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オペレーションマニュアルについて
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H1essentialの概要
録音から編集まで高音質を実現
H1essentialは32-bit float WAVファイルへの対応により、録音からDAWなどのソフトウェアでの編集に至るまで最高な音の品質を保つことができます。
32-bit float WAVファイルについて
32-bit float WAVファイルは、従来の16/24-bit WAVファイルに比べて以下のような特長があります。
これらの特長により、録音後のDAWなどのソフトウェアでの編集でも録音時の音の品質を保つことができます。
解像度の違い
32-bit float WAVファイルは、小さな音でも高い解像度を保つことができるという特長を持っています。そのため録音後に小さな音を大きくする編集を行っても音の品質が失われません。
■ 16/24-bit WAV | |||
音量を上げる | 解像度が低い |
■ 32-bit float WAV | |||
音量を上げる | 解像度が高い |
クリップの違い
32-bit float WAVファイルは、録⾳後の編集によりH1essentialの出⼒やDAWアプリケーションでクリップしたように聴こえる波形もWAVデータはクリップしていないので、⾳量を下げることでクリップの無い波形に復元することができます。
■ 16/24-bit WAV | |||
クリップして録音 | 音量を下げる | クリップしたまま | |
■ 32-bit float WAV | |||
クリップして録音 | 音量を下げる | クリップしていない | |
各部の役割
本体正面/背面
■ 本体正面 | ■ 本体背面 |
- 内蔵XYマイク
- 指向性マイクを交差させて配置したステレオマイクです。自然な奥行きと広がりをもった立体的なサウンドで録音できます。
- ディスプレイ
- 各種情報を表示します。
- STEREO/MONOキー/操作キー
- ホーム画面表示中:録音される音声の形式をステレオ/モノラルへ変更します。
ホーム画面以外表示中:画面下端に表示されるアイコンの操作をします。(→操作キーについて)
- LO CUTキー/操作キー
- ホーム画面表示中:LO CUTの設定を変更します。
ホーム画面以外表示中:画面下端に表示されるアイコンの操作をします。(→操作キーについて)
- Trashキー/操作キー
- ホーム画面表示中:録⾳したファイルをゴミ箱に移動させます。
再生画面表示中:再生中のファイルをゴミ箱に移動させます。
ホーム画面、再生画面以外表示中:画面下端に表示されるアイコンの操作をします。(→操作キーについて)
- MARKERキー/操作キー
- ホーム画面表示中:録⾳中にマークを付加します。
ホーム画面以外表示中:画面下端に表示されるアイコンの操作をします。(→操作キーについて)
- STOPキー
- ホーム画面表示中:押している間は現在時刻と次のファイルを表⽰します。録⾳中は録音を停止します。
- REWキー
- ファイルの先頭に移動します。
ファイルの先頭付近で押すと、ファイルリスト画面を表示してファイルを選択できます。(→再生するファイルを選択する(ファイルリスト画面))
現在の再⽣地点と先頭の間にマークがある場合は、⼀番近いマークに移動します。
長押しすると、早戻しします。
- RECキー/インジケーター
- 録音を開始/停止します。
録音中はインジケーターが点灯します。
- PLAY/PAUSEキー
- ファイルの再生または一時停止を行います。
USBマイク動作時はミュートのON/OFFを切り替えます。(→USBマイクをミュートする)
ファイルリスト画面表示中は、選択したファイルの再生画面を表示します。
- FFキー
- ファイルリスト画面を表示してファイルを選択できます。(→再生するファイルを選択する(ファイルリスト画面))
現在の再⽣地点と終端の間にマークがある場合は、⼀番近いマークに移動します。
再生/一時停止中に、次のマークに移動します。マークがない場合は、ファイルリスト画面を表示します。
長押しすると、早送りします。
- スピーカー
- ファイルを再生すると、ここから音声が出力されます。
PHONE/LINE OUT端子にヘッドフォンが接続されていると、スピーカーから音声は出力されません。
- 三脚取り付けネジ穴
- 三脚などにH1essentialを取り付けるために使用します。
- 電池カバー
- 単四電池の取り付け/取り外しを⾏うときに開けます。(→電池を入れる )
操作キーについて
メニュー画面や再生画面、再生オプション画面などで、画面の下端に操作アイコンが表示された場合は、対応する操作キー(操作アイコン直下の操作キー)で画面の項目を選択したり決定したりします。
■ メニュー画面の例
- 操作アイコン
- 画面によって表示されるアイコンが異なります。
- 操作キー()
- 前の画面に戻ります。
- 操作キー()
- 上の項目を選択します。
- 操作キー()
- 下の項目を選択します。
- 操作キー()
- 選択した項目を決定します。
操作アイコンは他にもあります。詳細は各項目の手順の説明に記載しています。
■ 本オペレーションマニュアルの手順の記載について
本オペレーションマニュアルでは、操作キーを押して操作をする手順を以下のようにアイコンで記載しています。
例:/に対応する操作キーで「録音設定」を選択し、選択した項目をに対応する操作キーで決定する
→「/で「録音設定」を選択し、で決定する」
本体左側面/右側面
■ 本体左側面 |
■ 本体右側面 |
- PHONE/LINE OUT端子
- ステレオミニジャックを使用して、ヘッドフォンや外部機器に音声を出力します。
- VOLUME
- 内蔵スピーカーやヘッドフォン、外部機器への出⼒を調節します。
- 電源/HOLDスイッチ
- 電源をON/OFFしたり、キー操作を無効にします。
- microSDカードスロット
- microSDカードを挿入します。
- MENUキー
- メニュー画面を表示します。
- USB端子(Type-C)
- パソコンまたはスマートフォン/タブレットと接続してファイル転送機能を使用したり、H1essentialをUSBマイクとして使用できます。
USBバスパワー動作に対応しています。
- MIC/LINE IN端子(プラグインパワー対応)
- 外部マイクを使用して録音できます。
プラグインパワー方式のマイクを使用することができます。
表示される画面について
ここではH1essentialのディスプレイに表示される画面について説明します。
ホーム画面
H1essentialの電源を入れたときにディスプレイに表示される画面です。録音状況や入力される信号の波形など、H1essentialの状態を表示します。
録音開始時は、画面上部に録音中のファイル名が表示されます。
- ステータスアイコン
- 録音状況をアイコンで表示します。
:停止中
:録音中
- 録⾳可能時間/録⾳時間
- 録音待機中は録音可能時間、録音中は現在の録音経過時間が表示されます。
- LO CUT表⽰
- LO CUTの設定を表示します。設定がOFFの時は表⽰されません。(→ノイズを軽減する(低域カット))
- 電池残量表示
- 電池動作時に表示します。電池の残量が少なくなった場合は、電池を交換するか(→電池を入れる)、ACアダプター(→ACアダプターを接続する)またはモバイルバッテリー(→その他の電源について)を接続してください。
- 波形表示
- H1essentialに入力される信号の波形を表示します。
ステレオ時はLチャンネル、Rチャンネルそれぞれの波形、モノラル時はLチャンネルとRチャンネルが1つにミックスされた波形が表示されます。(→ステレオ/モノラルを変更する)
ホーム画面以外を表示しているときは、を押すとホーム画面に移動できます。各種設定画⾯からすばやくホーム画⾯を表⽰したい場合に便利な機能です(⼀部、ホーム画⾯に移動できない画⾯もあります)。
再生画面
ホーム画面表示中にで再生を開始すると、ディスプレイに表示される画面です。
再生時間や波形など、選択中のファイルの再生状態を表示します。
再生開始時は、画面上部に再生中のファイル名が表示されます。
- ステータスアイコン
- 再生状況をアイコンで表示します。
:再生中
:一時停止中
:早戻し中
:早送り中
- 再生時間
- 再生開始から経過した時間を表示します。
- ファイルの長さ
- 現在再生中のファイルの長さを表示します。
- ステレオ/モノラル表示
- ステレオモードで録⾳されたファイルは「STEREO」、モノラルで録⾳されたファイルは「MONO」と表⽰されます。
- 電池残量表示
- 電池動作時に表示します。電池の残量が少なくなった場合は、電池を交換するか(→電池を入れる)、ACアダプター(→ACアダプターを接続する)またはモバイルバッテリー(→その他の電源について)を接続してください。
- 波形表示
- 再⽣しているファイルの波形を表⽰します。再⽣済みの波形は色が反転して表⽰されます。
また、マークの位置を確認することもできます。(→録音中にマークを付加する、録音したファイルにマークを付加/削除する)
- マークバー
- 再生するファイルに付加されたマークが表示されます。
- 再生オプション画面を表示し、以下のことができます。
- ファイルの再⽣位置を3秒戻します。
- ファイルの再⽣位置を10秒進めます。
- 再生中のファイルをTRASHフォルダに移動します。(→再生中のファイルをゴミ箱(Trashフォルダー)に移動する)
再生停止中にを押すと、ホーム画面に移動します。
再生オプション画面
再生に関する設定を行う画面です。
再生画面表示中にを押すと表示されます。
- ファイル名/オプションタイトル
- 選択中のファイル名を表示します。
再生オプション項目選択中は、再生オプションタイトルを表示します。
- 再生オプション項目
- 設定項目や設定値などを表示します。
- 操作アイコン
- 操作アイコンに対応するディスプレイ下側の操作キーを押して、オプション項目を選択したり選択した項目を決定します。(→操作キーについて)
- 電池残量表示
- 電池動作時に表示します。電池の残量が少なくなった場合は、電池を交換するか(→電池を入れる)、ACアダプター(→ACアダプターを接続する)またはモバイルバッテリー(→その他の電源について)を接続してください。
- スクロールバー
- 項目が多くディスプレイ内に収まりきらないときに表示されます。
を押すと、再生画面に戻ります。
メニュー画面
録⾳や出⼒の設定、本体の設定、リピート再生設定、オーバーダブ機能、USB機能、SDカード管理を行う画面です。
ホーム画面表示中にを押すと表示されます。
- メニュータイトル
- メニュー項目
- 設定項目や設定値などを表示します。
- 操作アイコン
- 操作アイコンに対応するディスプレイ下側の操作キーを押して、メニュー項目を選択したり選択した項目を決定します。(→操作キーについて)
- 電池残量表示
- 電池動作時に表示します。電池の残量が少なくなった場合は、電池を交換するか(→電池を入れる)、ACアダプター(→ACアダプターを接続する)またはモバイルバッテリー(→その他の電源について)を接続してください。
- スクロールバー
- 項目が多くディスプレイ内に収まりきらないときに表示されます。
メニュー画面表示中は、を押すとホーム画⾯に移動できます。各種設定画面からすばやくホーム画面を表示したい場合に便利な機能です(一部、ホーム画面に移動できない画面もあります)。
録音の流れ
以下のような流れで録音を行います。
| |
| |
|
準備する
microSDカードをセットする
電源をセットする
H1essentialはUSB端子に接続された電源(ACアダプター、USBバスパワー、モバイルバッテリー)、電池のいずれかで動作することができます。
電源はUSB端子に接続された電源>電池の順に優先されます。
電池を入れる
H1essentialを電池で駆動する場合は、単四電池を2本使用します。
アルカリ乾電池、ニッケル水素蓄電池、リチウム乾電池のいずれかを使用してください。
電池残量を正確に表示するために、使用している電池の種類を正しく設定してください。(→電池の種類を選択する)
電池残量がなくなったときは、すぐに電源をOFFにし、新しい電池と交換してください。電池残量は電池で動作中常に表示されます。
ACアダプターを接続する
USB端子(Type-C)に専用のACアダプター(AD-17)のケーブルを接続して、ACアダプターをコンセントに接続します。
その他の電源について
USB端子(Type-C)にパソコンを接続すると、USBバスパワーでH1essentialを駆動することができます。また、市販の5 Vモバイルバッテリーで駆動させることもできます。
入力機器を接続する
内蔵XYマイクについて
H1essentialでは、2基のマイクユニットをハの字型に 設置したX/Yステレオ方式を採用しています。
左右のダイヤフラムを内側に向かい合わせることで、ワイドな収⾳範囲をカバーしながらセンター定位の⾳源もしっかりと捉えることが可能です。
また、収⾳ポイントがほぼ同⼀になるため、L/Rのチャンネル間に位相差が⽣じることもありません。
⾃然な奥⾏きと広がりを持った⽴体的なサウンドで、特定の⾳源を狙った近〜中距離の録⾳に最適です。
例:ソロ演奏、室内楽、ライブリハーサル、フィールドレコーディングなど
MIC/LINE IN端子にラベリアマイクなどを接続する
H1essentialには外部マイクやライン機器を接続できるMIC/LINE IN端子が用意されています。
プラグインパワー対応のマイクに電源を供給することもできます。
MIC/LINE IN端子を使用する場合、内蔵XYマイクを使用することはできません。
H1essentialの設置について
H1essentialの内蔵XYマイクで録音する場合、机の上にH1essentialを直接置くと反射音が干渉してサウンドが不鮮明になる原因になります。三脚などを使用して、机から離して設置することをお勧めします。また机の反射音を抑えるには、ハンカチなどを敷くのも効果的です。
電源をON/OFF する
電源を入れる
電源を切る
ガイド音を設定する(初回起動時)
ご購入後初めて電源をON にした場合、またはH1essentialを工場出荷時の状態に戻したときは、ディスプレイにガイド音の設定画面が表示されますので、ガイド音を設定します。
表示言語を設定する(初回起動時)
ご購入後初めて電源をON にした場合、またはH1essentialを工場出荷時の状態に戻したときは、ガイド音を設定した後に表示言語の設定画面が表示されますので、ディスプレイに表示される言語を設定します。
日付形式を設定する(初回起動時)
ご購入後初めて電源をON にした場合、またはH1essentialを工場出荷時の状態に戻したときは、表示言語を設定した後に日付形式の設定画面がディスプレイに表示されますので、日付形式を設定します。
録⾳ファイルに記録される日付は、ここで選択した日付形式で記録されます。
日時を設定する(初回起動時)
ご購入後初めて電源をON にした場合、またはH1essentialを工場出荷時の状態に戻したときは、日付形式を設定した後に日時の設定画面がディスプレイに表示されますので日時を設定します。日時は録音ファイルに記録されます。
電池の種類を選択する(初回起動時)
ご購入後初めて電源をON にした場合、またはH1essentialを工場出荷時の状態に戻したときは、日時を設定した後に電池の種類の設定画面がディスプレイに表示されますので、ディスプレイに電池残量を正確に表示するために、H1essentialで使⽤する電池の種類を正しく選択します。
誤操作を防止する(ホールド機能)
誤操作を防止するために、ホールド機能を使用してH1essentialのキー操作を無効にできます。
入力設定をする
ステレオ/モノラルを変更する
録音する音声のチャンネル方式を選択することができます。
「STEREO」の場合はLチャンネルとRチャンネルからなるステレオ音声が録音され、「MONO」の場合はLチャンネルとRチャンネルが1つにミックスされたモノラル音声が録音されます。
PHONE/LINE OUT端子から出力される音声と、USBマイク動作の音声も同様に切り替わります。
録音ファイルの形式も同様に切り替わります。(→H1essentialのフォルダー・ファイル構成 )
「STEREO」を選択したとき:ステレオファイル
「MONO」を選択したとき:モノラルファイル
ノイズを軽減する(低域カット)
低域をカットして、⾵雑音やボーカルのポップノイズなどを軽減できます。
出力設定をする
ヘッドフォンや外部機器への出力設定をします。
外部機器と接続するときは外部機器の⼊力ゲインを最小にし、外部機器の外部マイク端子とH1essentialのPHONE/LINE OUT端子をオーディオケーブルで接続してください。
外部機器への出力が不要なときは、接続ケーブルをPHONE/LINE OUT端子から外しておくと、電池持続時間を長くすることができます。
出力レベルの調節方法を変更する
PHONE/LINE OUT端子から出力される外部機器への出力レベルの調節方法を変更します。
外部機器と接続する場合など操作で⾳量が変わってほしくない場⾯では、「固定」を選択すると「固定レベルを調節する」で設定した一定のレベルで音声を出力できます。
固定レベルを調節する
録音する
⼊力音をモニターする
ヘッドフォンなどを使⽤して⼊力音をモニターし、⾳量を調節します。
録音の設定をする
サンプルレートを設定する
録⾳するファイルのサンプルレートを設定します。
時間をさかのぼって録音する(プリ録音)
⼊力信号を常に一定時間蓄えておくことにより、操作によって録⾳開始した時点から2秒までさかのぼって録音(プリ録音)できます。
スイッチ操作が遅れてしまった場合などに役に立ちます。
自動で録音する(オート録音)
⼊⼒⾳が設定した⼤きさを超えると、⾃動的に録⾳を開始します。
録音開始トーンを有効にする
録⾳開始時に、PHONE/LINE OUT端子から0.5秒間のトーン信号(録音開始トーン)を鳴らすことができます。
録音開始トーンは録音ファイルにも書き込まれるため、動画の音声をH1essentialで録音する場合、カメラ側にH1essentialの出力信号を⼊力しておくことで、動画との位置合わせが簡単になります。
セルフタイマーを設定する
を押してから設定した時間が経過すると、⾃動的に録⾳を開始します。
録音開始タイマーを設定する
設定した時間が経過すると、⾃動的に録⾳を開始します。
録⾳ファイル名の形式を設定する
録⾳ファイル名の形式を設定します。
録音時の時間表⽰を設定する
録⾳時に、録⾳経過時間を表示するか、残りの録音可能時間を表示するかを選択することができます。
録音ファイルにメタデータ(iXMLチャンク)を書き込む
現在の日付/時刻と次に録音されるファイル名を確認する
現在の日付/時刻と次に録⾳されるファイル名を確認することができます。
録音する
録音中にマークを付加する
録音中のファイルをゴミ箱(Trashフォルダー)に移動する
録⾳中のファイルをゴミ箱に移動することができます。録⾳が失敗したなと感じた場合などに便利な機能です。
再生する
再生する
再生するファイルを選択する(ファイルリスト画面)
ファイルリスト画⾯を表示して、再⽣するファイルを選択することができます。
再生時の音量を自動調整する(ノーマライズ)
ノーマライズ処理を行うと、録音レベルの大きさにかかわらず、再生音量をそろえることができます。
ノーマライズとは、⾳声データの最⼤⾳量を読み取って、⾳が歪まない範囲で⾳量をそろえる機能です。
ファイルの形式を変更して書き出す(エクスポート)
H1essentialで録⾳可能な形式は32-bit floatのみですが、録⾳済みのファイルを別の形式に変換して書き出すことができます。
パソコンやスマートフォン/タブレットにH1essentialで録⾳したファイルを取り込む際に、お使いのアプリケーションが32-bit float形式に対応していない場合などに便利です。
また、ノーマライズ処理を行なって録⾳ファイルの⾳量を最適化することもできます。
録音したファイルにマークを付加/削除する
録音したファイルにマークを付加することができます。
付加したマークは再生画面に表示され、/でマークを付けた場所に再生位置を移動できます。
マークを付加する
マークを削除する
指定した範囲を繰り返し再生する(A-Bリピート)
指定した2点間を繰り返し再⽣できます。
再生速度を変更する
再⽣速度を変更できます。
ファイルの情報を確認する
再生中のファイルの各種情報を確認します。
再生中のファイルをゴミ箱(Trashフォルダー)に移動する
再生中のファイルをゴミ箱に移動することができます。
連続再⽣を設定する(リピート設定)
ファイルの再⽣が終了したとき、連続して次のファイルを再⽣するように設定できます。
ファイルを管理する
H1essentialで作成されたファイルはmicroSDカードに保存されます。
microSDカード内の録音ファイルを確認したり削除をすることができます。
H1essentialのフォルダー・ファイル構成
フォルダー・ファイル構成
H1essentialで録音すると、microSDカードに次のようなファイルが作成されます。
- 録音ファイル
- H1essentialで録音したファイルはmicroSDカードに保存されます。
録音ファイル名については「録音ファイル名について」を参照してください。
ステレオ/モノラル設定が「STEREO」に設定されている場合はステレオファイルが作成されます。「MONO」に設定されている場合はモノラルファイルが作成されます。(→ステレオ/モノラルを変更する)
- Exportフォルダー
- ファイルのエクスポートを実行すると作成されます。エクスポートにより書き出されたファイルはExportフォルダー内に保存されます。(→ファイルの形式を変更して書き出す(エクスポート))
- Exportファイル
- Trashフォルダー
- H1essentialにSDカードを挿入することで自動的にTrashフォルダーが作成されます。Trashフォルダに移動する操作を⾏ったファイルはTrashフォルダー内に保存されます。(→録音中のファイルをゴミ箱(Trashフォルダー)に移動する、再生中のファイルをゴミ箱(Trashフォルダー)に移動する)
また、Trashフォルダー内のファイルは、まとめて削除することができます。(→ゴミ箱(Trashフォルダー)のファイルを削除する)
録音ファイル名について
ファイル名は「録⾳ファイル名の形式を設定する 」で設定した形式で記録されます。
ファイル名の例 | 説明 |
---|---|
「録音ファイル名」を「ZOOM****」に設定しているとき |
|
「録音ファイル名」を「YYMMDD-HHMMSS」に設定しているとき |
|
ファイルサイズが2GBを超えると、自動的に新しいファイルが作成され録音が継続されます。このとき新しく作成されるファイルの名前は、継続時の「日付-時間」の数値となります。
USBマイクとして使⽤する
H1essentialへの⼊⼒信号をパソコンまたはスマートフォン/タブレットに送ることができ、パソコンまたはスマートフォン/タブレットの再⽣信号をH1essentialから出⼒することができます。
また、H1essentialをUSBマイクとして使用中もH1essentialで録音することができます。
パソコンまたはスマートフォン/タブレットと接続する
USBマイクをミュートする
USBマイク機能使用中にマイクの音声を一時的にミュートして、パソコンやスマートフォン/タブレットに音声を送らないようにすることができます。
入力音がミュートされるため、録音される音声とPHONE/LINE OUT端子から出力されるモニター音声も同様にミュートされます。
パソコンまたはスマートフォン/タブレットとの接続を解除する
USBマイクの設定をする
H1essentialをUSBマイクとして使用するときのモニター音や、パソコンやスマートフォン/タブレットに送る信号の設定ができます。
ステレオ/モノラルを変更する
H1essentialで収録する音声のモニター音、パソコンやスマートフォン/タブレットに送る音声をモノミックスすることができます。Web配信を行う場合など、パソコンやスマートフォン/タブレットに送る音声をステレオにしたくない場合に便利な機能です。
録音される音声とPHONE/LINE OUT端子から出力される音声も同様に切り替わります。
ノイズを軽減する(低域カット)
USBマイク機能使用中に内蔵XYマイクの低域をカットして、⾵雑音やポップノイズなどを軽減できます。
ダイレクトモニターを設定する
H1essentialの入力音をパソコンやスマートフォン/タブレットを経由せずに、H1essentialから出力します。これにより遅延のないモニタリングが可能です(ダイレクトモニター機能)。
USB送信音量を調節する
H1essentialからの⼊⼒⾳声が⼩さい場合など、パソコンやスマートフォン/タブレットに出力するUSB出力レベルを調節することができます。
USB受信音量を調節する
パソコンからの再⽣⾳量が⼤きい場合など、受信⾳量の設定を変更することで⾳量を調節することができます。
パソコンなどにファイルを転送する
H1essentialをパソコンまたはスマートフォン/タブレットに接続して、microSDカード内のファイルの確認や移動ができます。
パソコンまたはスマートフォン/タブレットと接続する
パソコンまたはスマートフォン/タブレットとの接続を解除する
オーバーダビングする
ファイルの再⽣⾳に重ねて録⾳し、新しいファイルとして保存します。パートごとに分けて演奏を録⾳するときなどに便利です。
microSDカードを管理する
microSDカードを初期化する
microSDカードの性能を最大限に発揮させるため、H1essential用に初期化します。
microSDカードをテストする
microSDカードの書き込み速度が、H1essentialで録音したデータを保存するのに問題ない性能かテストします。
短時間で行うクイックテストと、microSDカードの全領域を検査するフルテストがあります。
クイックテストを行う
フルテストを行う
ゴミ箱(Trashフォルダー)のファイルを削除する
ゴミ箱に移動したファイルを削除してゴミ箱を空にし、SDカードの空き容量を増やすことができます。
各種設定を行う
表示言語を設定する
H1essentialの画面で表示される言語を変更することができます。
⽇時を設定する
ファイル名に付く⽇付や録⾳ファイルに記録される日時を設定します。
⽇付形式を設定する
ファイル名に付く⽇付や録⾳ファイルに記録される日付形式を変更します。
ディスプレイの明るさを設定する
ディスプレイの表示が薄い場合や濃すぎて見づらい場合は、明るさ(輝度)を調節します。
ディスプレイの省電力設定をする
省電力のため、一定時間何も操作をしないとディスプレイのバックライトが暗くなるように設定できます。
録⾳中に画⾯表⽰を消す
電池の種類を選択する
ディスプレイに電池残量を正確に表示するために、H1essentialで使⽤する電池の種類を正しく選択します。
電源を⾃動でOFFする時間を設定する
H1essentialは操作をしない状態で一定時間が経過すると自動的に電源が切れるよう設定できます。
常に電源をONにしたい場合は、オートパワーオフの設定をOFFにしてください。
ガイド音(アクセシビリティ)
ガイド音を設定する(アクセシビリティ)
ディスプレイで選択中の設定項目名を音声で読み上げたり、エラーメッセージや録音開始/停止、音量変更などを知らせるビープ音を鳴らすことができます。
ガイド音の音量を設定する
読み上げ音声やビープ音の音量を調節できます。
ガイド音の情報を確認する
アクセシビリティのガイド音として使用している言語やバージョンを確認することができます。
ガイド音をインストールする
お買い上げ時はガイド音の言語が英語になっております。
ガイド音をインストールすることで、言語の変更、アップデートを行うことができます。
ガイド音のインストールに必要な最新のアクセシビリティインストール用ファイルは ZOOMのWeb サイト(zoomcorp.com)からダウンロードできます。
H1essentialのダウンロードページにある「H1essential アクセシビリティ・インストールガイド」に従ってください。
工場出荷時の状態に戻す
H1essentialの設定を工場出荷時の状態に戻すことができます。
ファームウェアを管理する
ファームウェアのバージョンを確認する
H1essentialのファームウェアのバージョンを確認することができます。
ファームウェアをアップデートする
H1essentialのファームウェアを、最新のバージョンにアップデートできます。
最新のファームウェアアップデート用ファイルは ZOOMのWeb サイト(zoomcorp.com)からダウンロードできます。
H1essentialのダウンロードページにある「H1essential ファームウェア・アップデートガイド」に従ってください。
H1essentialの最新情報を確認する
H1essentialのディスプレイ上に、製品に関するヘルプの2次元コードを表示することができます。
付録
故障かな?と思う前に
H1essentialの動作がおかしいと感じられたときは、まず次の項目を確認してください。
録音/再生のトラブル
音が出ない、もしくは非常に小さい
内蔵XYマイクの向きを確認してください。
ヘッドフォンの音量やライン出力レベルが下がっていないか確認してください。(→⼊力音をモニターする、固定レベルを調節する)
接続した機器や⼊⼒からの⾳が聞こえない、もしくは⾮常に⼩さい
ヘッドフォンの⾳量を確認してください。
⼊⼒端⼦にCD プレーヤーなどを接続しているときは、接続した機器の出⼒レベルを上げてください。
⼊⼒信号のモニター設定を確認してください。(→⼊力音をモニターする)
モニター音が歪む
で音量を調節してください。
録音できない
RECインジケーターが⾚く点灯していることを確認してください。(→録音する)
microSD カードに空き容量があることを確認してください。録音可能時間は、録音待機中の画面で確認できます。(→ホーム画面)
カードスロットにmicroSD カードが正しくセットされていることを確認してください。(→microSDカードをセットする)
「MIC INPUT OVERLOAD!」と表示される
入力される音声が大きすぎます。マイクと音源の距離を離してください。
風によって大きなノイズが入力されることがあります。屋外で録音する場合や話者の口に近付けて録音する場合などマイクに直接風が当たる場合は、ノイズを軽減する低域カット設定をおすすめします。(→ノイズを軽減する(低域カット) )
出力の音量調整ができない
出力設定の「音量制御」設定を確認してください。で出力の音量調節をしたい場合は、「ノブ有効」に設定してください。「固定」に設定している場合は「固定レベル」で音量調節をします。(→出力設定をする)
その他のトラブル
USB端子をパソコンまたはスマートフォン/タブレットに接続しても認識されない
データ転送に対応したUSBケーブルを使用してください。
H1essentialをパソコンまたはスマートフォン/タブレットに認識させるためには、 H1essential側で動作モードを選択する必要があります。(→USBマイクとして使⽤する、パソコンなどにファイルを転送する )
電池の持続時間が短い
以下の設定を行うことで、電池持続時間を長くできる場合があります。
使用する電池の種類を適切に設定する。(→電池の種類を選択する)
ディスプレイの明るさを暗くする。(→ディスプレイの明るさを設定する)
一定時間操作をしないとディスプレイが暗くなるように設定する。(→ディスプレイの省電力設定をする)
録音ファイルのサンプルレートを下げる。(→サンプルレートを設定する)
PHONE/LINE OUT端子に接続されている不要なケーブルを外す。
一般的な特性として、消費電力が大きい設定の場合、ニッケル水素蓄電池(大容量を推奨)、リチウム乾電池の方がアルカリ電池よりも長時間使用できます。
アクセシビリティのアップデートを促される
最新のアクセシビリティインストール用ファイルを用いてアップデートを行ってください。(→ガイド音をインストールする)
H1essentialメタデータ一覧
WAVファイルのBEXTチャンクに埋め込まれるメタデータ
タグ | 説明 | 備考 |
---|---|---|
zSCENE= | シーン名 | メニュー>システム設定>日付/時刻 |
zTAPE= | ||
zCIRCLED= | ||
zTRK1= | トラック1名 | 以下のようにトラック名が書き込まれます。 zTRK1=TrMicL、zTRK2=TrMicR |
zTRK2= | トラック2名 | |
zNOTE= |
WAVファイルのiXMLチャンクに埋め込まれるメタデータ
○ = YES × = NO
iXMLマスタータグ | iXMLサブタグ | 記録 | 読み出し | 備考 |
---|---|---|---|---|
<PROJECT> | × | × | ||
<SCENE> | ○ | × | メニュー>システム設定>日付/時刻 | |
<TAKE> | ○ | × | ||
<TAPE> | × | × | ||
<CIRCLED> | × | × | ||
<WILD TRACK> | × | × | ||
<FALSE START> | × | × | ||
<NO GOOD> | × | × | ||
<FILE UID> | ○ | × | メニュー>システム設定>日付/時刻 | |
<UBITS> | × | × | ||
<NOTE> | ○ | × | ||
<BEXT> | × | × | ||
<USER> | × | × |
iXMLマスタータグ | iXMLサブタグ | 記録 | 読み出し | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|
<SPEED> | |||||
<SPEED> | <NOTE> | × | × | ||
<SPEED> | <MASTER_SPEED> | × | × | ||
<SPEED> | <CURRENT_SPEED> | × | × | ||
<SPEED> | <TIMECODE_RATE> | × | × | ||
<SPEED> | <TIMECODE_FLAG> | × | × | ||
<SPEED> | <FILE_SAMPLE_RATE> | × | × | ||
<SPEED> | <AUDIO_BIT_DEPTH> | × | × | ||
<SPEED> | <DIGITIZER_SAMPLE_RATE> | × | × | ||
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仕様
入力 | 内蔵マイク | 90°XYステレオ方式 | |
指向性 | 単一指向性 | ||
感度 | ‒37 dB/1 Pa 1 kHz | ||
最大入力音圧 | 120 dB SPL | ||
MIC/LINE IN端子 | コネクタ | ステレオミニジャック | |
入力インピーダンス | 2 kΩ | ||
プラグインパワー | 2.5 V | ||
出力 | PHONE / LINE OUT端⼦ | コネクタ | ステレオミニジャック |
最大出力レベル | 20 mW + 20 mW(32 Ω負荷時) | ||
出力インピーダンス | 10 Ω以下 | ||
内蔵スピーカー | タイプ | 20 mm × 30 mm 楕円型ダイナミックスピーカー | |
実用最大出力 | 250 mW | ||
レコーダー | 録音フォーマット | WAV 44.1/48/96 kHz、32-bit float ステレオ/モノラル BWFおよびiXMLフォーマット対応 | |
記録メディア | microSDHC規格対応カード 4 GB ~ 32 GB microSDXC規格対応カード 64 GB ~ 1 TB | ||
表示 | OLED(128 x 64 ドット) | ||
USB | コネクタ | USB Type-C ※データ転送に対応したUSB ケーブルを使用してください。USB バスパワー動作対応。 | |
USBマイク | USB1.1 Full Speed 48 kHz/16-bit 2in2out | ||
ファイル転送 | USB2.0 High Speed | ||
電源 | 単四電池×2(アルカリ乾電池、ニッケル⽔素蓄電池、リチウム乾電池) AC アダプター(ZOOM AD-17):DC 5 V/1 A ※USB バスパワー動作対応 | ||
連続使用時の電池持続時間の目安 ※値はあくまで目安です。 ※電池持続時間は当社試験法によるものです。使用条件により大きく変わります。 | ステレオ録音、48 kHz/32-bit float、microSDHC、ヘッドフォンなし、省電力タイマー1分、録音中画面消灯オン | アルカリ乾電池:約10時間 ニッケル水素蓄電池(800 mAh):約9時間 リチウム乾電池:約18時間 | |
消費電力 | 最大 5 W | ||
外形寸法 | 53.9 mm (W) × 136.6 mm (D) × 29.0 mm (H) | ||
質量(電池含む) | 92 g |
※ 0 dBu = 0.775 Vrms