オペレーションマニュアル

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オペレーションマニュアルについて

本書の内容および製品の仕様は予告なしに変更されることがあります。

  • Microsoft、Windowsは、マイクロソフト企業グループの商標です。

  • Mac、macOS、iPadおよびLightningは、Apple Inc. の商標です。

  • iPhone の商標はアイホン株式会社のライセンスに基づき使用されています。

  • microSDXCロゴは、SD-3C LLCの商標です。

  • USB Type-Cは、USB Implementers Forumの商標です。

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L6の概要

ミキシング時に高音質を実現

L6はデュアルADコンバータ回路の搭載と32-bit float形式への対応により、ミキシング時に最高な音の品質を保つことができます。

NOTE

L6ではINPUT 1、INPUT 2端子のみデュアルADコンバータ回路を搭載しています。

入力

デュアルADコンバータ回路により、ゲイン調節なしで大きな音から小さな音まで入力が可能です。

ミキシング

入力した音声は32-bit float形式で処理されるので、入力時の音質がミキシング時も保たれます。

デュアルADコンバータ回路について

L6は1つのインプット回路に対し、入力ゲインの異なる2つのADコンバータを搭載しています。この仕組みにより、従来必要不可欠であった入力のゲイン調節を行わずに高品質なミキシングを行うことが可能です。

NOTE

L6ではINPUT 1、INPUT 2端子のみデュアルADコンバータ回路を搭載しています。

圧倒的なダイナミックレンジを実現

2つのADコンバータを組み合わせることで、1つのADコンバータでは実現できなかった幅広いダイナミックレンジを実現しています。

2つのADコンバータの切り替え

L6は2つのADコンバータのデータを常に監視し、最適な入力結果が得られるように自動でADコンバータの選択を行います。

32-bit float WAVファイルについて

L6では入力音声やミキシングした音声を録音することができますが、録音した音声は32-bit float WAVファイル形式で保存されます。32-bit float WAVファイルは、従来の16/24-bit WAVファイルに比べて以下のような特長があります。これらの特長により、録音後のDAWなどのソフトウェアでの編集でも録音時の音の品質を保つことができます。

解像度の違い

32-bit float WAVファイルは、小さな音でも高い解像度を保つことができるという特長を持っています。そのため録音後に小さな音を大きくする編集を行っても音の品質が失われません。

■ 16/24-bit WAV

音量を上げる

解像度が低い
■ 32-bit float WAV

音量を上げる

解像度が高い

クリップの違い

32-bit float WAVファイルは、録⾳後の編集によりL6の出⼒やDAWアプリケーションでクリップしたように聴こえる波形もWAVデータはクリップしていないので、⾳量を下げることでクリップの無い波形に復元することができます。

■ 16/24-bit WAV
クリップして録音

音量を下げる

クリップしたまま

■ 32-bit float WAV
クリップして録音

音量を下げる

クリップしていない

各部の役割

本体上面

電源キー
電源をON/OFFします。
チャンネル操作部(→チャンネル操作部
マイクやシンセサイザー、エフェクターなどを接続したり、各チャンネルの入力設定や、音質/定位/音量やエフェクトへの送り量の調節などの操作をします。
MIDI IN/OUT接続端子
3.5 mm TRSケーブルを使用して、MIDI機器を接続します。

5pin DIN端子のMIDI機器と接続する場合は、5pin DIN-TRS MIDI(Type-A)の変換ケーブルを使用してください。

USB端子(Type-C)
パソコンまたはスマートフォン/タブレットと接続して以下のことができます。
  • アプリで本体の詳細設定やSOUND PADの設定を行う(パソコンのみ)

  • ファイル転送機能を使用する(パソコンのみ)

  • L6をオーディオインターフェースとして使用する

  • L6をMIDI機能を使ってコントロールする

USBバスパワー動作に対応しています。

センドエフェクト部(→センドエフェクト部
内蔵エフェクトの選択や、内蔵エフェクトのボリュームを調節します。

外部エフェクターを接続することもできます(2系統)。

アウトプット部(→アウトプット部
パワードモニター、PAシステムやヘッドフォンを接続して、マスター出力やモニター出力の調節をします。

マスター出力にコンプレッサーを使用して、音圧を上げつつ、音割れを防ぐこともできます。

電源インジケーター
電源がONのときに点灯します。

電池動作時は、電池の残量を表示します。電池の残量が少なくなった場合は、電池を交換するか(→電池を入れる)、ACアダプター(→ACアダプターを接続する)またはモバイルバッテリー(→その他の電源について)を接続してください。

シーン選択キー
L6の設定を保存したり呼び出したりします。(→設定を保存する(シーン)
レコーダー部
(録音キー)を押すと録音を開始します。録音中は(録音キー)が点灯します。

(再生/停止キー)を押すと録音したファイルを再生します。再生中は(再生/停止キー)が点灯します。再生中に(再生/停止キー)を押すと再生を停止します。

SOUND PAD部
(1キー)〜(4キー)にオーディオファイルを割り当て、押すことによって再生できます。

(SOUND PADノブ)でSOUND PADの音量を調節できます。

チャンネル操作部

INPUT 1、INPUT 2端子(モノラルチャンネル)
マイクや楽器などを接続し、チャンネル1、2に入力します。XLR/TRSプラグに対応しています。

INPUT 3(L/R)、INPUT 4(L/R)端子(ステレオチャンネル)
シンセサイザーやエフェクターなどを接続し、チャンネル3、4にステレオ入力します。TSプラグに対応しています。

(MONOキー)を押して点灯させると、ステレオ機器1台の代わりにモノラル機器2台を接続することもできます。

INPUT 5(L (MONO)/R)、INPUT 6(L (MONO)/R)端子(ステレオチャンネル)
シンセサイザーやエフェクターなどを接続し、チャンネル5、6にステレオ入力します。TSプラグに対応しています。

モノラル機器を接続するときは、L (MONO)端子に接続してください。

L6をオーディオインターフェースとして使用するときは、(USB 1/2キー)/(USB 3/4キー)を押して点灯させると各チャンネルにパソコンやスマートフォンからステレオ音声を入力できます。

イコライザーキー
調節したいキーを押して点灯させ、各チャンネルの(エンコーダー)で音質を調節します。
  • (HIGHキー):高域を調節します。

  • (FREQキー):中域で調節する中心周波数を変更します。(100 Hz~8 kHz)

  • (MIDキー):中域を調節します。

  • (LOWキー):低域を調節します。

シグナルインジケーター(チャンネル1〜6)
入力信号の状態を表示します。

音声入力中:、クリップ状態:

ミュートキー(チャンネル1〜6)
押して点灯させると、押したチャンネルをミュートします。
チャンネルエンコーダー(チャンネル1〜6)
各チャンネルの音量、音質、左右の定位、エフェクトへの送り量を調節します。

調節量はエンコーダー周りのインジケーターで表示されます。

ファンタム電源キー(チャンネル1、2)
押して点灯させると、INPUT1、2(XLR)端子に+48 V のファンタム電源を供給します。
MONOキー(チャンネル3、4)
押して点灯させると、モノラル2系統の入力ができます。

音量、音質、左右の定位、エフェクトへの送り量の調節は、モノラル2系統共通となります。

USB 1/2キー(チャンネル5)
押して点灯させると、L6をオーディオインターフェースとして使用しているときにパソコンまたはスマートフォンのチャンネル1、2の音声を入力します。

点灯中は、INPUT 5(L (MONO)/R)端子からの音声は入力されません。

USB 3/4キー(チャンネル6)
押して点灯させると、L6をオーディオインターフェースとして使用しているときにパソコンまたはスマートフォンのチャンネル3、4の音声を入力します。

点灯中は、INPUT 6(L (MONO)/R)から端子の音声は入力されません。

エフェクトセンドキー
エフェクトへの送り量を調節したいキーを押して点灯させ、各チャンネルの(エンコーダー)で効果を調節します。
  • (AUX1キー):AUX SEND 1端子に接続したエフェクターへの送り量を調節します。

  • (AUX2キー):AUX SEND 2端子に接続したエフェクターへの送り量を調節します。

  • (EFXキー):内蔵エフェクトへの送り量を調節します。

PANキー
キーを押して点灯させ、各チャンネルの(エンコーダー)で左右の定位を調節します。
LEVELキー
キーを押して点灯させ、各チャンネルの(エンコーダー)で音量を調節します。

センドエフェクト部

AUX SEND 1/2端子
外部エフェクターを接続します。TRSプラグに対応しています。

TAPキー
内蔵エフェクトの「Delay」または「Echo」を選択しているときに、押した間隔でディレイタイムを設定できます。

設定したディレイタイムの間隔で(TAPキー)が点滅します。

内蔵エフェクトインジケーター
選択中の内蔵エフェクトのインジケーターが点灯します。
SELキー
内蔵エフェクトを選択します。押すたびに内蔵エフェクトが切り替わります。
EFX RTNノブ
内蔵エフェクトの音量を調節します。

アウトプット部

MASTER OUT L/R端子
PAシステムやパワードモニターなどに接続し、L6でミキシングしたステレオ音声を出力します。TRSプラグに対応しています。

マスターレベルメーター
MASTER OUT L/R端子から出力される音量を-48 dB ~ 0 dB の範囲で表示します。
COMPキー
押して点灯させると、MASTER OUT L/R端子から出力される音声の音圧を上げつつ、音割れを防ぎます。
MASTERノブ
MASTER OUT L/R端子から出力される音声の音量を- ∞ ~ +20 dBの範囲で調節します。
MONITOR OUT端子
ヘッドフォンを接続し、L6でミキシングしたステレオ音声をモニターできます。
MONITORノブ
MONITOR OUT端子から出力される音声の音量を調節します。

本体右側面

microSDカードスロット
microSDカードを挿入します。
電源用USB端子(Type-C)
専用のACアダプター(AD-17)または5 Vモバイルバッテリーなどを接続して、L6に電源を供給します。

本体底面

ユーロラックアダプター(ERL-6)取り付け用穴
別売りのユーロラックアダプター(ERL-6)を使うと、L6をユーロラックに取り付けることができます。
電池カバー
単三電池の取り付け/取り外しを⾏うときに開けます。(→電池を入れる

接続例

ボーカル、コーラス用マイクやドラム用マイクなど(→マイクを接続する
シンセサイザーなどの楽器(→シンセサイザーやエフェクターを接続する
MIDIキーボートやMIDIコントローラーなどのMIDI機器(→MIDI機器を接続する
パワードモニター、PAシステムなど(→ヘッドフォンやパワードモニター、ミキサーを接続する
外部エフェクター(→外部エフェクターを接続する
パソコンやスマートフォン/タブレット(→パソコンやスマートフォン/タブレットを接続する
ACアダプター(→ACアダプターを接続する
ヘッドフォン(→ヘッドフォンやパワードモニター、ミキサーを接続する

信号の流れ

録音ファイル(赤色)
チャンネル1〜6の入力、マスター出力がmicroSDカードに録音されます。

L6上での再生時はMASTER L/Rの録音ファイルが再生されますが、MASTER L/Rの録音ファイルはマスター音量とコンプレッサーON/OFFが反映された状態ですので、再生時のマスター音量調節とコンプレッサーON/OFFについてはその点ご留意ください。

USB入力(水色)
オーディオインターフェースとして使用しているときに、パソコンまたはスマートフォン/タブレットに入力される音声です。
USB出力(青色)
オーディオインターフェースとして使用しているときに、パソコンまたはスマートフォン/タブレットから出力される音声です。
MONOx2キー
チャンネル3、4のステレオL/Rの音声について、ステレオまたはモノラルとして扱うかどうかを切り替えることができます。
イコライザー
チャンネル1〜6音質を調節します。
ミュート
チャンネル1〜6音声をミュートします。
音量
チャンネル1〜6の音量を調節します。
AUX1出力(橙)
AUX SEND 1端子へ出力します。各チャンネルからの送り量を調節できます。

AUX1出力の位置は「LEVEL」前に変更することもできます。(→AUX SEND1/2端子へ送る信号の位置を選択する

AUX2出力(橙)
AUX SEND 2端子へ出力します。各チャンネルからの送り量を調節できます。

AUX2出力の位置は「LEVEL」前に変更することもできます。(→AUX SEND1/2端子へ送る信号の位置を選択する

EFX(緑)
内蔵エフェクトに出力します。各チャンネルからの送り量を調節できます。
パン
チャンネル1〜6の左右の定位を調節します。
MASTER L/R(黒)
MASTER端子へ出力します。
SOUND PAD L/R(紫)
SOUND PADを出力します。
音量
SOUND PAD 1〜4の音量を調節します。パソコン用アプリ「ZOOM L6 Editor」からのみ設定可能です。(→SOUND PADの再生方法や音量を設定する
SOUND PAD音量
SOUND PAD全体の音量を調節します。
内蔵エフェクト
5種類のエフェクトから選択できます。
EFX音量
内蔵エフェクトの音量を調節します。
MASTER音量
MASTERの音量を調節します。
コンプレッサー
ミックスした音声の音圧を上げつつ、音割れを防ぎます。
MONITOR音量
MONITORの音量を調節します。

準備する

電源をセットする

L6はUSB端子に接続された電源(ACアダプター、USBバスパワー、モバイルバッテリー)、電池のいずれかで動作することができます。

電源は本体右側面のUSB端子>本体上面のUSB端子>電池の順に優先されます。

電池を入れる

L6を電池で駆動する場合は、単三電池を4本使用します。

  1. 電源OFFの状態で、つまみ(2ヶ所)を上に押し上げながら電池カバーを開ける
  2. 単三電池を4本入れる
  3. 電池カバーを閉じる
NOTE
  • アルカリ乾電池、ニッケル水素蓄電池、リチウム乾電池のいずれかを使用してください。

  • 電池残量を正確に表示するために、使用している電池の種類を正しく設定してください。(→電池の種類を選択する

  • 電池残量がなくなったときは、すぐに電源をOFFにし、新しい電池と交換してください。電池残量は(電源インジケーター)で確認できます。(→本体上面

ACアダプターを接続する

本体右側面のUSB端子(Type-C)に専用のACアダプター(AD-17)のケーブルを接続して、ACアダプターをコンセントに接続します。

その他の電源について

本体上面のUSB端子(Type-C)にパソコンを接続すると、USBバスパワーでL6を駆動することができます。また、市販の5 Vモバイルバッテリーで駆動させることもできます。

接続する

マイクを接続する

ダイナミックマイク、コンデンサーマイクを接続する場合は、XLRプラグをINPUT 1、2端子に接続します。

コンデンサーマイクにはファンタム電源(+48 V)を供給することもできます。ファンタム電源を供給するには、(ファンタム電源キー)を押して点灯させます。

NOTE
  • (シグナルインジケーター)が赤点灯する場合は、マイクを音源から離すなどして、(シグナルインジケーター)が赤点灯しないように調節してください。

  • ファンタム電源に対応していない機器を接続する場合は、ファンタム設定をONにしないでください。機器が破損することがあります。

  • L6は⼊⼒信号を扱いやすいレベルにするために、⼊⼒端⼦に接続するプラグに応じた⼊⼒レベル設定を⾏います。XLRプラグで接続する場合は、マイクレベル機器としてください。

HINT

ファンタム電源とは、コンデンサーマイクなど、外部電源で動作する機器に電力を供給する機能です。

+ 48 V が一般的です。

シンセサイザーやエフェクターを接続する

シンセサイザーやエフェクターなどのライン機器をINPUT 1〜6端子に接続します。

INPUT 1、2はモノラル入力、INPUT 3〜6はステレオ入力です。

INPUT 1、2端子に接続する場合

  • 各入力に機器をTRSプラグで接続できます。

  • ファンタム電源(+48 V)を供給することもできます。ファンタム電源を供給するには、(ファンタム電源キー)を押して点灯させます。

  • INPUT 1、2端子は⼊⼒信号を扱いやすいレベルにするために、⼊⼒端⼦に接続するプラグに応じた⼊⼒レベル設定を⾏います。TRSプラグで接続する場合はラインレベル機器としてください。

INPUT 3、4 (L/R)端子に接続する場合

  • ステレオ機器を各入力のL/R端子に接続します。TSプラグに対応しています。

  • INPUT 3、4端子にモノラル機器を2台接続することもできます。その場合は(MONOキー)を押して点灯させます。

INPUT 5、6 (L (MONO)/R)端子に接続する場合

  • ステレオ機器を各入力のL/R端子に接続します。TSプラグに対応しています。

  • モノラル機器は、L (MONO)端子に接続してください。

  • パソコンやスマートフォン/タブレットからステレオ音声を入力することもできます。INPUT 5に入力するときは(USB 1/2キー)、INPUT 6に入力するときは(USB 3/4キー)を押して点灯させます。(→オーディオインターフェースとして使用する

NOTE
  • パッシブタイプのギターやベースの⼊力には対応していません。この場合は、ミキサーやエフェクターを通して接続してください。

  • (シグナルインジケーター)が赤点灯する場合は、該当するチャンネルに接続した機器の音量を小さくするなどして、(シグナルインジケーター)が赤点灯しないように調節してください。

ヘッドフォンやパワードモニター、ミキサーを接続する

各チャンネルをミキシングしたステレオ音声は、MASTER OUT端子に接続したパワードモニターやPAシステムから出力できます。

MONITOR OUT端子にヘッドフォンを接続して⼊⼒音をモニターすることもできます。

パソコンやスマートフォン/タブレットを接続する

パソコンやスマートフォン/タブレットはL6上面のUSB端子に接続します。

スマートフォン/タブレット(USB Type-C)
iPhone/iPad(Lightning)
パソコン(Windows/Mac)
NOTE
  • データ転送に対応したUSBケーブルをご使用ください。

  • Lightning コネクタを搭載したiOS/iPadOS デバイスと接続するには、Lightning - USB 3カメラアダプタが必要です。

  • スマートフォン、タブレットを使うときはACアダプターを接続して電源を供給してください。(→ACアダプターを接続する

L6をパソコンやスマートフォン/タブレットに接続すると以下のことができます。

  • 本体の詳細設定やSOUND PADの設定は、パソコンにインストールしたアプリ「ZOOM L6 Editor」で行います。(→アプリを使う

  • L6の⼊⼒信号をパソコンまたはスマートフォン/タブレットに送ることができ、パソコンまたはスマートフォン/タブレットの再⽣信号をL6から出⼒することができます。(→オーディオインターフェースとして使用する

  • L6にセットしたmicroSDカード内のファイルの確認や移動がパソコンでできます。(→パソコンにファイルを転送する

  • パソコンまたはスマートフォン/タブレットのDAWソフトウェアなどとMIDI信号のやりとりができ、L6をコントロールできます。(→MIDI機器を使う

microSDカードをセットする

microSDカードをセットすると、各チャンネルに入力した音声やミキシングしたステレオ音声を録音することができます。

また、SOUND PADで使用するオーディオファイルは、micro SDカードに保存して各SOUND PADに割り当てることができます。

  1. 電源OFFの状態でmicroSDカードスロットカバーを開き、microSDカードのロゴ側を上にしてスロットの奥まで差し込む

    microSDカードを取り出すときは、microSDカードを一度スロットの奥に押し込んでから引き抜きます。

  2. microSDカードスロットカバーを閉じる
    NOTE
    • microSDカードの抜き差しは、必ず電源をOFFにした状態で行ってください。電源がONの状態で行うと、データが破損するおそれがあります。

    • microSDカードを抜き差しするときは、microSDカードの向きや裏表に注意してください。

    • microSDカードを取り出すときは、microSDカードが飛び出さないよう注意してください。

    • microSD カードがセットされていないと、録音や再生、SOUND PADの再生はできません。

    • 新しく購入したmicroSDカードや他の機器で使用していたmicroSDカードは、性能を最大限に発揮するために必ずL6でフォーマットしてください。(→microSDカードを初期化する

    • 対応する記録メディアは下記のとおりです。

      • microSDHCメモリーカード

      • microSDXCメモリーカード

      動作確認済みmicroSDカードはZOOMのWEBサイト(zoomcorp.com/help/l6)で確認してください。

使用例

シンセミキサーとして使用する場合

複数のシンセサイザーをミキシングして、ライブやレコーディングで演奏します。

ポッドキャスティングでライブストリーミングする場合

マイクを使用して、リアルタイムで音声を配信します。(→オーディオインターフェースとして使用する

リアルタイムで音声を配信しながら、L6での録音を同時に行うこともできます。

外出先で使用する

L6を電池またはモバイルバッテリーで使用すると、外出先で音声の収録をすることができます。収録した音声はmicroSDカードに記録され、パソコンに転送して編集/配信することができます。

電源をON/OFF する

電源を入れる

  1. (電源インジケーター)が点灯するまで(電源キー)を押す

    L6の電源がONになります。

    NOTE

    L6は操作をしない状態で10時間経過すると、自動的に電源が切れます。常に電源をONにしたい場合は、オートパワーオフの設定をOFFにしてください。(→電源を⾃動でOFFする(オートパワーオフ)

電源を切る

  1. (電源インジケーター)が消灯するまで、(電源キー)を押す

    L6の電源がOFFになります。

    NOTE

    L6の設定は常に自動で保存されます。次回電源をONにしたときは、電源をOFFにしたときの状態で起動します。

アプリを使う

本体の初期設定や詳細設定、SOUND PADの設定は、パソコンにインストールしたアプリ「ZOOM L6 Editor」で行います。

  1. L6上面のUSB端子とパソコンをUSBケーブル(Type-C)で接続する
  2. zoomcorp.com/help/l6からパソコンに「ZOOM L6 Editor」をダウンロードする
  3. インストーラーを起動して、指示に従って「ZOOM L6 Editor」をインストールする
    NOTE

    詳細なインストール手順については、アプリの「InstallationGuide」を参照してください。

  4. 「ZOOM L6 Editor」を起動する

  5. L6の電源をONにする(→電源を入れる

    「ZOOM L6 Editor」の上部に「CONNECTED」が表示されてL6とつながり、「ZOOM L6 Editor」でL6の設定ができるようになります。

    NOTE

    「ZOOM L6 Editor」を起動する前にパソコンでDAWソフトウェアなどのMIDIポートを使用するアプリケーションを起動していると、「ZOOM L6 Editor」用 のMIDIポートが使われてしまい正常に接続できない場合があります。

    その場合は、「ZOOM L6 Editor」を起動してからアプリケーションを起動するか、アプリケーション側でMIDIIN3/MIDIOUT3(ZOOM L6)を使用しないように設定してください。(→USB MIDIポートについて

アプリの画面について

SOUND PADの設定(→SOUND PADを使用する
SOUND PADにオーディオファイルを割り当てたり、再生方法や音量などSOUND PADの設定をします。
ファイル転送モード(→パソコンにファイルを転送する
L6をパソコンに接続してファイルを転送できます。
日時(→日時を設定する
L6に設定された日時を表示します。(「ZOOM L6 Editor」を起動すると、パソコンから日時を取得し自動的にL6の日時が設定されます。)
microSDカード情報(→microSDカードの状態を確認する
microSDカードの容量や空き容量、録音可能時間を表示します。
電池の種類(→電池の種類を選択する
L6で使用する電池の種類を選択します。
オートパワーオフ(→電源を⾃動でOFFする(オートパワーオフ)
操作をしない状態で一定時間が経過すると自動的に電源が切れるように設定できます。
レコーダー設定(→録音するファイルを選択する
録音するチャンネルを選択します。
MIDI設定(→MIDI機器を使う
MIDIに関する設定をします。
内蔵エフェクトパラメーター設定(→内蔵エフェクトのパラメーターを調節する
内蔵エフェクトのパラメーターを調節します。
AUX SEND1/2端子へ送る信号の選択(→AUX SEND1/2端子へ送る信号の位置を選択する
各チャンネルからAUX SEND 1/2端子へ送る信号を、音量調節する前/後の信号どちらかに設定できます。
初期化(→工場出荷時の状態に戻す
L6の設定を工場出荷時の状態に戻すことができます。

日時、電池の種類、オートパワーオフを設定する(L6を使用する前の初期設定)

本機を使用する前に日時、電池の種類、オートパワーオフ(電源の自動OFF)を設定します。

日時は録音ファイルが保存されるフォルダ名として記録されます。また、電池残量を正確に表示するために、L6で使⽤する電池の種類を正しく選択する必要があります。

L6は操作をしない状態で10時間経過すると、自動的に電源が切れます。常に電源をONにしたい場合は、オートパワーオフの設定をOFFにしてください。

  1. L6とパソコンをUSBケーブル(Type-C)で接続し、「ZOOM L6 Editor」を起動する(→アプリを使う

    L6が「ZOOM L6 Editor」とつながると、パソコンから日時を取得して「ZOOM L6 Editor」に表示され、自動的にL6の日時が設定されます。

    NOTE

    長時間電源が供給されない状態が続くと、本体に記憶した日時の情報がリセットされます。その場合は再度L6とパソコンをUSBケーブル(Type-C)で接続し、「ZOOM L6 Editor」を起動して日時情報を取得してください。

  2. 「Battery Type」で電池の種類をクリックして選択する

    設定値説明
    Alkalineアルカリ乾電池
    Ni-MHニッケル水素蓄電池
    Lithiumリチウム乾電池
  3. 「Auto Power Off」でオートパワーオフの設定を選択する
    設定値説明
    10 Hours操作をしない状態で10時間が経過すると、自動的に電源が切れます。
    Never電源が⾃動的に切れません。
    NOTE
    • 以下の場合は、オートパワーオフの設定に関わらず自動的に電源は切れません。

      • 録音/再生中

      • L6をオーディオインターフェースとして使用中

      • ファイル転送機能を使用中

      • ファームウェアアップデートの実行中

    • L6で操作するとオートパワーオフの時間がリセットされます。

    HINT

    日時、電池の種類、オートパワーオフの設定はアプリを使わずに変更することもできます。(→アプリを使わずに日時、電池の種類、オートパワーオフを設定する

アプリを使わずに日時、電池の種類、オートパワーオフを設定する

アプリを使わない場合は、L6を設定モードにしてL6の初期設定を行います。

設定内容はL6から出力される音声で確認します。L6にパワードモニターまたはヘッドフォンを接続してください。(→ヘッドフォンやパワードモニター、ミキサーを接続する

  1. (HIGHキー)と(FREQキー)を押しながら、(電源インジケーター)が点灯するまで(電源キー)を押す

    L6が設定モードで起動し、(HIGHキー)、(FREQキー)、(MIDキー)が点滅します。

  2. (HIGHキー)を押す

    (HIGHキー)とチャンネル1〜5の(エンコーダー)のインジケーターが点灯し、日時設定モードになります。(「Date time」と音声が出力されます。)

  3. チャンネル1〜5の(エンコーダー)で日時を設定する

    設定値が音声で出力されます。

    0〜99の間で設定できます。(2000年〜2099年)
    1〜12の間で設定できます。(1月〜12月)
    1〜31の間で設定できます。(1日〜31日)
    0〜23の間で設定できます。(0時〜23時)
    0~59の間で設定できます。(0分〜59分)
    NOTE

    (再生/停止キー)を押すと、現在の設定が音声で出力されます。

  4. すべての項目を設定したら、点滅中の(録音キー)を押す

    日時が確定し、(録音キー)が消灯します。

    設定モードに戻り、(HIGHキー)、(FREQキー)、(MIDキー)が点滅します。次に電池の種類を設定してください。

  5. (FREQキー)を押す

    (FREQキー)とチャンネル1の(エンコーダー)インジケーターが点灯し、電池の種類設定モードになります。(「Battery type」と音声が出力されます。)

  6. チャンネル1の(エンコーダー)で電池の種類を設定する

    設定値が音声で出力されます。

    • 「Alkaline」:アルカリ乾電池

    • 「NiMH」:ニッケル水素蓄電池

    • 「Lithium」:リチウム乾電池

    NOTE

    (再生/停止キー)を押すと、現在の設定が音声で出力されます。

  7. 点滅中の(録音キー)を押す

    電池の種類が確定し、(録音キー)が消灯します。

    設定モードに戻り、(HIGHキー)、(FREQキー)、(MIDキー)が点滅します。次にオートパワーオフを設定してください。

  8. (MIDキー)を押す

    (MIDキー)とチャンネル1の(エンコーダー)インジケーターが点灯し、オートパワーオフ設定モードになります。(「Auto power off」と音声が出力されます。)

  9. チャンネル1の(エンコーダー)でオートパワーオフの設定を選択する

    設定値が音声で出力されます。

    • 「On」:操作をしない状態で10時間が経過すると、自動的に電源が切れます。

    • 「Off」:電源が⾃動的に切れません。

    NOTE

    (再生/停止キー)を押すと、現在の設定が音声で出力されます。

  10. 点滅中の(録音キー)を押す

    オートパワーオフの設定が確定し、(録音キー)が消灯します。

  11. (電源インジケーター)が消灯するまで(電源キー)を押す

    設定モードを終了し、L6の電源がOFFになります。

ミキシングを行う

各チャンネルの音量を調節する

  1. (LEVELキー)を押して点灯させ、調節したいチャンネルの(エンコーダー)で音量を調節する

    調節値はインジケーターで確認できます。

全体の音量、モニターの音量を調節する

L6でミキシングした音声は、MASTER OUT端子に接続したパワードモニターやPAシステムから出力したり、MONITOR OUT端子に接続したヘッドフォンでモニターすることができます。

MASTER OUT端子の音量を調節する

  • (MASTERノブ)でMASTER OUT端子から出力する音声の音量を- ∞ ~ +20 dBの範囲で調節します。レベルメーターでMASTER OUT端子から出力されるレベルを確認できます。赤色で点灯しないように調節してください。

  • (COMPキー)を押して点灯させると、MASTER OUT端子から出力される音声の音圧を上げつつ、音割れを防ぐことができます。

MONITOR OUT端子の音量を調節する

  • (MONITORノブ)でMONITOR OUT端子から出力される音声の音量を調節します。

  • (MASTERノブ)で音量調節すると、MONITER OUTの音量も変化します。(MONITORノブ)で調節した音量は、MASTER OUTの音量には影響しません。

チャンネルを消音する(ミュート)

  1. 消音したいチャンネルの(ミュートキー)を押して点灯させる

    選択したチャンネルの音声が消音されます。ミュートチャンネルは複数選択できます。

    点灯中の(ミュートキー)を押すと、消音をキャンセルします。

各チャンネルの左右の定位を調節する

  1. (PANキー)を押して点灯させ、調節したいチャンネルの(エンコーダー)で左右の定位を調節する

    調節値はインジケーターで確認できます。

    定位が中央のときは、インジケーターの中央が点灯します。

各チャンネルの音質を調節する

各チャンネルの各帯域のブースト/カット量を調節して、音質を調節します。

  1. 調節したいキー((HIGHキー)、(FREQキー)、(MIDキー)、(LOWキー))を押して点灯させ、調節したいチャンネルの(エンコーダー)でブースト/カット量を調節する

    (エンコーダー)を右に回すとブースト、左に回すとカットします。

    調節値はインジケーターで確認できます。

    インジケーターの中央が点灯しているとき(中央値)は、ブースト/カットは行いません。

    • (HIGHキー):高域をブースト/カットします。

    • (FREQキー):ブースト/カットする中域の中心周波数を調節します。(100 Hz~8 kHz)

    • (MIDキー):中域をブースト/カットします。

    • (LOWキー):低域をブースト/カットします。

エフェクトを使用する

各チャンネルにL6内蔵のエフェクトをかけることができます。また外部エフェクターを接続して(2系統)外部エフェクターの効果を加えることもできます。

内蔵エフェクトを使用する

内蔵エフェクトの音量を調節します。

  1. (SELキー)を繰り返し押して内蔵エフェクトを選択する

    選択した内蔵エフェクトのインジケーターが点灯します。

    • Hall:ホールリバーブ(密度の濃いリバーブ)

    • Room:ルームリバーブ(チャンバールームの響きをシミュレートしたリバーブ)

    • Spring:スプリングリバーブ('63 Fender Reverbをモデリングしたサウンド)

    • Delay:デジタルディレイ(最長2000 msのロングディレイに対応したディレイ)

    • Echo:テープエコー(テープエコーの効果をシミュレートしたエフェクト)

    • (TAPキー)を押すと、内蔵エフェクトの「Delay」または「Echo」を選択しているときに、押した間隔でディレイタイムを設定できます。(タップテンポ)

      設定したディレイタイムの間隔で(TAPキー)が点滅します。

      (MIDI CLOCK入力中はタップテンポが音符()でクオンタイズされます。この状態でMIDI CLOCKのテンポが変更されると、タップテンポも追従します。)

    • (EFX RTNノブ)で内蔵エフェクトのボリュームを調節します。

    • 内蔵エフェクトのパラメーターを調節することもできます。(→内蔵エフェクトのパラメーターを調節する

  2. (EFXキー)を押して点灯させ、エフェクトの効果を加えたいチャンネルの(エンコーダー)で送り量を調節する

    送り量でエフェクトのかかり具合を調節できます。

    調節値はインジケーターで確認できます。

    HINT

    (EFXキー)を押した状態で(ミュートキー)を押すと、(ミュートキー)が点灯し送り量をミュートすることができます。

    送り量がミュートされているときは、(EFXキー)を押している間(ミュートキー)が点灯します。

    ミュートをキャンセルするには、(EFXキー)を押した状態で点灯している(ミュートキー)を押して消灯させます。(エンコーダー)で送り量を調節することでミュートをキャンセルすることもできます。

内蔵エフェクトのパラメーターを調節する

内蔵エフェクトのパラメーター調節は「ZOOM L6 Editor」で行います。

  1. L6とパソコンをUSBケーブル(Type-C)で接続し、パソコンで「ZOOM L6 Editor」を起動する(→アプリを使う
  2. 「Effect Parameter」の「Edit」をクリックする

    エフェクトのパラメーターを調節する画面が表示されます。

  3. エフェクトのパラメーターを調節する

    つまみをドラッグする、または数値をクリックしてから数値を入力して調節します。

    Hall(ホールリバーブ)
    • DECAY:残響の長さを設定します。

    • TONE:音質を調節します。

    Room(ルームリバーブ)
    • DECAY:残響の長さを設定します。

    • TONE:音質を調節します。

    Spring(スプリングリバーブ)
    • DWELL:リバーブへ入力する音量を調節します。

    • TONE:音質を調節します。

    Delay(デジタルディレイ)
    • TIME:ディレイタイムを設定します。

    • FEEDBACK:フィードバック量を調節します。

    Echo(テープエコー)
    • TIME:ディレイタイムを設定します。

    • REPEAT:リピート数を調節します。

    OK
    クリックすると、元の画面に戻ります。

外部エフェクターを使用する

外部エフェクターを2系統まで接続して、各チャンネルに効果を加えることができます。

外部エフェクターを接続する

:音声信号の流れ

L6のAUX SEND 1または2端子と、外部エフェクターの入力端子を接続
L6から各チャンネルの音声を外部エフェクターに送ります。
外部エフェクターの出力端子と、L6のINPUT 3〜6端子を接続
チャンネル3〜6で外部エフェクターの音声を入力します。外部エフェクターのボリューム調節は、接続したチャンネルで行います。

外部エフェクターを使用する

  1. 外部エフェクターを接続したチャンネルの音量を調節する(→各チャンネルの音量を調節する

    必要に応じて、定位(→各チャンネルの左右の定位を調節する)や音質(→各チャンネルの音質を調節する)の調節を行います。

  2. (AUX1キー)または(AUX2キー)を押して点灯させ、外部エフェクターの効果を加えたいチャンネルの(エンコーダー)で送り量を調節する

    送り量でエフェクトのかかり具合を調節できます。

    調節値はインジケーターで確認できます。

    NOTE

    外部エフェクターを接続したチャンネルは、必ず送り量を0にしてください(初期値は0に設定されています)。

    送り量を上げると外部エフェクターとの間でフィードバックループが起こり、大きな音が出力されることがあります。

    HINT
    • (AUX1キー)または(AUX2キー)を押した状態で(ミュートキー)を押すと(ミュートキー)が点灯し、押したキーのAUX SEND端子への送り量をミュートすることができます。

      送り量がミュートされているときは、(AUX1キー)または(AUX2キー)を押している間(ミュートキー)が点灯します。

      ミュートをキャンセルするには、(AUX1キー)または(AUX2キー)を押した状態で点灯している(ミュートキー)を押して消灯させます。(エンコーダー)で送り量を調節することでミュートをキャンセルすることもできます。

    • 各チャンネルからAUX SEND 1/2端子へ送る信号は、(エンコーダー)で音量調節する前/後の信号どちらかを選択できます。(→AUX SEND1/2端子へ送る信号の位置を選択する

AUX SEND1/2端子へ送る信号の位置を選択する

各チャンネルからAUX SEND 1/2端子へ送る信号は、音量調節する前/後の信号のどちらかを選択できます。

  1. L6とパソコンをUSBケーブル(Type-C)で接続し、パソコンで「ZOOM L6 Editor」を起動する(→アプリを使う
  2. 「AUX Send Point」の「Edit」をクリックする
  3. 「Send Point」のプルダウンメニューで、設定を選択する

    AUX SEND 1/2端子それぞれ各チャンネルごとに選択できます。

    AUX SEND 1端子の設定
    AUX SEND 2端子の設定
    OK
    クリックすると、元の画面に戻ります。
    設定値説明
    Pre Fader音量調節する前の信号をAUX SEND 1/2端子へ送ります。音量調節を行なっても送り量に影響しません。
    Post Fader音量調節した後の信号をAUX SEND 1/2端子へ送ります。音量調節にともない送り量を上下させます。

設定を保存する(シーン)

現在のミキサーの設定をシーンとして最大で3つ保存でき、保存した設定はいつでも呼び出すことができます。

シーンを保存する

  1. シーンを保存したいキー((Aキー)、(Bキー)または(Cキー))を点灯するまで長押しする

    現在のミキサー設定が、シーンA、BまたはCとして点灯中のキーに保存されます。

    シーンを保存した状態からミキサー設定を変更すると、キーが点滅します。その場合は以下のいずれかを行なってください。

    • 設定を元に戻す場合:点滅しているキーを短く押して、保存しているシーンを呼び出します。(長く押すと現在の設定が保存されてしまいますのでご注意ください。)

    • シーンを上書きする場合:点滅しているキーを長押しして点灯させます。

    • 新しくシーンを保存する場合:点滅していないキーを長押しして点灯させます。

NOTE

シーンで保存される設定は以下となります。

チャンネル3、4のモノラル設定/チャンネル5、6のUSB入力設定/ミュート/イコライザー/エフェクト送り量/AUX送り量/AUX送り位置/パン/音量/エフェクト選択/エフェクトパラメーター/タップテンポ/コンプレッサー

シーンを呼び出す

  1. 呼び出したいシーンのキー((Aキー)、(Bキー)または(Cキー))を押す

    押したキーが点灯し、保存されているシーンを呼び出します。

    点灯していないキーには、シーンは保存されていません。

    NOTE
    • シーンを呼び出すときは、キーが点滅するまで長押ししないようにしてください。長押しすると現在のミキサー設定に上書きされてしまいます。

    • MIDIプログラムチェンジメッセージでもシーンを呼び出すことができます。(→MIDIインプリメンテーションチャート

SOUND PADを使用する

SOUND PADはオーディオファイルを割り当て、押されるとそのファイルを再生するパッドです。

あらかじめ録音したインタビューを再生したり、オープニングやクロージング用の曲、ジングルを再生したいときに便利です。各パッドごとに、音量、再生方法を設定したり、MIDI機器でSOUND PADを再生することもできます。

オーディオファイルをSOUND PAD に割り当てる

SOUND PADには、あらかじめmicroSDカードに保存したオーディオファイルを割り当てることができます。

また、割り当てるオーディオファイルをL6で録音することもできます。

microSDカードに保存したオーディオファイルをSOUND PADに割り当てる

SOUND PADにはL6にセットしたmicroSDカードに保存されたオーディオファイルを割り当てることができます。

オーディオファイルは特定のディレクトリに保存する必要があるため、使用するmicroSDカードは必ずL6でフォーマットしてください。(→microSDカードを初期化する

NOTE

SOUND PADは以下のオーディオファイルに対応しています。

  • ファイル:WAV フォーマット

  • サンプルレート:44.1/48/88.2/96/176.4/192 kHz(割り当て時に48 kHzに変換します。)

  • ビット深度:16/24/32(float) bit

  • チャンネル数:1または2

  1. パソコンで、SOUND PADに割り当てたいオーディオファイルをmicroSDカードに保存する

    microSDカードのRootディレクトリにある「SOUND_PAD」フォルダ内の「PAD1」、「PAD2」、「PAD3」、「PAD4」の各フォルダーに保存してください。(→L6のフォルダー・ファイル構成

    SOUND PAD(1キー)に割り当てるオーディオファイル
    SOUND PAD(2キー)に割り当てるオーディオファイル
    SOUND PAD(3キー)に割り当てるオーディオファイル
    SOUND PAD(4キー)に割り当てるオーディオファイル
  2. オーディオファイルを保存したmicroSDカードをL6にセットする(→microSDカードをセットする
  3. L6とパソコンをUSBケーブル(Type-C)で接続し、パソコンで「ZOOM L6 Editor」を起動する(→アプリを使う
  4. 「File」のプルダウンメニューで、割り当てたいオーディオファイルをクリックして選択する

    プルダウンメニューには、microSDカードの「PAD1」〜「PAD4」フォルダーに保存したオーディオファイルが表示されます。

    選択したオーディオファイルが(1キー)〜(4キー)に割り当てられ、(1キー)〜(4キー)が点灯します。

    HINT

    「ZOOM L6 Editor」でオーディオファイルを割り当てない場合は、各フォルダーの先頭のファイル(名前順)が自動的に割り当てられます。

SOUND PADに割り当てるオーディオファイルをL6で録音する

L6でミキシングして録音したステレオファイルを、SOUND PADに割り当てることができます。

  1. 録音の準備を行う

    マイクや楽器、オーディオ機器などをL6に接続して音を入力し、ミキシングを行ってSOUND PADに割り当てる音声を確認します。(→接続するミキシングを行う

  2. (録音キー)を押しながら、SOUND PAD((1キー)〜(4キー))のいずれかを押す

    (録音キー)と押したSOUND PAD((1キー)〜(4キー))が点滅し、SOUND PADに割り当てるオーディオファイルの録音を開始します。録音したい音を入力してください。

  3. 点滅中のSOUND PAD((1キー)〜(4キー))を押す

    点滅中のSOUND PAD((1キー)〜(4キー))が点灯して録音を停止し、録音したオーディオファイルがSOUND PADに割り当てられます。

    NOTE
    • 手順2で、点灯中のSOUND PADキー(オーディオファイル割り当て済みのSOUND PAD)を押して録音しても、オーディオファイルは上書きされません。

    • 録音したオーディオファイルは、パソコンで確認することができます。(→ファイルを管理する

SOUND PADの再生方法や音量を設定する

SOUND PADを押したときの再生方法や音量を、各SOUND PADごとに設定できます。

  1. L6とパソコンをUSBケーブル(Type-C)で接続し、パソコンで「ZOOM L6 Editor」を起動する(→アプリを使う
  2. 「Play mode」のプルダウンメニューで、再生方法をクリックして選択する

    各SOUND PADごとに設定できます。

    設定値説明
    One-shot押すたびに頭から再生し、終わりまで再生したら停止します。ジングル、効果音などを再生するときに便利です。

    再生中のSOUND PAD((1キー)〜(4キー))を長押しすることで再生を停止できます。

    Loop押すたびに、再生/停止を交互に行い、停止するまでループ再生します。BGMの再生などに便利です。
    Hold押している間ループ再生し、離すと停止します。好きな長さで効果音を再生したいときに便利です。

  3. 「Level」のプルダウンメニューで、音量をクリックして選択する

    各SOUND PADごとに設定でき、- ∞ ~ +10 dBの範囲で音量選択できます。

SOUND PADを再生する

  1. 点灯中のSOUND PAD((1キー)、(2キー)、(3キー)または(4キー))を押す

    SOUND PADに割り当てられているオーディオファイルを再生します。SOUND PADの再生中は、再生しているSOUND PADのキーが点滅します。

    再生方法を変更することもできます。(→SOUND PADの再生方法や音量を設定する

    消灯しているSOUND PADキーにはオーディオファイルが割り当てられていません。

  2. (SOUND PADノブ)でSOUND PADの音量を調節する

    各SOUND PADの音量を個別に調節することもできます。(→SOUND PADの再生方法や音量を設定する

パソコンやスマートフォン/タブレット、MIDI機器でSOUND PADを再生する

パソコンやスマートフォン/タブレット、MIDIキーボードなどのMIDI機器でSOUND PADを再生できます。

  1. L6とパソコンをUSBケーブル(Type-C)で接続し、「ZOOM L6 Editor」を起動する(→アプリを使う
  2. 「MIDI Note」のプルダウンメニューで、MIDIノートナンバーをクリックして設定する

    各SOUND PADごとに設定できます。

    「Not Mapped」を選択すると、MIDIノートナンバーは設定されません。

  3. パソコンやスマートフォン/タブレット、MIDI機器をL6に接続する(→MIDI機器を接続する

    パソコンやスマートフォン/タブレット、MIDI機器から手順2で設定したノートナンバーを受信すると、該当するSOUND PADを再生します。

    NOTE

    MIDI機器でSOUND PADを再生するには、MIDI設定が必要です。MIDI設定について詳しくは、「MIDI機器を使う」を参照してください。

録音/再生する

L6にmicroSDカードをセットすると、各チャンネルの音声やすべてのチャンネルをミキシングしてステレオ化した音声を録⾳することができます。

直前に録音されたファイルを再生することもできます。

NOTE
  • 録音されるファイルは以下の形式で保存されます。

    • サンプルレート:48 kHz

    • ビット深度:32-bit float

    • チャンネル1、2:モノラルファイル、チャンネル3、4:ステレオファイルまたはモノラルファイルx2、チャンネル5、6:ステレオファイル、MASTER OUT:ステレオファイル

  • 録音されるファイルについて詳しくは、「ファイルを管理する」を参照してください。

録音する

  1. (録音キー)を押す

    (録音キー)が赤く点灯し、録音を開始します。

    NOTE

    microSDカードがセットされていないときや、ファイル転送モード中(→パソコンにファイルを転送する)は、(録音キー)が点滅し、録音できません。

  2. 停⽌するには(録音キー)または(再生/停止キー)を押す

    録音を停止し、(録音キー)が消灯します。

    NOTE

    録⾳中にファイルサイズが2 GBを超えたときは、新しいファイルが⾃動的に作成され録⾳は継続されます。このとき、2つのファイル間に音飛びは発生しません。

    HINT

    録⾳中は⼀定時間ごとにファイルが⾃動保存されます。録音中に電源遮断などの問題が発生した場合でも、L6の電源を入れてmicroSDカードを認識させることにより、正常なファイルとして復帰させることができます。

録音するファイルを選択する

録音したときに保存するファイルを選択します。

  1. L6とパソコンをUSBケーブル(Type-C)で接続し、パソコンで「ZOOM L6 Editor」を起動する(→アプリを使う
  2. 「Recorder Mode」で、録音するファイルの設定をクリックする
    設定値説明
    Multi Track各チャンネルの音声を個別に録⾳したファイルと、すべてのチャンネルの音声をミキシングしたステレオファイルを保存します。
    Master Onlyすべてのチャンネルの音声をミキシングしたステレオファイルのみ保存します。

再生する

  1. (再生/停止キー)を押す

    (再生/停止キー)が緑色に点灯し、最後に録音したファイルの再生を開始します。

    ヘッドフォンの音量は(MONITORノブ)で調節します。MASTER OUT端子から出力される音量は(MASTERノブ)で調節します。

  2. (再生/停止キー)を押す

    (再生/停止キー)が消灯し、再⽣を停止します。

ファイルを管理する

L6で作成されたファイルはmicroSDカードに保存されます。

microSDカード内の録音ファイルを確認したり削除をすることができます。

L6のフォルダー・ファイル構成

L6でフォーマットしたmicroSDカードで録音すると、次のようなファイルが作成されます。

レコーダーフォルダー
L6で録音されたファイルをフォルダーにまとめて保存します。
録音ファイルフォルダー
録音を行うたびに作成されます。ファイルフォルダー名は「日付_時間」となります。

作成されたモノ/ステレオファイルが保存されます。

録音ファイル
録音ファイル名については「録音ファイルフォルダー、ファイル名について」を参照してください。

各チャンネルの録音ファイル、各チャンネルをステレオミックスしたステレオファイルが以下のように保存されます。

  • チャンネル1、2:各チャンネルのモノラルファイルが保存されます。

  • チャンネル3、4:各チャンネルのステレオファイルが保存されます。(MONOキー)点灯中は、ステレオファイルの代わりにモノラルファイルが2つ保存されます。

  • チャンネル5、6:各チャンネルのステレオファイルが保存されます。(L端子のみ接続した場合もステレオファイルが保存されますが、L、Rチャンネルともに同じ音が録音されます。)

  • マスターチャンネル:ステレオファイルが保存されます。

SOUND PADフォルダー
SOUND PADに割り当てたオーディオファイルを各SOUND PADごとにまとめたフォルダーです。
SOUND PAD設定ファイル
SOUND PADの設定を保存したファイルです。
PAD1〜PAD4フォルダー
SOUND PADに割り当てたいオーディオファイルを各SOUND PADごとに保存します。(→オーディオファイルをSOUND PAD に割り当てる
SOUND PADに割り当てるオーディオファイル
割り当て可能なオーディオファイルのフォーマットについては、「オーディオファイルをSOUND PAD に割り当てる」を参照してください。
システムファイル
L6で使用するシステムファイルです。削除しないでください。

録音ファイルフォルダー、ファイル名について

録音ファイルフォルダー名は、録音した日時が数値で記録されます。

フォルダー名の例説明
日付
録音した日付が数値で記録されます。
時間
時、分、秒の数値で記録されます。

ファイル名は以下の形式で記録されます。

ファイル名の例説明
トラック名
録音に使用されたチャンネルを表します。
  • TRACK01〜06:チャンネル1〜6で録音されたファイル

  • MASTER:すべてのチャンネルをステレオミックスしたファイル

ファイルのチャンネル数
  • ST:ステレオチャンネル

  • LまたはR:モノラルチャンネル(チャンネル3、4で(MONOキー)が点灯しているときのみ)

  • チャンネル1、2のファイルでは表示されません。

NOTE

ファイルサイズが2 GBを超えると、自動的に新しいファイルが作成され録音が継続されます。このとき新しく作成されるファイルの名前の末尾に「_001」~「_999」が付加されます。

オーディオインターフェースとして使用する

L6への⼊⼒信号をパソコンまたはスマートフォン/タブレットに送ることができ、パソコンまたはスマートフォン/タブレットの再⽣信号をL6から出⼒することができます。

  • Macまたはスマートフォン/タブレットで使用する場合、ドライバは必要ありません。

  • MacでL6を32-bit Float動作させるには、「Macで使うには」を参照してください。

  • WindowsでDAWアプリケーションに録音する場合は、「Windowsで使うには」を参照してください。

パソコンまたはスマートフォン/タブレットと接続する

  1. L6とパソコンまたはスマートフォン/タブレットをUSBケーブル(Type-C)で接続する(→パソコンやスマートフォン/タブレットを接続する
  2. パソコンまたはスマートフォン/タブレットでアプリケーションを起動し、「オーディオ」または「入出力」デバイスとしてL6を選択する
    NOTE
    • オーディオインターフェース使用時の音声のサンプルレートは48 kHzです。

    • 32-bit float形式でうまく動作しない場合は、24-bit形式を試してください。

    • アプリケーションの操作方法については、各アプリケーションの取扱説明書を参照してください。

    • スマートフォン、タブレットを使うときはACアダプターを接続して電源を供給してください。(→ACアダプターを接続する

Macで使うには

MacでL6が送受信するデータのフォーマットを選択することができます。

  1. Macの「アプリケーション」の「ユーティリティ」内にある「Audio MIDI設定」を開く
  2. オーディオ装置にZOOM L6を選択して、入力と出力のフォーマットを32ビット浮動小数の設定にする
    NOTE

    ビット深度について、通常は32-bit Floatのままでご使用いただけますが、この設定で正しく動作しないアプリケーションの場合は24-bitをお試しください。

Windowsで使うには

ドライバをインストールする

  1. zoomcorp.com/help/l6からパソコンに「ZOOM L6 Driver」をダウンロードする
    NOTE

    最新の「ZOOM L6 Driver」は上記WEB サイトからダウンロードできます。

  2. インストーラーを起動し、指示に従って「ZOOM L6 Driver」をインストールする
    NOTE
    • インストール中は、L6をパソコンに接続しないでください。

    • 詳細なインストール手順については、ドライバパッケージに同封されている「InstallationGuide」を参照してください。

ドライバのコントロールパネルを設定する

  1. タスクバーの通知領域にある「ZOOM L6 Control Panel」アイコンをクリックしてコントロールパネルを起動する
  2. コントロールパネルの設定をする
    情報ダイアログを開く
    バージョンなどが確認できます。
    コントロールパネルを閉じる
    コントロールパネルを閉じます。
    バッファサイズ設定
    ドライバで使用するバッファのサイズを設定します。大きくするほど安定動作するようになりますが遅延時間が増えます。
    サンプリング周波数設定
    L6のサンプリング周波数は48 kHz固定です。
    転送フォーマット設定
    L6が送受信するデータのフォーマットを設定します。

    通常は「32-bit Float」のままでご使用いただけますが、この設定で正しく動作しないアプリケーションの場合は「24-bit」をお試しください。

パソコンにファイルを転送する

L6をパソコンに接続して、microSDカード内のファイルの確認や移動ができます。

パソコンと接続する

  1. L6とパソコンをUSBケーブル(Type-C)で接続し、「ZOOM L6 Editor」を起動する(→アプリを使う
  2. 「File Transfer Mode」をクリックする

    L6がファイル転送モードになります。

    ファイル転送モード中は、「ZOOM L6 Editor」での操作ができません。

  3. パソコンでmicroSDカードに保存されているファイルを操作する

パソコンとの接続を解除する

  1. パソコン側で接続を解除する
    • Windows の場合:

      “ハードウェアを安全に取り外してメディアを取り出す”でL6を選択する

    • macOS の場合:

      L6のアイコンをゴミ箱にドラッグ&ドロップする

  2. 「Exit File Transfer Mode」をクリックする

    「ZOOM L6 Editor」の画面が元に戻ります。

MIDI機器を使う

MIDI機器を接続する

パソコンやMIDI機器をL6に接続します。

MIDI機器
MIDIコントローラー、MIDIキーボードなどのMIDI機器を、3.5 mm TRSケーブルで接続します。

5pin DIN端子のMIDI機器と接続する場合は、5pin DIN-TRS MIDI(Type-A)の変換ケーブルを使用してください。

スマートフォン/タブレット(USB Type-C)
iPhone/iPad(Lightning)
パソコン(Windows/Mac)
NOTE
  • データ転送に対応したUSBケーブルをご使用ください。

  • Lightning コネクタを搭載したiOS/iPadOS デバイスと接続するには、Lightning - USB 3カメラアダプタが必要です。

USB MIDIポートについて

L6をパソコンに接続すると、DAWソフトウェアなどのMIDIポートを使用するアプリケーションから3つのMIDIポートが認識されます。

ポートごとに機能が異なりますので、以下を参照して選択してください。

ポート名(Windows)ポート名(Mac/iPhone/iPad)説明
ZOOM L6L6 MIDI I/O PortMIDI IN/OUT端子をUSB MIDIインターフェースとして使いたい場合、このポートを選択してください。

DAWソフトウェアなどでMIDI IN端子に入力したMIDI信号を記録したり、MIDI信号をMIDI OUT端子から出力し外部MIDI機器をコントロールすることができます。

MIDIIN2/MIDIOUT2 (ZOOM L6)L6 Mixer Control PortL6をコントロールしたい場合、このポートを選択してください。

DAWソフトウェアなどで「MIDI CC# Mapping」で割り当てたMIDIコントロールナンバーでL6のパラメーターをコントロールしたり、L6本体操作を記録することができます。(→L6のパラメーターにMIDIコントロールナンバーを割り当てる

SOUND PADをMIDIノートで再生したい場合や、内蔵エフェクトのディレイタイムをテンポに追従させたい場合もこのポートを選択してください。

MIDIIN3/MIDIOUT3 (ZOOM L6)for L6 Editor Portパソコン用アプリ「ZOOM L6 Editor」との通信専用のポートです。使用しないでください。
NOTE

「ZOOM L6 Editor」を起動する前にパソコンでDAWソフトウェアなどのMIDIポートを使用するアプリケーションを起動していると、「ZOOM L6 Editor」用 のMIDIポートが使われてしまい、正常に接続できない場合があります。「ZOOM L6 Editor」を起動してからアプリケーションを起動するか、アプリケーション側でMIDIIN3/MIDIOUT3(ZOOM L6)を使用しないように設定してください。

MIDIの設定を行う

MIDIの各設定を行います。

MIDI IN/OUT端子に接続したMIDI機器でL6を操作する

MIDI IN/OUT端子に接続したMIDIコントローラーやMIDIキーボードなどのMIDI機器でL6を操作するには、本設定をONにしてください。

  1. L6とパソコンをUSBケーブル(Type-C)で接続し、「ZOOM L6 Editor」を起動する(→アプリを使う
  2. 「Mixer Control via MIDI」のをクリックする

    クリックする度にONとOFFが切り替わります。

    ON:、OFF:

    ONにすると、MIDI IN/OUT端子に接続したMIDI機器でL6が操作できるようになります。

MIDI出力を設定する

L6のMIDI OUTから出力されるMIDI信号を、L6で生成したMIDI信号とMIDI INから入力した信号のどちらかに切り替えることができます。

  1. L6とパソコンをUSBケーブル(Type-C)で接続し、「ZOOM L6 Editor」を起動する(→アプリを使う
  2. 「MIDI Out Mode」でMIDI出力の設定をクリックして選択する
    設定値説明
    OutL6で生成したMIDI信号、もしくはパソコンなどからのMIDI信号を出力します。
    ThruMIDI INで入力したMIDI信号をそのまま出力します。

L6のMIDIチャンネルを設定する

L6で送受信できるMIDIチャンネルを設定します。

  1. L6とパソコンをUSBケーブル(Type-C)で接続し、「ZOOM L6 Editor」を起動する(→アプリを使う
  2. 「MIDI Channel」のプルダウンメニューで、MIDIチャンネルをクリックして選択する

    CH1〜CH16まで選択できます。

L6のパラメーターにMIDIコントロールナンバーを割り当てる

L6のパラメーターにMIDIコントロールナンバーを割り当てることができます。

MIDIコントローラーやMIDIキーボードなどのMIDI機器、パソコンのDAWソフトウェアなどからMIDIコントロールナンバーに対応する操作を行なって、L6を操作できます。

  1. L6とパソコンをUSBケーブル(Type-C)で接続し、「ZOOM L6 Editor」を起動する(→アプリを使う
  2. 「MIDI CC# Mapping」の「Edit」をクリックする

    MIDIコントロールナンバーを割り当てる画面が表示されます。

  3. 各パラメーターのプルダウンメニューで、MIDIコントロールナンバーをクリックして割り当てる
    パラメーター
    L6を操作するパラメーターです。パラメーターの詳細は以下の「パラメーターリスト」を参照してください。
    MIDIコントロールナンバー
    プルダウンメニューでクリックしてMIDIコントロールナンバーを選択します。

    「Not Mapped」を選択すると、そのパラメーターにはMIDIコントロールナンバーが割り当てられません。

    スクロールバー
    パラメーターを上下にスクロールします。
    初期設定
    クリックするとMIDIコントロールナンバーの設定が初期設定に戻ります。
    OK
    クリックすると、設定を反映して元の画面に戻ります。
    Cancel
    クリックすると、設定をキャンセルして元の画面に戻ります。

■ パラメーターリスト

パラメーター名説明パラメーター名説明
EQ HI LEVEL

(CH 1〜6)

高域をブースト/カットします。各チャンネル個別に調節できます。EQ MID FREQ

(CH 1〜6)

ブースト/カットする中域の中心周波数を調節します。各チャンネル個別に調節できます。
EQ MID LEVEL

(CH 1〜6)

中域をブースト/カットします。各チャンネル個別に調節できます。EQ LO LEVEL

(CH 1〜6)

低域をブースト/カットします。各チャンネル個別に調節できます。
AUX1 SEND

(CH 1〜6)

AUX SEND 1端子に接続した機器への送り量を調節します。各チャンネル個別に調節できます。AUX2 SEND

(CH 1〜6)

AUX SEND 2端子に接続した機器への送り量を調節します。各チャンネル個別に調節できます。
EFX SEND

(CH 1〜6)

内蔵エフェクトへの送り量を調節します。各チャンネル個別に調節できます。PAN

(CH 1〜6)

左右の定位を調節します。各チャンネル個別に調節できます。
LEVEL

(CH 1〜6)

音量を調節します。各チャンネル個別に調節できます。MUTE

(CH 1〜6)

ミュートをON/OFFします。各チャンネル個別に調節できます。
MONO x2

(CH 3、CH 4)

チャンネル3、4の入力をモノラル2系統の入力に変更します。USB 1/2、USB 3/4パソコンまたはスマートフォンのチャンネル1、2または3、4の音声を、L6のチャンネル5、6に入力します。
EFX TYPE内蔵エフェクトを選択します。COMPRESSORコンプレッサーをON/OFFします。

microSDカードを管理する

microSDカードの状態を確認する

L6にセットしたmicroSDカードの容量や空き容量、録音可能時間を確認することができます。

  1. L6とパソコンをUSBケーブル(Type-C)で接続し、「ZOOM L6 Editor」を起動する(→アプリを使う
  2. 「ZOOM L6 Editor」の画面でmicroSDカードの状態を確認する

    microSDカードの使用量/容量
    録音可能時間

microSDカードを初期化する

microSDカードの性能を最大限に発揮させるため、L6用に初期化します。

  1. 電源がOFFのときに、microSDカードをセットする(→microSDカードをセットする
  2. (録音キー)を押しながら(電源キー)を押して、L6の電源を入れる

    (再生/停止キー)が点滅します。

  3. (再生/停止キー)を押す

    microSDカードが初期化されます。

    NOTE
    • 新しく購入したmicroSD カードや他の機器で使用していたmicroSD カードは、性能を最大限に発揮するために必ずフォーマットしてください。

    • microSDカードを初期化すると、全てのデータが消去されますので、ご注意ください。

各種設定を行う

日時を設定する

日時を設定します。

  1. L6とパソコンをUSBケーブル(Type-C)で接続し、「ZOOM L6 Editor」を起動する(→アプリを使う

    L6が「ZOOM L6 Editor」とつながると、パソコンから日時を取得して「ZOOM L6 Editor」に表示され、自動的にL6の日時が設定されます。

NOTE

出荷時の状態に戻した場合(→工場出荷時の状態に戻す)は、日時設定がリセットされますので、再度日時設定を行ってください。

アプリを使わずに日時を設定する

設定内容はL6から出力される音声で確認します。L6にパワードモニターまたはヘッドフォンを接続してください。(→ヘッドフォンやパワードモニター、ミキサーを接続する

  1. (HIGHキー)と(FREQキー)を押しながら(電源キー)を押して、L6の電源を入れる

    L6が設定モードで起動し、(電源インジケーター)が点灯して(HIGHキー)、(FREQキー)、(MIDキー)が点滅します。

  2. (HIGHキー)を押す

    (HIGHキー)とチャンネル1〜5の(エンコーダー)が明るく点灯し、日時設定モードになります。(「Date time」と音声が出力されます。)

  3. チャンネル1〜5の(エンコーダー)で日時を設定する

    設定値が音声で出力されます。

    0〜99の間で設定できます。(2000年〜2099年)
    1〜12の間で設定できます。(1月〜12月)
    1〜31の間で設定できます。(1日〜31日)
    0〜23(0時〜23時)
    0〜59(0分〜59分)
    NOTE

    (再生/停止キー)を押すと、現在の設定が音声で出力されます。

  4. すべての項目を設定したら、点滅中の(録音キー)を押す

    日時が確定し、(録音キー)が消灯します。

    設定モードに戻り、(HIGHキー)、(FREQキー)、(MIDキー)が点滅します。

  5. (電源インジケーター)が消灯するまで、(電源キー)を押す

    設定モードを終了し、L6の電源がOFFになります。

電池の種類を選択する

電池残量を正確に表示するために、L6で使⽤する電池の種類を正しく選択します。

  1. L6とパソコンをUSBケーブル(Type-C)で接続し、「ZOOM L6 Editor」を起動する(→アプリを使う
  2. 「Battery Type」で電池の種類をクリックして選択する
    設定値説明
    Alkalineアルカリ乾電池
    Ni-MHニッケル水素蓄電池
    Lithiumリチウム乾電池

アプリを使わずに電池の種類を選択する

設定内容はL6から出力される音声で確認します。L6にパワードモニターまたはヘッドフォンを接続してください。(→ヘッドフォンやパワードモニター、ミキサーを接続する

  1. (HIGHキー)と(FREQキー)を押しながら(電源キー)を押して、L6の電源を入れる

    L6が設定モードで起動し、(電源インジケーター)が点灯して(HIGHキー)、(FREQキー)、(MIDキー)が点滅します。

  2. (FREQキー)を押す

    (FREQキー)とチャンネル1の(エンコーダー)が明るく点灯し、電池の種類設定モードになります。(「Battery type」と音声が出力されます。)

  3. チャンネル1の(エンコーダー)で電池の種類を設定する

    設定値が音声で出力されます。

    • 「Alkaline」:アルカリ乾電池

    • 「NiMH」:ニッケル水素蓄電池

    • 「Lithium」:リチウム乾電池

    NOTE

    (再生/停止キー)を押すと、現在の設定が音声で出力されます。

  4. 点滅中の(録音キー)を押す

    電池の種類の設定が確定し、(録音キー)が消灯します。

    設定モードに戻り、(HIGHキー)、(FREQキー)、(MIDキー)が点滅します。

  5. (電源インジケーター)が消灯するまで、(電源キー)を押す

    設定モードを終了し、L6の電源がOFFになります。

電源を⾃動でOFFする(オートパワーオフ)

L6は操作をしない状態で10時間経過すると、自動的に電源が切れます。

常に電源をONにしたい場合は、オートパワーオフの設定をOFFにしてください。

  1. L6とパソコンをUSBケーブル(Type-C)で接続し、「ZOOM L6 Editor」を起動する(→アプリを使う
  2. 「Auto Power Off」でオートパワーオフの設定を選択する
    設定値説明
    10 Hours操作をしない状態で10時間が経過すると、自動的に電源が切れます。
    Never電源が⾃動的に切れません。
NOTE
  • 以下の場合は、オートパワーオフの設定に関わらず自動的に電源は切れません。

    • 録音/再生中

    • L6をオーディオインターフェースとして使用中

    • ファイル転送機能を使用中

    • ファームウェアアップデートの実行中

  • L6で操作するとオートパワーオフの時間がリセットされます。

アプリを使わずにオートパワーオフの設定をする

設定内容はL6から出力される音声で確認します。L6にパワードモニターまたはヘッドフォンを接続してください。(→ヘッドフォンやパワードモニター、ミキサーを接続する

  1. (HIGHキー)と(FREQキー)を押しながら(電源キー)を押して、L6の電源を入れる

    L6が設定モードで起動し、(電源インジケーター)が点灯して(HIGHキー)、(FREQキー)、(MIDキー)が点滅します。

  2. (MIDキー)を押す

    (MIDキー)とチャンネル1の(エンコーダー)が明るく点灯し、オートパワーオフ設定モードになります。(「Auto power off」と音声が出力されます。)

  3. チャンネル1の(エンコーダー)でオートパワーオフを設定する

    設定値が音声で出力されます。

    • On:操作をしない状態で10時間が経過すると、自動的に電源が切れます。

    • Off:電源が⾃動的に切れません。

    NOTE

    (再生/停止キー)を押すと、現在の設定が音声で出力されます。

  4. 点滅中の(録音キー)を押す

    オートパワーオフの設定が確定し、(録音キー)が消灯します。

    設定モードに戻り、(HIGHキー)、(FREQキー)、(MIDキー)が点滅します。

  5. (電源インジケーター)が消灯するまで、(電源キー)を押す

    設定モードを終了し、L6の電源がOFFになります。

工場出荷時の状態に戻す

L6の設定を工場出荷時の状態に戻すことができます。

  1. L6とパソコンをUSBケーブル(Type-C)で接続し、「ZOOM L6 Editor」を起動する(→アプリを使う
  2. 「Reset」をクリックする

    L6が工場出荷時の状態となります。

    NOTE

    設定初期化を実行すると、すべての設定が工場出荷時の設定に書き換えられます。この操作は慎重に行ってください。

アプリを使わずに工場出荷時の状態に戻す

  1. (Aキー)を押しながら(電源キー)を押して、L6の電源を入れる

    (電源インジケーター)が点灯し(Aキー)が点滅します。

  2. (Aキー)を押す

    L6が工場出荷時の状態となります。

    NOTE

    設定初期化を実行すると、すべての設定が工場出荷時の設定に書き換えられます。この操作は慎重に行ってください。

ファームウェアを管理する

ファームウェアのバージョンを確認する

L6のファームウェアのバージョンを確認することができます。

  1. L6とパソコンをUSBケーブル(Type-C)で接続し、「ZOOM L6 Editor」を起動する(→アプリを使う
  2. 「ZOOM L6 Editor」の画面でファームウェアのバージョンを確認する

ファームウェアをアップデートする

L6のファームウェアを、最新のバージョンにアップデートできます。

最新のファームウェアアップデート用ファイルは ZOOMのWeb サイト(zoomcorp.com/help/l6)からダウンロードできます。

L6のダウンロードページにある「L6 ファームウェア・アップデートガイド」に従ってください。

付録

故障かな?と思う前に

L6の動作がおかしいと感じられたときは、まず次の項目を確認してください。

ミキシング/録音/再生のトラブル

音が出ない、もしくは非常に小さい

モニター音が歪む

  • レベルメーターが一番上まで点灯していないかを確認してください。点灯している場合は、(MASTERノブ)でMASTER OUTの音量を調節してください。

  • (MONITORノブ)でMONITORの音量を調節してください。

  • (シグナルインジケーター)が赤色に点灯していないことを確認してください。点灯する場合は、接続している機器の音量を小さくする、またはマイクの位置や向きを調節してください。

録音できない

SOUND PADにオーディオファイルを割り当てることができない

SOUND PADが使用できない

その他のトラブル

USB端子をパソコンまたはスマートフォン/タブレットに接続しても認識されない

  • パソコンまたはスマートフォン/タブレットと接続するには、L6上面のUSB端子を使用してください。

  • データ転送に対応したUSBケーブルを使用してください。

  • L6をパソコンまたはスマートフォン/タブレットに認識させるためには、 L6側で動作モードを選択する必要があります。(→パソコンにファイルを転送する

  • 使用しているパソコンまたはスマートフォン/タブレットとアプリケーションが32-bit float形式に対応していることを確認してください。

  • パソコンの「サウンド」の設定でL6が選択できなくても、32-bit float形式に対応しているアプリケーションの「オーディオ」または「入出力」デバイスとしてL6を選択することで32-bit floatのオーディオインターフェースとして使用できます。

  • Windowsで32-bit float形式を使用するには、ドライバが必要です。ドライバはZOOMのWEBサイト(zoomcorp.com/help/l6)からダウンロードできます。

電池の持続時間が短い

以下の設定を行うことで、電池持続時間を長くできる場合があります。

  • 使用する電池の種類を適切に設定する。(→電池の種類を選択する

  • 各端子に接続されている不要なケーブルを外す。

  • 一般的な特性として、消費電力が大きい設定の場合、ニッケル水素蓄電池(大容量を推奨)、リチウム乾電池の方がアルカリ電池よりも長時間使用できます。

ブロックダイアグラム

MIDIインプリメンテーションチャート

機能送信受信備考
ベーシックチャンネル電源ON時1 - 161 - 16
設定可能1 - 161 - 16
モード電源ON時Mode 3Mode 3
メッセージ××
代用****************************
ノートナンバー0 - 1270 - 127
音域0 - 1270 - 127SOUND PAD 1 - 4
ベロシティノート・オン××
ノート・オフ××
アフタータッチキー別××
チャンネル別××
ピッチベンド××
コントロールチェンジ0××
1 - 31
32××
33 - 95
96 - 101××
102 - 119
120 - 127××
プログラムチェンジ
設定可能範囲0 - 20 - 2SCENE A - C
エクスクルーシブ××
コモンソング・ポジション××
ソング・セレクト××
チューン××
リアルタイムクロック×
コマンド××
その他ローカルON/OFF××
オール・ノート・オフ××
アクティブ・センシング××
リセット××
モード1: オムニ・オン、ポリモード2: オムニ・オン、モノ○:あり
モード3: オムニ・オフ、ポリモード4: オムニ・オフ、モノ×:なし

仕様

入出力チャンネル数入力MIC/LINE(モノラル)2
LINE(ステレオ)4
出力AUX SEND(モノラル)2
MASTER(ステレオ)1
MONITOR(ステレオ)1
入力MIC/LINEコネクタXLR/TRS コンボジャック×2(XLR:2 番HOT、TRS:TIP HOT)
入力ゲイン調整不要(デュアルADコンバータ回路採用)
入力インピーダンスXLR:3.8 kΩ以上

TRS:39 kΩ以上

最大入力レベルXLR:+4 dBu

TRS:+24 dBu

ファンタム電源+48 V

チャンネル合計 10 mA以下

LINEコネクタTSフォンジャック×8
入力インピーダンス10 kΩ
最大入力レベル+9 dBu
出力AUX SENDコネクタTRSフォンジャック×2(インピーダンスバランス)
最大出力レベル+9.5 dBu
出力インピーダンス147 Ω
MASTERコネクタTRSフォンジャック×2(バランス)
最大出力レベル+15 dBu
出力インピーダンス147 Ω
MONITORコネクタTRSフォンジャック
最大出力レベル50 mW + 50 mW(63 Ω負荷時)
出力インピーダンス14.7 Ω
バスMASTER1
AUX SEND2
SEND EFX1
チャンネルストリップEQHIGH10 kHz、± 15 dB、シェルビング
MID100 Hz ~ 8 kHz、± 15 dB、ピーキング
LOW100 Hz、± 15 dB、シェルビング
レベルメーター6セグメント
センドエフェクト5タイプ
レコーダー最大同時録音トラック数12
最大同時再生トラック数2
録音フォーマットWAV 48 kHz、32-bit Float、モノラル/ステレオ
記録メディアmicroSDHCメモリーカード(Class 10以上)

microSDXCメモリーカード(Class 10以上)

動作確認済みmicroSDカードはZOOMのWEBサイト(zoomcorp.com/help/l6)で確認してください。

オーディオインターフェース入出力数入力:12チャンネル

出力:4チャンネル

サンプリング周波数48 kHz
ビット深度32-bit Float/24-bit
インターフェースUSB2.0
カードリーダークラスマスストレージクラス USB2.0 High Speed
サンプリング周波数48 kHz
周波数特性20 Hz ~ 20 kHz / -1.0 dB
入力換算ノイズ-120 dBu 以下(IHF-A)@150 Ω input
電源単三乾電池×4(アルカリ乾電池、ニッケル水素蓄電池、リチウム乾電池)

AC アダプター(ZOOM AD-17):DC 5 V/1 A

※USB バスパワー動作対応

連続録音時の電池持続時間の目安

※値はあくまで目安です。

※電池持続時間は当社試験法によるものです。使用条件により大きく変わります。

12トラック録音、ファンタム電源OFF、ヘッドフォンあり(63Ω負荷)、MASTER接続なしアルカリ乾電池:約3時間

ニッケル水素蓄電池(1900 mAh):約3.5時間

リチウム乾電池:約7時間

消費電力最大 5 W
外形寸法223 mm (W) × 114 mm (D) × 46.5 mm (H)
質量 (本体のみ)526 g
質量 (電池含む)618 g

※ 0 dBu = 0.775 Vrms

〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台4-4-3
Z2I-5356-01