-bit float、Mono/Stereo WAVファイルです。

  • MonoファイルはTrack 1~4に、StereoファイルはTrack 5~8にアサインできます。

  • アサインできるのは、録音ファイルが存在しないトラックのみです。

  • 同期演奏用の音源ファイルをアサイン後、生演奏音を重ねて録音するには、一度バウンスしてください。(→多重録音をする

プロジェクトを削除する

  1. ホーム画面(操作キー1)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (操作キー2)/(操作キー3)で「Project」を選択して、(操作キー4)で決定する
  3. (操作キー2)/(操作キー3)で「Delete」を選択して、(操作キー4)で決定する
  4. (操作キー2)/(操作キー3)で削除したいプロジェクトを選択して、(操作キー4)で決定する
  5. (操作キー2)/(操作キー3)で「Execute」を選択して、(操作キー4)で決定する

プロジェクト名を変更する

  1. ホーム画面(操作キー1)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (操作キー2)/(操作キー3)で「Project」を選択して、(操作キー4)で決定する
  3. (操作キー2)/(操作キー3)で「Rename」を選択して、(操作キー4)で決定する
  4. (操作キー2)/(操作キー3)で変更したい文字を選択して、(操作キー4)で決定する

    文字が反転します。

  5. (操作キー2)/(操作キー3)で入力したい文字を選択して、(操作キー4)で決定する
  6. 手順4、5を繰り返して、プロジェクト名を設定する
  7. プロジェクト名を設定したら、(操作キー2)/(操作キー3)で(画面上のOKボタン)を選択して、(操作キー4)で決定する

プロジェクトを保護する

プロジェクトを編集、削除できないように保護します。

  1. ホーム画面(操作キー1)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (操作キー2)/(操作キー3)で「Project」を選択して、(操作キー4)で決定する
  3. (操作キー2)/(操作キー3)で「Protect」を選択して、(操作キー4)で決定する
  4. (操作キー2)/(操作キー3)で設定を選択して、(操作キー4)で決定する
    設定値説明
    Onプロジェクトを編集、削除できないように保護します。
    Offプロジェクトを編集、削除できるようにします。

プロジェクトを複製する

  1. ホーム画面(操作キー1)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (操作キー2)/(操作キー3)で「Project」を選択して、(操作キー4)で決定する
  3. (操作キー2)/(操作キー3)で「Copy」を選択して、(操作キー4)で決定する
  4. (操作キー2)/(操作キー3)で変更したい文字を選択して、(操作キー4)で決定する

    文字が反転します。

  5. (操作キー2)/(操作キー3)で入力したい文字を選択して、(操作キー4)で決定する
  6. 手順4、5を繰り返して、プロジェクト名を設定する
  7. プロジェクト名を設定したら、(操作キー2)/(操作キー3)で(画面上のOKボタン)を選択して、(操作キー4)で決定する
NOTE

バウンス済みのプロジェクトを複製する場合、最新の録音ファイルのみがコピーされてUNDOを行うことはできません。

オーディオインターフェースとして使用する

L6maxへの⼊⼒信号をパソコンまたはスマートフォン/タブレットに送ることができ、パソコンまたはスマートフォン/タブレットの再⽣信号をL6maxから出⼒することができます。

  • Macまたはスマートフォン/タブレットで使用する場合、ドライバーは必要ありません。

  • MacでL6maxを32-bit float動作させるには、「Macで使うには」を参照してください。

  • WindowsでDAWアプリケーションに録音する場合は、「Windowsで使うには」を参照してください。

パソコンまたはスマートフォン/タブレットと接続する

  1. L6maxとパソコンまたはスマートフォン/タブレットをUSBケーブル(Type-C)で接続する(→パソコンやスマートフォン/タブレットを接続する
  2. パソコンまたはスマートフォン/タブレットでアプリケーションを起動し、「オーディオ」または「入出力」デバイスとしてL6maxを選択する
    NOTE
    • オーディオインターフェース使用時の音声のサンプルレートは48 kHzです。

    • 32-bit float形式でうまく動作しない場合は、24-bit形式を試してください。

    • アプリケーションの操作方法については、各アプリケーションの取扱説明書を参照してください。

    • スマートフォン、タブレットを使うときはACアダプターを接続して電源を供給してください。(→ACアダプターを接続する

Macで使うには

MacでL6maxが送受信するデータのフォーマットを選択することができます。

  1. Macの「アプリケーション」の「ユーティリティ」内にある「Audio MIDI設定」を開く
  2. オーディオ装置にZOOM L6maxを選択して、入力と出力のフォーマットを32ビット浮動小数の設定にする
    NOTE

    ビット深度について、通常は32-bit floatのままでご使用いただけますが、この設定で正しく動作しないアプリケーションの場合は24-bitをお試しください。

Windowsで使うには

ドライバーをインストールする

  1. zoomcorp.com/help/l6maxからパソコンに「ZOOM L6max Driver」をダウンロードする
    NOTE

    最新の「ZOOM L6max Driver」は上記WEB サイトからダウンロードできます。

  2. インストーラーを起動し、指示に従って「ZOOM L6max Driver」をインストールする
    NOTE
    • インストール中は、L6maxをパソコンに接続しないでください。

    • 詳細なインストール手順については、ドライバーパッケージに同封されている「InstallationGuide」を参照してください。

ドライバーのコントロールパネルを設定する

  1. タスクバーの通知領域にある「ZOOM L6max Control Panel」アイコンをクリックしてコントロールパネルを起動する
  2. コントロールパネルの設定をする
    情報ダイアログを開く
    バージョンなどが確認できます。
    コントロールパネルを閉じる
    コントロールパネルを閉じます。
    バッファサイズ設定
    ドライバーで使用するバッファのサイズを設定します。大きくするほど安定動作するようになりますが遅延時間が増えます。
    サンプリング周波数設定
    L6maxのサンプリング周波数は48 kHz固定です。
    転送フォーマット設定
    L6maxが送受信するデータのフォーマットを設定します。

    通常は「32-bit Float」のままでご使用いただけますが、この設定で正しく動作しないアプリケーションの場合は「24-bit」をお試しください。

USBオーディオの設定をする

L6maxをオーディオインターフェースとして使用するときの、USBオーディオの設定をします。

  1. ホーム画面(操作キー1)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (操作キー2)/(操作キー3)で「USB Audio Interface」を選択して、(操作キー4)で決定する
  3. (操作キー2)/(操作キー3)で「Mode」を選択して、(操作キー4)で決定する
  4. (操作キー2)/(操作キー3)で設定を選択して、(操作キー4)で決定する
    設定値説明
    Stereo Mixすべてのチャンネルの音声をミキシングしたステレオ音声をUSB出力します。
    Multi Track各チャンネルの音声を個別にUSB出力します。パソコン上で表示されるUSBの上りの信号の順番は、CH1、CH2、CH3、CH4、CH5 L、CH5 R、…CH8 L、CH8 R、MASTER L、MASTER Rとなります。

USBオーディオをL6maxの入力に割り当てる

  1. (USB 1/2キー)または(USB 3/4キー)を押して点灯させる

    (USB 1/2キー)の点灯中は、L6maxをオーディオインターフェースとして使用しているときにパソコンまたはスマートフォンのチャンネル1、2の音声をL6maxのチャンネル7に入力します。INPUT 7(L (MONO)/R)端子からの音声は入力されません。

    (USB 3/4キー)の点灯中は、L6maxをオーディオインターフェースとして使用しているときにパソコンまたはスマートフォンのチャンネル3、4の音声をL6maxのチャンネル8に入力します。INPUT 8(L (MONO)/R)端子からの音声は入力されません。

USB Mix Minus の設定をする

L6maxをオーディオインターフェースとして使用し通話するときに、通話先へのフィードバックを防ぐことができます。

  1. ホーム画面(操作キー1)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (操作キー2)/(操作キー3)で「USB Audio Interface」を選択して、(操作キー4)で決定する
  3. (操作キー2)/(操作キー3)で「Mix Minus」を選択して、(操作キー4)で決定する
  4. (操作キー2)/(操作キー3)で設定を選択して、(操作キー4)で決定する
    設定値説明
    OffUSB入力した音声をUSB出力します。
    OnUSB入力した音声をUSB出力しません。コンプレッサーを含む本機のエフェクトはOFFになります。

アプリを使ってUSB Mix Minus の設定をする

  1. L6maxとパソコンをUSBケーブル(Type-C)で接続し、「ZOOM L6 Editor」を起動する(→アプリを使う
  2. 「USB Mix Minus」のをクリックする

    クリックする度にONとOFFが切り替わります。

    ON:、OFF:

    ONにすると、USB入力した音声をUSB出力しません。コンプレッサーを含む本機のエフェクトはOFFになります。

パソコンにファイルを転送する

L6maxをパソコンに接続して、microSDカード内のファイルの確認や移動ができます。

  1. ホーム画面(操作キー1)を押す
  2. (操作キー2)/(操作キー3)で「USB File Transfer」を選択して、(操作キー4)で決定する

    ファイル転送画面が表示されます。

  3. L6maxとパソコンまたはスマートフォン/タブレットをUSB ケーブル(Type-C)で接続する(→パソコンやスマートフォン/タブレットを接続する
  4. パソコンまたはスマートフォン/タブレットでmicroSDカードに保存されているファイルを操作する
  5. 転送が終了したら、(操作キー1)を押す
  6. (操作キー2)/(操作キー3)で「Exit」を選択して、(操作キー4)で決定する

    メニュー画面が表示されます。

アプリを使ってパソコンと接続する

  1. L6maxとパソコンをUSBケーブル(Type-C)で接続し、「ZOOM L6 Editor」を起動する(→アプリを使う
  2. 「File Transfer Mode」をクリックする

    L6maxがファイル転送モードになります。

    ファイル転送モード中は、「ZOOM L6 Editor」での操作ができません。

  3. パソコンでmicroSDカードに保存されているファイルを操作する

アプリを使ってパソコンとの接続を解除する

  1. パソコン側で接続を解除する
    • Windows の場合:

      「ハードウェアを安全に取り外してメディアを取り出す」でL6maxを選択する

    • macOS の場合:

      L6maxのアイコンをゴミ箱にドラッグ&ドロップする

  2. 「Exit File Transfer Mode」をクリックする

    「ZOOM L6 Editor」の画面が元に戻ります。

MIDI機器を使う

MIDI機器を接続する

パソコンやMIDI機器をL6maxに接続します。

MIDI機器
MIDIコントローラー、MIDIキーボードなどのMIDI機器を、3.5 mm TRSケーブルで接続します。

5pin DIN端子のMIDI機器と接続する場合は、5pin DIN-TRS MIDI(Type-A)の変換ケーブルを使用してください。

MIDI CLOCK入力中はタップテンポが音符()でクオンタイズされます。この状態でMIDI CLOCKのテンポが変更されると、タップテンポも追従します。

スマートフォン/タブレット(USB Type-C)
iPhone/iPad(Lightning)
パソコン(Windows/Mac)
NOTE
  • データ転送に対応したUSBケーブルをご使用ください。

  • Lightning コネクタを搭載したiOS/iPadOS デバイスと接続するには、Lightning - USB 3カメラアダプタが必要です。

USB MIDIポートについて

L6maxをパソコンに接続すると、DAWソフトウェアなどのMIDIポートを使用するアプリケーションから3つのMIDIポートが認識されます。

ポートごとに機能が異なりますので、以下を参照して選択してください。

ポート名(Windows)ポート名(Mac/iPhone/iPad)説明
ZOOM L6maxL6max MIDI I/O PortMIDI IN/OUT端子をUSB MIDIインターフェースとして使いたい場合、このポートを選択してください。

DAWソフトウェアなどでMIDI IN端子に入力したMIDI信号を記録したり、MIDI信号をMIDI OUT端子から出力し外部MIDI機器をコントロールすることができます。

MIDIIN2/MIDIOUT2 (ZOOM L6max)L6max Mixer Control PortL6maxをコントロールしたい場合、このポートを選択してください。

DAWソフトウェアなどで「MIDI CC# Mapping」で割り当てたMIDIコントロールナンバーでL6maxのパラメーターをコントロールしたり、L6max本体操作を記録することができます。(→L6maxのパラメーターにMIDIコントロールナンバーを割り当てる

SOUND PADをMIDIノートで再生したい場合や、内蔵エフェクトのディレイタイムをテンポに追従させたい場合もこのポートを選択してください。

MIDIIN3/MIDIOUT3 (ZOOM L6max)for L6 Editor Portパソコン用アプリ「ZOOM L6 Editor」との通信専用のポートです。使用しないでください。
NOTE

「ZOOM L6 Editor」を起動する前にパソコンでDAWソフトウェアなどのMIDIポートを使用するアプリケーションを起動していると、「ZOOM L6 Editor」用 のMIDIポートが使われてしまい、正常に接続できない場合があります。「ZOOM L6 Editor」を起動してからアプリケーションを起動するか、アプリケーション側でMIDIIN3/MIDIOUT3(ZOOM L6max)を使用しないように設定してください。

MIDIの設定を行う

MIDIの各設定を行います。

MIDI IN/OUT端子に接続したMIDI機器でL6maxを操作する

MIDI IN/OUT端子に接続したMIDIコントローラーやMIDIキーボードなどのMIDI機器でL6maxを操作するには、本設定をONにしてください。

  1. ホーム画面(操作キー1)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (操作キー2)/(操作キー3)で「Mixer」を選択して、(操作キー4)で決定する
  3. (操作キー2)/(操作キー3)で「Mixer Control via MIDI」を選択して、(操作キー4)で決定する
  4. (操作キー2)/(操作キー3)で設定を選択して、(操作キー4)で決定する
    設定値説明
    OffMIDI IN/OUT端子に接続したMIDI機器では、L6maxを操作できません。
    OnMIDI IN/OUT端子に接続したMIDI機器で、L6maxが操作できるようになります。

アプリを使ってMIDI IN/OUT端子に接続したMIDI機器でL6maxを操作する

  1. L6maxとパソコンをUSBケーブル(Type-C)で接続し、「ZOOM L6 Editor」を起動する(→アプリを使う
  2. 「Mixer Control via MIDI」のをクリックする

    クリックする度にONとOFFが切り替わります。

    ON:、OFF:

    ONにすると、MIDI IN/OUT端子に接続したMIDI機器でL6maxが操作できるようになります。

MIDI出力を設定する

L6maxのMIDI OUTから出力されるMIDI信号を、L6maxで生成したMIDI信号とMIDI INから入力した信号のどちらかに切り替えることができます。

  1. L6maxとパソコンをUSBケーブル(Type-C)で接続し、「ZOOM L6 Editor」を起動する(→アプリを使う
  2. 「MIDI Out Mode」でMIDI出力の設定をクリックして選択する
    設定値説明
    OutL6maxで生成したMIDI信号、もしくはパソコンなどからのMIDI信号を出力します。
    ThruMIDI INで入力したMIDI信号をそのまま出力します。

L6maxのMIDIチャンネルを設定する

L6maxで送受信できるMIDIチャンネルを設定します。

  1. L6maxとパソコンをUSBケーブル(Type-C)で接続し、「ZOOM L6 Editor」を起動する(→アプリを使う
  2. 「MIDI Channel」のプルダウンメニューで、MIDIチャンネルをクリックして選択する

    CH 1〜CH 16まで選択できます。

L6maxのパラメーターにMIDIコントロールナンバーを割り当てる

L6maxのパラメーターにMIDIコントロールナンバーを割り当てることができます。

MIDIコントローラーやMIDIキーボードなどのMIDI機器、パソコンのDAWソフトウェアなどからMIDIコントロールナンバーに対応する操作を行なって、L6maxを操作できます。

  1. L6maxとパソコンをUSBケーブル(Type-C)で接続し、「ZOOM L6 Editor」を起動する(→アプリを使う
  2. 「MIDI CC# Mapping」の「Edit」をクリックする

    MIDIコントロールナンバーを割り当てる画面が表示されます。

  3. 各パラメーターのプルダウンメニューで、MIDIコントロールナンバーをクリックして割り当てる
    パラメーター
    L6maxを操作するパラメーターです。パラメーターの詳細は以下の「パラメーターリスト」を参照してください。
    MIDIコントロールナンバー
    プルダウンメニューでクリックしてMIDIコントロールナンバーを選択します。

    「Not Mapped」を選択すると、そのパラメーターにはMIDIコントロールナンバーが割り当てられません。

    スクロールバー
    パラメーターを上下にスクロールします。
    初期設定
    クリックするとMIDIコントロールナンバーの設定が初期設定に戻ります。
    OK
    クリックすると、設定を反映して元の画面に戻ります。
    Cancel
    クリックすると、設定をキャンセルして元の画面に戻ります。

■ パラメーターリスト

パラメーター名説明パラメーター名説明
EQ HI LEVEL

(CH 1〜8)

高域をブースト/カットします。各チャンネル個別に調節できます。EQ MID FREQ

(CH 1〜8)

ブースト/カットする中域の中心周波数を調節します。各チャンネル個別に調節できます。
EQ MID LEVEL

(CH 1〜8)

中域をブースト/カットします。各チャンネル個別に調節できます。EQ LO LEVEL

(CH 1〜8)

低域をブースト/カットします。各チャンネル個別に調節できます。
SUB MIX SEND

(CH 1〜8)

SUB-MIXの音量を調節します。各チャンネル個別に調節できます。AUX1 SEND

(CH 1〜8)

AUX SEND 1端子に接続した機器への送り量を調節します。各チャンネル個別に調節できます。
AUX2 SEND

(CH 1〜8)

AUX SEND 2端子に接続した機器への送り量を調節します。各チャンネル個別に調節できます。EFX SEND

(CH 1〜8)

内蔵エフェクトへの送り量を調節します。各チャンネル個別に調節できます。
PAN

(CH 1〜8)

左右の定位を調節します。各チャンネル個別に調節できます。LEVEL

(CH 1〜8)

音量を調節します。各チャンネル個別に調節できます。
MUTE

(CH 1〜8)

ミュートをON/OFFします。各チャンネル個別に調節できます。MONO x2

(CH 5、CH 6)

チャンネル5、6の入力をモノラル2系統の入力に変更します。
USB 1/2、USB 3/4パソコンまたはスマートフォンのチャンネル1、2または3、4の音声を、L6maxのチャンネル7、8に入力します。EFX TYPE内蔵エフェクトを選択します。
COMPRESSORコンプレッサーをON/OFFします。
HINT

L6maxと使用するMIDI機器のMIDI CC NUMBERは該当する機種のマニュアルを参照してください。

microSDカードを管理する

microSDカードの状態を確認する

L6maxにセットしたmicroSDカードの容量や空き容量、録音可能時間を確認することができます。

  1. L6maxとパソコンをUSBケーブル(Type-C)で接続し、「ZOOM L6 Editor」を起動する(→アプリを使う
  2. 「ZOOM L6 Editor」の画面でmicroSDカードの状態を確認する

    microSDカードの使用量/容量
    録音可能時間

microSDカードを初期化する

microSDカードの性能を最大限に発揮させるため、L6max用に初期化します。

  1. 電源がOFFのときに、microSDカードをセットする(→microSDカードをセットする
  2. (電源キー)を押して、L6maxの電源を入れる
  3. ホーム画面(操作キー1)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  4. (操作キー2)/(操作キー3)で「SD Card」を選択して、(操作キー4)で決定する
  5. (操作キー2)/(操作キー3)で「Format」を選択して、(操作キー4)で決定する
  6. (操作キー2)/(操作キー3)で「Execute」を選択して、(操作キー4)で決定する

    microSDカードが初期化されます。

    NOTE
    • 新しく購入したmicroSDカードや他の機器で使用していたmicroSDカードは、性能を最大限に発揮するために必ずフォーマットしてください。

    • microSDカードを初期化すると、全てのデータが消去されますので、ご注意ください。

microSDカードをテストする

microSDカードの書き込み速度が、L6maxで録音したデータを保存するのに問題ない性能かテストします。

短時間で行うクイックテストと、microSDカードの全領域を検査するフルテストがあります。

クイックテストを行う

  1. ホーム画面(操作キー1)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (操作キー2)/(操作キー3)で「SD Card」を選択して、(操作キー4)で決定する
  3. (操作キー2)/(操作キー3)で「Quick Test」を選択して、(操作キー4)で決定する
  4. (操作キー2)/(操作キー3)で「Execute」を選択して、(操作キー4)で決定する

    カードの性能テストが始まります。

    テストが終了すると、判定結果が表示されます。

    NOTE

    性能テスト判定が「Pass」になっても書き込み不良が起きないことを保障するものではありません。あくまで目安として考えてください。

    HINT

    テストの途中、(操作キー1)を押してテストを中止することができます。

  5. テスト結果が表示されたら、(操作キー1)を押す

    前の画面に戻ります。

フルテストを行う

  1. ホーム画面(操作キー1)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (操作キー2)/(操作キー3)で「SD Card」を選択して、(操作キー4)で決定する
  3. (操作キー2)/(操作キー3)で「Full Test」を選択して、(操作キー4)で決定する

    フルテストに必要な所要時間が表示されます。

  4. (操作キー2)/(操作キー3)で「Execute」を選択して、(操作キー4)で決定する

    カードの性能テストが始まります。

    テストが終了すると、判定結果が表示されます。

    アクセスレートMAXが100%になるとNGになります。

    NOTE

    性能テスト判定が「Pass」になっても書き込み不良が起きないことを保障するものではありません。あくまで目安として考えてください。

    HINT

    テストの途中、(操作キー1)を押してテストを中止することができます。

  5. テスト結果が表示されたら、(操作キー1)を押す

    前の画面に戻ります。

各種設定を行う

日時を設定する

日時を設定します。

  1. ホーム画面(操作キー1)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (操作キー2)/(操作キー3)で「System」を選択して、(操作キー4)で決定する
  3. (操作キー2)/(操作キー3)で「Date/Time」を選択して、(操作キー4)で決定する
  4. (操作キー2)/(操作キー3)で設定したい項目を選択して、(操作キー4)で決定する

    文字が反転します。

  5. (操作キー2)/(操作キー3)で数値を変更して、(操作キー4)で決定する
  6. 手順4、5を繰り返して、日時を設定する
  7. すべての項目を設定したら、(操作キー2)/(操作キー3)で(画面上のOKボタン)を選択して、(操作キー4)で決定する

アプリを使って日時を設定する

  1. L6maxとパソコンをUSBケーブル(Type-C)で接続し、「ZOOM L6 Editor」を起動する(→アプリを使う

    L6maxが「ZOOM L6 Editor」とつながると、パソコンから日時を取得して「ZOOM L6 Editor」に表示され、自動的にL6maxの日時が設定されます。

NOTE

出荷時の状態に戻した場合(→工場出荷時の状態に戻す)は、日時設定がリセットされますので、再度日時設定を行ってください。

電池の種類を選択する

電池残量を正確に表示するために、L6maxで使⽤する電池の種類を正しく選択します。

  1. ホーム画面(操作キー1)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (操作キー2)/(操作キー3)で「System」を選択して、(操作キー4)で決定する
  3. (操作キー2)/(操作キー3)で「Battery Type」を選択して、(操作キー4)で決定する
  4. (操作キー2)/(操作キー3)で電池の種類を選択して、(操作キー4)で決定する
    設定値説明
    Alkalineアルカリ乾電池
    Ni-MHニッケル水素蓄電池
    Lithiumリチウム乾電池

アプリを使って電池の種類を選択する

  1. L6maxとパソコンをUSBケーブル(Type-C)で接続し、「ZOOM L6 Editor」を起動する(→アプリを使う
  2. 「Battery Type」で電池の種類をクリックして選択する
    設定値説明
    Alkalineアルカリ乾電池
    Ni-MHニッケル水素蓄電池
    Lithiumリチウム乾電池

電源を⾃動でOFFする(オートパワーオフ)

L6maxは操作をしない状態で10時間経過すると、自動的に電源が切れます。

常に電源をONにしたい場合は、オートパワーオフの設定を「Never」にしてください。

  1. ホーム画面(操作キー1)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (操作キー2)/(操作キー3)で「System」を選択して、(操作キー4)で決定する
  3. (操作キー2)/(操作キー3)で「Auto Power Off」を選択して、(操作キー4)で決定する
  4. (操作キー2)/(操作キー3)で電源が切れるまでの時間を選択して、(操作キー4)で決定する
    設定値説明
    10 Hours操作をしない状態で10時間が経過すると、自動的に電源が切れます。
    Never電源が⾃動的に切れません。

アプリを使ってオートパワーオフの設定をする

  1. L6maxとパソコンをUSBケーブル(Type-C)で接続し、「ZOOM L6 Editor」を起動する(→アプリを使う
  2. 「Auto Power Off」でオートパワーオフの設定を選択する
    設定値説明
    10 Hours操作をしない状態で10時間が経過すると、自動的に電源が切れます。
    Never電源が⾃動的に切れません。
NOTE
  • 以下の場合は、オートパワーオフの設定に関わらず自動的に電源は切れません。

    • 録音/再生中

    • L6maxをオーディオインターフェースとして使用中

    • ファイル転送機能を使用中

    • ファームウェアアップデートの実行中

  • L6maxで操作するとオートパワーオフの時間がリセットされます。

ディスプレイの明るさを設定する

ディスプレイの表示が明るい場合や暗すぎて見づらい場合は、明るさ(輝度)を調節します。

  1. ホーム画面(操作キー1)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (操作キー2)/(操作キー3)で「System」を選択して、(操作キー4)で決定する
  3. (操作キー2)/(操作キー3)で「Display Brightness」を選択して、(操作キー4)で決定する
  4. (操作キー2)/(操作キー3)で画面の明るさを選択して、(操作キー4)で決定する
    設定値説明
    Dark常にディスプレイのバックライトは暗くなります。
    Medium標準の明るさでディスプレイが点灯します。
    Brightディスプレイがより明るく点灯します。

ディスプレイの省電力設定をする

省電力のため、一定時間何も操作をしないとディスプレイのバックライトが暗くなるように設定できます。

  1. ホーム画面(操作キー1)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (操作キー2)/(操作キー3)で「System」を選択して、(操作キー4)で決定する
  3. (操作キー2)/(操作キー3)で「Power Saving」を選択して、(操作キー4)で決定する
  4. (操作キー2)/(操作キー3)で省電力タイマーの設定を選択して、(操作キー4)で決定する
    設定値説明
    Offディスプレイのバックライトは常に点灯します。
    30 sec, 1 min, 3 min, 5 min無操作のまま設定した時間が経過すると、ディスプレイのバックライトが暗くなります。

工場出荷時の状態に戻す

L6maxの設定を工場出荷時の状態に戻すことができます。

NOTE

設定初期化を実行すると、すべての設定が工場出荷時の設定に書き換えられます。この操作は慎重に行ってください。

  1. ホーム画面(操作キー1)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (操作キー2)/(操作キー3)で「System」を選択して、(操作キー4)で決定する
  3. (操作キー2)/(操作キー3)で「Reset All Settings」を選択して、(操作キー4)で決定する
  4. (操作キー2)/(操作キー3)で「Execute」を選択して、(操作キー4)で決定する

    L6maxが工場出荷時の状態となります。

アプリを使って工場出荷時の状態に戻す

  1. L6maxとパソコンをUSBケーブル(Type-C)で接続し、「ZOOM L6 Editor」を起動する(→アプリを使う
  2. 「Reset」をクリックする

    L6maxが工場出荷時の状態となります。

ファームウェアを管理する

ファームウェアのバージョンを確認する

L6maxのファームウェアのバージョンを確認することができます。

  1. ホーム画面(操作キー1)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (操作キー2)/(操作キー3)で「System」を選択して、(操作キー4)で決定する
  3. (操作キー2)/(操作キー3)で「Firmware」を選択して、(操作キー4)で決定する

    ファームウェアのバージョンが表示されます。

アプリを使ってファームウェアのバージョンを確認する

  1. L6maxとパソコンをUSBケーブル(Type-C)で接続し、「ZOOM L6 Editor」を起動する(→アプリを使う
  2. 「ZOOM L6 Editor」の画面でファームウェアのバージョンを確認する

ファームウェアをアップデートする

L6maxのファームウェアを、最新のバージョンにアップデートできます。

最新のファームウェアアップデート用ファイルは ZOOMのWeb サイト(zoomcorp.com/help/l6max)からダウンロードできます。

L6maxのダウンロードページにある「L6max ファームウェア・アップデートガイド」に従ってください。

付録

故障かな?と思う前に

L6maxの動作がおかしいと感じられたときは、まず次の項目を確認してください。

ミキシング/録音/再生のトラブル

音が出ない、もしくは非常に小さい

  • ヘッドフォンや出力のケーブルが正しく接続されているか確認してください。正しく接続されていても音が出ない場合は、ケーブルの断線が考えられます。ヘッドフォンや出力のケーブルを交換してください。(→接続する

  • MONITORやMASTER、SUB-OUTおよび各チャンネルの出力レベルが下がっていないか確認してください。(→全体の音量、モニターの音量を調節する

  • 接続機器をINPUT 1 ~ 8端子に接続するケーブルが正しく接続されているか確認してください。ダイナミックマイクやコンデンサーマイクは、INPUT 1 ~ 4端子にXLRプラグを使用して接続してください。正しく接続されていても音が出ない場合は、ケーブルの断線が考えられます。ケーブルを交換してください。(→接続する

  • INPUT 5 ~ 8端子に接続した機器の音量が小さい場合は、(PAD スイッチ)が-20 dB側になっていないか確認してください。

  • マイクの向きや接続機器の音量設定を確認してください。

  • (ミュートキー)が点灯していないか確認してください。(→チャンネルを消音する(ミュート)

  • コンデンサーマイクを使用している場合は、(ファンタム電源キー)がONになっていることを確認してください。(→INPUT 1~4端子に接続する場合

出力音が歪む

  • ラインレベル出力機器を接続する場合(音が歪む、シグナルインジケーターが赤点灯する場合)は、(PADスイッチ)を-20 dB側に切り替えてください。

  • 大音量でモニターしているときは、 (MASTERノブ)/ (MONITORノブ)/ (SUB-OUTノブ)で出力音量を下げてください。(→全体の音量、モニターの音量を調節する

  • (エンコーダー)で各チャンネルの音量を調節してください。(→各チャンネルの音量を調節する

  • レベルメーターが一番上まで点灯していないかを確認してください。点灯している場合は、(MASTERノブ)でMASTER OUTの音量を調節してください。

録音した音が大きい、小さい、もしくは無音

  • 録音した音が大きすぎる場合は、マイクと音源の距離を離す、または接続機器の音量を下げてください。

  • コンデンサーマイクを使用している場合は、(ファンタム電源キー)がONになっていることを確認してください。(→INPUT 1~4端子に接続する場合

録音できない

録音した音声が途切れる

  • 本体のカードテスト機能を使って、テストに合格したカードを使用してください。(→microSDカードをテストする

  • 動作確認済みmicroSDカードの使用をお勧めします。ZOOM のWeb サイト(zoomcorp.com/help/l6max) で確認してください。

録音したファイルが壊れている

  • 録音中に電源遮断などの問題が発生した場合でも、⼀定時間ごとにファイルが⾃動保存されているため、microSDカードをL6maxに読み込ませ、該当ファイルを再生することで、正常なファイルとして復帰させられる場合があります。

日時情報がリセットされる

内蔵エフェクトがかからない

SOUND PADにオーディオファイルを割り当てることができない

SOUND PADが使用できない

その他のトラブル

USB端子をパソコンまたはスマートフォン/タブレットに接続しても認識されない

  • データ転送に対応したUSB ケーブルを使用してください。充電専用ケーブルではデータ転送できません。

  • 本体右側面の電源用USB端子ではなく、本体上面のUSB端子にUSBケーブルを接続してください。

  • L6maxをパソコンまたはスマートフォン/タブレットに認識させるためには、 L6max側で動作モードを選択する必要があります。(→パソコンにファイルを転送する

  • 使用しているパソコンまたはスマートフォン/タブレットとアプリケーションが32-bit float形式に対応していることを確認してください。

  • パソコンの「サウンド」の設定でL6maxが選択できなくても、32-bit float形式に対応しているアプリケーションの「オーディオ」または「入出力」デバイスとしてL6maxを選択することで32-bit floatのオーディオインターフェースとして使用できます。

  • Windowsで32-bit float形式を使用するには、ドライバーが必要です。ドライバーはZOOMのWEBサイト(zoomcorp.com/help/l6max)からダウンロードできます。

電池の持続時間が短い

以下の設定を行うことで、電池持続時間を長くできる場合があります。

  • 使用する電池の種類を適切に設定する。(→電池の種類を選択する

  • 各端子に接続されている不要なケーブルを外す。

  • 一般的な特性として、消費電力が大きい設定の場合、ニッケル水素蓄電池(大容量を推奨)、リチウム乾電池の方がアルカリ電池よりも長時間使用できます。

ブロックダイアグラム

MIDIインプリメンテーションチャート

機能送信受信備考
ベーシックチャンネル電源ON時1 - 161 - 16
設定可能1 - 161 - 16
モード電源ON時Mode 3Mode 3
メッセージ××
代用****************************
ノートナンバー0 - 1270 - 127
音域0 - 1270 - 127SOUND PAD 1 - 4
ベロシティノート・オン××
ノート・オフ××
アフタータッチキー別××
チャンネル別××
ピッチベンド××
コントロールチェンジ0××
1 - 31
32××
33 - 95
96 - 101××
102 - 119
120 - 127××
プログラムチェンジ
設定可能範囲0 - 20 - 2SCENE A - D
エクスクルーシブ××
コモンソング・ポジション×
ソング・セレクト××
チューン××
リアルタイムクロック×
コマンド×
その他ローカルON/OFF××
オール・ノート・オフ××
アクティブ・センシング××
リセット××
モード1: オムニ・オン、ポリモード2: オムニ・オン、モノ○:あり
モード3: オムニ・オフ、ポリモード4: オムニ・オフ、モノ×:なし

仕様

入出力チャンネル数入力MIC/LINE(モノラル)4
LINE(ステレオ)4
出力AUX SEND(モノラル)2
MASTER(ステレオ)1
MONITOR(ステレオ)1
SUB-OUT(ステレオ)1
入力MIC/LINEコネクタXLR/TRS コンボジャック×4(XLR:2 番HOT、TRS:TIP HOT)
入力ゲイン調整不要(デュアルADコンバータ回路採用)
入力インピーダンスXLR:3.8 kΩ以上

TRS:18 kΩ以上(Hi-Z OFF時)
/1 MΩ以上(Hi-Z ON時)

最大入力レベルXLR:+4 dBu

TRS:+24 dBu

ファンタム電源+48 V

チャンネル合計 20 mA以下

LINEコネクタTSフォンジャック×8
入力インピーダンス30 kΩ以上
最大入力レベル+4 dBu(PAD: 0 dB時)

+24 dBu(PAD: -20 dB時)

出力AUX SENDコネクタTRSフォンジャック×2(インピーダンスバランス)
最大出力レベル+9.5 dBu
出力インピーダンス147 Ω
MASTERコネクタTRSフォンジャック×2(バランス)
最大出力レベル+15 dBu
出力インピーダンス147 Ω
MONITOR、SUB-OUTコネクタTRSフォンジャック
最大出力レベル50 mW + 50 mW(63 Ω負荷時)
出力インピーダンス14.7 Ω
バスMASTER1
SUB-MIX1
AUX SEND2
SEND EFX1
チャンネルストリップEQHIGH10 kHz、± 15 dB、シェルビング
MID100 Hz ~ 8 kHz、± 15 dB、ピーキング
LOW100 Hz、± 15 dB、シェルビング
レベルメーター6セグメント
センドエフェクト6タイプ
レコーダー最大同時録音トラック数14
最大同時再生トラック数14
録音フォーマットWAV 48 kHz、32-bit float、モノラル/ステレオ
記録メディアmicroSDHCメモリーカード(Class 10以上)

microSDXCメモリーカード(Class 10以上)

動作確認済みmicroSDカードはZOOMのWEBサイト(zoomcorp.com/help/l6max)で確認してください。

表示OLED(128 x 64 ドット)
オーディオインターフェース入出力数入力:14チャンネル

出力:4チャンネル

サンプリング周波数48 kHz
ビット深度32-bit float/24-bit
インターフェースUSB2.0
カードリーダークラスマスストレージクラス USB2.0 High Speed
サンプリング周波数48 kHz
周波数特性20 Hz ~ 20 kHz、-1.0 dB / +0.5 dB
入力換算ノイズ-120 dBu 以下(IHF-A)@150 Ω input
電源単三乾電池×4(アルカリ乾電池、ニッケル水素蓄電池、リチウム乾電池)

AC アダプター(ZOOM AD-17):DC 5 V/1 A

※USB バスパワー動作対応

連続録音時の電池持続時間の目安

※値はあくまで目安です。

※電池持続時間は当社試験法によるものです。使用条件により大きく変わります。

14トラック録音、ファンタム電源OFF、ヘッドフォンあり(63Ω負荷)、MASTER接続なしアルカリ乾電池:約1.5時間

ニッケル水素蓄電池(1900 mAh):約2.5時間

リチウム乾電池:約5時間

消費電力最大 5 W
外形寸法284 mm (W) × 114 mm (D) × 46.5 mm (H)
質量 (本体のみ)673 g
質量 (電池含む)767 g

※ 0 dBu = 0.775 Vrms

〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台4-4-3
Z2I-5716-02