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オペレーションマニュアルについて
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H2essentialの概要
録音モードについて
H2essentialは目的に合わせて録音方向や指向性を設定して録音できます。
録音方向の設定
FRONT録音
H2essentialの正面方向を録音する設定です。H2essentialを録音する対象に向けて録音する場合に使用します。
REAR録音
H2essentialの手前方向を録音する設定です。弾き語りなどを録音するときにディスプレイを見ながら録音することができます。
FRONT+REAR録音
H2essentialの前後双方向を録音する設定です。録音する音源に囲まれている場合などに使用します。
FRONT、REARそれぞれの録音ファイルに加え、FRONTとREARをミックスした音声も同時に録音できます。
指向性の設定
指向性 モノラル
H2essentialではモノラル録音時の指向性はハイパーカーディオイド特性になります。横方向からの音声を抑えて正面方向からの音声を狙って録音することができます。
指向性 90°/120°(ステレオ)
H2essentialではステレオ録音はMS方式での録音となります。
MS方式とはMidマイクとSideマイクで構成される収音方式で、Midマイクは正面中央の音を、Sideマイクは左右の音をとらえ、ステレオに変換して録音します。
また、MS RAW録音を有効にして録音するとMid、Sideの音声をそのまま録音しておくことができるため後からステレオ幅を調整することもできます。(→MS RAW録音を行う)
収録例
例1:スタジオ録音
バンド練習時にH2essentialを中央に置き、FRONT+REARのステレオ設定で録音すると配置を気にすることなく手軽に臨場感のある音声が録音できます。
例2:対面ポッドキャスト録音
対面でのポッドキャスト収録時に中央にH2essentialを置き、FRONT+REARのモノラル設定で録音を行います。
1人ずつの声にフォーカスしたFRONT/REARの2つの録音ファイルに加え、2人の音声が明瞭なミックスファイルが録音されます。
このときミックスファイルの音声の指向性は双指向性となります。
例3:弾き語り録音
自分で弾き語りをしながら録音を行う場合、自分の正面にH2essentialを置き、REARをステレオ設定で録音を行うことで、ディスプレイに表示された波形を確認しながら弾き語りの音声を録音することができます。
例4:ステージ録音
ステージに向かって録音を行う場合、ステージの前にH2essentialを置き、FRONTをステレオ設定で録音を行うことで、左右に広がりのある音声を録音することができます。
またこの場合REARも有効にすることで空間の音を含めた更に臨場感のある音声を録音することもできます。
録音から編集まで高音質を実現
H2essentialは32-bit float WAVファイルへの対応により、録音からDAWなどのソフトウェアでの編集に至るまで最高な音の品質を保つことができます。
32-bit float WAVファイルについて
32-bit float WAVファイルは、従来の16/24-bit WAVファイルに比べて以下のような特長があります。
これらの特長により、録音後のDAWなどのソフトウェアでの編集でも録音時の音の品質を保つことができます。
解像度の違い
32-bit float WAVファイルは、小さな音でも高い解像度を保つことができるという特長を持っています。そのため録音後に小さな音を大きくする編集を行っても音の品質が失われません。
■ 16/24-bit WAV | |||
音量を上げる | 解像度が低い |
■ 32-bit float WAV | |||
音量を上げる | 解像度が高い |
クリップの違い
32-bit float WAVファイルは、録⾳後の編集によりH2essentialの出⼒やDAWアプリケーションでクリップしたように聴こえる波形もWAVデータはクリップしていないので、⾳量を下げることでクリップの無い波形に復元することができます。
■ 16/24-bit WAV | |||
クリップして録音 | 音量を下げる | クリップしたまま | |
■ 32-bit float WAV | |||
クリップして録音 | 音量を下げる | クリップしていない | |
各部の役割
本体上面/底面
■ 本体上面 | ■ 本体底面 |
- RECキー
- 録音を開始/停止します。
録音中はRECキーが点灯します。
- FRONTキー
- 本体正面側の録音を有効にするときに押します。有効時はFRONTキーが点灯します。
- REARキー
- 本体背面側の録音を有効にするときに押します。有効時はREARキーが点灯します。
MIC/LINE IN端子に外部マイクを接続している場合、REARでの録音を有効にすることはできません。
- 指向性選択キー
- 録音するトラックのモノラル/ステレオおよびステレオ幅を決定します。
次のうちいずれか1つを選択します。選んだキーが点灯します。
MONO:モノラル(ハイパーカーディオイド特性)
90°:ステレオ(MSステレオ 90°)
120°:ステレオ(MSステレオ120°)
- 三脚取り付けネジ穴
- 三脚などにH2essentialを取り付けるために使用します。
- microSDカードスロット
- microSDカードを挿入します。
本体正面/背面
■ 本体背面(ディスプレイ側) | ■ 本体正面(バッテリー側) |
- 内蔵マイク
- マイクカプセル3つの構成で、ハイパーカーディオイド、MSステレオ(90°/120°)の指向性をFRONT/REARの両面で実現するマイクです。
- ディスプレイ
- 各種情報を表示します。
- MIXERキー(操作キー1)
- ホーム画面表示中:ミキサー画面を表示します。
ホーム画面以外表示中:画面下端に表示されるアイコンの操作をします。(→操作キー1~4について)
- LO CUTキー(操作キー2)
- ホーム画面表示中:LO CUTの設定を変更します。
ホーム画面以外表示中:画面下端に表示されるアイコンの操作をします。(→操作キー1~4について)
- MARKERキー(操作キー3)
- ホーム画面表示中:録⾳中にマークを付加します。
ホーム画面以外表示中:画面下端に表示されるアイコンの操作をします。(→操作キー1~4について)
- TRASHキー(操作キー4)
- ホーム画面表示中:録⾳したファイルをゴミ箱に移動させます。
再生画面表示中:再生中のファイルをゴミ箱に移動させます。
ホーム画面、再生画面以外表示中:画面下端に表示されるアイコンの操作をします。(→操作キー1~4について)
- STOPキー
- 録⾳中は録音を停止します。
- REWキー
- 再生/一時停止中に、前のファイル/ファイルの先頭/前のマークに移動します。
長押しすると、早戻しします。
- PLAY/PAUSEキー
- ファイルの再生または一時停止を行います。
- FFキー
- 再生/一時停止中に、次のファイル/次のマークに移動します。
長押しすると、早送りします。
- MENUキー
- メニュー画面を表示します。
- スピーカー
- ファイルを再生すると、ここから音声が出力されます。
PHONE/LINE OUT端子にヘッドフォンが接続されていると、スピーカーから音声は出力されません。
- 電池カバー
- 単三電池の取り付け/取り外しを⾏うときに開けます。(→電池を入れる )
操作キー1~4について
メニュー画面や再生画面、再生オプション画面などで、画面の下端に操作アイコンが表示された場合は、対応する操作キー(操作アイコン直下の操作キー)で画面の項目を選択したり決定したりします。
■ メニュー画面の例
- 画面に表示される操作アイコン
- 画面によって表示されるアイコンが異なります。
- 操作キー1((MIXERキー))
- 前の画面に戻ります。
- 操作キー2((LO CUTキー))
- 上の項目を選択します。
- 操作キー3((MARKERキー))
- 下の項目を選択します。
- 操作キー4((TRASHキー))
- 選択した項目を決定します。
操作アイコンは他にもあります。詳細は各項目の手順の説明に記載しています。
■ 本オペレーションマニュアルの手順の記載について
本オペレーションマニュアルでは、操作キーを押して操作をする手順を以下のようにアイコンで記載しています。
例:(上の項目選択キー)/(下の項目選択キー)に対応する操作キーで「録音設定」を選択し、選択した項目を(ENTERキー)に対応する操作キーで決定する
→「(操作キー2)/(操作キー3)で「録音設定」を選択し、(操作キー4)で決定する」
本体左側面/右側面
■ 本体左側面 |
■ 本体右側面 |
- PHONE/LINE OUT端子
- ステレオミニジャックを使用して、ヘッドフォンや外部機器に音声を出力します。
- VOLUME
- 内蔵スピーカーやヘッドフォン、外部機器への出⼒を調節します。
- USB端子(Type-C)
- パソコンまたはスマートフォン/タブレットと接続してファイル転送機能を使用したり、H2essentialをオーディオインターフェースとして使用できます。
USBバスパワー動作に対応しています。
- 電源/HOLDスイッチ
- 電源をON/OFFしたり、キー操作を無効にします。
- REMOTE端⼦
- 専⽤無線アダプター(ZOOM BTA-1など)を接続します。
スマートフォン/タブレット⽤アプリケーション「ZOOM Handy Control & Sync」を使って、スマートフォン/タブレットからワイヤレスでH2essentialを操作できます。
- MIC/LINE IN端子(プラグインパワー対応)
- 外部マイクを使用して録音できます。
プラグインパワー方式のマイクを使用することができます。
MIC/LINE IN端子に外部マイクを接続している場合、REARでの録音は無効となります。
表示される画面について
ここではH2essentialのディスプレイに表示される画面について説明します。
ホーム画面
H2essentialの電源をONにしたときにディスプレイに表示される画面です。録音状況や入力される信号の波形など、H2essentialの状態を表示します。
録音開始時は、画面上部に録音中のファイル名が表示されます。
- ステータスアイコン
- 録音状況をアイコンで表示します。
:停止中
:録音中
- 録⾳可能時間/録⾳時間
- 録音待機中は録音可能時間、録音中は現在の録音経過時間が表示されます。
- サンプルレート表示
- 現在のサンプルレート設定を表示します。(→サンプルレートを設定する)
- MS RAW録音表示
- MS RAW録音状態のとき表示されます。(→MS RAW録音を行う)
- LO CUT表示
- LO CUTの設定を表示します。設定がOFFの時は表示されません。(→ノイズを軽減する(低域カット))
- 電池残量表示
- 電池動作時に表示します。電池の残量が少なくなった場合は、電池を交換するか(→電池を入れる)、ACアダプター(→ACアダプターを接続する)またはモバイルバッテリー(→その他の電源について)を接続してください。
- 波形表示(FRONT、REAR)
- H2essentialに入力される信号の波形を表示します。録音中は波形が赤で表示されます。
FRONTキーまたはREARキーで選択されたマイク入力の波形が表示されます。
ホーム画面以外を表示しているときは、(MENUキー)を押すとホーム画面に移動できます。各種設定画⾯からすばやくホーム画⾯を表⽰したい場合に便利な機能です(⼀部、ホーム画⾯に移動できない画⾯もあります)。
再生画面
ホーム画面表示中に(PLAY/PAUSEキー)で再生を開始すると、ディスプレイに表示される画面です。
再生時間や波形など、選択中のファイルの再生状態を表示します。
再生開始時は、画面上部に再生中のファイル名が表示されます。
- ステータスアイコン
- 再生状況をアイコンで表示します。
:再生中
:一時停止中
:早戻し中
:早送り中
- 再生時間
- 再生開始から経過した時間を表示します。
- ファイルの長さ
- 現在再生中のファイルの長さを表示します。
- 電池残量表示
- 電池動作時に表示します。電池の残量が少なくなった場合は、電池を交換するか(→電池を入れる)、ACアダプター(→ACアダプターを接続する)またはモバイルバッテリー(→その他の電源について)を接続してください。
- 波形表示(FRONT、REAR)
- 再⽣しているファイルの波形を表⽰します。再⽣済みの波形は緑色で表⽰されます。
また、マークの位置を確認することもできます。(→録音中にマークを付加する、録音したファイルにマークを付加/削除する)
- マークバー
- 再生するファイルに付加されたマークが表示されます。
- (操作キー1)
- 再生オプション画面を表示し、以下のことができます。
- (操作キー2)
- ファイルの再⽣位置を3秒戻します。
- (操作キー3)
- ファイルの再⽣位置を10秒進めます。
- (操作キー4)
- 再生中のファイルをTRASHフォルダーに移動します。(→再生中のファイルをゴミ箱(TRASHフォルダー)に移動する)
再生停止中に(STOPキー)を押すと、ホーム画面に移動します。
再生オプション画面
再生に関する設定を行う画面です。
再生画面表示中に(操作キー1)を押すと表示されます。
- 再生オプション項目
- 設定項目や設定値などを表示します。
- 操作アイコン
- 操作アイコンに対応するディスプレイ下側の操作キーを押して、オプション項目を選択したり選択した項目を決定します。(→操作キー1~4について)
- 電池残量表示
- 電池動作時に表示します。電池の残量が少なくなった場合は、電池を交換するか(→電池を入れる)、ACアダプター(→ACアダプターを接続する)またはモバイルバッテリー(→その他の電源について)を接続してください。
- スクロールバー
- 項目が多くディスプレイ内に収まりきらないときに表示されます。
(MENUキー)を押すと、再生画面に戻ります。
ミキサー画面
(MIXERキー)を押すと表示されます。
各トラックの音量バランスを調節します。
- ステータスアイコン
- 再生状況をアイコンで表示します。
:録音中
:録音停止中
:再生中
:再生一時停止中
:早戻し中
:早送り中
- 録音経過時間/再生時間
- 録音時:現在の録⾳経過時間を表⽰します。
再生時:再生開始から経過した時間を表示します。
- サンプルレート表示
- 現在のサンプルレート設定を表示します。(→サンプルレートを設定する)
- MS RAW録音表示
- MS RAW録音状態のとき表示されます。(→MS RAW録音を行う)
- LO CUT表示
- LO CUTの設定を表示します。設定がOFFの時は表示されません。(→ノイズを軽減する(低域カット))
- 電池残量表示
- 電池動作時に表示します。電池の残量が少なくなった場合は、電池を交換するか(→電池を入れる)、ACアダプター(→ACアダプターを接続する)またはモバイルバッテリー(→その他の電源について)を接続してください。
- 音量設定値表示
- 各トラックごとの⾳量設定値を表⽰します。
- レベルメーター
- 各トラックごとのモニターレベルをレベルメーター表⽰します。
- トラックステータス
- トラック名とステータスを表⽰します。
:FRONTが有効
:FRONTが無効
トラックが無効の場合は、レベルメーター表示部にミュートアイコンが表示されます。
- 操作アイコン
- 操作アイコンに対応するディスプレイ下側の操作キーを押して、オプション項目を選択したり選択した項目を決定します。(→操作キー1~4について)
- ステレオミックストラック
- ステレオミックスされたモニターレベルをレベルメーター表示します。
- ファイルの長さ
- 現在再生中のファイルの長さを表示します。
メニュー画面
録⾳や入出力の設定、本体の設定、USB機能、Bluetooth機能、SDカード管理を行う画面です。
ホーム画面表示中に(MENUキー)を押すと表示されます。
- メニュータイトル
- メニュー項目
- 設定項目や設定値などを表示します。
- 操作アイコン
- 操作アイコンに対応するディスプレイ下側の操作キーを押して、メニュー項目を選択したり選択した項目を決定します。(→操作キー1~4について)
- 電池残量表示
- 電池動作時に表示します。電池の残量が少なくなった場合は、電池を交換するか(→電池を入れる)、ACアダプター(→ACアダプターを接続する)またはモバイルバッテリー(→その他の電源について)を接続してください。
- スクロールバー
- 項目が多くディスプレイ内に収まりきらないときに表示されます。
メニュー画面表示中は、(MENUキー)を押すとホーム画⾯に移動できます。各種設定画面からすばやくホーム画面を表示したい場合に便利な機能です(一部、ホーム画面に移動できない画面もあります)。
録音の流れ
以下のような流れで録音を行います。
| |
| |
|
準備する
microSDカードをセットする
電源をセットする
H2essentialはUSB端子に接続された電源(ACアダプター、USBバスパワー、モバイルバッテリー)、電池のいずれかで動作することができます。
電源はUSB端子に接続された電源>電池の順に優先されます。
電池を入れる
H2essentialを電池で駆動する場合は、単三電池を2本使用します。
アルカリ乾電池、ニッケル水素蓄電池、リチウム乾電池のいずれかを使用してください。
電池残量を正確に表示するために、使用している電池の種類を正しく設定してください。(→電池の種類を選択する)
電池残量がなくなったときは、すぐに電源をOFFにし、新しい電池と交換してください。電池残量は電池で動作中常に表示されます。
ACアダプターを接続する
USB端子(Type-C)に専用のACアダプター(AD-17)のケーブルを接続して、ACアダプターをコンセントに接続します。
その他の電源について
USB端子(Type-C)にパソコンを接続すると、USBバスパワーでH2essentialを駆動することができます。また、市販の5 Vモバイルバッテリーで駆動させることもできます。
入力機器を接続する
内蔵マイクについて
H2essentialでは3つのマイクカプセルを搭載し、FRONT/REARの両面でハイパーカーディオイド特性、MSステレオでの録音を実現します。
前面側と背面側にそれぞれ独立した単一指向性マイクを搭載し、側面には双指向性マイクを採用することで、モノラル(ハイパーカーディオイド特性)での録音はもちろん、MSステレオでの録音時はステレオ幅を120°、90°のいずれかより選択できます。
MIC/LINE IN端子にラベリアマイクなどを接続する
H2essentialには外部マイクやライン機器を接続できるMIC/LINE IN端子が用意されています。
プラグインパワー対応のマイクに電源を供給することもできます。
ラベリアマイクを使用する場合はプラグインパワーを設定してください。(→プラグインパワーを使用する)
MIC/LINE IN端子を使用する場合、REARマイクを使用することはできません。
電源をON/OFF する
電源を入れる
電源を切る
ガイド音を設定する(初回起動時)
ご購入後初めて電源をON にした場合、またはH2essentialを工場出荷時の状態に戻したときは、ディスプレイにガイド音の設定画面が表示されますので、ガイド音を設定します。
表示言語を設定する(初回起動時)
ご購入後初めて電源をON にした場合、またはH2essentialを工場出荷時の状態に戻したときは、ガイド音を設定した後に表示言語の設定画面が表示されますので、ディスプレイに表示される言語を設定します。
日付形式を設定する(初回起動時)
ご購入後初めて電源をON にした場合、またはH2essentialを工場出荷時の状態に戻したときは、表示言語を設定した後に日付形式の設定画面がディスプレイに表示されますので、日付形式を設定します。
録⾳ファイルに記録される日付は、ここで選択した日付形式で記録されます。
日時を設定する(初回起動時)
ご購入後初めて電源をON にした場合、またはH2essentialを工場出荷時の状態に戻したときは、日付形式を設定した後に日時の設定画面がディスプレイに表示されますので日時を設定します。日時は録音ファイルに記録されます。
電池の種類を選択する(初回起動時)
ご購入後初めて電源をON にした場合、またはH2essentialを工場出荷時の状態に戻したときは、日時を設定した後に電池の種類の設定画面がディスプレイに表示されますので、ディスプレイに電池残量を正確に表示するために、H2essentialで使⽤する電池の種類を正しく選択します。
誤操作を防止する(ホールド機能)
誤操作を防止するために、ホールド機能を使用してH2essentialのキー操作を無効にできます。
入力設定をする
録音する方向とマイクの指向性を設定する
録音する方向を有効にする
録音する方向を前面側(FRONT)および背面側(REAR)から選択します。
マイクの指向性を選択する
録音するトラックのモノラル/ステレオおよびステレオ幅を選択します。
指向性は以下のいずれか1つを選択できます。
設定値 | 説明 |
---|---|
120° | ステレオで録音します。(MSステレオ120°) |
90° | ステレオで録音します。(MSステレオ90°) |
MONO | モノラルで録音します。(ハイパーカーディオイド特性) |
プラグインパワーを使用する
プラグインパワーに対応しているマイクをMIC/LINE IN端子に接続する場合は、次の設定を行います。
ノイズを軽減する(低域カット)
低域をカットして、⾵雑音やボーカルのポップノイズなどを軽減できます。
MIC/LINE IN端子に接続したマイクのステレオ/モノラルを変更する
MIC/LINE IN端子に接続したマイクで録音する音声のチャンネル方式を選択することができます。
「ステレオ」の場合はLチャンネルとRチャンネルからなるステレオ音声が録音され、「モノミックス」の場合はLチャンネルとRチャンネルが1つにミックスされたモノラル音声が録音されます。
PHONE/LINE OUT端子から出力される音声と、USBマイク動作の音声も同様に切り替わります。
出力設定をする
ヘッドフォンや外部機器への出力設定をします。
外部機器と接続するときは外部機器の⼊力ゲインを最小にし、外部機器の外部マイク端子とH2essentialのPHONE/LINE OUT端子をオーディオケーブルで接続してください。
外部機器への出力が不要なときは、接続ケーブルをPHONE/LINE OUT端子から外しておくと、電池持続時間を長くすることができます。
出力レベルの調節方法を変更する
PHONE/LINE OUT端子から出力される外部機器への出力レベルの調節方法を変更します。
外部機器と接続する場合など(VOLUME)操作で⾳量が変わってほしくない場⾯では、「固定」を選択すると「音量制御固定時の出力レベルを調節する」で設定した一定のレベルで音声を出力できます。
音量制御固定時の出力レベルを調節する
録音する
H2essentialで録⾳すると、選択されたすべてのトラックが個別に録⾳されます。またすべての信号をミックスしてステレオ化したステレオファイルも同時に録⾳されます。
ステレオファイルは、ミキサー画面で調節したバランスで録音されます。(→各マイク入力のモニターバランスを調節する )
ミックスされたステレオファイルは録音されないように設定できます。(→ミックスファイルの録音設定をする)
録音されるファイルについて詳しくは、「H2essentialのフォルダー・ファイル構成 」を参照してください。
⼊力音をモニターする
ヘッドフォンなどを使⽤して⼊力音をモニターし、⾳量を調節します。
各マイク入力のモニターバランスを調節する
H2essentialはミキサー画面で各マイク入力のモニターバランスを調節することができます。また、マイク⼊⼒⾳やそれらがステレオミックスされた信号の⾳量をレベルメーターで確認することができます。
録音の設定をする
サンプルレートを設定する
録⾳するファイルのサンプルレートを設定します。
MS RAW録音を行う
H2essentialはMSステレオ録音に対応しています。
ステレオ形式の設定を「MS RAW」に設定することで、Midマイクで収音した正⾯中央の⾳をLチャンネルに、Sideマイクで収音した左右の⾳をRチャンネルに録音します。ポストプロダクションにてステレオ幅を調整することができます。
ミックスファイルの録音設定をする
H2essentialは2つの入力が有効なときそれぞれをステレオミックスした音声を同時に録音しますが、SDカードの容量節約のためにミックスファイルの録音を無効にすることができます。
時間をさかのぼって録音する(プリ録音)
⼊力信号を常に一定時間蓄えておくことにより、(RECキー)操作によって録⾳開始した時点から最大2秒までさかのぼって録音(プリ録音)できます。
(RECキー)スイッチ操作が遅れてしまった場合などに役に立ちます。
自動で録音する(オート録音)
⼊⼒⾳が設定した⼤きさを超えると、⾃動的に録⾳を開始します。
自動で録音を停止する(オート停止)
録音開始トーンを有効にする
録⾳開始時に、PHONE/LINE OUT端子から0.5秒間のトーン信号(録音開始トーン)を鳴らすことができます。
録音開始トーンは録音ファイルにも書き込まれるため、動画の音声をH2essentialで録音する場合、カメラ側にH2essentialの出力信号を⼊力しておくことで、動画との位置合わせが簡単になります。
セルフタイマーを設定する
(RECキー)を押してから設定した時間が経過すると、⾃動的に録⾳を開始します。
録音時の時間表⽰を設定する
録⾳時に、録⾳経過時間を表示するか、残りの録音可能時間を表示するかを選択することができます。
録音ファイルにメタデータ(iXMLチャンク)を書き込む
さまざまな関連情報(メタデータ)が記録されるiXMLチャンクを、録音するファイルに書き込むことができます。(→WAVファイルのiXMLチャンクに埋め込まれるメタデータ)
録音する
録音中にマークを付加する
録音中のファイルにマークを付加することができます。
付加したマークは再生画面に表示され、(REWキー)/(FFキー)でマークを付けた場所に再生位置を移動できます。
また、録音ファイルのマークに対応したソフトウェアでも付加したマークを利用することができます。
録音中のファイルをゴミ箱(TRASHフォルダー)に移動する
録⾳中のファイルをゴミ箱に移動することができます。録⾳が失敗したなと感じた場合などに便利な機能です。
再生する
再生する
各マイクの音量バランスを調節する
再生するファイルを選択する(ファイルリスト画面)
ファイルリスト画⾯を表示して、再⽣するファイルを選択することができます。
ファイルの形式を変更して書き出す(エクスポート)
H2essentialで録⾳可能な形式は32-bit floatのみですが、録⾳済みのファイルを別の形式に変換して書き出すことができます。
パソコンやスマートフォン/タブレットにH2essentialで録⾳したファイルを取り込む際に、お使いのアプリケーションが32-bit float形式に対応していない場合などに便利です。
また、ノーマライズ処理を行なって録⾳ファイルの⾳量を最適化することもできます。
録音したファイルにマークを付加/削除する
録音したファイルにマークを付加することができます。
付加したマークは再生画面に表示され、(REWキー)/(FFキー)でマークを付けた場所に再生位置を移動できます。
マークを付加する
マークを削除する
指定した範囲を繰り返し再生する(A-Bリピート)
指定した2点間を繰り返し再⽣できます。
再生速度を変更する(再生速度)
再⽣速度を変更できます。
再生中のファイルをゴミ箱(TRASHフォルダー)に移動する
再生中のファイルをゴミ箱に移動することができます。
連続再⽣を設定する(再生モード)
ファイルの再⽣が終了したとき、連続して次のファイルを再⽣するように設定できます。
ファイルを管理する
H2essentialで作成されたファイルはmicroSDカードに保存されます。
microSDカード内の録音ファイルを確認したり削除をすることができます。
H2essentialのフォルダー・ファイル構成
フォルダー・ファイル構成
H2essentialで録音すると、microSDカードに次のようなファイルが作成されます。
- 録音ファイル
- H2essentialで録音したファイルはmicroSDカードに保存されます。
録音ファイル名については「録音ファイル名について」を参照してください。
- Exportフォルダー
- ファイルのエクスポートを実行すると作成されます。エクスポートにより書き出されたファイルはExportフォルダー内に保存されます。(→ファイルの形式を変更して書き出す(エクスポート))
- Exportファイル
- ファイルのエクスポートを実行すると作成されます。エクスポートにより書き出されたファイルはExportフォルダー内に保存されます。(→ファイルの形式を変更して書き出す(エクスポート) )
- TRASHフォルダー
- H2essentialにSDカードを挿入することで自動的にTRASHフォルダーが作成されます。TRASHフォルダーに移動する操作を⾏ったファイルはTRASHフォルダー内に保存されます。(→録音中のファイルをゴミ箱(TRASHフォルダー)に移動する、再生中のファイルをゴミ箱(TRASHフォルダー)に移動する)
また、TRASHフォルダー内のファイルは、まとめて削除することができます。(→ゴミ箱(TRASHフォルダー)のファイルを削除する)
録音ファイル名について
ファイル名は以下の形式で記録されます。
ファイル名の例 | 説明 |
---|---|
|
ファイルサイズが2GBを超えると、自動的に新しいファイルが作成され録音が継続されます。このとき新しく作成されるファイルの名前は、元のファイル名の後に「_001」が付いたものとなります。
オーディオインターフェースとして使用する
H2essentialへの⼊⼒信号をパソコンまたはスマートフォン/タブレットに送ることができ、パソコンまたはスマートフォン/タブレットの再⽣信号をH2essentialから出⼒することができます。
また、H2essentialをオーディオインターフェースとして使用中もH2essentialで録音することができます。
Macまたはスマートフォン/タブレットで使用する場合、ドライバは必要ありません。
Windowsで使用する場合はドライバが必要です。
パソコン(Windowsの場合) ドライバをインストールする
パソコンまたはスマートフォン/タブレットと接続する
入力の設定やモニターバランスを調節する
H2essentialをオーディオインターフェースとして使用する場合は、レコーダーとしての使用時と同様の入力設定やモニター調整ができます。
以下の参照先をご覧になり、入力設定やモニター調整を行なってください。
参照先 | 説明 |
---|---|
プラグインパワーを使用する | プラグインパワーに対応しているマイクをMIC/LINE IN端子に接続する場合の設定を行います。 |
ノイズを軽減する(低域カット) | 低域をカットして、⾵雑音やボーカルのポップノイズなどを軽減できます。 |
⼊力音をモニターする | ヘッドフォンなどを使⽤して⼊力音をモニターし、⾳量を調節します。 |
各マイク入力のモニターバランスを調節する | ミキサー画面で⼊⼒⾳のモニターバランスを調整することができます。また、⼊⼒⾳やそれらがステレオミックスされた信号の⾳量をレベルメーターで確認することができます。 |
出力設定をする
出力レベルを調節する
オーディオインターフェース使用時に、PHONE/LINE OUT端子から出力するヘッドフォンや外部機器へのライン出力レベルを調節できます。
操作について詳しくは、「出力設定をする」を参照してください。
録音される音声とUSB端子から出力される音声のレベルには影響しません。
オーディオインターフェースの設定をする
ループバックを設定する
パソコンやスマートフォン/タブレットの再生音とH2essentialへの入力音をミックスして、もう一度パソコンやスマートフォン/タブレットに送る(ループバック)ことができます。
パソコンで再生した音楽にナレーションをつけてパソコンで録音したり、ストリーム配信することができます。
ダイレクトモニターを設定する
H2essentialの入力音をパソコンやスマートフォン/タブレットを経由せずに、H2essentialから出力します。これにより遅延のないモニタリングが可能です(ダイレクトモニター機能)。
USB受信音量を調節する
パソコンからの再⽣⾳量が⼤きい場合など、受信⾳量の設定を変更することで⾳量を調節することができます。
パソコンまたはスマートフォン/タブレットとの接続を解除する
パソコンなどにファイルを転送する
H2essentialをパソコンまたはスマートフォン/タブレットに接続して、microSDカード内のファイルの確認や移動ができます。
パソコンまたはスマートフォン/タブレットと接続する
パソコンまたはスマートフォン/タブレットとの接続を解除する
microSDカードを管理する
microSDカードを初期化する
microSDカードの性能を最大限に発揮させるため、H2essential用に初期化します。
microSDカードをテストする
microSDカードの書き込み速度が、H2essentialで録音したデータを保存するのに問題ない性能かテストします。
短時間で行うクイックテストと、microSDカードの全領域を検査するフルテストがあります。
クイックテストを行う
フルテストを行う
ゴミ箱(TRASHフォルダー)のファイルを削除する
ゴミ箱に移動したファイルを削除してゴミ箱を空にし、SDカードの空き容量を増やすことができます。
各種設定を行う
表示言語を設定する
H2essentialの画面で表示される言語を変更することができます。
⽇時を設定する
ファイル名に付く⽇付や録⾳ファイルに記録される日時を設定します。
⽇付形式を設定する
ファイル名に付く⽇付や録⾳ファイルに記録される日付形式を変更します。
ディスプレイの明るさを設定する
ディスプレイの表示が薄い場合や濃すぎて見づらい場合は、明るさ(輝度)を調節します。
LEDの明るさを設定する
LEDが明るくてH2essentialが目立ってしまう場合にLEDの明るさを暗くして目立たなくすることができます。
電池の種類を選択する
ディスプレイに電池残量を正確に表示するために、H2essentialで使⽤する電池の種類を正しく選択します。
ディスプレイの省電力設定をする
省電力のため、一定時間何も操作をしないとディスプレイのバックライトが暗くなるように設定できます。
電源を⾃動でOFFする時間を設定する
H2essentialは操作をしない状態で一定時間が経過すると自動的に電源が切れるよう設定できます。
常に電源をONにしたい場合は、オートパワーオフの設定をOFFにしてください。
ガイド音(アクセシビリティ)
ガイド音を設定する(アクセシビリティ)
ディスプレイで選択中の設定項目名を音声で読み上げたり、エラーメッセージや録音開始/停止、音量変更などを知らせるビープ音を鳴らすことができます。
ガイド音の音量を設定する
読み上げ音声やビープ音の音量を調節できます。
ガイド音の情報を確認する
アクセシビリティのガイド音として使用している言語やバージョンを確認することができます。
ガイド音をショートカット操作でON/OFFする
使用場面に応じて、ガイド音を即座にON/OFFできる機能です。
ガイド音をインストールする
お買い上げ時はガイド音の言語が英語になっております。
ガイド音をインストールすることで、言語の変更、アップデートを行うことができます。
ガイド音のインストールに必要な最新のアクセシビリティインストール用ファイルは ZOOMのWeb サイト(zoomcorp.com/help/h2essential)からダウンロードできます。
H2essentialのダウンロードページにある「H2essential アクセシビリティ・インストールガイド」に従ってください。
工場出荷時の状態に戻す
H2essentialの設定を工場出荷時の状態に戻すことができます。
ファームウェアを管理する
ファームウェアのバージョンを確認する
H2essentialのファームウェアのバージョンを確認することができます。
ファームウェアをアップデートする
H2essentialのファームウェアを、最新のバージョンにアップデートできます。
最新のファームウェアアップデート用ファイルは ZOOMのWeb サイト(zoomcorp.com/help/h2essential)からダウンロードできます。
H2essentialのダウンロードページにある「H2essential ファームウェア・アップデートガイド」に従ってください。
スマートフォン/タブレットからH2essentialを操作する
専⽤無線アダプター(BTA-1 など)を接続すると、専⽤のコントローラーアプリケーション「ZOOM Handy Control & Sync」を使用して、スマートフォン/タブレットからH2essentialをワイヤレスで操作できます。
あらかじめ専用アプリ「ZOOM Handy Control & Sync」をスマートフォン/タブレットにインストールしておく必要があります。 専用アプリ「ZOOM Handy Control & Sync」は App Storeからダウンロードできます。 アプリでの設定や操作の方法については、専用アプリ「ZOOM Handy Control & Sync」の取扱説明書を参照してください。
アプリからのリモートコントロールが不要なときはBTA-1を外しておくと電池持続時間を長くすることができます。
スマートフォン/タブレットと接続を解除する
スマートフォン/タブレットでアプリを終了することで、接続解除を行うことができます。
H2essentialからBTA-1を外すことで、H2essentialと「ZOOM Handy Control & Sync」との接続を解除することもできます。
H2essentialの最新情報を確認する
H2essentialのディスプレイ上に、製品に関するヘルプの2次元コードを表示することができます。
付録
故障かな?と思う前に
H2essentialの動作がおかしいと感じられたときは、まず次の項目を確認してください。
録音/再生のトラブル
音が出ない、もしくは非常に小さい
マイクの向きや接続機器の音量設定を確認してください。
ヘッドフォンの音量やライン出力レベルが下がっていないか確認してください。(→⼊力音をモニターする、音量制御固定時の出力レベルを調節する)
MIC/LINE IN端子に接続したマイクがプラグインパワー対応マイクの場合は、プラグインパワーの供給が必要 です。(→プラグインパワーを使用する)
ミキサー画面で音量を確認してください。(→各マイク入力のモニターバランスを調節する 、各マイクの音量バランスを調節する )
接続した機器や⼊⼒からの⾳が聞こえない、もしくは⾮常に⼩さい
ヘッドフォンの⾳量を確認してください。
⼊⼒端⼦にCD プレーヤーなどを接続しているときは、接続した機器の出⼒レベルを上げてください。
⼊⼒信号のモニター設定を確認してください。(→⼊力音をモニターする)
モニター音が歪む
(VOLUME)で音量を調節してください。
録音できない
RECキーが⾚く点灯していることを確認してください。(→録音する)
microSD カードに空き容量があることを確認してください。録音可能時間は、録音待機中の画面で確認できます。(→ホーム画面)
カードスロットにmicroSD カードが正しくセットされていることを確認してください。(→microSDカードをセットする)
ミキサー画面で音量を確認してください。(→各マイク入力のモニターバランスを調節する )
「MIC INPUT OVERLOAD!」と表示される
入力される音声が大きすぎます。マイクと音源の距離を離してください。
風によって大きなノイズが入力されることがあります。屋外で録音する場合や話者の口に近付けて録音する場合などマイクに直接風が当たる場合は、ノイズを軽減する低域カット設定をおすすめします。(→ノイズを軽減する(低域カット) )
出力の音量調整ができない
出力設定の「音量制御」設定を確認してください。(VOLUME)で出力の音量調節をしたい場合は、「ノブ」に設定してください。「固定」に設定している場合は「固定レベル」で音量調節をします。(→出力設定をする)
その他のトラブル
USB端子をパソコンまたはスマートフォン/タブレットに接続しても認識されない
データ転送に対応したUSBケーブルを使用してください。
H2essentialをパソコンまたはスマートフォン/タブレットに認識させるためには、 H2essential側で動作モードを選択する必要があります。(→オーディオインターフェースとして使用する、パソコンなどにファイルを転送する )
使用しているパソコンまたはスマートフォン/タブレットとアプリケーションが32-bit float形式に対応していることを確認してください。
パソコンの「サウンド」の設定でH2essentialが選択できなくても、32-bit float形式に対応しているアプリケーションの「オーディオ」または「入出力」デバイスとしてH2essentialを選択することで32-bit floatのオーディオインターフェースとして使用できます。
Windowsで32-bit float形式を使用するには、ドライバが必要です。ドライバはZOOMのWEBサイト(zoomcorp.com/help/h2essential)からダウンロードできます。
電池の持続時間が短い
以下の設定を行うことで、電池持続時間を長くできる場合があります。
使用する電池の種類を適切に設定する。(→電池の種類を選択する)
ディスプレイの明るさを暗くする。(→ディスプレイの明るさを設定する)
一定時間操作をしないとディスプレイが暗くなるように設定する。(→ディスプレイの省電力設定をする)
録音ファイルのサンプルレートを下げる。(→サンプルレートを設定する)
PHONE/LINE OUT端子に接続されている不要なケーブルを外す。
一般的な特性として、消費電力が大きい設定の場合、ニッケル水素蓄電池(大容量を推奨)、リチウム乾電池の方がアルカリ電池よりも長時間使用できます。
アクセシビリティのアップデートを促される
最新のアクセシビリティインストール用ファイルを用いてアップデートを行ってください。(→ガイド音をインストールする)
H2essentialメタデータ一覧
WAVファイルのBEXTチャンクに埋め込まれるメタデータ
タグ | 説明 | 備考 |
---|---|---|
zSPEED= | フレームレート | |
zTAKE= | テイク番号 | |
zUBITS= | ユーザービット | |
zSCENE= | シーン名 | システム設定>日付/時刻 |
zTAPE= | ||
zCIRCLED= | ||
zTRKn= | トラック名 | |
zNOTE= |
WAVファイルのiXMLチャンクに埋め込まれるメタデータ
○ = YES × = NO
iXMLマスタータグ | iXMLサブタグ | 記録 | 読み出し | 備考 |
---|---|---|---|---|
<PROJECT> | ○ | × | ||
<SCENE> | ○ | ○ | システム設定>日付/時刻 | |
<TAKE> | ○ | × | ||
<TAPE> | ○ | × | ||
<CIRCLED> | ○ | × | ||
<WILD TRACK> | × | × | ||
<FALSE START> | × | × | ||
<NO GOOD> | × | × | ||
<FILE UID> | ○ | × | ||
<UBITS> | ○ | × | ||
<NOTE> | ○ | × | ||
<BEXT> | × | × | ||
<USER> | × | × |
iXMLマスタータグ | iXMLサブタグ | 記録 | 読み出し | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|
<SPEED> | |||||
<SPEED> | <NOTE> | ○ | × | ||
<SPEED> | <MASTER_SPEED> | ○ | × | ||
<SPEED> | <CURRENT_SPEED> | ○ | × | ||
<SPEED> | <TIMECODE_RATE> | ○ | × | ||
<SPEED> | <TIMECODE_FLAG> | ○ | × | ||
<SPEED> | <FILE_SAMPLE_RATE> | ○ | ○ | 録音設定>サンプルレート | |
<SPEED> | <AUDIO_BIT_DEPTH> | ○ | × | ||
<SPEED> | <DIGITIZER_SAMPLE_RATE> | ○ | × | 録音設定>サンプルレート | |
<SPEED> | <TIMESTAMP_SAMPLES_SINCE_MIDNIGHT_HI> | ○ | × | ||
<SPEED> | <TIMESTAMP_SAMPLES_SINCE_MIDNIGHT_LO> | ○ | × | ||
<SPEED> | <TIMESTAMP_SAMPLE_RATE> | ○ | × | 録音設定>サンプルレート |
iXMLマスタータグ | iXMLサブタグ | 記録 | 読み出し | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|
<SYNC_POINT_LIST> | |||||
<SYNC_POINT> | <SYNC_POINT_TYPE> | × | × | ||
<SYNC_POINT> | <SYNC_POINT_FUNCTION> | × | × | ||
<SYNC_POINT> | <SYNC_POINT_COMMENT> | × | × | ||
<SYNC_POINT> | <SYNC_POINT_LOW> | × | × | ||
<SYNC_POINT> | <SYNC_POINT_HIGH> | × | × | ||
<SYNC_POINT> | <SYNC_POINT_EVENT_DURATION> | × | × |
iXMLマスタータグ | iXMLサブタグ | 記録 | 読み出し | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|
<HISTORY> | |||||
<HISTORY> | <ORIGINAL_FILENAME> | ○ | × | ||
<HISTORY> | <PARENT_FILENAME> | × | × | ||
<HISTORY> | <PARENT_UID> | × | × |
iXMLマスタータグ | iXMLサブタグ | 記録 | 読み出し | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|
<FILE_SET> | |||||
<FILE_SET> | <TOTAL_FILES> | ○ | × | ||
<FILE_SET> | <FAMILY_UID> | ○ | × | ||
<FILE_SET> | <FAMILY_NAME> | × | × | ||
<FILE_SET> | <FILE_SET_START_TIME_HI> | × | × | ||
<FILE_SET> | <FILE_SET_START_TIME_LO> | × | × | ||
<FILE_SET> | <FILE_SET_INDEX> | ○ | × |
iXMLマスタータグ | iXMLサブタグ | 記録 | 読み出し | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|
<TRACK_LIST> | |||||
<TRACK_LIST> | <TRACK_COUNT> | ○ | × | ||
<TRACK> | <CHANNEL_INDEX> | ○ | × | ||
<TRACK> | <INTERLEAVE_INDEX> | ○ | × | ||
<TRACK> | <NAME> | ○ | × | ||
<TRACK> | <FUNCTION> | × | × |
ミキサーブロックダイヤグラム
録音/録音待機時
再生時
仕様
入力 | 内蔵マイクMid (FRONT/REAR) | 指向性 | 単一指向性 |
感度 | ‒37 dB/1 Pa 1 kHz | ||
最大入力音圧 | 120 dB SPL | ||
内蔵マイクSide | 指向性 | 双指向性 | |
感度 | -39 dB/1 Pa 1 kHz | ||
最大入力音圧 | 122 dBSPL | ||
MIC/LINE IN端子 | コネクタ | ステレオミニジャック | |
入力インピーダンス | 2 kΩ | ||
最大入力レベル | ‒7 dBu | ||
プラグインパワー | 3.3 V | ||
出力 | PHONE / LINE OUT端⼦ | コネクタ | ステレオミニジャック |
最大出力レベル | 20 mW + 20 mW(32 Ω負荷時) | ||
出力インピーダンス | 10 Ω以下 | ||
内蔵スピーカー | タイプ | 20 mm × 30 mm 楕円型ダイナミックスピーカー | |
実用最大出力 | 250 mW | ||
レコーダー | 録音フォーマット | WAV 44.1/48/96 kHz、32-bit float ステレオ/モノラル BWFおよびiXMLフォーマット対応 | |
記録メディア | microSDHCメモリーカード microSDXCメモリーカード 動作確認済みmicroSDカードはZOOMのWEBサイト(zoomcorp.com/help/h2essential)で確認してください。 | ||
表示 | 1.3インチ フルカラーLCD(240x240ドット) | ||
USB | コネクタ | USB Type-C ※データ転送に対応したUSB ケーブルを使用してください。USB バスパワー動作対応。 | |
オーディオインターフェース | USB2.0 High Speed | ||
入出力数 | 4in2out(Multi) 2in2out(Stereo) | ||
サンプリング周波数 | 44.1/48/96 kHz(AIF Only) 44.1/48 kHz (AIF + REC) | ||
ビット深度 | 24-bit /32-bit float | ||
ファイル転送 | USB2.0 High Speed | ||
電源 | 単三電池×2(アルカリ乾電池、ニッケル⽔素蓄電池、リチウム乾電池) AC アダプター(ZOOM AD-17):DC 5 V/1 A ※USB バスパワー動作対応 | ||
連続使用時の電池持続時間の目安 ※値はあくまで目安です。 ※電池持続時間は当社試験法によるものです。使用条件により大きく変わります。 | FRONTステレオ録音、48 kHz/32-bit float録音、ヘッドフォンなし、REMOTEなし、省電力タイマー1分 | アルカリ乾電池:約11時間 ニッケル水素蓄電池(1900 mAh):約9時間 リチウム乾電池:約20時間30分 | |
FRONT+REARステレオ録音、48 kHz/32-bit float録音、ヘッドフォンなし、REMOTEなし、省電力タイマー1分 | アルカリ乾電池:約8時間 ニッケル水素蓄電池(1900 mAh):約8時間 リチウム乾電池:約17時間30分 | ||
FRONTステレオ+外部マイク録音、96 kHz/32-bit float録音、ヘッドフォンあり(33 Ω負荷)、REMOTEあり、省電力タイマーオフ | アルカリ乾電池:約4時間 ニッケル水素蓄電池(1900 mAh):約4時間30分 リチウム乾電池:約9時間30分 | ||
消費電力 | 最大 3 W | ||
外形寸法 | 60 mm (W) × 44 mm (D) × 97 mm (H) | ||
質量(電池含む) | 170 g |
※ 0 dBu = 0.775 Vrms