オペレーションマニュアル

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オペレーションマニュアルについて

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L12nextの概要

デジタルの利便性とアナログの操作性を両立

アナログミキサーは各チャンネルに専用のノブがあるため直感的にすばやく操作できますが、シーン(設定)を保存したり呼び出したりすることはできません。

一方、多くのデジタルミキサーはシーン(設定)の保存や呼び出しが可能ですが、ノブが共通のため、チャンネルを1つずつ選んで操作する必要があります。

L12nextは各チャンネルストリップに3つのノブとその機能を瞬時に選択できるチャンネルノブ選択キーを搭載し、アナログミキサーの直観的な操作性とデジタルミキサーの利便性を両立しています。

ミキシング時に高音質を実現

入力した音声は32-bit float形式で処理されるので、入力時の音質がミキシング時も保たれます。

また、L12nextで録音される2ミックスファイルは32-bit float形式に対応しています。後の編集時に最高な音の品質を保つことができます。

32-bit float WAVファイルについて

L12nextでは2ミックスで録音されるMasterファイルは32-bit float WAVファイル形式で保存されます。32-bit float WAVファイルは、従来の16/24-bit WAVファイルに比べて以下のような特長があります。これらの特長により、DAWなどのソフトウェアでの編集でも録音時の音の品質を保つことができます。

クリップの違い

32-bit float WAVファイルは、録⾳後の編集によりL12nextの出⼒やDAWアプリケーションでクリップしたように聴こえる波形もWAVデータはクリップしていないので、⾳量を下げることでクリップの無い波形に復元することができます。

■ 16/24-bit WAV
クリップして録音

音量を下げる

クリップしたまま

■ 32-bit float WAV
クリップして録音

音量を下げる

クリップしていない

各部の役割

本体上面

チャンネル操作セクション(→チャンネル操作セクション
マイクやギター、シンセサイザー、エフェクターなどを接続したり、各チャンネルの入力設定、音質/定位/音量やエフェクトへの送り量の調節などの操作をします。
アウトプットセクション(→アウトプットセクション
パワードモニター、PAシステムやヘッドフォンを接続して、マスター出力やモニター出力の調節をします。
ディスプレイ
各種情報を表示します。
シーンセクション(→シーンセクション )
L12nextの設定を保存したり呼び出したりします。
セレクトノブ
  • メニュー画面表示中、回して項目を選択、押すと選択した項目を決定します。

  • 録音/再生中に押すと、マークを付加できます。

レコーダーセクション(→レコーダーセクション
録音/再生の操作をします。
MENUキー
ホーム画面で押すと、メニュー画面を表示します。

メニュー画面表示中に押すと、前の階層に戻ります。繰り返し押すと、ホーム画面に戻ります。

EFX RETURN操作部
  • EFX RETURNフェーダー:内蔵エフェクトからMASTERに送る信号レベルを- ∞から+10 dBの範囲で調節します。

  • EFX RETURNレベルメーター:内蔵エフェクトからEFX RETURNフェーダーを通過し、MASTERに送る信号のレベルを、-48 dB ~ 0 dBの範囲で表示します。

  • MUTEキー:押して点灯させると、ミュートします。

  • SOLOキー:押して点灯させると、EFX RETURNフェーダー通過前の信号をMONITOR OUT端子(PHONES)から聞くことができます。

    このとき、MONITOR OUT端子(PHONES)から出力される信号は自動的にSOLOが選択されます。

マスター操作部
  • マスターフェーダー:MASTERに送る信号レベルを- ∞から+10 dBの範囲で調節します。

  • マスターレベルメーター:MASTERに送る信号レベルを-48 dB ~ 0 dBの範囲で表示します。

  • MUTEキー:押して点灯させると、ミュートします。

  • COMPキー:マスター出力にコンプレッサーを使用して、音圧を上げることができます。

センドエフェクトセクション(→センドエフェクトセクション
内蔵エフェクトを選択したり、選択したエフェクトのパラメーターを調節します。
FADER POSITIONキー
押している間だけ設定されているフェーダーの位置をレベルメーターに表示させます。
TALKBACK MICキー/インジケーター
押している間だけ、トークバックマイクの入力が有効になります。

チャンネル11/12にトークバックマイクの音声が入力され、LINE入力端子(11/12)からの音声は入力されません。

メトロノームキー/インジケーター
メトロノーム画面を表示し、テンポ、クリックなどを設定します。

メトロノームが有効なとき、インジケーターが点灯します。

チャンネル操作セクション

MIC/LINE入力端子(チャンネル1~8)(モノラルチャンネル)
マイクや楽器などを接続します。

XLR、1/4 フォン(TRS/バランス、TS/アンバランス)プラグに対応しています。

Hi-Zスイッチ
ギターやベースを直接接続するときに押します。(MIC/LINE入力端子の入力インピーダンスを切り替えます。)
48Vスイッチ/インジケーター
押すと、MIC/LINE入力端子(チャンネル1 ~ 4またはチャンネル5 ~ 8)(XLR) に+48 Vのファンタム電源を供給します。ONのときは、インジケーターが点灯します。
PADスイッチ
入力信号を26 dB減衰させます。

ラインレベル出力機器を接続するときに押します。

USB AUDIO RETURN 1-2/3-4キー
チャンネル9/10、11/12に入力する信号を切り替えます。
  • 点灯:L12nextをオーディオインターフェースとして使用しているときにパソコンまたはスマートフォンのチャンネル1/2、3/4の音声を入力します。

  • 消灯:LINE入力端子の音声を入力します。

LINE入力端子(チャンネル9/10、11/12)(ステレオチャンネル)
キーボードやオーディオ機器などを接続します。TSプラグに対応しています。

モノラル機器を接続するときは、L (MONO)端子に接続してください。

シグナルインジケーター(チャンネル1〜8、9/10、11/12)
入力信号の状態を表示します。

音声入力中:、クリップ状態:

赤点灯しないようにゲインを調節してください。

オーバーダブセクション(→オーバーダブセクション
オーバーダビングやパンチイン/アウトを行ったり、各チャンネルにファイルを割り当てます。
チャンネルノブ・上中下(チャンネル1~8、9/10、11/12)
各チャンネルのゲイン、音圧、ローカット、音質、左右の定位、エフェクトへの送り量、MONITOR OUT端子(SEND A~E)への送り量を調節します。調節する機能は、チャンネルノブ選択キー(1〜5)で選択します。

調節量はディスプレイやノブ周りのインジケーターで表示されます。

ミュートキー/ソロキー(チャンネル1~8、9/10、11/12)
ミュートキー:押して点灯させると、押したチャンネルをミュートします。

ソロキー:押して点灯させると、チャンネルフェーダー通過前の信号をMONITOR OUT端子(PHONES)から聞くことができます。このとき、MONITOR OUT端子(PHONES)から出力される信号は自動的にSOLOが選択されます。

チャンネルフェーダー/レベルメーター
チャンネルフェーダー:チャンネルの信号レベルを- ∞から+10 dBの範囲で調節します。

レベルメーター:チャンネルフェーダー通過後の信号レベルを表示します。(表示範囲:-48 dB~0 dB)

チャンネルノブ選択キー1(GAIN、COMP、LOCUT)
各チャンネルのゲイン、音圧、ローカットを調節するときに選択します。
  • GAIN:入力ゲインを調節します。

  • COMP:コンプレッサーのかかり具合を調節します。

  • LOCUT:低域をカットして、⾵雑音やボーカルのポップノイズなどを軽減できます。

調節量はノブ周りのインジケーターで表示されます。

チャンネルノブ選択キー2(EQ HIGH、EQ LOW、PAN)
各チャンネルの高域/低域の音質、左右の定位を調節するときに選択します。
  • EQ HIGH:高域を調節します。

  • EQ LOW:低域を調節します。

  • PAN:左右の定位を調節します。

調節量はノブ周りのインジケーターで表示されます。

チャンネルノブ選択キー3(EQ MID、MID FREQ、MID Q)
各チャンネルの中域の音質を調節するときに選択します。
  • EQ MID:中域を調節します。

  • MID FREQ:中域で調節する中心周波数を変更します。(100 Hz~8 kHz)

  • MID Q:調節する周波数の帯域の幅を調節します。

調節量はノブ周りのインジケーターで表示されます。

チャンネルノブ選択キー4(SEND A、SEND B、SEND C)
SEND A〜Cを介してMONITOR OUT端子への送り量を調節するときに選択します。
  • SEND A:MONITOR OUT端子(A)への送り量を調節します。

  • SEND B:MONITOR OUT端子(B)への送り量を調節します。

  • SEND C:MONITOR OUT端子(C)への送り量を調節します。

調節量はノブ周りのインジケーターで表示されます。

チャンネルノブ選択キー5(SEND D、SEND E、SEND FX)
SEND D、Eを介してMONITOR OUT端子への送り量、内蔵エフェクトへの送り量を調節するときに選択します。
  • SEND D:MONITOR OUT端子(D)への送り量を調節します。

  • SEND E:MONITOR OUT端子(PHONES)への送り量を調節します。

  • SEND EFX:内蔵エフェクトへの送り量を調節します。

アウトプットセクション

MASTER OUT L/R端子
PAシステムやパワードモニターなどに接続し、L12nextでミキシングしたステレオ音声を出力します。

XLRプラグに対応しています。

MONITOR OUT端子(A~D)
ヘッドフォンまたはパワードモニターなどを接続し、L12nextでミキシングしたステレオ音声をモニターできます。

MONITOR OUT端子(A~D)から出力される音声は、MASTERまたはSEND A〜Dから選択することができます(→モニターを設定する)。

以下のTRSプラグに対応しています。

MONITOR OUT接続機器切り替えスイッチをにしたとき

MONITOR OUT接続機器切り替えスイッチをにしたとき

MONITOR OUTノブ(A~D)
MONITOR OUT端子(A~D)から出力される音声の音量を調節します。
MONITOR OUT出力切り替えスイッチ(A~D)
MONITOR OUT端子(A~D)から出力される信号を切り替えるスイッチです。
  • MASTER:MASTERの信号を出力します。

  • SEND A〜Dで設定した信号を出力します。

MONITOR OUT接続機器切り替えスイッチ(A~D)
出力機器(ヘッドフォン/パワードモニターなどのライン機器)を切り替えます。
  • :ヘッドフォンを接続しているとき(出力される信号はステレオ信号になります。)

  • :パワードモニターなどのライン機器を接続しているとき(出力される信号はモノラル、バランス信号になります。)

MONITOR OUT端子(PHONES)
MASTER OUTの信号、SEND A~Eの信号、またはSOLOの信号から選択して出力します。
MONITOR OUTノブ(PHONES)
MONITOR OUT端子(PHONES)から出力される音声の音量を調節します。
MONITOR OUT(PHONES)出力選択キー/インジケーター
MONITOR OUT端子(PHONES)から出力される音声を選択します。

押すたびに切り替わり、選択中の出力が点灯します。

SOLOキーが押されたときには、自動的にSOLOが選択されます。このとき、MONITOR OUT(PHONES)出力選択キーで他の出力先に変更するとSOLO状態が解除されます。

オーバーダブセクション

チャンネルセレクトキー
  • オーバーダビングモードON時に、各チャンネルの再生/録音を切り替えます。

  • 各チャンネルにファイルを割り当てるときに、チャンネルを選択します。

FILE SELECTキー
各チャンネルにファイルを割り当てるときに、メニュー画面を開きます。
MIX DOWNキー
最終的なステレオミックスをマスタートラックに録音します。
AUTO PUNCH I/Oキー
すでに録音されているトラックの一部のみを録音し直します。
  • パンチイン:トラックの状態を再生から録音へ切り替える操作です。

  • パンチアウト:トラックの状態を録音から再生へと切り替える操作です。

OVERDUB MODEキー
  • 点灯(ON):オーバーダビングモードをONにします。

    録音時は現在のプロジェクトに上書きします。特定のチャンネルのみ録音したり、各チャンネルに録音したファイルを再生できます。

  • 消灯(OFF):オーバーダビングモードをOFFにします。

    録音を開始するたびに新しいプロジェクトを作成します。

シーンセクション

ナンバーキー(1~10)
L12nextのミキサーの設定を保存したり呼び出したりします。
SAVEキー
現在のミキサーの設定をシーンとして保存する際に使用します。
RESETキー
工場出荷時のミキサーの設定が保存されています。

RESETに保存されているシーンを読み出すと、ミキサーの設定が工場出荷時の状態に戻ります。

RECALLキー
ナンバーキー(1~10)に保存したシーンを読み出す際に使用します。
DELETEキー
ナンバーキー(1~10)に保存したシーンを削除する際に使用します。

レコーダーセクション

STOPキー
録音/再生を停止します。
RECキー/インジケーター
録音を開始します。

録音中はインジケーターが赤色に点灯します。

PLAY/PAUSEキー/インジケーター
ファイルの再生または一時停止を行います。

ファイル録音時/再生時にインジケーターが緑色に点灯します。

REWキー
再生/一時停止中に、前のプロジェクトに移動します。

長押しすると、早戻しします。

マークがある場合は、前のマークに移動します。

FFキー
再生/一時停止中に、次のプロジェクトに移動します。

長押しすると、早送りします。

マークがある場合は、次のマークに移動します。

本体背面

電源スイッチ
電源をON/OFFします。
DC12V ACアダプター端子
専⽤のACアダプター(ZOOM AD-19)を接続します。
USB端子(Type-C)
パソコンまたはスマートフォン/タブレットと接続して以下のことができます。
  • ファイル転送機能を使用する(パソコンのみ)

  • L12nextをオーディオインターフェースとして使用する

  • L12nextをMIDI機能を使ってコントロールする

microSDカードスロット
microSDカードを挿入します。
REMOTE端⼦
専⽤無線アダプター(ZOOM BTA-1 など)を接続します。

専⽤アプリケーションを使って、iPadからワイヤレスでL12nextを操作できます。

CONTROL IN端子
フットスイッチ(ZOOM FS01)を接続します。

フットスイッチにレコーダーの再生/停止、マニュアルパンチイン/アウト、内蔵エフェクトのミュートのいずれかの機能を割り当てることができます。

ケンジントンロック
ワイヤーやチェーン状の固定器具を差し込み、L12nextを固定します。

表示される画面について

ここではL12nextのディスプレイに表示される画面について説明します。

ホーム画面

L12nextの電源を入れたときにディスプレイに表示される画面です。プロジェクト名や録音/再生時の状況やカウンターを表示します。

プロジェクト名
選択中のプロジェクト名を表示します。
カウンター
「時間:分:秒」を表示します。

表示のしかたを「小節 . 拍 . ティック(拍を細かくしたもの)」に切り替えることもできます。(→カウンター表示を切り替える

ステータスアイコン
  • :停止中

  • :一時停止中

  • :録音中

  • :再生中

シークバー
プロジェクトの始点から終点までの時間を、シークバーで表示します。

プロジェクトでの初回録音中は、残り録音可能時間が表示されます。

プロジェクト内最長ファイル時間
プロジェクト内のファイルのうち最長ファイル時間を表示します。

プロジェクトでの初回録音中は、残り録音可能時間が表示されます。

メニュー画面

ホーム画面(MENUキー)を押すと表示されます。

各種設定などを行います。

メニュータイトル
メニュー項目
設定項目や設定値などを表示します。
選択中の設定項目
ハイライト表示されます。
スクロールバー
項目が多くディスプレイ内に収まりきらないときに表示されます。

メニュー画面の操作について

ディスプレイ
メニュー画面を表示します。
セレクトノブ
  • 回すと項目を選択します。(選択した項目がハイライトします。)

  • 押すと選択した項目を決定します。

  • メニュー項目に「Back」が表示されているときは、「Back」を選択して押すと、一つ前の画面に戻ります。

MENUキー
押すと前の画面に戻ります。

ホーム画面に戻るには

ホーム画面に戻るまで、(MENUキー)を繰り返し押します。

接続例

ギター、ベースなど(→ギター、ベースを接続する
パッシブタイプのギターやベースは、MIC/LINE入力端子(インプット1または2)に接続し、(Hi-Zスイッチ)をONにします。
ボーカル、コーラス用マイクやドラム用マイクなど(→マイクを接続する
MIC/LINE入力端子(インプット1〜8)に接続し、コンデンサーマイクなどファンタム電源が必要な場合は、(48Vスイッチ)をONにします。
シンセサイザーなどの楽器(→シンセサイザーやエフェクターを接続する
LINE入力端子(インプット9/10、11/12)に接続します。MIC/LINE入力端子(インプット1〜8)に接続するときは、(PADスイッチ)をONにします。
パワードモニター、PAシステムなど(マスター出力)(→ヘッドフォンやパワードモニター、ミキサーを接続する
L12nextでミキシングしたステレオ音声を出力します。
ヘッドフォン、パワードモニターなど(モニター出力)(→ヘッドフォンやパワードモニター、ミキサーを接続する
A〜Dの4種類のモニター出力端子があり、それぞれ別のミックスバランスで出力できます。
外部エフェクター(→モニターを設定する
エフェクターの出力端子をL12nextのLINE入力端子(インプット9/10、11/12)に、エフェクターの入力端子をMONITOR OUT端子(A〜D)に接続します。
ヘッドフォン(→ヘッドフォンやパワードモニター、ミキサーを接続する
SEND A〜D、MASTER、SOLOから切り替えて出力できます。
ACアダプター(→電源を入れる
パソコンやスマートフォン/タブレット(→パソコンやスマートフォン/タブレットを接続する
ファイル転送機能でファイルのやり取りをしたり、オーディオインターフェース機能で音声を入出力します。

MIDI機能を使って、L12nextをコントロールすることもできます。

専用無線アダプター(ZOOM BTA-1 など)(→iPadから操作する
iPadを無線で接続し、アプリからL12nextを操作できます。
フットスイッチ(ZOOM FS01)(→フットスイッチを使う
フットスイッチで、再生/一時停止、マニュアルパンチイン/アウト、内蔵エフェクトのミュートのON/OFFができます。

信号の流れ

Hi-Z/PAD/ ゲイン
  • Hi-Z:ギターやベースを直接接続するときにONにします。

  • PAD:入力信号を26 dB減衰させます。

  • ゲイン:入力した音声信号のゲインを調節します。

トークバックマイク(黄色)
L12next内蔵のトークバックマイクを入力します。
コンプレッサー
チャンネル1〜8、9/10、11/12の入力にコンプレッサーをかけます。
USB出力(青色)/USB入力(水色)
  • USB出力:オーディオインターフェースとして使用しているときに、パソコンまたはスマートフォン/タブレットから出力される音声です。

  • USB入力:オーディオインターフェースとして使用しているときに、パソコンまたはスマートフォン/タブレットに入力される音声です。

USB入力位置は、コンプレッサー通過前/後のどちらかを選択できます。(→録音する信号についてコンプレッサー通過前/後のどちらかを選択する

録音ファイル(赤色)
チャンネル1〜8、9/10、11/12の入力、マスター出力がmicroSDカードに録音されます。

各チャンネルの録音ファイルはコンプレッサー通過前/後のどちらかを選択できます。(→録音する信号についてコンプレッサー通過前/後のどちらかを選択する

MASTERの録音ファイルはマスター音量とコンプレッサー/リミッターON/OFFが反映された状態ですので、再生時のマスター音量調節とコンプレッサーON/OFFについてはその点ご留意ください。

ローカット
低域をカットしてノイズを低減します。
イコライザー
チャンネル1〜8、9/10、11/12の音質を調節します。
PHASE
チャンネル1〜8、9/10、11/12の位相を反転します。
モニター出力(橙)
以下のモニター出力端子へ出力します。各チャンネルからの送り量を調節できます。
  • SEND A:MONITOR OUT 端子(A)またはMONITOR OUT端子(PHONES)

  • SEND B:MONITOR OUT 端子(B)またはMONITOR OUT端子(PHONES)

  • SEND C:MONITOR OUT 端子(C)またはMONITOR OUT端子(PHONES)

  • SEND D:MONITOR OUT 端子(D)またはMONITOR OUT端子(PHONES)

  • SEND E:MONITOR OUT端子(PHONES)

出力の位置はチャンネルフェーダー通過後に変更することもできます。(→各チャンネルのモニターへの送り位置を設定する

ソロ(紫色)
チャンネル1〜8、9/10、11/12のチャンネルフェーダー通過前の信号をMONITOR OUT端子(PHONES)から聞くことができます。
ミュート
チャンネル1〜8、9/10、11/12の音声をミュートします。
音量
チャンネル1〜8、9/10、11/12の音量を調節します。
EFX(緑)
内蔵エフェクトに出力します。16種類のエフェクトから選択でき、各チャンネルからの送り量を調節できます。
パン
チャンネル1〜8、9/10、11/12の左右の定位を調節します。
MASTER L/R(黒)
MASTERへ出力します。
マスターコンプレッサー/音量/ミュート/リミッター
  • コンプレッサー:MASTERの音声にコンプレッサーをかけます。

  • 音量:MASTERの音量を調節します。

  • ミュート:MASTERの音声をミュートします。ミュートの位置を変更することもできます。(→マスターのミュートの位置を設定する

  • リミッター:MASTERの音声にリミッターをかけます。

マスターイコライザー
MASTERの音質を調節します。(専用アプリ「L12next Control」からのみ操作できます。)
モニター音声切り替え
各モニター端子から出力される音声を選択します。
モニター音量
各モニター端子から出力される音量を調節します。

準備する

microSDカードをセットする

microSDカードをセットすると、各チャンネルに入力した音声やミキシングしたステレオ音声を録音することができます。

また、プロジェクトはmicro SDカードに保存され、簡単に呼び出すことができます。

  1. 電源OFFの状態でmicroSDカードスロットカバーを開き、microSDカードのロゴ側を上にしてスロットの奥まで差し込む

    microSDカードを取り出すときは、microSDカードを一度スロットの奥に押し込んでから引き抜きます。

  2. microSDカードスロットカバーを閉じる
    NOTE
    • microSDカードの抜き差しは、必ず電源をOFFにした状態で行ってください。電源がONの状態で行うと、データが破損するおそれがあります。

    • microSDカードを抜き差しするときは、microSDカードの向きや裏表に注意してください。

    • microSDカードを取り出すときは、microSDカードが飛び出さないよう注意してください。

    • microSD カードがセットされていないと、録音や再生、プロジェクトの保存はできません。

    • 新しく購入したmicroSDカードや他の機器で使用していたmicroSDカードは、性能を最大限に発揮するために必ずL12nextでフォーマットしてください。(→microSDカードを初期化する

    • 対応する記録メディアは下記のとおりです。

      • microSDHCメモリーカード

      • microSDXCメモリーカード

      動作確認済みmicroSDカードはZOOMのWEBサイト(zoomcorp.com/help/l12next)で確認してください。

接続する

マイクを接続する

ダイナミックマイク、コンデンサーマイクを接続する場合は、XLRプラグをMIC/LINE入力端子(チャンネル1~8)に接続します。

  • コンデンサーマイクにはファンタム電源(+48 V)を供給することもできます。ファンタム電源を供給するには、(48Vスイッチ)を押して点灯させます。

  • (Hi-Zスイッチ)はOFF()にしてください。(パッシブタイプのギターやベースギターを接続する場合はONにします。)(→ギター、ベースを接続する

NOTE
HINT

ファンタム電源とは、コンデンサーマイクなど、外部電源で動作する機器に電力を供給する機能です。

+48 V が一般的です。

シンセサイザーやエフェクターを接続する

シンセサイザーやエフェクターなどのライン機器をMIC/LINE入力端子(チャンネル1~8)、LINE入力端子(チャンネル9/10、11/12)に接続します。

MIC/LINE入力端子(チャンネル1~8)はモノラル入力、LINE入力端子(チャンネル9/10、11/12)はステレオ入力です。

MIC/LINE入力端子(チャンネル1~8)に接続する場合

  • 各入力にモノラル機器をTRSまたはTSプラグで接続できます。

  • ファンタム電源(+48 V)を供給することもできます。ファンタム電源を供給するには、(48Vスイッチ)を押して点灯させます。

LINE入力端子(チャンネル9/10、11/12)に接続する場合

  • ステレオ機器を各入力のL/R端子に接続します。TSプラグに対応しています。

  • モノラル機器は、L(MONO)端子に接続してください。

NOTE
  • (シグナルインジケーター)が赤点灯する場合は、赤点灯しないようにゲインを調節してください。(→各チャンネルのゲインを調節する/コンプレッサーを使用する/ノイズを低減する(低域カット)(シグナルインジケーター)が赤点灯しないように調節してください。

  • ゲインを最小にしても(シグナルインジケーター)が赤点灯する場合は、(PADスイッチ)をON()にした上でゲインを調節してください。

  • ファンタム電源に対応していない機器を接続する場合は、ファンタム設定をONにしないでください。機器が破損することがあります。

ヘッドフォンやパワードモニター、ミキサーを接続する

各チャンネルをミキシングしたステレオ音声は、MASTER OUT端子から出力できます。

MONITOR OUT端子(A〜D、PHONES)にヘッドフォンやパワードモニターを接続して⼊⼒音をモニターすることもできます。

MASTER OUT端子に接続したパワードモニター、ミキサー
MASTER OUTの音声を出力します。
MONITOR OUT端子(A〜D)に接続したヘッドフォン/パワードモニター
演奏者用の出力として、MASTERまたはモニターする演奏者に合わせてミックスバランスした音声を個別に出力することができます。
  • (MONITOR OUT出力切り替えスイッチ(A ~ D))で、出力する音声(MASTER OUT/SEND A〜D)を切り替えます。

    SEND A〜Dの音声は、各チャンネルの音量を個別に調節することができます(→モニターを設定する)。

  • (MONITOR OUT接続機器切り替えスイッチ(A ~ D))で、出力機器(:ヘッドフォン/:パワードモニターなどのライン機器)を切り替えます。

    • :ステレオ信号を出力します。

    • :モノラル/バランス信号を出力します。

MONITOR OUT端子(PHONES)
オペレーター専用の出力として各出力、SOLO音声をモニターすることができます。オペレーターが各演者のモニター音を確認しながらミキシングする場合に便利です。また、PHONESをMONITOR Eとして他のMONITOR OUT端子と同じように専用のミックスを作ることもできます。

パソコンやスマートフォン/タブレットを接続する

パソコンやスマートフォン/タブレットはUSB端子に接続します。

スマートフォン/タブレット(USB Type-C)
iPhone/iPad(Lightning)
パソコン(Windows/Mac)
NOTE
  • データ転送に対応したUSBケーブルをご使用ください。

  • Lightning コネクタを搭載したiOS/iPadOS デバイスと接続するには、Lightning - USB 3カメラアダプタが必要です。

L12nextをパソコンやスマートフォン/タブレットに接続すると以下のことができます。

電源をON/OFF する

電源を入れる

  1. L12nextに接続する出力機器の電源がOFFになっていることを確認する
  2. がOFFになっていることを確認する
  3. DC IN 12V端子に専用のACアダプター(AD-19)のケーブルを接続して、ACアダプターをコンセントに接続する
  4. 楽器、マイク、スピーカーなどを接続する(→接続する
  5. をONにする

    L12nextの電源がONになります。

  6. L12nextに接続している出力機器の電源をONにする
    NOTE

    L12nextは操作をしない状態で10時間経過すると、自動的に電源が切れます。常に電源をONにしたい場合は、オートパワーオフの設定を「Never」にしてください。(→電源を⾃動でOFFする(Auto Power Off)

電源を切る

  1. L12nextに接続している出力機器の音量を最小にする
  2. L12nextに接続している出力機器の電源をOFFにする
  3. をOFFにする

    L12nextの電源がOFFになります。

    NOTE

    電源OFF時に、現在のミキサーの設定はmicroSDカード内のプロジェクトと本体に保存されます。

日時を設定する(初回起動時)

ご購入後はじめて電源をONにしたとき、またはL12nextの設定を工場出荷時の状態に戻した後に電源をONにしたときは、日時の設定画面がディスプレイに表示されますので日時を設定します。

日時はプロジェクト名(録音ファイルが保存されるフォルダー名)として記録されます。

  1. (セレクトノブ)で設定したい項目(年/月/日)を選択し、(セレクトノブ)を押す
  2. (セレクトノブ)で数値を変更し、(セレクトノブ)を押す
  3. 手順1、2を繰り返して、日時を設定する
  4. すべての項目を設定したら、(セレクトノブ)で「OK」を選択し、(セレクトノブ)を押す

    設定した日時を反映し、ホーム画面が表示されます。

    NOTE

    長期間AC アダプターから電源が供給されない状態が続くと、本体に記憶した日時情報がリセットされます。電源起動時に日時の設定画面が表示された場合は、再度設定してください。

    HINT

    日時の設定は後からメニュー画面で変更することもできます。(→日時を設定する

入力信号をミキシングする

入力信号のミキシングの流れ

L12nextでは、入力信号のミキシングは以下の流れで行います。

各操作の詳細は、リンク先を参照してください。

  1. 楽器やマイクをL12nextに接続し、接続した機器に合わせて設定を行う(→接続する
  2. 楽器やマイクで音を出しながら、入力信号を調節する(各チャンネルのゲインを調節する/コンプレッサーを使用する/ノイズを低減する(低域カット)

    必要に応じて、コンプレッサーをかけたり低域カットを行います。

  3. 音を出力したいチャンネルとMASTERの(ミュートキー)をOFF(消灯)にする(→チャンネルを消音する(ミュート)
  4. マスターフェーダーを「0」の位置に合わせる(→全体の音量を調節する
  5. 各チャンネルフェーダーで音量を調節する(→各チャンネルの音量を調節する
  6. マスターフェーダーで全体の音量を調節する

    ヘッドフォンでモニターする場合は、「モニターを設定する」を参照してください。

各チャンネルのゲインを調節する/コンプレッサーを使用する/ノイズを低減する(低域カット)

  1. (チャンネルノブ選択キー1)を押す

    設定項目が点灯します。

  2. ゲイン()を調節する

    調節したいチャンネルの(チャンネルノブ)でゲインを調節します。

    NOTE
  3. コンプレッサー()を調節する

    調節したいチャンネルの(チャンネルノブ)でコンプレッサーのかかり具合を調節します。

    かかり具合はインジケーターで確認できます。左に回し切るとコンプレッサーがOFFになります。

  4. 低域をカット()してノイズを低減する
    調節したいチャンネルの(チャンネルノブ)で低域周波数のカット位置を設定します。設定した周波数以下の信号を12 dB/octで減衰します。

    (チャンネルノブ)を左に回し切るとLOCUTがOFFになります。

    レベル
    周波数
    設定した周波数
    LOCUTしたときの出力信号
    カットされる信号

ゲインをブーストする

極端に感度が低いマイクを使う場合など、ゲインが小さい場合は10 dBブーストしてゲインを上げることができます。

  1. ホーム画面(MENUキー)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (セレクトノブ)で「Mixer」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  3. (セレクトノブ)で「Gain Boost」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  4. (セレクトノブ)でブーストしたいチャンネルを選択し、(セレクトノブ)を押す

    「ON」にしたチャンネルを10 dBブーストします。

  5. (MENUキー)を繰り返し押して、ホーム画面に戻る

各チャンネルの音質を調節する

各チャンネルの各帯域のブースト/カット量を調節して、音質を調節します。

  1. (チャンネルノブ選択キー2)または(チャンネルノブ選択キー3)を押す

    設定項目が点灯します。

  2. 調節したいチャンネルの(チャンネルノブ)でブースト/カット量を調節する
    • :高域をブースト/カットします。

    • :低域をブースト/カットします。

    • :中域をブースト/カットします。

    (チャンネルノブ)を右に回すとブースト、左に回すとカットします。

  3. 調節したいチャンネルの(チャンネルノブ)で、中域で調節できる周波数と幅を調節する
    • :ブースト/カットする中域の中心周波数を調節します。(100 Hz~8 kHz)

    • :ブースト/カットする中域の帯域幅を調節します。

    レベル
    周波数
    ブースト/カットする中域の中心周波数
    ブースト/カットする中域の帯域幅

各チャンネルの左右の定位を調節する

  1. (チャンネルノブ選択キー2)を押す

    設定項目が点灯します。

  2. 調節したいチャンネルの(チャンネルノブ)で左右の定位()を調節する

各チャンネルの音量を調節する

  1. 調節したいチャンネルのチャンネルフェーダーで音量を調節する

    信号レベルはレベルメーターで確認できます。

設定されているフェーダーの位置とチャンネルフェーダーの位置が異なる場合は

シーンを呼び出したとき、プロジェクトを読み込んだときなど、設定されているフェーダーの位置とチャンネルフェーダーの位置が異なる場合があります。

(FADER POSITIONキー)を押すと、レベルメーターでフェーダー位置を確認することができます。

チャンネルフェーダーの位置
設定されているフェーダーの位置

チャンネルフェーダー操作時の音量の反映のしかたを設定する

設定されているフェーダーの位置とチャンネルフェーダーの位置が異なる場合に、チャンネルフェーダー操作時の音量の反映のされかたについて設定することができます。

  1. ホーム画面(MENUキー)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (セレクトノブ)で「Mixer」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  3. (セレクトノブ)で「Fader Direct」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  4. (セレクトノブ)で設定を選択し、(セレクトノブ)を押す
    設定値説明
    Off現在のチャンネルフェーダー位置と設定されているフェーダーの位置が異なる場合、レベルメーターに表示されたフェーダー位置と同じ位置にフェーダーを動かすまで、音量は変化しません。
    Onチャンネルフェーダーを操作すると、すぐに音量に反映されます。
  5. (MENUキー)を繰り返し押して、ホーム画面に戻る

チャンネルを消音する(ミュート)

  1. 消音したいチャンネルの(ミュートキー)を押して点灯させる

    選択したチャンネルの音声が消音されます。ミュートチャンネルは複数選択できます。

    点灯中の(ミュートキー)を押すと、消音をキャンセルします。

特定のチャンネルだけを選択してモニターする(ソロ)

特定のトラックの信号のみ選択して聞くことができます。

  1. 聞きたいチャンネルの(ソロキー)を押して点灯させる

    MONITOR OUT端子(PHONES)の出力が自動的に「SOLO」に設定され、選択したチャンネルのチャンネルフェーダー通過前の音声がMONITOR OUT端子(PHONES)から出力されます。(→MONITOR OUT端子(PHONES)を設定する

    ソロチャンネルは複数選択できます。

各チャンネルの位相を反転する

ドラムのレコーディングなど複数のマイクでミキシングを行なうと、位相の打ち消し合いが起こって音の抜けが悪くなったり低音域が薄くなったりすることがあります。

その場合、位相を反転することで問題が解決できることがあります。

  1. ホーム画面(MENUキー)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (セレクトノブ)で「Mixer」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  3. (セレクトノブ)で「Phase」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  4. (セレクトノブ)で位相を反転したいチャンネルを選択し、(セレクトノブ)を押す

    「ON」にしたチャンネルの位相を反転します。

  5. (MENUキー)を繰り返し押して、ホーム画面に戻る

内蔵エフェクトを使用する

各チャンネルにL12next内蔵のエフェクトをかけることができます。

  1. (エフェクトタイプセレクトノブ)で内蔵エフェクトを選択し、(エフェクトタイプセレクトノブ)を押す

    選択したエフェクト名が点灯します。

    Hall:ホールリバーブ1Spring:スプリングリバーブ
    Hall2:ホールリバーブ2Delay:デジタルディレイ
    Room1:ルームリバーブ1Analog:アナログディレイ
    Room2:ルームリバーブ2P-P Dly:ピンポンディレイ
    Plate:プレートリバーブVocal 1:ボーカル用エフェクト1
    Church:チャーチリバーブVocal 2:ボーカル用エフェクト2
    DrumAmb:ドラム用リバーブVocal 3:ボーカル用エフェクト3
    GateRev:ゲートリバーブVocal 4:ボーカル用エフェクト4
    • 各内蔵エフェクトの詳細は「内蔵エフェクトリスト」を参照してください。

    • ディレイタイムが設定できる内蔵エフェクトを選択すると、(TAPキー)が点灯/点滅します。その場合は押した間隔でディレイタイムを設定できます。(タップテンポ)

      設定したディレイタイムの間隔で(TAPキー)が点滅します。

    • メトロノームがONのときはタップテンポが音符()でクオンタイズされます。(→メトロノーム機能を使う

  2. EFX RETURNフェーダーで、内蔵エフェクトのボリュームを調節する
    HINT
  3. (チャンネルノブ選択キー5)を押し、エフェクトの効果を加えたいチャンネルの(チャンネルノブ)で送り量を調節する

    送り量で各チャンネルのエフェクトのかかり具合を調節できます。

  4. (TONE/TIMEノブ)、(DECAY/FEEDBACKノブ)で、内蔵エフェクトのパラメーターを調節する

    内蔵エフェクトの音質や残響の長さ、ディレイタイムなどを調節できます。

    調節できるパラメーターの詳細は「内蔵エフェクトリスト」を参照してください。

内蔵エフェクトリスト

エフェクト説明調節できるパラメーターテンポ

同期

Hall 1明るい音色のホールリバーブTONEDECAY
Hall 2初期反射時間が長いホールリバーブTONEDECAY
Room 1粗い反射のルームリバーブTONEDECAY
Room 2密度の高いルームリバーブTONEDECAY
PlateプレートリバーブのシミュレーションTONEDECAY
Church教会の響きをシミュレートしたリバーブTONEDECAY
DrumAmbドラムに自然なアンビエンス(空気感)を加えるリバーブTONEDECAY
GateRevパーカッシブな演奏に適した特殊なリバーブTONEDECAY
SpringスプリングリバーブのシミュレーションTONEDECAY
Delayくっきりした音色のデジタル・ディレイTIMEFEEDBACK
Analog暖かみのあるアナログディレイのシミュレーションTIMEFEEDBACK
P-P Dlyディレイ音が左右交互に出力されるエフェクトTIMEFEEDBACK
Vocal 1ディレイとホール系リバーブを組み合わせた汎用性の高いエフェクトTIMEDECAY
Vocal 2ディレイとモノラル出力リバーブを組み合わせたエフェクトTIMEDECAY
Vocal 3バラード向きのディレイとプレート系リバーブを組み合わせたエフェクトTIMEDECAY
Vocal 4ロック向けのディレイとルーム系リバーブを組み合わせたエフェクトTIMEDECAY
  • TONE:音質を調節します。

  • TIME:ディレイタイムを調節します。

  • DECAY:残響の長さを調節します。

  • FEEDBACK:フィードバック量を調節します。

内蔵エフェクトのミュートの位置を設定する

内蔵エフェクトのミュートする位置を、内蔵エフェクト通過前/後から選択することができます。

ミュートする位置を内蔵エフェクト通過前にすることで、エフェクトのミュートをかけても残響を残すような演出ができます。

  1. ホーム画面(MENUキー)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (セレクトノブ)で「Mixer」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  3. (セレクトノブ)で「Efx Mute Position」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  4. (セレクトノブ)で設定を選択し、(セレクトノブ)を押す
    設定値説明
    Pre Efx内蔵エフェクト通過前でミュートします。
    Post Efx内蔵エフェクト通過後にミュートします。
  5. (MENUキー)を繰り返し押して、ホーム画面に戻る。

全体の音量を調節する

  • マスターフェーダーでMASTER OUT端子から出力する音声の音量を- ∞ ~ +10 dBの範囲で調節します。

    レベルメーターでMASTER OUT端子から出力されるレベルを確認できます。赤色で点灯しないように調節してください。

  • (ミュートキー)を押して点灯させると、MASTERの音声がミュートされます。ミュートの位置は変更できますので、MASTER OUT端子に接続したスピーカーをミュートしながら、ヘッドフォンで音声を確認することもできます。(→マスターのミュートの位置を設定する

  • (COMPキー)を押して点灯させると、MASTERの音声の音圧を上げることができます。(→マスターコンプを使用する

  • MASTERの音声にリミッターをかけて、音割れを防ぐことができます。(→マスターリミッターを使用する

マスターコンプを使用する

MASTERの音声にコンプレッサーをかけて、音圧を上げることができます。

  1. (COMPキー)を押して点灯させる

    コンプレッサーがONになり、ディスプレイにコンプレッサー設定画面が表示されます。

  2. (セレクトノブ)でコンプレッサーの入力ゲインを調節し、(セレクトノブ)を押す

    -10 dB〜10 dBの間で調節できます。

    入力ゲインを上げると、コンプレッサーが強くかかります。

    (COMPキー)を押して消灯させると、コンプレッサーはOFFになります。

    NOTE

    コンプレッサーのON/OFF状態を変えずにコンプレッサーの入力ゲイン設定を変更する場合は、(COMPキー)を長押しするとディスプレイにコンプレッサー設定画面が表示されますので、(セレクトノブ)で入力ゲインを調節し、(セレクトノブ)を押してください。

マスターリミッターを使用する

MASTERの音声にリミッターをかけて、音割れを防ぐことができます。

  1. ホーム画面(MENUキー)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (セレクトノブ)で「Mixer」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  3. (セレクトノブ)で「Master Limiter」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  4. (セレクトノブ)で「On」を選択し、(セレクトノブ)を押す

    マスターリミッターがONになります。

    「OFF」を選択すると、マスターリミッターはOFFになります。

  5. (MENUキー)を繰り返し押して、ホーム画面に戻る。

マスターのミュートの位置を設定する

MASTERのミュートの位置をフェーダーの前または後に設定できます。

MASTER OUT端子に接続したスピーカーの音声をミュートしながら、ヘッドフォンで音声を確認することができます。

  1. ホーム画面(MENUキー)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (セレクトノブ)で「Mixer」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  3. (セレクトノブ)で「Master Mute」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  4. (セレクトノブ)で設定を選択し、(セレクトノブ)を押す
    設定値説明
    AllMasterの音声をミュートします。
    XLR Out OnlyMaster OUT端子から出力される音声のみミュートします。モニターへ送るMASTERの音声はミュートされません。
  5. (MENUキー)を繰り返し押して、ホーム画面に戻る。

モニターを設定する

MONITOR OUT端子に接続したヘッドフォンやパワードモニターでは、MASTER OUT、またはSEND A〜Eの音声をモニターすることができます。

SEND A〜Eはそれぞれ別のミックスバランスを調節できますので、モニターする演奏者に合わせてミックスバランスした音声を個別に出力するときなどに便利です。

MONITOR OUT端子(A)
SEND AまたはMASTER OUTの音声をヘッドフォンまたはパワードモニターに出力します。
MONITOR OUT端子(B)
SEND BまたはMASTER OUTの音声をヘッドフォンまたはパワードモニターに出力します。
MONITOR OUT端子(C)
SEND CまたはMASTER OUTの音声をヘッドフォンまたはパワードモニターに出力します。
MONITOR OUT端子(D)
SEND DまたはMASTER OUTの音声をヘッドフォンまたはパワードモニターに出力します。
MONITOR OUT端子(PHONES)
SEND A〜E、MASTER OUT、SOLOの音声から選択してヘッドフォンに出力します。
HINT

エフェクターの入力端子をMONITOR OUT端子(A〜D)に接続し、エフェクターの出力端子をL12nextの空いている入力端子に接続すると、外部エフェクターとして各チャンネルに効果を加えることができます。

SEND A〜Eのミックスバランスを調節する

  1. (チャンネルノブ選択キー4)または(チャンネルノブ選択キー5)を押す

    設定項目が点灯します。

  2. 調節したいチャンネルの(チャンネルノブ)で、SEND A〜Eに送る信号の量を調節する
    • :SEND Aへの送り量を調節します。

    • :SEND Bへの送り量を調節します。

    • :SEND Cへの送り量を調節します。

    • :SEND Dへの送り量を調節します。

    • :SEND Eへの送り量を調節します。

NOTE
  • 各チャンネルからSEND A~Eへ送る信号は、チャンネルフェーダーの影響を受けるかどうかを設定により変更できます。(→各チャンネルのモニターへの送り位置を設定する

  • MONITOR OUT端子(PHONES)は、任意のSENDのミックスバランスをモニターしながら調節することができます。

各チャンネルのモニターへの送り位置を設定する

各チャンネルのモニターへの送り位置をチャンネルフェーダーの前、または後に設定することによって、SEND A~Eへ送る信号がチャンネルフェーダーの影響を受けるかどうかを変更できます。

  1. ホーム画面(MENUキー)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (セレクトノブ)で「Mixer」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  3. (セレクトノブ)で「Monitor Send Position」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  4. (セレクトノブ)でモニターへの送り位置を設定したいチャンネルを選択し、(セレクトノブ)を押す
    • PRE:チャンネルフェーダーの前の信号をモニターへ送ります。(チャンネルフェーダーの影響を受けません。)

    • POST:チャンネルフェーダーの後の信号をモニターへ送ります。

  5. (MENUキー)を繰り返し押して、ホーム画面に戻る。

MONITOR OUT端子(A〜D)を設定する

MONITOR OUT端子(A〜D)は、主に演奏者用のモニター出力端子として使用します。

出力する信号(MASTERまたは各モニター用にミックスしたもの)を選択したり、音量を調節することができます。

ヘッドフォンやパワードモニターなどを接続することができ、接続する機器に合わせて出力を設定できます。

MONITOR OUT端子(A〜D)の音量を調節
MONITOR OUT端子(A〜D)から出力する信号を選択
  • MASTER:MASTERと同じミックスバランスで出力します。

  • ///:SEND A〜Dのミックスバランスで出力します。

MONITOR OUT端子(A〜D)に接続する機器を選択
  • :ヘッドフォンを接続します。(ステレオ信号を出力します。)

  • :パワードモニターなどのライン機器を接続します。(モノラル/バランス信号を出力します。)

MONITOR OUT端子(PHONES)を設定する

MONITOR OUT端子(PHONES)は、主にオペレーター用のモニター出力端子として使用します。

MASTER、SEND A〜E、SOLO設定されているチャンネルのうちからモニターする音声を選択でき、音量を調節することができます。

MONITOR OUT端子(PHONES)の音量を調節
MONITOR OUT端子(PHONES)から出力する信号を選択
(MONITOR OUT(PHONES)出力選択キー)を繰り返し押して、出力する音声を点灯させて切り替えます。
  • :MASTERと同じミックスバランスで出力します。

  • ////:SEND A〜Dのミックスバランスで出力します。

  • :SOLO設定されているチャンネルを出力します。

    NOTE

    SOLOキーが押されたときには、自動的にSOLOが選択されます。他の出力先に変更するとSOLO状態が解除されます。

内蔵エフェクトの戻り量を調節する

MONITOR OUT端子(A〜D、PHONES)への内蔵エフェクトの戻り量を、各端子別に調節することができます。

特定の演奏者のみリバーブをミックスするときなどに便利です。

  1. ホーム画面(MENUキー)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (セレクトノブ)で「Mixer」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  3. (セレクトノブ)で「Efx Return Level」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  4. (セレクトノブ)で出力先を選択し、(セレクトノブ)を押す

    Monitor A〜Eから選択できます。

  5. (セレクトノブ)で送り量を調節し、(セレクトノブ)を押す
  6. (MENUキー)を繰り返し押して、ホーム画面に戻る

シーン機能を使う

現在のミキサーの設定をシーンとして10個保存でき、保存した設定はいつでも呼び出すことができます。

シーンを保存する

  1. シーンを保存したいキー((1キー)〜(10キー))を押す
    押したキーにシーンが保存されていない場合押したキーにシーンが保存済みの場合
    押したキーが点灯し、(SAVEキー)が点滅し、ディスプレイにシーン番号と「Empty」が表示されます。押したキーが点灯し、(SAVEキー)/(RECALLキー)/(DELETEキー)が点滅し、ディスプレイにシーン番号とシーン名が表示されます。
    (1キー)を押した場合
    (1キー)を押した場合
  2. (SAVEキー)を押す
    押したキーにシーンが保存されていない場合押したキーにシーンが保存済みの場合
    現在のミキサー設定がシーン1〜10として保存され、シーンが保存されたキーが点灯します。ディスプレイにシーン保存の画面が表示されますので、(セレクトノブ)で「Execute」を選択し、(セレクトノブ)を押すと、現在のミキサー設定が押したキーに保存され点灯します。
    NOTE
    • シーン名は「Scn年/月/日_時/分/秒」で保存されます。

    • シーンで保存される設定は以下となります。

      MUTE/FADER/GAIN/COMP/EQ/PHASE/PAN/MONITOR SEND LEVEL/EFX SEND LEVEL/USB ON/OFF (ch9/10,11/12)/Monitor Send Position (Pre/Post Fader)/チャンネル名/チャンネル色/MUTE位置(PRE EFX/POST EFX)/FADER/MONITOR SEND LEVEL/EFX TYPE/EFX PRM 1/2 (TYPEごとに持つ)/Gain Boost/Master Comp/Master Limiter ON/OFF

    • シーンを保存した状態からミキサー設定を変更すると、選択中のシーンのキーが点滅します。

    HINT

    (SAVEキー)が点滅していない状態で(SAVEキー)を押すと、(1キー)〜(10キー)が点灯/点滅します。

    • 点滅しているキー:シーンが保存されていません。押すと現在のミキサー設定が押したキーに保存されます。

    • 点灯しているキー:シーンが保存されています。押すとシーン保存の画面が表示されますので、(セレクトノブ)で「Execute」を選択し、(セレクトノブ)を押すと、現在のミキサー設定が保存されます。

シーンを呼び出す

  1. 呼び出したいシーンのキー((1キー)〜(10キー))を押す

    押したキーが点灯し、(SAVEキー)/(RECALLキー)/(DELETEキー)が点滅し、ディスプレイにシーン番号とシーン名が表示されます。

    (1キー)を押した場合

    シーンが保存されていないキーを押すと、ディスプレイに「Empty」が表示されます。シーンが保存されているキーを押してください。

  2. (RECALLキー)を押す

    保存されているシーンを呼び出し、呼び出したシーンのキーが点灯します。

    (1キー)のシーンを呼び出した場合

    シーンの呼び出しを行わない場合は、点灯しているシーンのキーを押します。

    NOTE

    シーンを呼び出したとき、設定されているフェーダーの位置とチャンネルフェーダーの位置が異なる場合があります。その場合は(FADER POSITIONキー)を押すと、レベルメーターでフェーダー位置を確認することができます。(→設定されているフェーダーの位置とチャンネルフェーダーの位置が異なる場合は

    HINT

    (RECALLキー)が点灯/点滅していない状態で(RECALLキー)を押すと、シーンが保存されているキーが点滅します。点滅しているキーを押すと、押したキーに保存されているシーンを呼び出すことができます。

シーンを消去する

  1. 消去したいシーンのキー((1キー)〜(10キー))を押す

    押したキーが点灯し、(SAVEキー)/(RECALLキー)/(DELETEキー)が点滅し、ディスプレイにシーン番号とシーン名が表示されます。

    (1キー)を押した場合

  2. (DELETEキー)を押す

    ディスプレイにシーン消去の画面が表示されますので、(セレクトノブ)で「Execute」を選択し、(セレクトノブ)を押すと、選択したシーンが消去されます。

    シーンの消去を行わない場合は、点灯しているシーンのキーを押します。

    HINT

    (DELETEキー)が点灯/点滅していない状態で(DELETEキー)を押すと、シーンが保存されているキーが点滅します。点滅しているキーを押すと、押したキーに保存されているシーンを消去することができます。

シーンをリセットする

ミキサーの設定を初期状態に戻すことができます。

保存されているシーンはそのまま残りますので、初期状態からミキシングや設定をやり直したいときなどに便利です。

  1. (RESETキー)を押す

    (RESETキー)が点灯し、(RECALLキー)が点滅します。

  2. (RECALLキー)を押す

    ディスプレイに「Done!」が表示され、現在のミキサー設定が初期状態に戻ります。

録音/再生について(オーバーダビングモード)

L12nextの録音/再生は、オーバーダビングモードのON/OFFによってできることが変わります。

■オーバーダビングモードがOFFのとき

録音を開始すると新しいプロジェクトを作成します。

  • 録音:(RECキー)を押すと、新しいプロジェクトを作成し、すべてのチャンネルの録音を開始します。(→録音する

  • 再生:(PLAY/PAUSEキー)を押すと、すべてのチャンネルの再生を開始します。(→再生する

HINT

MASTERチャンネルを再生することもできます。(→MASTERチャンネルのファイルを再生する

■オーバーダビングモードがONのとき

現在のプロジェクトに上書きして録音します。

録音済みチャンネルのミキシングができます。

■オーバーダビングモードをON/OFFするには

ホーム画面(OVERDUB MODEキー)を押して点灯()させると、オーバーダビングモードがONになります。

もう一度押して消灯()させると、OFFになります。

録音する

L12nextにmicroSDカードをセットすると、各チャンネル(1〜8、9/10、11/12)の音声やすべてのチャンネルをミキシングした音声(MASTER)を録⾳することができます。

NOTE
  • 録音されるファイルは以下の形式で保存されます。

    • サンプルレート:サンプルレートを設定する」で設定したサンプルレートで保存されます。(44.1 kHz/48 kHz/96 kHz)

    • ビット深度:録音フォーマットを設定する」で設定したビット深度で保存されます。(各チャンネル:16-bit/24-bit、マスターチャンネル:16-bit/24-bit/32-bit float)

    • チャンネル1〜8:モノラルファイル、チャンネル9/10、11/12:ステレオファイル、MASTER:ステレオファイル

  • 録音されるファイルについて詳しくは、「ファイルを管理する」を参照してください。

録音する

  1. ホーム画面(OVERDUB MODEキー)を押してオーバーダビングモードのON/OFFを選択する(→録音/再生について(オーバーダビングモード)
    • (OVERDUB MODEキー)点灯(ON):現在のプロジェクトに上書きして録音します。

    • (OVERDUB MODEキー)消灯(OFF):新しいプロジェクトを作成して録音します。

  2. 手順1でオーバーダビングモードをONにした場合は、録音したいチャンネルの(チャンネルセレクトキー)を押して赤点灯させる
    • (チャンネルセレクトキー)赤点灯:該当するチャンネルの音声を録音します。

    • (チャンネルセレクトキー)緑点灯:該当するチャンネルに録音されているデータを再生します。

    • (チャンネルセレクトキー)消灯:該当するチャンネルの録音/再生を行いません。

  3. (RECキー)を押す

    RECインジケーターとPLAYインジケーターが点灯し、録音を開始します。

    NOTE

    microSDカードがセットされていないときは、画面に「No SD Card!」が表示され、録音できません。

    HINT
    • 録音済みファイルがあり、かつオーバーダビングモードがOFFの場合、 (RECキー)を押すと新しいプロジェクトが作成され、その後録音を開始します。

    • プリカウントがONの場合は、カウントを再生してから録音が開始されます。(→プリカウントを設定する

  4. 停⽌するには(STOPキー)を押す

    録音を停止し、RECインジケーターとPLAYインジケーターが消灯します。

    (PLAY/PAUSEキー)を押すと録音を一時停止し、(RECキー)を押すと停止した位置から録音を再開します。

    NOTE

    録⾳中にファイルサイズが2 GBを超えたときは、新しいファイルが⾃動的に作成され録⾳は継続されます。このとき、2つのファイル間に音飛びは発生しません。

    HINT

    録⾳中は⼀定時間ごとにファイルが⾃動保存されます。録音中に電源遮断などの問題が発生した場合でも、L12nextの電源を入れてmicroSDカードを認識させることにより、正常なファイルとして復帰させることができます。

録音の設定をする

録音フォーマットを設定する

録音するWAVファイルのビット深度を設定できます。

Masterを32-bit floatで録音するとミックス結果がクリップレベルを超えていたとしても音割れしていない音声を録音できます。(→32-bit float WAVファイルについて

  1. ホーム画面(MENUキー)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (セレクトノブ)で「Rec/Play」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  3. (セレクトノブ)で「Rec Format」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  4. (セレクトノブ)でビット深度を設定するチャンネルを選択し、(セレクトノブ)を押す
    設定値説明
    Input1〜8、9/10、11/12チャンネルに録音されるファイルのビット深度を設定します。
    Masterマスターチャンネルに録音されるファイルのビット深度を設定します。

  5. (セレクトノブ)でビット深度を選択し、(セレクトノブ)を押す
    手順4で「Input」を選択したとき手順4で「Master」を選択したとき
  6. ホーム画面に戻るまで(MENUキー)を繰り返し押す
    NOTE

    上書きで録音する場合は、元のファイルのビット深度で録音されます。例えば16-bitで録音されたファイルに24-bitで上書きすることはできません。

録音する信号についてコンプレッサー通過前/後のどちらかを選択する

録音時の信号経路の位置(コンプレッサーの前/後)を選択することによって、録音する信号にコンプレッサーをかけるかどうかを選択することができます。

信号経路について詳しくは、「ブロックダイアグラム」を参照してください。

  1. ホーム画面(MENUキー)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (セレクトノブ)で「Rec/Play」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  3. (セレクトノブ)で「Rec Source」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  4. (セレクトノブ)で設定を選択し、(セレクトノブ)を押す
    設定値説明
    Pre Compコンプレッサーがかかっていない信号を録音します。
    Post Compコンプレッサーがかかっている信号を録音します。
    HINT

    この設定は、ファイル再生/USB入力にも反映されます。

    • Pre Comp

      • ファイル再生:再生される信号は、COMPの前に挿入されます。(コンプレッサーがかかります。)

      • USB入力:パソコン/スマートフォン/タブレットへは、コンプレッサーがかかっていない信号を送ります。

    • Post Comp

      • ファイル再生:再生される信号は、COMPの後に挿入されます。(コンプレッサーがかかりません。)

      • USB入力:パソコン/スマートフォン/タブレットへは、コンプレッサーがかかっている信号を送ります。

  5. ホーム画面に戻るまで(MENUキー)を繰り返し押す

再生する

再生する

  1. 再生したいプロジェクトを選択する(→プロジェクトを選択する
  2. ホーム画面(OVERDUB MODEキー)を押してオーバーダビングモードのON/OFFを選択する(→録音/再生について(オーバーダビングモード)
    • (OVERDUB MODEキー)点灯(ON):各チャンネルに録音したファイルを選択して再生できます。

    • (OVERDUB MODEキー)消灯(OFF):各チャンネルに録音したファイルをすべて再生します。

  3. 手順2でオーバーダビングモードをONにした場合は、再生したいチャンネルの(チャンネルセレクトキー)を押して緑または赤点灯させる

    (チャンネルセレクトキー)が緑/赤点灯しているチャンネルのみ再生されます。

  4. 再生時の操作を行う
    (PLAY/PAUSEキー)
    • 停止中に押す:再生を開始し、PLAY/PAUSEインジケーターが点灯します。

    • 再生中に押す:一時停止し、もう一度押すと再生を再開します。

    (STOPキー)再⽣を停止し、PLAY/PAUSEインジケーターが消灯します。
    (FFキー)
    • 押す:マークがある場合は次のマークに移動します。マークがない場合は次のプロジェクトを選択します。(→マークを使う

    • 長押しする:早送りします。

    (REWキー)
    • 押す:マークがある場合は前のマークに移動します。マークがない場合は前のプロジェクトを選択します。(→マークを使う

    • 長押しする:早戻しします。

    HINT

MASTERチャンネルのファイルを再生する

プロジェクトを選択してMasterファイルの再生をすることができます。

ミックスダウン済みのプロジェクトを選択したときは、ミックスダウンしたファイルを再生することもできます。(→ミックスダウンする

  1. ホーム画面(MENUキー)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (セレクトノブ)で「Master Play」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  3. (セレクトノブ)でプロジェクトを選択し、(セレクトノブ)を押す
  4. (セレクトノブ)でファイルを選択し、(セレクトノブ)を押す

    選択したファイルの再生を開始します。

  5. (MENUキー)または(STOPキー)を押す

    再⽣を停止し、前の画面に戻ります。

再生モードを設定する

再生モードを設定します。

  1. ホーム画面(MENUキー)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (セレクトノブ)で「Rec/Play」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  3. (セレクトノブ)で「Play Mode」を選択し、(セレクトノブ)を押す

  4. (セレクトノブ)で再生のしかたを選択し、(セレクトノブ)を押す
    設定値説明
    Free Run選択した1プロジェクトのみを再生し、ファイル終端に達しても再生し続けます。
    Play One(1曲再生)選択した1プロジェクトのみを再生し、ファイル終端で停止します。
    Play All(全曲再生)選択したプロジェクトから最後のプロジェクトまでを再生します。
    Repeat One(1曲リピート再生)選択した1 プロジェクトのみを繰り返し再生します。
    Repeat All(全曲リピート再生) 選択中のフォルダー内のすべてのプロジェクトを繰り返し再生します。
  5. ホーム画面に戻るまで(MENUキー)を繰り返し押す

マークを使う

録音/再生中のプロジェクトにマークをつけることができ、簡単な操作でその位置に移動することができます。

録音/再生中にマークをつける

  1. 録音/再生中に(セレクトノブ)を押す

    ディスプレイに「Mark XX」(XXはマーク番号)が表示され、(セレクトノブ)を押した位置にマークがつきます。

HINT

1つのプロジェクトに対してマークは最大99個までつけられます。

マークの位置に移動する

  1. (REWキー)/(FFキー)を押す
    • (REWキー):前のマークに戻ります。

    • (FFキー):次のマークに進みます。

HINT

マークの位置で(セレクトノブ)を押し込むと、マークを削除できます。

マークを削除する

  1. 削除したいマークの位置に移動する(→マークの位置に移動する
  2. マークの位置で(セレクトノブ)を押し込む

    ディスプレイに「Mark Deleted.」が表示され、マークが削除されます。

録音済みチャンネルのミキシングを行う

録音済みチャンネルのファイルを再生しながら、音質、定位、内蔵エフェクト、音量などを調節し、ステレオファイルにミックスダウンします。

特定のチャンネルや一部分のみ録音をやり直したり、microSDカード内のオーディオファイルをチャンネルに割り当てたりすることもできます。

録音済みチャンネルのミキシングの流れ

L12nextでは、録音済みチャンネルのミキシングは以下の流れで行います。

操作の詳細については、リンク先を参照してください。

  1. ミキシングしたいプロジェクトを選択する(→プロジェクトを選択する
  2. ホーム画面(OVERDUB MODEキー)を押して点灯させ、オーバーダビングモードをONにする
  3. 再生したいチャンネルの(チャンネルセレクトキー)を押して緑点灯させる
  4. (PLAY/PAUSEキー)を押して再生を開始し、各チャンネルの音質、定位、内蔵エフェクト、音量などを調節し、ミキシングを行う
  5. 録音をやり直したいチャンネルがある場合は、オーバーダビングを行う(→オーバーダビングを行う
  6. 録音済みチャンネルの一部分のみ録音をやり直したい場合は、パンチイン/アウトを行う(→一部分のみ録音をやり直す(パンチイン/アウト機能)
  7. 必要に応じて、microSDカードに保存したオーディオファイルと差し替える(→チャンネルに好みのファイルを割り当てる
  8. ミキシングが終わったらミックスダウンを行い、ステレオファイルにまとめる(→ミックスダウンする

オーバーダビングを行う

特定のチャンネルに対して、他のチャンネルのファイルを再生しながら録音しなおすことができます。

  1. ホーム画面(OVERDUB MODEキー)を押して点灯させ、オーバーダビングモードをONにする
  2. 録音したいチャンネルにマイクや楽器などを接続し、入力設定を行う
  3. 録音したいチャンネルの(チャンネルセレクトキー)を押して赤点灯()させる

    再生したいチャンネルの(チャンネルセレクトキー)は、緑点灯()させてください。

  4. (RECキー)を押す

    録音が開始され、RECインジケーターとPLAYインジケーターが点灯します。

  5. (STOPキー)を押す

    録音を停止し、RECインジケーターとPLAYインジケーターが消灯します。

    録音したファイルを確認するには、該当するチャンネルの(チャンネルセレクトキー)を押して緑点灯させ、(PLAY/PAUSEキー)を押して再生します。

一部分のみ録音をやり直す(パンチイン/アウト機能)

「パンチイン/アウト」は、すでに録音されているトラックの一部分のみを録音し直す機能です。トラックの状態を再生から録音へと切り替える操作が「パンチイン」、録音から再生へと切り替える操作が「パンチアウト」です。

L12nextでは、パンチイン/アウトのポイントを設定して自動でパンチイン/アウトを行うことができます。

また、再生中の録音キー操作やフットスイッチ(ZOOM FS01)を使って手動でパンチイン/アウトを行うこともできます。

手動でパンチイン/アウトを行う(マニュアルパンチイン/アウト)

  1. ホーム画面(OVERDUB MODEキー)を押して点灯させ、オーバーダビングモードをONにする
  2. 録音をやり直したいチャンネルの(チャンネルセレクトキー)を押して赤点灯()させる

    再生したいチャンネルの(チャンネルセレクトキー)は、緑点灯()させてください。

  3. (REWキー)/(FFキー)を押す、または(セレクトノブ)で、取り直す部分の手前に移動する

    ホーム画面のカウンターを見ながら設定します。

  4. (PLAYキー)を押して再生を開始する
  5. 録り直したい位置で(RECキー)を押して録音を開始する(パンチイン)
  6. 録り直しが終わったら、(RECキー)を押す(パンチアウト)
  7. (STOPキー)を押す

    再生を停止します。

    NOTE
    • パンチイン/アウトは上書き録音で行います。

    • 1回の再生で、最大10回連続パンチイン/アウトすることができます。

    HINT

    手順5、6で(RECキー)を押す代わりにフットスイッチ(ZOOM FS01)を使うこともできます。(→フットスイッチを使う

自動でパンチイン/アウトを行う(オートパンチイン/アウト)

  1. ホーム画面(OVERDUB MODEキー)を押して点灯させ、オーバーダビングモードをONにする
  2. 録音をやり直したいチャンネルの(チャンネルセレクトキー)を押して赤点灯()させる

    再生したいチャンネルの(チャンネルセレクトキー)は、緑点灯()させてください。

  3. (AUTO PUNCH I/Oキー)を押す

    AUTO PUNCH I/O画面が表示されます。

  4. (セレクトノブ)で「IN」の「OFF」を選択し、(セレクトノブ)を押す

  5. (セレクトノブ)で録り直しを開始する位置(時:分:秒)を選択し、(セレクトノブ)を押す

    (FFキー)を押すと、押すたびに時間を1秒ずつ進めることができます。長押しすると早送りします。

    パンチインのポイントが設定されました。

  6. (セレクトノブ)で「OUT」の「OFF」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  7. (セレクトノブ)で録り直しを終える位置(時:分:秒)を選択し、(セレクトノブ)を押す

    (REWキー)を押すと、押すたびに時間を1秒ずつ戻すことができます。長押しすると早戻しします。

    パンチアウトのポイントが設定されました。

  8. (MENUキー)を押す

    ホーム画面に戻ります。

    パンチイン/アウトのどちらかのポイントが設定されている場合は、(AUTO PUNCH I/Oキー)が点灯します。

  9. (RECキー)を押す

    再生を開始し(RECインジケーターが点滅)、パンチインのポイントで自動的に録音が開始されます(RECインジケーターが点灯)。

    パンチアウトのポイントまで再生すると、自動的に録音状態を解除します。

  10. (STOPキー)を押す

    再生を停止します。

    NOTE

    オートパンチイン/アウトを解除するには、オートパンチイン/アウト位置を「OFF」に設定してください。

    HINT
    • オートパンチイン/アウトが有効なときに再生すると、パンチインとパンチアウトのポイントの間は該当するチャンネルの再生がミュートされます(リハーサル機能)。リハーサル機能は録音前の練習などに便利です。

    • オートパンチイン/アウトの位置は、カウンターの表示の方法を変更すると小節や拍単位で指定することもできます。(→カウンター表示を切り替える

チャンネルに好みのファイルを割り当てる

選択中のプロジェクトのチャンネルに、他のプロジェクトやmicroSDカードに保存されたオーディオファイルを割り当てることができます。

NOTE
  • オーディオファイルをmicroSDカードから読み込む場合は、あらかじめパソコンでオーディオファイルをmicroSDカードのPROJECTフォルダー内以外のディレクトリに保存しておいてください。(→パソコンなどにファイルを転送する

    以下のオーディオファイルに対応しています。

    • ファイル:WAV フォーマット

    • サンプルレート:44.1/48/96 kHz

    • ビット深度:16-bit/24-bit/32-bit float

    • チャンネル:モノラル/ステレオ

  • オーディオファイルのサンプルレートはプロジェクトのサンプルレートと一致している必要があります。

  • チャンネル1~8はモノラルファイル、チャンネル9/10、11/12およびMASTERチャンネルはステレオファイルを割り当てることができます。

  • プロテクトがON になっているプロジェクトは、オーディオファイルの割り当てはできません。(→プロテクトをかける

  1. 割り当てたいオーディオファイルをL12next内のmicroSDカードに保存する(→パソコンなどにファイルを転送する
  2. ホーム画面(OVERDUB MODEキー)を押して点灯させ、オーバーダビングモードをONにする
  3. (FILE SELECTキー)を押す

    (FILE SELECTキー)が点灯し、File Select画面が表示されます。

  4. ファイルを割り当てたいチャンネルの(チャンネルセレクトキー)を押して点灯させる
  5. 割り当てたいファイルを選択する

    プロジェクトが保存されているフォルダーとmicroSDカードに保存されているフォルダー/ファイルが表示されます。

    (セレクトノブ)と(MENUキー)で割り当てたいファイルを選択します。

    • フォルダー/ファイルを選択する:(セレクトノブ)を回す

    • 選択したフォルダー/ファイルを決定する:(セレクトノブ)を押す

    • 一つ上の階層に戻る:(MENUキー)を押す

    ディスプレイに表示されるフォルダーディスプレイに表示されるファイル
    名前の冒頭にフォルダーアイコンが付きます。
    WAVファイルのみ表示されます。
  6. (セレクトノブ)で「Execute」を選択し、(セレクトノブ)を押す

    選択したファイルが、手順5で選択したチャンネルに割り当てられます。

  7. (FILE SELECTキー)または(MENUキー)を押す

    ホーム画面に戻ります。

ミックスダウンする

ミキシングが終了したプロジェクトをステレオファイルに書き出すことができます。

  1. 録音済みチャンネルのミキシングの流れ」にしたがってミキシングを行う
  2. (MIX DOWNキー)を押す

    (MIX DOWNキー)が点灯し、Mix Down画面が表示されます。

  3. (セレクトノブ)でミックスダウンの方法を選択し、(セレクトノブ)を押す
    設定値説明
    Quick現在の設定のままミックスダウンを行います。

    音声は再生されません。

    Real Time再生しながらミックスダウンを行います。

    ミックスダウン中に音質や定位、内蔵エフェクト、音量などを調節でき(→入力信号をミキシングする)、調節した内容はミックスダウンに反映されます。

  4. (セレクトノブ)で「Execute」を選択し、(セレクトノブ)を押す

    プロジェクトの先頭からミックスダウンを開始します。

    「Quick」の場合
    • ミックスダウン実行中は、プログレスバーで残り時間が確認できます。

    • (STOPキー)を押すと、ミックスダウンをキャンセルします。

    「Real Time」の場合
    • ミックスダウン実行中は音声が再生され、カウンターで経過時間が確認できます。

    • (STOPキー)を押すとミックスダウンを終了し、ホーム画面に戻ります。

NOTE
  • ミックスダウンを実行すると「MASTER.wav」という名前でプロジェクト内に保存されます。

  • ミックスダウンを実行するとプロジェクト内にある既存の「MASTER.wav」は「MASTER_BACKUPxx.wav」とリネームされます。

メトロノーム機能を使う

L12nextは、音量、音色を変更することができるプリカウント機能付きメトロノームを搭載しています。各出力ごとに音量を変更することもできます。

メトロノームの設定は各プロジェクトごとに保存されます。

メトロノームを有効にする

  1. ホーム画面(メトロノームキー)を押す

    メトロノーム画面が表示されます。

  2. で(セレクトノブ)「On/Off」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  3. で(セレクトノブ)「On」を選択し、(セレクトノブ)を押す

    メトロノームがONになり、メトロノームインジケーターが点灯します。

    「Off」を選択するとメトロノームはOFFになり、メトロノームインジケーターが消灯します。

    NOTE

    「Off」を選択した場合でも、プリカウントを「Off」以外に設定しているときはメトロノームインジケーターが点灯します。(→プリカウントを設定する

  4. (MENUキー)を繰り返し押して、ホーム画面に戻る

メトロノームの再生条件を設定する

  1. ホーム画面(メトロノームキー)を押す

    メトロノーム画面が表示されます。

  2. (セレクトノブ)で「Click」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  3. (セレクトノブ)でメトロノームの再生条件を選択し、(セレクトノブ)を押す
    設定値説明
    Rec And Play録音、再生時に鳴ります。
    Rec Only録音時のみ鳴ります。
    Play Only再生時のみ鳴ります。
  4. (MENUキー)を繰り返し押して、ホーム画面に戻る

メトロノームのテンポを設定する

  1. ホーム画面(メトロノームキー)を押す

    メトロノーム画面が表示されます。

  2. (セレクトノブ)で「Tempo」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  3. (セレクトノブ)でテンポを調節する

    テンポ調節中は、メトロノームインジケーターがテンポの間隔で点滅します。

    HINT
    • 40.0〜250.0の間で調節できます。

    • (メトロノームキー)を押した間隔でテンポを調節することもできます(タップテンポ)。

  4. (MENUキー)を繰り返し押して、ホーム画面に戻る

プリカウントを設定する

録音/再生を開始する前にカウントを鳴らすことができます。

  1. ホーム画面(メトロノームキー)を押す

    メトロノーム画面が表示されます。

  2. (セレクトノブ)で「Pre Count」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  3. (セレクトノブ)でカウントの動作を選択し、(セレクトノブ)を押す
    設定値説明
    Offカウントを鳴らしません。
    1〜8録音/再生を始める前に、カウントを設定した回数(1~8)鳴らします。
    Special録音/再生を始める前に以下のようなカウントを鳴らします。

  4. (MENUキー)を繰り返し押して、ホーム画面に戻る

メトロノームの音色を変更する

  1. ホーム画面(メトロノームキー)を押す

    メトロノーム画面が表示されます。

  2. (セレクトノブ)で「Sound」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  3. (セレクトノブ)で音色を選択し、(セレクトノブ)を押す

    Bell、Click、Stick、Cowbell、Hi-Q から選択できます。

    NOTE

    で現在のプロジェクトを再生し、音色を確かめることができます。

  4. (MENUキー)を繰り返し押して、ホーム画面に戻る

メトロノームの拍子を変更する

  1. ホーム画面(メトロノームキー)を押す

    メトロノーム画面が表示されます。

  2. で(セレクトノブ)「Pattern」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  3. (セレクトノブ)で拍子を選択し、(セレクトノブ)を押す

    1/4〜8/4、6/8 から選択できます。

    NOTE

    で現在のプロジェクトを再生し、拍子を確かめることができます。

  4. (MENUキー)を繰り返し押して、ホーム画面に戻る

メトロノームの音量を設定する

MASTER OUT、MONITOR OUT A~Eそれぞれ個別にメトロノームの音量を調節することができます。

  1. ホーム画面(メトロノームキー)を押す

    メトロノーム画面が表示されます。

  2. (セレクトノブ)で「Level」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  3. (セレクトノブ)で音量を調節したい出力先を選択し、(セレクトノブ)を押す

    Master、Monitor A〜Eから選択できます。

  4. (セレクトノブ)で音量を調節し、(セレクトノブ)を押す

    0〜100の間で調節できます。

    NOTE

    で現在のプロジェクトを再生し、音量を確かめることができます。

  5. (MENUキー)を繰り返し押して、ホーム画面に戻る

トークバックマイクを使う

L12next内蔵のトークバックマイクを使って、各MONITOR OUTに音声を送ることができます。

トークバックマイクの音量は各MONITOR OUTごとに調節でき、ヘッドフォンでモニターしている演奏者に連絡するときなどに便利です。

  1. (TALKBACK MICキー)を押す

    (TALKBACK MICキー)を押している間のみトークバックマイクが有効になり、インジケーターが点灯します。

    TALKBACK MICキー
    トークバックマイク

    トークバックマイクの音声は、インプット11/12に入力されます。

  2. チャンネルフェーダー11/12で、トークバックマイクの音量を調節する

    各MONITOR OUTへの送り量の設定については、「モニターを設定する」を参照してください。

NOTE
  • トークバックマイクが有効なときは、LINE入力端子(11/12)からの信号はミュートされます。

  • トークバックマイクが有効なときは、チャンネル11/12のチャンネルストリップの設定がトークバック専用設定に切り替わります。

プロジェクトを管理する

L12nextでは録音、再生するデータをプロジェクトと呼ばれる単位で管理します。

プロジェクト名の変更、コピーや削除を行ったり、不要な変更がされないようプロテクトをかけることもできます。

プロジェクトに保存されるデータは以下のとおりです。

OVERDUB MODE ON/OFF/トラックの録音/再生設定/プロジェクトプロテクト/マーク/マーク数/プロジェクトのサンプルレート/オートパンチイン/アウト設定/メトロノームON/OFF/メトロノーム音色/メトロノームクリック/メトロノームテンポボリューム/メトロノームプリカウント/MUTE/FADER/GAIN/COMP/EQ/PHASE/PAN/MONITOR SEND LEVEL/EFX SEND LEVEL/USB ON/OFF (ch9/10,11/12)/Monitor Send Position (Pre/Post Fader)/チャンネル名/チャンネル色/MUTE位置(PRE EFX/POST EFX)/MONITOR SEND LEVEL/EFX TYPE/EFX PRM 1/2/Gain Boost/Master Comp/Master Limiter ON/OFF

プロジェクトを作成する

新たにプロジェクトを作成します。

  1. ホーム画面(MENUキー)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (セレクトノブ)で「Project」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  3. で(セレクトノブ)「Create Empty」を選択し、(セレクトノブ)を押す

  4. (セレクトノブ)で「Execute」を選択し、(セレクトノブ)を押す

    新たにプロジェクトが作成され、ホーム画面に戻ります。

NOTE

オーバーダビングモードがOFFのときは、録音を開始すると自動的に新しいプロジェクトが作成されます。(→録音/再生について(オーバーダビングモード)

プロジェクトを選択する

microSDカードに保存したプロジェクトを選択します。

  1. ホーム画面(MENUキー)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (セレクトノブ)で「Project」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  3. (セレクトノブ)で「Select」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  4. (セレクトノブ)でプロジェクトを選択し、(セレクトノブ)を押す

    ホーム画面に戻り、選択したプロジェクト名が表示されます。

    NOTE
    • プロジェクトは名前順でリスト表示されます。

    • プロジェクトの連続再生時はリストと同じ順番で再生されます。(→再生モードを設定する

プロジェクトを削除する

microSDカードに保存したプロジェクトを削除します。

  1. ホーム画面(MENUキー)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (セレクトノブ)で「Project」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  3. (セレクトノブ)で「Delete」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  4. (セレクトノブ)で削除したいプロジェクトを選択し、(セレクトノブ)を押す
  5. (セレクトノブ)で「Execute」を選択し、(セレクトノブ)を押す

    選択したプロジェクトが削除されます。

  6. (MENUキー)を繰り返し押して、ホーム画面に戻る

プロジェクトの名前を変更する

選択中のプロジェクトの名前を変更します。

  1. ホーム画面(MENUキー)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (セレクトノブ)で「Project」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  3. (セレクトノブ)で「Rename」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  4. (セレクトノブ)で変更したい文字を選択し、(セレクトノブ)を押す

    選択した文字がハイライトされます。

  5. (セレクトノブ)で入力したい文字を選択し、(セレクトノブ)を押す

    選択した文字が確定します。

  6. 手順4、5を繰り返して、プロジェクト名を入力する
  7. 入力し終わったら、(セレクトノブ)で「OK」を選択し、(セレクトノブ)を押す

    名前が確定し、元の画面に戻ります。

  8. (MENUキー)を繰り返し押して、ホーム画面に戻る
NOTE
  • プロジェクト名入力の途中でで「Cancel」を選択しを押すと、プロジェクト名変更をキャンセルし元の画面に戻ります。

  • プロジェクト名の初期値は、作成された日時です。

    例)2025年3月14日、18時48分20秒時点に作成されたプロジェクト名:250314_184820

  • プロジェクト名の文字数は13 文字です。

  • プロジェクト/ファイル名に使用できる文字は以下のとおりです。

    ( スペース)!#$%&'()+,-0123456789;=@ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ

    []^_`abcdefghijklmnopqrstuvwxyz{~}

  • プロジェクトは、数字、アルファベット順に並び替えられます。

  • スペースだけのプロジェクト/ファイル名は使用できません。

  • プロジェクト名は、microSDカード内のプロジェクトフォルダーの名称と共通です。

プロテクトをかける

現在選択中のプロジェクトにライトプロテクト(書き換え保護)をかけて、プロジェクトの保存や消去、内容の変更ができないようにします。

  1. ホーム画面(MENUキー)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (セレクトノブ)で「Project」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  3. (セレクトノブ)で「Protect」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  4. (セレクトノブ)で「On」を選択し、(セレクトノブ)を押す

    選択中のプロジェクトにプロテクトがかかります。

    「Off」を選択すると、プロテクトが解除されます。

  5. (MENUキー)を繰り返し押して、ホーム画面に戻る
    NOTE
    • プロテクトがONのプロジェクトは、録音ができません。録音を行うときはプロテクトをOFFにしてください。

    • プロテクトがOFFのプロジェクトは、電源をOFFにしたときや、他のプロジェクトを読み込んだときに、必ず設定が保存されます。楽曲が完成したら、完成後に行った操作が誤って保存されないように、プロテクトをONにすることをお勧めします。

プロジェクトをコピーする

現在選択中のプロジェクトをコピーして、別のプロジェクト名で保存します。

  1. ホーム画面(MENUキー)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (セレクトノブ)で「Project」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  3. (セレクトノブ)で「Copy」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  4. (セレクトノブ)でプロジェクト名の変更したい文字を選択し、(セレクトノブ)を押す

    選択した文字がハイライトされます。

  5. で変更したい文字を選択し、を押す

    選択した文字が確定します。

  6. 手順4、5を繰り返して、プロジェクト名を変更する
  7. 入力し終わったら、(セレクトノブ)で「OK」を選択し、(セレクトノブ)を押す

    コピーしたプロジェクトが入力したプロジェクト名で保存され、元の画面に戻ります。

  8. (MENUキー)を繰り返し押して、ホーム画面に戻る
    NOTE

    コピー元と同じプロジェクト名で保存することはできません。必ず別のプロジェクト名に変更してください。

プロジェクト内のファイルを削除する

現在選択中のプロジェクト内の音声ファイルを削除します。

  1. ホーム画面を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (セレクトノブ)で「Project」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  3. (セレクトノブ)で「File Delete」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  4. (セレクトノブ)で削除したいファイルを選択し、(セレクトノブ)を押す
  5. (セレクトノブ)で「Execute」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  6. (MENUキー)を繰り返し押して、ホーム画面に戻る

ファイルを管理する

L12nextで作成されたファイルはmicroSDカードに保存されます。

microSDカード内の録音ファイルを確認したり削除をすることができます。

L12nextのフォルダー・ファイル構成

L12nextでフォーマットしたmicroSDカードで録音すると、次のようなファイルが作成されます。

プロジェクト保存フォルダー
L12nextで録音されたファイルやミキサー設定などをプロジェクト単位で保存します。
プロジェクトフォルダー
録音を行うたびに作成されます。フォルダー名は「日付_時間」となります。フォルダー名は変更することもできます。(→プロジェクトの名前を変更する

作成されたモノ/ステレオファイルが保存されます。

システムファイル
L12nextで使用するシステムファイルです。削除しないでください。
録音ファイル
録音ファイル名については「プロジェクトファイルフォルダー、ファイル名について」を参照してください。

各チャンネルの録音ファイル、各チャンネルをステレオミックスしたステレオファイルやプロジェクト設定が保存されたファイルが以下のように保存されます。

  • チャンネル1〜8:各チャンネルのモノラルファイルが保存されます。

  • チャンネル9/10、11/12:各チャンネルのステレオファイルが保存されます。

  • マスターチャンネル:ステレオファイルが保存されます。

  • プロジェクト設定が保存されたファイル:「L12nextPRJDATA.zdt」という名前で保存されています。

プロジェクトファイルフォルダー、ファイル名について

プロジェクトフォルダー名は、録音した日時が数値で記録されます。

プロジェクトフォルダー名の例説明
日付
録音した日付が数値で記録されます。
時間
時、分、秒の数値で記録されます。

ファイル名は以下の形式で記録されます。

ファイル名の例説明
トラック名
録音に使用されたチャンネルを表します。
  • TRACK01〜08:チャンネル1〜8で録音されたモノラルファイル

  • TRACK09_10、11_12:チャンネル9/10、11/12で録音されたステレオファイル

  • MASTER:すべてのチャンネルをステレオミックスしたファイル

  • MASTER_BACKUPxx:ミックスダウンを行ったときに作成される、元のMASTERファイルのバックアップファイル

    (トラック名末尾の「xx」は数字が入ります。)

NOTE

ファイルサイズが2 GBを超えると、自動的に新しいファイルが作成され録音が継続されます。このとき新しく作成されるファイルの名前の末尾に「_001」~「_999」が付加されます。

オーディオインターフェースとして使用する

L12nextへの⼊⼒信号をパソコンまたはスマートフォン/タブレットに送ることができ、パソコンまたはスマートフォン/タブレットの再⽣信号をL12nextから出⼒することができます。

  • Macまたはスマートフォン/タブレットで使用する場合、ドライバは必要ありません。

  • MacでL12nextを32-bit Float動作させるには、「Macで使うには」を参照してください。

  • WindowsでDAWアプリケーションに録音する場合は、「Windowsで使うには」を参照してください。

パソコンまたはスマートフォン/タブレットと接続する

  1. L12nextとパソコンまたはスマートフォン/タブレットをUSBケーブル(Type-C)で接続する(→パソコンやスマートフォン/タブレットを接続する
  2. パソコンまたはスマートフォン/タブレットでアプリケーションを起動し、「オーディオ」または「入出力」デバイスとしてL12nextを選択する
    NOTE

Macで使うには

MacでL12nextが送受信するデータのフォーマットを選択することができます。

  1. Macの「アプリケーション」の「ユーティリティ」内にある「Audio MIDI設定」を開く
  2. オーディオ装置にZOOM L12nextを選択し、入力と出力のフォーマットを32ビット浮動小数の設定にする
    NOTE

    ビット深度について、通常は32-bit Floatのままでご使用いただけますが、この設定で正しく動作しないアプリケーションの場合は24-bitをお試しください。

Windowsで使うには

ドライバをインストールする

  1. zoomcorp.com/help/l12nextからパソコンに「ZOOM L12next Driver」をダウンロードする
    NOTE

    最新の「ZOOM L12next Driver」は上記WEB サイトからダウンロードできます。

  2. インストーラーを起動し、指示に従って「ZOOM L12next Driver」をインストールする
    NOTE
    • インストール中は、L12nextをパソコンに接続しないでください。

    • 詳細なインストール手順については、ドライバパッケージに同封されている「InstallationGuide」を参照してください。

ドライバのコントロールパネルを設定する

  1. タスクバーの通知領域にある「ZOOM L12next Control Panel」アイコンをクリックしてコントロールパネルを起動する
  2. コントロールパネルの設定をする
    情報ダイアログを開く
    バージョンなどが確認できます。
    コントロールパネルを閉じる
    コントロールパネルを閉じます。
    バッファサイズ設定
    ドライバで使用するバッファのサイズを設定します。大きくするほど安定動作するようになりますが遅延時間が増えます。
    サンプリング周波数設定
    L12next本体で設定します。(→サンプルレートを設定する
    転送フォーマット設定
    L12nextが送受信するデータのフォーマットを設定します。

    通常は「32-bit Float」のままでご使用いただけますが、この設定で正しく動作しないアプリケーションの場合は「24-bit」をお試しください。

パソコンなどへ入出力する信号を設定する

パソコンやスマートフォン/タブレットへ入出力する信号を設定します。

  1. ホーム画面(MENUキー)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (セレクトノブ)で「USB Audio Interface」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  3. (セレクトノブ)で「Mode」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  4. (セレクトノブ)で信号の種類を選択し、を押す
    設定値説明
    Multi Trackチャンネル1~12、Mix L/Rの音声をそれぞれ送ります。(12in4out)DAWなどで編集するのに最適です。
    Stereo MixMix L/Rの音声を送ります。(2in2out)

    インターネット経由で音声を配信するときなどに最適です。

    NOTE

    Mix L/Rの音声は、Master、Monitor A〜Eから選択できます。(→パソコンなどに送るミックスを選択する

  5. (MENUキー)を繰り返し押して、ホーム画面に戻る

パソコンなどに送るミックスを選択する

パソコンまたはスマートフォン/タブレットに送るMix L/Rの音声は、Master、Monitor A〜Eから選択できます。

マスターのミックスとパソコンまたはスマートフォン/タブレットに送るミックスを変更することによって、音楽ライブを配信するときなどに、Masterは現場のスピーカーを鳴らす用のミックス、Monitor Aは配信用のミックスとして会場の様子などの音声を混ぜることができます。

  1. ホーム画面(MENUキー)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (セレクトノブ)で「USB Audio Interface」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  3. (セレクトノブ)で「Mix L/R Source」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  4. (セレクトノブ)でパソコンまたはスマートフォン/タブレットに送る音声を選択し、(セレクトノブ)を押す

    Master、Monitor A〜Eから選択できます。

  5. (MENUキー)を繰り返し押して、ホーム画面に戻る

USB Mix Minusの設定をする(Mix Minus)

L12nextをオーディオインターフェースとして使用し通話するときに、パソコンやスマートフォン/タブレットから入力した音声をMaster L/Rの音声からキャンセルして送ることで通話先へのフィードバックを防ぐことができます。

  1. ホーム画面(MENUキー)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (セレクトノブ)で「USB Audio Interface」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  3. (セレクトノブ)で「Mix Minus」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  4. (セレクトノブ)で設定を選択し、(セレクトノブ)を押す
    設定値説明
    OffMaster L/Rの音声をそのままパソコンやスマートフォン/タブレットに送ります。
    Onパソコンやスマートフォン/タブレットから入力した音声をMaster L/Rの音声からキャンセルして送ります。
  5. (MENUキー)を繰り返し押して、ホーム画面に戻る

パソコンまたはスマートフォン/タブレットの再生音をチャンネル9/10、11/12に入力する

  1. チャンネル9/10の(USB AUDIO RETURN 1-2キー)、チャンネル11/12の(USB AUDIO RETURN 3-4キー)を押して点灯させる

    チャンネルでコントロールする信号がUSB オーディオチャンネルの信号に置き換わります。

    • チャンネル9/10:パソコンまたはスマートフォンのチャンネル1/2を入力します。

    • チャンネル11/12:パソコンまたはスマートフォンのチャンネル3/4を入力します。

  2. 音質、定位、音量、内蔵エフェクトへの送り量を調節する
NOTE

パソコンなどにファイルを転送する

L12nextをパソコンまたはスマートフォン/タブレットに接続して、microSDカード内のファイルの確認や移動ができます。

パソコンまたはスマートフォン/タブレットと接続する

NOTE

ファイル転送モード中は、ミキサー操作ができません。

  1. L12nextとパソコンをUSBケーブル(Type-C)で接続する(→パソコンやスマートフォン/タブレットを接続する
  2. ホーム画面(MENUキー)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  3. (セレクトノブ)で「USB File Transfer」を選択し、(セレクトノブ)を押す

    「Mixer will STOP!!」(ミキサー機能停止)のメッセージが表示され、しばらくすると消えます。

  4. (セレクトノブ)で「Execute」を選択し、(セレクトノブ)を押す

    L12nextがファイル転送モードになり、USB File Transfer画面が表示されます。

  5. パソコンまたはスマートフォン/タブレットでmicroSDカードに保存されているファイルを操作する

パソコンまたはスマートフォン/タブレットとの接続を解除する

  1. パソコン側で接続を解除する
    • Windows の場合:

      「ハードウェアを安全に取り外してメディアを取り出す」でL12nextを選択する

    • macOS の場合:

      L12nextのアイコンをゴミ箱にドラッグ&ドロップする

    • スマートフォン/タブレットの場合:

      各機器の取扱説明書を参照してください。

  2. (MENUキー)または(セレクトノブ)を押す
  3. (セレクトノブ)で「Exit」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  4. (MENUキー)を繰り返し押して、ホーム画面に戻る

フットスイッチを使う

L12nextにフットスイッチ(ZOOM FS01)を接続すると、レコーダーの再生/停止、マニュアルパンチイン/アウト、センドエフェクトのミュートON/OFF を足元で操作することができます。

  1. フットスイッチ(ZOOM FS01)をCONTROL IN端子に接続する
  2. ホーム画面を押す

    メニュー画面が表示されます。

  3. (セレクトノブ)で「System」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  4. (セレクトノブ)で「Control In」を選択し、(セレクトノブ)を押す

  5. (セレクトノブ)でフットスイッチで操作したい項目を選択し、(セレクトノブ)を押す
    設定値説明
    Playフットスイッチを押すたびに、再生/一時停止が切り替わります。(再生時の(PLAY/PAUSEキー)の操作に相当します。)(→再生する )
    Punch I/Oマニュアルパンチイン→パンチアウトを制御します。(パンチイン/アウト時の(RECキー)の操作に相当します。)(→手動でパンチイン/アウトを行う(マニュアルパンチイン/アウト)
    EFX Mute内蔵エフェクトのミュートをON/OFFします。

    ミュートの位置は、内蔵エフェクト通過後または前のどちらかを選択できます。(→内蔵エフェクトのミュートの位置を設定する

  6. (MENUキー)を繰り返し押して、ホーム画面に戻る

microSDカードを管理する

microSDカードを初期化する

microSDカードの性能を最大限に発揮させるため、L12next用に初期化します。

  1. 電源がOFFのときに、microSDカードをセットする(→microSDカードをセットする
  2. ホーム画面(MENUキー)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  3. (セレクトノブ)で「SD Card」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  4. (セレクトノブ)で「Format」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  5. (セレクトノブ)で「Execute」を選択し、 (セレクトノブ)を押す

    microSDカードが初期化され、ホーム画面に戻ります。

    NOTE
    • 新しく購入したmicroSD カードや他の機器で使用していたmicroSD カードは、性能を最大限に発揮するために必ずフォーマットしてください。

    • microSDカードを初期化すると、全てのデータが消去されますので、ご注意ください。

microSDカードの性能をテストする

microSDカードの書き込み速度が、L12nextで録音したデータを保存するのに問題ない性能かテストします。

短時間で行う簡易テストと、microSDカードの全領域を検査するフルテストがあります。

簡易テストを行う

  1. ホーム画面(MENUキー)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (セレクトノブ)で「SD Card」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  3. (セレクトノブ)で「Quick Test」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  4. (セレクトノブ)で「Execute」を選択し、(セレクトノブ)を押す

    カードの性能テストが始まります。

    テストが終了すると、判定結果が表示されます。

    NOTE

    性能テスト判定が「Pass」になっても書き込み不良が起きないことを保障するものではありません。あくまで目安としてお考えください。

    HINT

    テストの途中で(MENUキー)を押すと、テストを中止することができます。

  5. (MENUキー)を繰り返し押して、ホーム画面に戻る

フルテストを行う

  1. ホーム画面(MENUキー)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (セレクトノブ)で「SD Card」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  3. (セレクトノブ)で「Full Test」を選択し、 (セレクトノブ)を押す
  4. (セレクトノブ)で「Execute」を選択し、(セレクトノブ)を押す

    カードの性能テストが始まります。所要時間が画面に表示されます。

    テストが終了すると、判定結果が表示されます。

    アクセスレートMAXが100%になるとNGになります。

    NOTE

    性能テスト判定が「Pass」になっても書き込み不良が起きないことを保障するものではありません。あくまで目安としてお考えください。

    HINT

    テストの途中で(MENUキー)を押すと、テストを中止することができます。

  5. (MENUキー)を繰り返し押して、ホーム画面に戻る

各種設定を行う

サンプルレートを設定する

サンプルレートを設定できます。この設定は録音ファイル、ミキサー動作、オーディオインターフェースのすべてに適用されます。

  1. ホーム画面(MENUキー)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (セレクトノブ)で「System」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  3. (セレクトノブ)で「Sample Rate」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  4. (セレクトノブ)でサンプルレートを選択し、(セレクトノブ)を押す

    以下のサンプルレートから選択できます。

    44.1 kHz/48 kHz/96 kHz

    NOTE

    96 kHz を選択したときには、本体の動作に制限がかかります。制限がかかる機能は下記のとおりです。

    • SEND EFX :無効

    • EQ:無効

    • LOCUT:無効

    • OVERDUB MODE:無効

    • Master COMP:無効

    • Master Limiter:無効

    • MONITOR OUT:出力される信号はMASTERと同じのみ

  5. (MENUキー)を繰り返し押して、ホーム画面に戻る

日時を設定する

日時を設定します。

日時はプロジェクト名(録音ファイルが保存されるフォルダー名)などに記録されます。

  1. ホーム画面(MENUキー)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (セレクトノブ)で「System」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  3. (セレクトノブ)で「Date/Time」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  4. (セレクトノブ)で設定したい項目(年/月/日/時/分)を選択し、(セレクトノブ)を押す
  5. (セレクトノブ)で数値を変更して、(セレクトノブ)を押す

  6. すべての項目を設定したら、(セレクトノブ)で「OK」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  7. (MENUキー)を繰り返し押して、ホーム画面に戻る
    NOTE
    • 長期間AC アダプターから電源が供給されない状態が続くと、本体に記憶した日時情報がリセットされます。電源起動時に日時の設定画面が表示された場合は、再度設定してください。

    • 出荷時の状態に戻した場合(→工場出荷時の状態に戻す)は、日時設定がリセットされますので、再度日時設定を行ってください。

    HINT

    ご購入後はじめて電源をONにしたときや、L12nextを工場出荷時の状態に戻したあとに電源をONにしたときは、この画面が自動的に表示されます。

電源を⾃動でOFFする(Auto Power Off)

L12nextは操作をしない状態で10時間経過すると、自動的に電源が切れます。

常に電源をONにしたい場合は、オートパワーオフの設定を無効にしてください。

  1. ホーム画面(MENUキー)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (セレクトノブ)で「System」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  3. (セレクトノブ)で「Auto Power Off」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  4. (セレクトノブ)でオートパワーオフの設定を選択し、(セレクトノブ)を押す
    設定値説明
    10 Hours操作をしない状態で10時間が経過すると、自動的に電源が切れます。
    Never電源が⾃動的に切れません。
  5. (MENUキー)を繰り返し押して、ホーム画面に戻る
    NOTE
    • 以下の場合は、オートパワーオフの設定に関わらず自動的に電源は切れません。

      • 録音/再生中

      • ミックスダウンの実行中

      • ファイル転送機能を使用中

      • カードテストの実行中

      • ファームウェアアップデートの実行中

    • L12nextで操作するとオートパワーオフの時間がリセットされます。

ディスプレイの明るさを設定する

ディスプレイ表示全体の明るさを設定します。

  1. ホーム画面(MENUキー)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (セレクトノブ)で「System」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  3. (セレクトノブ)で「Display Brightness」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  4. (セレクトノブ)で明るさを選択し、(セレクトノブ)を押す
    設定値説明
    Dark常にディスプレイは暗くなります。
    Medium標準の明るさになります。
    Brightディスプレイがより明るくなります。
  5. (MENUキー)を繰り返し押して、ホーム画面に戻る

ディスプレイの保護機能を有効にする

ディスプレイの焼き付き防止のため、一定時間何も操作をしないとディスプレイが暗くなるように設定できます。

  1. ホーム画面(MENUキー)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (セレクトノブ)で「System」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  3. (セレクトノブ)で「Screen Saving」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  4. (セレクトノブ)で設定項目を選択し、(セレクトノブ)を押す
    設定値説明
    30sec、1min、3min、5min

    (30秒、1分、3分、5分)

    無操作のまま設定した時間が経過すると、ディスプレイのバックライトが暗くなります。
    Offディスプレイは常に明るくなります。
  5. (MENUキー)を繰り返し押して、ホーム画面に戻る

カウンター表示を切り替える

ホーム画面のカウンター表示を切り替えることができます。

  1. ホーム画面(MENUキー)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (セレクトノブ)で「System」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  3. (セレクトノブ)で「Counter Display」を選択し、(セレクトノブ)を押す

  4. (セレクトノブ)でカウンター表示のしかたを選択し、(セレクトノブ)を押す
    設定値説明
    Time「時:分:秒」で表示します。
    Bar/Beat「小節 . 拍 . ティック(拍を細かくしたもの)」で表示します。
  5. (MENUキー)を繰り返し押して、ホーム画面に戻る

工場出荷時の状態に戻す

L12nextの設定を工場出荷時の状態に戻すことができます。

  1. ホーム画面(MENUキー)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (セレクトノブ)で「System」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  3. (セレクトノブ)で「Reset All Settings」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  4. (セレクトノブ)で「Execute」を選択し、(セレクトノブ)を押す

    L12nextが工場出荷時の状態となり、ホーム画面に戻ります。

    NOTE
    • 設定初期化を実行すると、すべての設定が工場出荷時の設定に書き換えられます。この操作は慎重に行ってください。

    • ミキサーの設定は初期化されません。ミキサーの設定を初期化するにはRESETのシーンを呼び出してください。(→シーンを呼び出す

ファームウェアを管理する

ファームウェアのバージョンを確認する

L12nextのファームウェアのバージョンを確認することができます。

  1. ホーム画面(MENUキー)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (セレクトノブ)で「Firmware」を選択し、(セレクトノブ)を押す

    ファームウェアのバージョンが表示されます。

  3. (MENUキー)を繰り返し押して、ホーム画面に戻る

ファームウェアをアップデートする

L12nextのファームウェアを、最新のバージョンにアップデートできます。

最新のファームウェアアップデート用ファイルは ZOOMのWeb サイト(zoomcorp.com/help/l12next)からダウンロードできます。

L12nextのダウンロードページにある「L12next ファームウェア・アップデートガイド」に従ってください。

iPadから操作する

別売のZOOM専用無線アダプター(BTA-1 など)を接続すると、専用のコントローラーアプリケーション「L12next Control」を使って、iPad からL12nextを操作することができます。

NOTE

専用アプリ「L12next Control」はApp Storeからダウンロードしてください。

  1. L12nextの電源をOFFにした状態で、別売のZOOM 専用無線アダプター(BTA-1など)を取り付ける

    REMOTE端子のキャップを外して取り付けます。

  2. L12nextの電源をONにする(→電源を入れる

    L12nextがiPadとの接続待機状態になります。

  3. iPad 上で、専用アプリ「L12next Control」を起動する
  4. アプリの設定画面で、L12nextとの接続操作(ペアリング)を行う
    HINT

    アプリ側の設定や操作の方法については、専用アプリのマニュアルを参照してください。

L12nextの最新情報を確認する

L12nextのディスプレイ上に、製品に関するヘルプの2次元コードを表示することができます。

  1. ホーム画面(MENUキー)を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. (セレクトノブ)で「Help」を選択し、(セレクトノブ)を押す
  3. Help画面上に表示された2次元コードをスマートフォン / タブレットなどで読み取る。
  4. (MENUキー)を繰り返し押して、ホーム画面に戻る

付録

故障かな?と思う前に

L12nextの動作がおかしいと感じられたときは、まず次の項目を確認してください。

ミキシング/録音/再生のトラブル

音が出ない、もしくは非常に小さい

モニター音が歪む

モニター音が出ない、もしくは非常に小さい

録音できない

  • microSD カードに空き容量があることを確認してください。

  • カードスロットにmicroSD カードが正しくセットされていることを確認してください。(→microSDカードをセットする

  • オーバーダビングモード時は、チャンネルセレクトキーが赤色に点灯していることを確認してください。

  • プロジェクトのプロテクトがONになっているときは、OFFにしてください。(→プロテクトをかける

「Write Error」が表示されて正しく録音できない。/録音停止に異常に時間がかかる

  • microSDカードは消耗品です。書き込み・消去を繰り返していくうちに速度の低下がみられることがあります。

  • L12nextでカードの初期化を行うと改善される可能性があります。(→microSDカードを初期化する

  • microSDカードの初期化を行っても動作が改善されない場合、microSDカードを交換する事をお勧めします。動作確認済みリストはZOOMのWEBサイトからご確認ください。

NOTE

動作確認済みmicroSDHC/SDXCカードは特定のmicroSDカードの記録性能を保証するものではありません。このリストは、適切なカードを見つけるためのガイドラインとして提供されています。

再生している音が聞こえない、もしくは小さい

  • オーバーダビングモード時は、チャンネルセレクトキーが緑色に点灯していることを確認してください。

  • 再生チャンネルのフェーダーを上げ、レベルメーターが点灯していることを確認してください。

内蔵エフェクトがかからない

MONITOR OUT A~Eの音が出ない、もしくは非常に小さい

オーディオインターフェースのトラブル

再生や録音中に音が途切れる

  • 使用しているソフトウェアでオーディオのバッファサイズが調節できる場合は、バッファサイズを大きくする。

  • USBハブを使用せずに、パソコンのUSBポートに直接L12nextを接続する。

  • オートスリープ機能などのパソコンの省電力の設定をOFFにする。

再生や録音ができない

  • L12nextがパソコンに正しく接続されていることを確認する。

  • 使用しているパソコンの[サウンド]の設定で、[ZOOM L12next]が選択されていることを確認する。

  • 使用しているソフトウェアの入出力設定でL12nextが選択されていることを確認する。

  • (USB AUDIO RETURN 1-2キー)または(USB AUDIO RETURN 3-4キー)が赤く点灯し、レベルメーターが点灯していることを確認する。(→パソコンまたはスマートフォン/タブレットの再生音をチャンネル9/10、11/12に入力する

  • L12nextを使用しているソフトウェアをすべて終了し、 L12nextとつながっているUSBケーブルを抜き差しする。

その他のトラブル

USB端子をパソコンまたはスマートフォン/タブレットに接続しても認識されない

  • データ転送に対応したUSBケーブルを使用してください。

  • L12nextをパソコンまたはスマートフォン/タブレットに認識させるためには、 L12next側で動作モードを選択する必要があります。(→パソコンなどにファイルを転送する

  • パソコンの「サウンド」の設定でL12nextが選択できなくても、32-bit float形式に対応しているアプリケーションの「オーディオ」または「入出力」デバイスとしてL12nextを選択することで32-bit floatのオーディオインターフェースとして使用できます。

  • Windowsで32-bit float形式を使用するには、ドライバが必要です。ドライバはZOOMのWEBサイト(zoomcorp.com/help/l12next)からダウンロードできます。

ブロックダイアグラム

MIDI機能を使ってL12nextをコントロールする

L12nextはパソコンまたはスマートフォン/タブレットからMIDI機能を使ってコントロールすることができます。

また、L12nextは操作に応じたMIDI信号を出力できますので、DAWなどで記録することもできます。

パソコンまたはスマートフォン/タブレットとの接続については「パソコンやスマートフォン/タブレットを接続する」を参照してください。

コントロールできる機能について

L12nextの機能は以下のコントロールチェンジ・ナンバーとMIDIチャンネルに割り当てられています。

コントロールチェンジ・ナンバーMIDIチャンネルパラメーター参照先
(10進)(16進)
MIDIチャンネルで「※」と表示されているパラメーターは、MIDIチャンネルの設定によってL12nextの各チャンネルごとにコントロールが可能です。「L12nextの各チャンネルに割り当てられているMIDIチャンネルについて」でMIDIチャンネルを確認し、設定を行ってください。
10x01COMP各チャンネルのゲインを調節する/コンプレッサーを使用する/ノイズを低減する(低域カット)
30x03USB 1-2、USB 3-4パソコンまたはスマートフォン/タブレットの再生音をチャンネル9/10、11/12に入力する
80x08チャンネルセレクトキーオーバーダブセクション
100x0APHASE各チャンネルの位相を反転する
120x0CPAN各チャンネルの左右の定位を調節する
200x14EQ HIGH各チャンネルの音質を調節する
240x18EQ MID FREQ
260x1AEQ MID
280x1CEQ MID Q
440x2CEQ LOW
460x2ELOCUT各チャンネルのゲインを調節する/コンプレッサーを使用する/ノイズを低減する(低域カット)
480x30MUTEチャンネルを消音する(ミュート)
500x32SOLO特定のチャンネルだけを選択してモニターする(ソロ)
520x34SEND EFX内蔵エフェクトを使用する
600x3CFADER各チャンネルの音量を調節する
620x3ESENDASEND A〜Eのミックスバランスを調節する
640x40B
660x42C
680x44D
700x46E
780x4E1EFX TYPE内蔵エフェクトを使用する
5EFX TONE/TIME MSB
6EFX TONE/TIME LSB
13EFX DECAY/FEEDBACK MSB
14EFX DECAY/FEEDBACK LSB
800x505EFX MUTE
9EFX SOLO
13EFX RETURN FADER
810x511EFX RETURNA内蔵エフェクトの戻り量を調節する
5B
9C
13D
820x521E
830x531MONITOR VOLUMEAMONITOR OUT端子(A〜D)を設定する
2B
3C
4D
5EMONITOR OUT端子(PHONES)を設定する
840x5410MASTER MUTE全体の音量を調節する
11MASTER FADER全体の音量を調節する
12MASTER COMPマスターコンプを使用する
850x5516MASTER EQ ON専用アプリ「L12next Control」からのみ調節できる機能です。
860x5610SCENE SAVEシーンを保存する
11SCENE RECALLシーンを呼び出す
12SCENE NUMBER1シーン機能を使う
132
143
154
165
870x5716
27
38
49
5SCENE RESET
10REC KEY録音する再生する録音済みチャンネルのミキシングを行う
11PLAY KEY
12STOP KEY
13REW KEY
14FF KEY
15OVERDUB MODE
890x5913SCENE NUMBER 10シーン機能を使う
14SCENE DELETEシーンを消去する
900x5AGAIN各チャンネルのゲインを調節する/コンプレッサーを使用する/ノイズを低減する(低域カット)
920x5C1MASTER EQ 1ON専用アプリ「L12next Control」からのみ調節できる機能です。
2TYPE
3FREQ
4Q
5GAIN
6MASTER EQ 2ON
7TYPE
8FREQ
9Q
10GAIN
11MASTER EQ 3ON
12TYPE
13FREQ
14Q
15GAIN
16MASTER EQ 4ON
930x5D1TYPE
2FREQ
3Q
4GAIN
960x60GAIN BOOSTゲインをブーストする

L12nextの各チャンネルに割り当てられているMIDIチャンネルについて

チャンネルMIDIチャンネル
11
22
33
44
55
66
77
88
9/109
11/1211

MIDIインプリメンテーションチャート

機能送信受信備考
ベーシックチャンネル電源ON時1 - 161 - 16
設定可能1 - 161 - 16
モード電源ON時Mode 1Mode 1
メッセージ××
代用****************************
ノートナンバー××
音域××
ベロシティノート・オン××
ノート・オフ××
アフタータッチキー別××
チャンネル別××
ピッチベンド××
コントロールチェンジ

1、3、8、10、12
20 - 21
24 - 28
44、46、48、50、52
60 - 62
64、66、68、70、78
80 - 86
88、90
92 - 94
96
プログラムチェンジ××
設定可能範囲××
エクスクルーシブ××
コモンソング・ポジション××
ソング・セレクト××
チューン××
リアルタイムクロック××
コマンド××
その他ローカルON/OFF××
オール・ノート・オフ××
アクティブ・センシング××
リセット××
モード1: オムニ・オン、ポリ

モード3: オムニ・オフ、ポリ

モード2: オムニ・オン、モノ

モード4: オムニ・オフ、モノ

○:あり

×:なし

仕様

入出力チャンネル数入力モノラル(MIC/LINE)8
ステレオ(LINE)2
出力MASTER OUT1
MONITOR OUT5
入力モノラル(MIC/LINE)仕様XLR/TRS コンボジャック(XLR:2番HOT TRS:TIPホット)
入力ゲインPAD OFF:+16~+60 dB

PAD ON:-10~+34 dB

Hi-Z ON:+0~+44 dB(@ゲインブーストOFF時)

入力インピーダンスXLR:4.6 kΩ以上

TRS:4.6 kΩ /1M Ω(Hi-Z機能 ON)

最大入力レベルPAD OFF:-2 dBu(@0 dBFS)

PAD ON:+24 dBu(@0 dBFS)

ファンタム電源+48 V
ステレオ(LINE)仕様TSフォンジャック(アンバランス)
最大入力レベル+14 dBu
出力MASTER OUT仕様XLRジャック(バランス)
最大出力レベル+14.5 dBu
出力インピーダンス200 Ω
MONITOR OUT仕様標準ステレオフォンジャック
最大出力レベル42 mW + 42 mW @60 ohm
出力インピーダンス55 Ω
バスMASTER1
MONITOR5
SEND EFX1
チャンネルストリップCOMP
LOCUT40~600 Hz、12 dB/OCT
EQHIGH:10 kHz、±15 dB、シェルビング

MID:100 Hz~8 kHz、±15 dB、ピーキング

LOW:100 Hz、±15 dB、シェルビング

PHASE
レベルメーター8セグメント
センドエフェクト16タイプ
レコーダー最大同時録音トラック数14
最大同時再生トラック数12
録音フォーマット各トラック:WAV 44.1/48/96 kHz、

16/24-bit、モノラル/ステレオ WAVフォーマット

マスタートラック:WAV 44.1/48/96 kHz、

16/24-bit/32-bit float、ステレオWAVフォーマット

記録メディアSDHC規格対応カード 4 GB~32GB(Class 10以上)

SDXC規格対応カード 64 GB~1TB(Class 10以上)

オーディオインターフェース入出力数録音:14チャンネル

再生:4チャンネル

サンプリング周波数44.1/48/96 kHz
ビット深度24-bit/32-bit float
インターフェースUSB2.0
カードリーダークラスマスストレージクラス USB2.0 High Speed
サンプルレート44.1/48/96 kHz
周波数特性周波数特性(44.1 kHz):-1.0 dB:20 Hz~20 kHz

周波数特性(96 kHz):-3.0 dB:20 Hz~40 kHz

入力換算ノイズ実測:EIN -128 dB(IHF-A) @+60 dB、

150 Ω input

表示OLED(128 x 64 ドット)
電源ACアダプター(ZOOM AD-19):

DC5 V/1 A

消費電力最大 16 W
外形寸法445 mm (W) × 285 mm (D) × 73 mm (H)
質量 (本体のみ)2.40 kg

※ 0 dBu = 0.775 Vrms

〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台4-4-3
Z2I-5821-01