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オペレーションマニュアルについて
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F8n Proの概要
録音から編集まで高音質を実現
F8n ProはデュアルADコンバータ回路の搭載と32-bit Float WAVファイルへの対応により、録音からポストプロダクションに至るまで最高な音の品質を保つことができます。
録音
デュアルADコンバータ回路により、ゲイン調節なしで大きな音から小さな音まで録音が可能です。
ポストプロダクション
32-bit Float WAVファイル形式で録音されるので、録音時の音質が編集時も保たれます。
デュアルADコンバータ回路について
F8n Proは1つのインプット回路に対し、入力ゲインの異なる2つのADコンバータを搭載しています。この仕組みにより、従来必要不可欠であった録音時のゲイン調節を行わずに高品質な録音を行うことが可能です。
圧倒的なダイナミックレンジを実現
2つのADコンバータを組み合わせることで、1つのADコンバータでは実現できなかった幅広いダイナミックレンジを実現しています。
2つのADコンバータの切り替え
F8n Proは2つのADコンバータのデータを常に監視し、最適な録音結果が得られるように自動でADコンバータの選択を行います。
32-bit Float WAVファイルについて
32-bit Float WAVファイルは、従来の16/24-bit Linear WAVファイルに比べて以下のような特長があります。
これらの特長により、録音後のポストプロダクションでの編集でも録音時の音の品質を保つことができます。
解像度の違い
32-bit Float WAVファイルは、小さな音でも高い解像度を保つことができるという特長を持っています。そのため録音後に小さな音を大きくする編集を行っても音の品質が失われません。
■ 16/24-bit Linear WAV | |||
音量を上げる | 解像度が低い |
■ 32-bit Float WAV | |||
音量を上げる | 解像度が高い |
クリップの違い
32-bit Float WAVファイルは、録⾳後の編集によりF8n Proの出⼒やDAWアプリケーションでクリップしたように聴こえる波形もWAV データはクリップしていないので、⾳量を下げることでクリップの無い波形に復元することができます。
■ 16/24-bit Linear WAV | |||
クリップして録音 | 音量を下げる | クリップしたまま |
■ 32-bit Float WAV | |||
クリップして録音 | 音量を下げる | クリップしていない |
各部の役割
本体正面
- ディスプレイ
- レコーダーの状態、メニュー画面を表示します。(→表示される画面について)
- セレクトエンコーダー
- 各メニューで選択/決定を操作します。
- スレートスイッチ
- スレートトーンやスレートマイクで録音する際に操作します。
- PFLキー
- 選択したトラックのステータスインジケーターがオレンジ色に点灯し、PFL画面を表示します。(→PFL画面)
- トラックキー/ステータスインジケーター
- トラックキーを押してステータスインジケーターを赤に点灯させると、そのトラックが録音対象になります。
- LEDレベルメーター
- トラックの入力レベルに応じて点灯します。
- トラックノブ
- トラックのフェーダーを操作します。
また、本体の設定でトリム、もしくはパンに変更することも可能です。
- MENUキー
- メニュー画面を表示したり、一つ前の画面に戻ります。
- ヘッドフォンボリューム
- ヘッドフォンの音量を調整します。
- REWキー
- 早戻し、または一つ前のトラックに戻ります。
- STOPキー
- 録音、または再生を停止します。
- FFキー
- 早送り、または次のトラックに移動します。
- PLAY/PAUSEキー
- トラックの再生、または一時停止を行います。
- RECキー
- 録音を開始します。
- 電源ボタン
- 電源をON/OFFします。
- スレートマイク
- スレートマイク録音時に使用します。
本体背面
- 12 V DC IN端子
- 専用のACアダプター(ZOOM AD-19)を接続します。
- TIME CODE IN/OUT端子
- BNCコネクタ付きのケーブルを使用して、タイムコードを入出力します。
- バッテリーカバー
- 単三電池の取り付け/取り外しをするときに開けます。
- MIC IN端子
- マイクカプセル(別売り)を取り付けることができます。(→マイクカプセルを接続する)
本体左側面
- EXT DC IN端子
- HIROSE 4 pinコネクタに対応した外部DC電源を接続することができます。
- USB(Mini-B)端子
- パソコン、スマートフォン/タブレットと接続して、SDカードリーダー、オーディオインターフェースとして使用できます。
- SDカードスロット
- SDカードを2つまで挿入することができます。
- インプット1~4
- マイクや楽器を接続します。XLR/TRSに対応しています。
XLRプラグを外すときは、端子のロック解除ボタン(「PUSH」部分)を押しながら抜いてください。
本体右側面
- SUB OUT端子
- ステレオミニジャック(アンバランス)を使用して音声を出力します。
- ヘッドフォン端子
- ヘッドフォンに音声を出力できます。
- MAIN OUT端子
- TA3コネクタ付きのケーブルを使用して、音声を出力します。
- インプット5~8
- マイクや楽器を接続します。XLR/TRSに対応しています。
XLRプラグを外すときは、端子のロック解除ボタン(「PUSH」部分)を押しながら抜いてください。
表示される画面について
ここではF8n Proのディスプレイに表示される画面について説明します。
主な画面一覧
■ホーム画面 F8n Proの電源を入れたときにディスプレイに表示されます。 で各画面を切り替えます。ミキサー画面、MAIN OUT/SUB OUT画面では、カーソルを一番端まで移動させてください。 | ミキサー画面 主に入力の設定を確認し、レベルなどを調節できます。 | |
MAIN OUT/SUB OUT設定画面 主に出力の設定を確認/変更し、レベルを調節できます。 | ||
レベルメーター画面 横向きのレベルメーターを表示して、レベルを細かく確認できます。 | ||
■PFL画面 を押すと表示されます。 | 特定のトラックの入力音を聞きながら、その入力設定を変更できます。 | |
■MENU画面 を押すと表示されます。 | 各設定を変更できます。 MENU画面のどこにいても、を長押しするとホーム画面を表示できます。 |
ホーム画面
ミキサー画面
再生/録音経過時間や入力/出力レベル、トリムの設定や入力ソースなどが一目で確認できます。
- ステータスアイコン
- 録音状況をアイコンで表示します。
:停止中
:録音中
:録音一時停止中
:再生中
:再生一時停止中
- カウンター
- 録音中は現在の録音経過時間、再生中は再生時間が表示されます。
- フレームレート
INT : 内蔵タイムコードが有効です。
EXT : 外部入力のタイムコードが有効です。
- タイムコード
- 録音/再生時のタイムコードを表示します。
- 電池残量と電源の種類
- 電池の残量が少なくなった場合は、電池を交換するか(→電池を入れる)、ACアダプター(→ACアダプターを接続する)または外部DC電源(→外部DC電源機器を接続する)を接続してください。
電源の種類
DC:ACアダプター
EXT:外部DC電源
AA:電池
- トラック番号
- トラック番号と状態を表示します。
赤:インプット有効
緑:再生トラック有効
グレー:インプット無効
ステレオリンクされたインプットはのようにつながって表示されます。
- フェーダー
- フェーダーの位置を表示します。
- ファンタム電源状態
点灯:ファンタム電源が有効です。
消灯:ファンタム電源が無効です。
- リミッター状態
グレー:リミッターが無効です。
赤:リミッターが有効です。
黄:リミッター動作中です。
- インプットソース
- 選択中のインプットソースを表示します。(→インプットソースを設定する(Input Source))
- トリム
- で各トラックのトリムの調節状態を表示します。
を押すと、選択中のトラックのトリムを調節できます。
- L/Rトラック
- リミッターインジケーター
- 動作中は黄色で点灯します。
- クリップインジケーター
- フェーダー通過後の入力/再生信号レベルがクリップすると赤く点灯します。
- レベルメーター
- 各トラック、L/Rトラックのレベルを表示します。
- 録音/再生テイク名
- 停止中にを長押しすると、次に録音されるテイク名が表示されます。
- 再生カード
緑:再生対象
グレー:カードなし
- 録音/再生ファイル形式、サンプルレート
- SDカード毎に表示します。
- 残り時間
- 録音中は残り録音可能時間、再生中は残り再生時間をSDカード毎に表示します。
MAIN OUT/SUB OUT設定画面
MAIN OUT/SUB OUTのレベルが表示され、ON/OFF、基準レベル/リミッター設定、音量調節など出力の主な項目を素早く設定/調節できます。
- ステータスアイコン
- 録音状況をアイコンで表示します。
:停止中
:録音中
:録音一時停止中
:再生中
:再生一時停止中
- カウンター
- 録音中は現在の録音経過時間、再生中は再生時間が表示されます。
- フレームレート
INT : 内蔵タイムコードが有効です。
EXT : 外部入力のタイムコードが有効です。
- タイムコード
- 録音/再生時のタイムコードを表示します。
- 電池残量と電源の種類
- 電池の残量が少なくなった場合は、電池を交換するか(→電池を入れる)、ACアダプター(→ACアダプターを接続する)または外部DC電源(→外部DC電源機器を接続する)を接続してください。
電源の種類
DC:ACアダプター
EXT:外部DC電源
AA:電池
- MAIN OUT 1/2設定エリア
- 以下の項目が設定/調節できます。
On/Off:出力の有効/無効を設定します。(→出力を無効にする(Output On/Off))
Level:出力の基準レベルを調節します。(→出力の基準レベルを設定する(Output Level))
Limiter:出力に対するリミッターのOn/Offを設定します。(→出力リミッターを使用する(Output Limiter))
フェーダー:出力レベルを調節します。
- 録音/再生テイク名
- 停止中にを長押しすると、次に録音されるテイク名が表示されます。
- レベルメーター
- MAIN OUT/SUB OUTの出力レベルを表示します。
- SUB OUT 1/2設定エリア
- 以下の項目が設定/調節できます。
On/Off:出力の有効/無効を設定します。(→出力を無効にする(Output On/Off))
Level:出力の基準レベルを調節します。(→出力の基準レベルを設定する(Output Level))
Limiter:出力に対するリミッターのOn/Offを設定します。(→出力リミッターを使用する(Output Limiter))
フェーダー:出力レベルを調節します。
- 再生カード
緑:再生対象
グレー:カードなし
- 録音/再生ファイル形式、サンプルレート
- SDカード毎に表示します。
- 録音・再生トラック
- 赤:録音するトラック
緑:再生するトラック
グレー:録音/再生しないトラック
- 残り時間
- 録音中は残り録音可能時間、再生中は残り再生時間をSDカード毎に表示します。
レベルメーター画面
各トラックのレベルメーターを大きく表示して、レベルを細かく確認できます。
表示するソースを選択してView1~4に登録し、で表示を切り替えることができます。(→レベルメーター表示を設定する(Level Meter))
- ステータスアイコン
- 録音状況をアイコンで表示します。
:停止中
:録音中
:録音一時停止中
:再生中
:再生一時停止中
- カウンター
- 録音中は現在の録音経過時間、再生中は再生時間が表示されます。
- フレームレート
INT : 内蔵タイムコードが有効です。
EXT : 外部入力のタイムコードが有効です。
- タイムコード
- 録音/再生時のタイムコードを表示します。
- 電池残量と電源の種類
- 電池の残量が少なくなった場合は、電池を交換するか(→電池を入れる)、ACアダプター(→ACアダプターを接続する)または外部DC電源(→外部DC電源機器を接続する)を接続してください。
電源の種類は以下のように表示されます。
DC:ACアダプター
EXT:外部DC電源
AA:電池
- トラック1~8のレベル
- トラック1~8の入力/再生レベルを表示します。
- L/Rトラックのレベル
- L/Rトラックの入力/再生レベルを表示します。
- MAIN OUT 1/2、SUB OUT 1/2トラックのレベル
- MAIN OUT 1/2、SUB OUT 1/2トラックの出力レベルを表示します。
- レベルメーター
- 各トラック、L/Rトラックのレベルを表示します。
- クリップインジケーター
- フェーダー通過後の入力/再生信号レベルがクリップすると赤く点灯します。
- リミッターインジケーター
- 動作中は黄色で点灯します。
- 録音/再生テイク名
- 停止中にを長押しすると、次に録音されるテイク名が表示されます。
- 再生カード
緑:再生対象
グレー:カードなし
- 録音/再生ファイル形式、サンプルレート
- SDカード毎に表示します。
- 残り時間
- 録音中は残り録音可能時間、再生中は残り再生時間をSDカード毎に表示します。
PFL画面
選択したトラックのインプットソース、入力レベルなどの入力設定ができます。
入力設定やモニターしたいトラックのを押すと、選択したトラックのPFL画面が表示されます。もう一度を押すと、元の画面に戻ります。
この画面の表示中は、選択したトラックの入力音だけをモニターできます。
- トラック名
- 選択中のトラックを表示します。
- PFLモード
- モニターモード(プリフェーダー(PFL)/ポストフェーダー(SOLO))を表示します。(→PFL画面でのモニター音を設定する(PFL Mode))
- トリムの調節値/インプットソース
- 電池残量と電源の種類
- 電池の残量が少なくなった場合は、電池を交換するか(→電池を入れる)、ACアダプター(→ACアダプターを接続する)または外部DC電源(→外部DC電源機器を接続する)を接続してください。
電源の種類
DC:ACアダプター
EXT:外部DC電源
AA:電池
- レベルメーター
- プリフェーダー(PFL)/ポストフェーダー(SOLO)の入力信号レベルを表示します。
- 入力設定項目
- で設定項目を選択し、を押すと各設定値を変更できる画面が表示され、入力に関する設定ができます。各設定について詳しくは、参照先をご覧ください。
設定項目 説明 Input Source インプットソースを設定します。(→インプットソースを設定する(Input Source)) Trim 入力レベルを設定します。(→入力レベルを調節する) Phantom ファンタムを設定します。(→ファンタム電源の設定を変更する(Phantom)) HPF ハイパスフィルターを設定します。(→ノイズを軽減する[低域カット](HPF)) Input Limiter リミッターを設定します。(→入力リミッターを使用する(Input Limiter)) Fader フェーダーを設定します。 Pan パンを設定します。 Phase Invert 位相を設定します。(→入力信号の位相を反転させる(Phase Invert)) Side Mic Level MS方式のマイクカプセルのサイドマイクレベルを設定します。(→MSタイプのマイクカプセルのサイドマイクレベルを調節する(Side Mic Level)) Input Delay 入力ディレイを設定します。(→入力信号に遅延をかける(Input Delay)) Plugin Power プラグインパワーを設定します。(→プラグインパワーの設定を変更する(Plugin Power)) Stereo Link ステレオリンクを設定します。(→入力のステレオリンクを設定する) Stereo Link Mode ステレオリンクモードを設定します。(→入力信号をMS方式からステレオにエンコードする(Stereo Link Mode)) PFL Mode PFL画面でのモニター音を設定します。(→PFL画面でのモニター音を設定する(PFL Mode))
MENU画面
入出力設定、録音/再生設定、タイムコード設定、本体設定、SDカード設定などのF8n Proのさまざまな設定やファイルの管理ができます。
MENU画面はを押すと表示されます。
MENU画面のどこにいても、を長押しするとホーム画面を表示できます。
- タイトル
- 選択中の画面のタイトルを表示します。
- 電池残量と電源の種類
- 電池の残量が少なくなった場合は、電池を交換するか(→電池を入れる)、ACアダプター(→ACアダプターを接続する)または外部DC電源(→外部DC電源機器を接続する)を接続してください。
電源の種類
DC:ACアダプター
EXT:外部DC電源
AA:電池
- 設定項目
- で設定項目を選択し、を押すと各設定を変更できる画面が表示されます。
文字入力画面
文字入力画面は、ファイル名の設定など文字を入力するときにディスプレイに表示されます。
セレクトエンコーダーを使って文字を入力します。
使用可能な文字/記号は次の通りです。
! # $ ' ( ) + , - ; = @ [ ] ^ _ ` { } ~ (space) A-Z, a-z, 0-9
録音の流れ
F8n Proでは次のような流れで録音を行います。
1回の録音で作成されるデータの単位をテイクと呼びます。
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準備する
SDカードをセットする
電源をセットする
F8n ProはACアダプター、外部DC電源、電池のいずれかで動作することができます。
電源はACアダプター>外部DC電源>電池の順に優先されます。
電池を入れる
F8n Proを電池で駆動する場合は、単三電池を8本使用します。
バッテリーカバーのネジがしっかりと締められていないと、意図せずバッテリーカバーが外れることがありますので、ご注意ください。
アルカリ乾電池、ニッケル水素蓄電池、リチウム乾電池のいずれかを使用してください。
電池残量を正確に表示するために、使用している電池の種類を正しく設定してください。(→使用する電源の設定をする(Power Source))
電池残量がなくなったときは、すぐに電源をOFFにし新しい電池と交換してください。電池残量はホーム画面(→ホーム画面)で確認できます。
ACアダプターを接続する
12 V DC IN端子に専用のACアダプター(AD-19)のケーブルを接続して、AC アダプターをコンセントに接続します。
外部DC電源機器を接続する
外部DC電源を接続する場合は、必ず電源の各種設定を行ってください。(→使用する電源の設定をする(Power Source))
機器を接続する
インプット1~8にマイクなどを接続する
F8n Proはインプット1~8までの入力を備えており、各インプットに対応した8つのトラックと、これらをステレオミックスしたL/Rトラック(2トラック)の最大10トラックの録音が可能です。
インプット1~8にはマイクや楽器、AV機器の出力などを接続でき、それぞれトラック1~8へ録音されます。また、インプット1/2はMIC IN端子に接続されたマイクカプセルからの入力にも対応しています。
マイクの接続
ダイナミックマイク、コンデンサーマイクを接続する場合は、XLRプラグをインプット1~8に接続します。
マイクを接続する場合は、インプットソースの設定を「Mic」にします。(→インプットソースを設定する(Input Source))
コンデンサーマイクにはファンタム電源(+24 V/+48 V)を供給することもできます。(→ファンタム電源の設定を変更する(Phantom))
マイクを取り外すときは、端子のロック解除ボタンを押しながらXLRプラグを抜いてください。
ラインレベルの機器の接続
キーボードやミキサーを接続する場合は、TRSプラグをインプット1~8に接続します。
キーボードやミキサーを接続する場合は、インプットソースの設定を「Line」にします。(→インプットソースを設定する(Input Source))
パッシブタイプのギターやベースの⼊力には対応していません。この場合は、ミキサーやエフェクターを通して接続してください。
マイクカプセルを接続する
マイクカプセルはF8n Pro背面のMIC IN端子に接続します。
マイクカプセルの入力はトラック1/2に割り当てられます。
マイクカプセルの接続時、インプット1/2端子は使用できません。
■ 対応しているマイクカプセル
マイクカプセル | 説明 | F8n Pro対応 | |
---|---|---|---|
XAH-8 | XY-ABステレオマイク | 非対応 | |
VRH-8 | アンビソニック方式のVRマイク | 非対応 | |
EXH-8 | 4-ch XLRインプット | 非対応 | |
XYH-6 | 90°/120°対応XYステレオマイク | ○ | |
XYH-5 | ショックマウント搭載XYステレオマイク | ○ | |
MSH-6 | Mid-Sideステレオマイク | ○ | |
SSH-6 | Mid-Sideステレオショットガンマイク | ○ | |
SGH-6 | ショットガンマイク | ○ | |
EXH-6 | 2-ch XLR/TRSインプット | ○ |
ステレオ入力するには
トラック1/2、3/4、5/6、7/8をステレオトラックに設定(ステレオリンク)することにより、インプット1/2、3/4、5/6、7/8をステレオ音声として扱うことができます。(→入力のステレオリンクを設定する)
この場合、インプット1、3、5、7がLch、インプット2、4、6、8がRchになります。
接続例
場面に応じて次のような録音ができます。
動画撮影の場合
インプット1:ガンマイク…メインの対象の音声(XLR接続)
インプット2、3、4、5:ピンマイク…出演者の音声(TRS接続)
インプット6、7:アンビエントマイク…環境音(XLR接続)
コンサート録音の場合
インプット1、2、3、4:マイク…ステージの演奏(XLR接続)
インプット5、6:ライン入力…ミキサーからの出力(TRS接続)
インプット7、8:アンビエントマイク…観客の音声(XLR接続)
電源をON/OFF する
電源を入れる
電源を切る
日時を設定する(初回起動時)
ご購入後はじめて電源をON にした場合は、表示言語を設定した後に日時の設定画面がディスプレイに表示されますので、録音ファイルに記録される日時を設定します。
入力設定をする
入出力信号ブロック図
入力信号のモニターバランスを調節する
入力信号をモニターするときの各トラックの音量を調節できます。
トラックノブの機能を設定する(Track Knob Option)
ホーム画面のレイアウトを変更して、トラックノブの機能を変更します。
トラックノブの機能を変更することによって、トラックノブで、トリム、フェーダー、パンを調節できます。
L/Rトラックの音量を調節する
特定のトラックの入力音だけをモニターする(PFL/SOLO)
特定のトラックの入力音だけをモニターできます。
録音する設定になっていないトラックでもPFL画面に入って入力音をモニターすることができます。
該当トラックをRTN 入力として使用するときに便利です。
インプットソースを設定する(Input Source)
各トラックのインプットソースを設定します。
PFL画面でのモニター音を設定する(PFL Mode)
PFL画面でモニターする音を、プリフェーダー(PFL)/ポストフェーダー(SOLO)のどちらかに設定できます。(→特定のトラックの入力音だけをモニターする(PFL/SOLO))
ノイズを軽減する[低域カット](HPF)
低域をカットして、風雑音やボーカルのポップノイズなどを軽減できます。
入力リミッターを使用する(Input Limiter)
レベルが高すぎる入力信号を抑えて、信号が歪むのを防ぎます。
リミッターをONにすると、入力信号のレベルが指定値(スレッショルド)を越えた場合、信号のレベルを圧縮して音が歪まないようにします。信号がスレッショルドを越えてから動作が開始するまでの時間をアタックタイム、信号がスレッショルドを下回ってから動作が終了するまでの時間をリリースタイムといい、この2つを変更して音質を調節します。
- レベル
- 時間
- 元の信号
- リミッターを使用したときの出力信号
- アタックタイム
- リリースタイム
- スレッショルド
入力リミッターをON/OFFする
各トラックに対してリミッターのON/OFFができます。
F8n Proでは、通常動作のリミッター(Normal)、または最大レベルを先読みすることで歪みにくいように最適化されたリミッター(Advanced)のどちらかを選択できます。
通常動作のリミッター(Normal)の設定をする
「入力リミッターをON/OFFする」で「On (Normal)」を選択すると、通常動作のリミッターの設定ができます。
ターゲットレベルを設定する
「入力リミッターをON/OFFする」の設定が「On (Advanced)」のときの、信号の出力レベルを抑える基準レベルを設定します。
入力信号の位相を反転させる(Phase Invert)
入力信号の位相を反転させます。
マイクのセッティングによって音が打ち消しあってしまったときに便利です。
ファンタム電源の設定を変更する(Phantom)
F8n Proはファンタム電源に対応しています。
+24、+48 Vの電圧を選択でき、各インプットごとにOn/Offできます。
ファンタム電源に対応していない機器にはこの機能を使用しないでください。機器が破損することがあります。
ファンタム電源とは、一部のコンデンサーマイクなど、外部電源で動作する機器に電力を供給する機能です。
+48 Vが一般的ですが、それより低電圧で動作する機器もあります。
ファンタム電源を使用する
電圧を設定する
+48 Vより低い電圧でも動作するマイクや機器の場合、電圧を下げることによって、F8n Proの消費電力を抑えることができます。
再生中はファンタム電源を無効にする
再生中のマイクへのファンタム電源供給が不要の場合、再生中に無効にするとF8n Proの消費電力を抑えることができます。
プラグインパワーの設定を変更する(Plugin Power)
プラグインパワーに対応しているマイクをマイクカプセルの[MIC/LINE]入力端子に接続する場合は、次の設定を行います。
入力信号に遅延をかける(Input Delay)
各インプットの音にタイミングのズレがある場合、それを補正して録音できます。
入力信号をMS方式からステレオにエンコードする(Stereo Link Mode)
ステレオリンクしたトラックに入力したMS方式のステレオマイクの信号を、通常のステレオ信号に変換します。ステレオリンクする方法については、「入力のステレオリンクを設定する」を参照してください。
センターの音を拾う単一指向性のMidマイクと、左右の音を拾う双指向性のSideマイクを組み合わせ、そこから入力した信号をステレオに変換する技術です。Sideマイクのレベルを調節することで、ステレオ幅を自在に調節できます。 ワイドなステレオイメージを捉えることができるため、音源が複数ある広く開放的な空間での録音、例えばオーケストラやライブコンサート、サウンドスケープの収録に最適です。 また、ルームアンビエンスの量を調節したい場合にも非常に効果的です。スタジオレコーディングで使われるだけでなく、その自由度の高さからリハーサルやライブレコーディングでも広く使われています。 |
複数トラックの入力レベルを同時に調節する(Trim Link)
複数トラックの入力レベルをリンクして同時に調節することができます。
MSタイプのマイクカプセルのサイドマイクレベルを調節する(Side Mic Level)
MSタイプのマイクカプセルを使用したトラックで、録音前にサイドマイクレベル(ステレオ幅)を調節できます。
オートミックスの設定を変更する(Auto Mix)
会議などで複数のマイクを使用して音声収録をするときに、発言していないマイク入力を自動で減衰させることで、以下のことができるようになります。
ハウリングマージンをかせぐ
発言者の数に依存せずに、ファンや雑踏などのバックグラウンドノイズを一定のレベルに抑える
複数のマイクの距離差によって生じる、位相差による音質の劣化を防ぐ
Ambisonic Modeのフォーマットを設定する
アンビソニックスAフォーマットを出力できるマイクをインプット1~4に接続して、アンビソニックスBフォーマットに変換して録音することができます。
アンビソニック録音時のマイクポジションを設定する(Mic Position)
アンビソニック録音時のマイクの向きをF8n Proのパラメーターとして定めることによって、マイクの設置方向を上向き/下向き/前向きと変更しても、アンビソニックBフォーマットに変換するときに正しい定位を保つことができます。
出力設定をする
ヘッドフォン出力に送る信号を設定する(Headphone Routing)
ヘッドフォン出力へ送る信号を、トラックごとにプリフェーダー/ポストフェーダーのいずれかに設定します。設定は10個(Setting 1~Setting 10)保存することができます。
ヘッドフォンから通知音を出力する(Alert Tone Level)
録音開始・終了時などにヘッドフォンに出力する通知音の音量を設定します。
ヘッドフォン出力のカーブを設定する(Volume Curve)
ヘッドフォンボリュームを回したときの、ヘッドフォンに出力する音量のカーブを設定します。
ヘッドフォン出力をブーストさせ、収録する音声との干渉を緩和させる(Digital Boost)
ヘッドフォン出力をブーストさせることで、ヘッドフォンモニターと空気中を伝わる音波による干渉を緩和させ、収録している音の音色をより正確にモニターできます。
出力を無効にする(Output On/Off)
使用しない出力を無効にすることで、消費電力を抑え、電池の持続時間を延ばすことができます。
出力の基準レベルを設定する(Output Level)
出力の基準レベルを変更できます。
出力のレベルを設定する
MAIN OUT1/2、SUB OUT1/2 の出力レベルを変更することができます。
出力に遅延をかける(Output Delay)
出力を遅らせることで、出力先の機器に入力される音のタイミングのズレを補正できます。
出力リミッターを使用する(Output Limiter)
出力にリミッターをかけることで、各出力端子に接続した機器を保護できます。
リミッターの効果については、「入力リミッターを使用する(Input Limiter)」を参照してください。
出力リミッターをON/OFFする
各出力に対してリミッターのON/OFFができます。
出力リミッターの設定をする
MAIN OUTに送る信号を設定する(MAIN OUT Routing)
MAIN OUTへ送る信号の種類を、トラックごとにプリフェーダー/ポストフェーダーのいずれかに設定します。
SUB OUTに送る信号を設定する(SUB OUT Routing)
SUB OUTへ送る信号の種類を、トラックごとにプリフェーダー/ポストフェーダーのいずれかに設定します。
録音する
録音するSDカード、録音ファイルの形式を設定する
SDカードスロット1、2のそれぞれに対して、録音するファイルの形式を設定します。
2つのカードスロットの両方に同じ設定をすることで、2枚のカードに同じ内容を録音することもできます。1枚のカードが途中で音飛びしてしまった場合などのバックアップ用として使用できます。
一方のSDカードにはミックス前の1 〜 8トラックを、もう一方のSDカードにはすべてのトラックをミックスしたL/RトラックのMP3データを録音することもできます。
入力を選択する・レベルを調節する
使用する入力をインプット1~8の中から選択できます。
インプット1はトラック1、インプット2はトラック2など、インプットと同じ番号のトラックに録音されます。
入力を選択する
入力のステレオリンクを設定する
入力レベルを調節する
サンプルレートを設定する(Sample Rate)
録音するファイルのサンプルレートを設定できます。
WAVファイルのビット深度を設定する(WAV Bit Depth)
録音するWAVファイルのビット深度を設定できます。
MP3ファイルのビットレートを設定する(MP3 Bit Rate)
録音するMP3ファイルのビットレートを設定できます。
時間をさかのぼって録音する(Pre Rec)
入力信号を常に一定時間蓄えておくことにより、を押した時点から最大で6秒までさかのぼって録音(プリ録音)できます。を押し遅れてしまった場合などに役に立ちます。
最大ファイルサイズ(File Max Size)
録音ファイルの最大サイズを設定できます。録音ファイルが最大サイズを超えた場合、テイク番号が1つ進み、新しいテイクに録音が継続されます。
長時間録音時にトータルの録音時間を表示する(Time Counter)
長時間録音時に「最大ファイルサイズ(File Max Size)」で設定したファイルサイズに到達すると、新しいテイクの録音が開始され録音時間がリセットされますが、このときリセットせずにトータルの録音時間を表示することができます。
直前に録音したテイクをFALSE TAKEフォルダーに移動する
直前の録音が失敗した場合、ショートカット操作でその録音テイクをFALSE TAKEフォルダーに移動することができます。
タイムコードを使う
タイムコードについて
F8n ProはSMPTEタイムコードを入出力できます。
タイムコードとは、映像や音声を記録するとき、そのデータに書き込まれる時間情報です。ビデオ編集や周辺機器の制御、映像と音声の同期などの目的に使用します。
タイムコードを使用した編集
映像データ、音声データ共にタイムコードが記録されていると、ノンリニア編集ソフトウェアで編集する際に、時間軸上の配置とお互いの同期が容易になります。
|
F8n Proは高精度の発振器を使用することにより、24時間で誤差0.5フレーム以内の正確なタイムコードを生成できます。
接続の例
場面に応じて、次のような接続が可能です。
ビデオカメラと同期する
F8n Proでマイク入力の録音と、タイムコードの発信を行います。
F8n Proは自分自身で発生したタイムコードを音声データに記録します。また、ビデオカメラでは受信したタイムコードを映像データに記録します。
- タイムコード
- 音声
タイムコードを入力する
タイムコードジェネレーターでタイムコードを発信します。
F8n Proとビデオカメラの両方でタイムコードを受信し、それぞれ音声データと映像データに記録します。
また、F8n Proのオーディオクロックを、入力したタイムコードに同期させることも可能です。
- タイムコード
- 音声
タイムコードを設定する
タイムコードの設定は、タイムコード設定画面で行います。
タイムコード設定画面を表示する
モードを設定する
主に次のような設定を行います。
F8n Proからタイムコードを発信するか、外部から受信するか
録音時以外もタイムコードを自走させるか、停止するか
レコーダー停止中にタイムコード出力を止める
レコーダー停止中にTIMECODE OUT端子からタイムコードを出力するかどうか設定します。
オーディオクロックを外部タイムコードに同期させる
外部タイムコード入力がない時に、内蔵タイムコードを自走させる
外部タイムコードがない場合、連続性を保つように内蔵タイムコードを自走させることができます。
内蔵タイムコードのユーザービットを設定する
ユーザービットとは、タイムコードに埋め込むことができる任意の情報です。0~9、A~Fまでの文字を8文字埋め込むことができます。日付などの情報を記録しておくと編集時に便利です。
Ubits(ユーザービット)のモードを設定する
Ubits(ユーザービット)を設定する
内蔵タイムコードのフレームレートを設定する
内蔵タイムコードをジャムする
TIMECODE IN端子に入力されたタイムコードを、内蔵タイムコードにセットします。
内蔵タイムコードを任意の設定値でリスタート(ジャム)する
タイムコード自動録音のための待ち時間を設定する(Auto Rec Delay Time)
外部タイムコードを受信して自動録音する設定の場合、瞬間的なタイムコードの受信によって、不必要な録音が行われてしまうことがあります。これを回避するために、タイムコードを受信してから録音が開始するまでの時間を設定できます。
起動時のタイムコードの初期化の設定を行う (Start Timecode)
F8n Proは、電源をオフにすると内蔵タイムコードが止まるため、起動時にタイムコードを自動的に初期化(ジャム)します。その際に、どの設定値でジャムするかを設定できます。
起動時にどの設定値でタイムコードを初期化するか設定する
電源がOFFのときのタイムコードの誤差を修正する
「Start Timecode」の「Mode」を「RTC」に設定している場合に電源をOFF にすると、タイムコードの精度が落ちてしまいますが、この機能を使うことにより、電源OFFのときでも0.2 ppm に近い誤差まで精度を高めることができます。
UltraSync BLUEを使う
F8n ProをUltraSync BLUEに接続すると、UltraSync BLUEからタイムコードが受信され、録音ファイルに記録されます。
工場出荷状態のF8n Proではこの機能を使用することができません。使用するためには、ZOOMのWeb サイト(zoomcorp.com)から機能拡張用ファイルをダウンロードし、本体にインストールする必要があります。
F8n Proは日本、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ(EU)の電波法認証を取得しています。上記以外の国や地域ではこの機能は使用できません。認証を受けていない国で使用すると罰則が科せられる可能性があります。本機能を使用したことによる罰則に関して、株式会社ズームは一切の責任を負いません。
UltraSync BLUEと接続する
F8n ProとUltraSync BLUEを接続します。
UltraSync BLUEとの接続を解除する
F8n ProとUltraSync BLUEとの接続を解除し、タイムコードの記録を停止します。接続を解除した場合も、ペアリング情報の記録は残ります。
別のUltraSync BLUEと接続する
F8n Proと接続しているUltraSync BLUEとは別のUltraSync BLUEからタイムコードを受信するには、登録されているUltraSync BLUEとのペアリング(登録)を解除して、登録したいUltraSync BLUEと再度ペアリングを行う必要があります。
録音テイクの設定をする
次に録音されるテイクのノートを編集する(Note)
メタデータとしてファイルにメモなどの文字を入力することができます。
次に録音されるシーン名のつけ方などを設定する
シーン名の付け方(モード)、シーン名、シーン番号の進め方を設定します。
シーン名のつけ方(モード)を選択する
シーン名を変更する
シーン名の付け方で「User Name」を選択した場合、ここで変更したシーン名が使用されます。
シーン番号の進め方を設定する
次に録音されるテイク名のリセット条件やフォーマットを設定する
テイク名がリセットされる条件や録音時のテイク名のフォーマットを設定します。
テイク名のリセット条件を設定する
テイク名のフォーマットを設定する
次に録音されるテイクのトラック名を編集する(Track Name)
ここで編集したトラック名は次に録音されるテイクに書き込まれます。
次に録音されるテイクの番号を変更する
ホーム画面の操作から、次に録音するテイク番号を変更することができます。
スレートマイク、スレートトーンを使う
スレートマイク、スレートトーンとは
F8n Proでは録音中に、撮影中のシーンやカットなどを説明するコメント音声や、映像との同期をとるためのトーン信号を入れることができます。
F8n Pro本体には、コメント録音用のスレートマイクや、トーン信号を出力する機能が内蔵されています。
スレートマイクとスレートトーンを同時に使うことはできません。どちらか一方のみの使用になります。
音声ファイルの再生中は、スレートマイクやスレートトーンは使用できません。
スレートとは映像撮影の際に使用する「カチンコ」のことです。
スレートマイクで録音する(Slate Mic)
内蔵のスレートマイクを使ってコメントを録音できます。録音テイクのメモとして利用します。
音量を設定する
ルーティングを設定する
スレートマイク信号の送り先を設定します。
録音する
スレートマイクを無効にする
を誤って「MIC」側に倒したとき、有効にならないように設定します。
スレートトーンを録音する(Slate Tone)
録音開始時にスレートトーンを入れることで、編集作業時に動画ファイルとの位置合わせがしやすくなります。また接続先の機器とのレベル合わせに利用します。
音量を設定する
周波数を設定する
スレートトーン信号の周波数を設定します。
ルーティングを設定する
スレートトーン信号の送り先を設定します。
録音する
スレートトーンを無効にする
を誤って「TONE」側に倒したとき、有効にならないように設定します。
録音する
再生する
再生する
テイクをミキシングする
再生時の各トラックの音量やパンを変更できます。
再生時に特定のトラックの再生音だけをモニターする
特定のトラックの再生音だけをモニターできます(SOLO モード)。
再生モードを変更する(Play Mode)
再生モードを変更できます。
ファイルを管理する
フォルダー・ファイル構成
F8n Proで録音すると、SDカードに次のようなフォルダー・ファイルが作成されます。
F8n Proのフォルダー・ファイルは、シーンおよびテイクを基本として管理されます。
フォルダー・ファイル構成
フォルダーおよびファイルの構成は、録音ファイルの形式によって異なります。また、フォルダー名・ファイル名は、シーン名の付け方によって異なります。
- 収録順
- 最初のシーン
- シーン210101(第1テイク)
- WAV形式、ポリフォニックファイル
- シーン210101(第2テイク)
- MP3形式、ステレオファイル
- シーン210101(第3テイク)
- WAV形式、モノラルファイル(トラック1〜4)
- 次のシーン
- シーン210102(第1テイク)
- WAV形式、ステレオファイル(トラック1、2)
ステレオファイル(L/Rトラック)
- シーン210102(第2テイク)
- WAV形式、ポリフォニックファイル
- ユーザーが作成したフォルダー
- シーン Scene001(第1テイク)
- WAV形式、モノラルファイル(トラック1〜4)
録音するSDカード、録音ファイルの形式を設定する(→録音するSDカード、録音ファイルの形式を設定する)
シーン名のつけ方(モード)を選択する(→シーン名のつけ方(モード)を選択する)
テイク:1回の録音で作成されるデータの単位です。
シーン:ひとつの場面を構成する複数のファイルやテイクをまとめた単位です。
テイク名
構造 | 説明 |
---|---|
①:シーン名 ②:シーン番号(1-9999) ③:テイク番号(001-999) |
|
オーディオファイル名
F8n Proはポリフォニック、モノラル、ステレオのファイル形式ごとにファイル名が異なります。ファイル名にはトラック番号等が付加されます。
ファイル名は以下の形式で記録されます。
種類 | 構造 | 説明 |
---|---|---|
ポリファイル | ①:テイク名 | ポリフォニック録音で作成されるファイルです。 複数トラックの音声が1つのファイルに記録されます。 |
モノラルファイル | ①:テイク名 ②:トラック番号 | モノラル録音で作成されるファイルです。 |
ステレオファイル | ①:テイク名 ②:トラック番号 | ステレオ録音で作成されるファイルです。 |
「Mono/Stereo WAV」で録音すると(→録音するSDカード、録音ファイルの形式を設定する)、テイクフォルダーが作成されその中にオーディオファイルが作成されます。
テイク・フォルダーの操作(Finder)を行う
SDカード、テイク、フォルダーの内容を一覧し、プロジェクト/シーンフォルダーの作成、録音/再生フォルダーの設定、削除、情報の確認などができます。
SDカード、テイク、フォルダーを選択する
フォルダーを作成する
現在選択しているSDカード/フォルダー内にフォルダーを作成します。
テイクの録音/再生フォルダーを選択する
再生するテイクの保存されたフォルダー、または録音したテイクを保存するフォルダーを選択します。
テイクのトラックマークを確認、再生する
録音したテイクのマークを一覧表示できます。
フォルダー・テイク名を変更する
テイクを他のカードやフォルダーへコピーする
フォルダー・テイクを削除する
TRASH/FALSE TAKEフォルダーを空にする
ファイルに埋め込まれるテイク情報(メタデータ)について
F8n Proは、録音時にさまざまな関連情報(メタデータ)をファイルに埋め込みます。
埋め込まれた情報は、メタデータに対応するアプリケーションでファイルを読み込んだときに確認・使用できます。
メタデータ:あるデータについての関連情報を記録したデータのことをいいます。F8n Proでは音声ファイルのメタデータとしてシーン名、テイク番号などを記録します。
チャンク:複数のデータをひとつのブロックにまとめた単位です。
BEXTチャンク、iXMLチャンクのメタデータを利用するには、それぞれのデータ形式に対応するアプリケーションが必要です。
■WAVファイルのメタデータ
F8n ProでWAV形式で録音したファイルに埋め込まれるメタデータは、BEXT(Broadcast Audio Extension)チャンクとiXMLチャンクにまとめられています。
それぞれのチャンクに埋め込まれるメタデータについては、「WAVファイルのBEXTチャンクに埋め込まれるメタデータ」、「WAVファイルのiXMLチャンクに埋め込まれるメタデータ」を参照してください。
■MP3ファイルのメタデータ
F8n ProでMP3形式で録音したファイルのメタデータは、ID3v1タグに埋め込まれます。
メタデータが保存されるID3 フィールドとフォーマットについては、「MP3ファイルに埋め込まれるメタデータとID3フィールド」を参照してください。
F8n ProのMP3ファイルはMPEG-1 Layer III に対応しています。
MP3のメタデータは編集できません。
テイクの情報(メタデータ)を確認、編集する
テイクの情報(メタデータ)の確認、編集は、メタデータ編集画面で行います。
メタデータ編集画面を表示する
ノートの確認と変更を行う
シーン名の確認と編集を行う
テイク番号の確認と編集を行う
サークルテイクを設定する
最も良いテイクの名称の先頭に「@」を付けて目立たせることができます。これをサークルテイクと呼びます。
フォルダー(テープ)名を変更する
プロジェクト名を変更する
トラック名の確認、編集を行う
サウンド・レポートを書き出す(Create Sound Report)
サウンド・レポートとは、撮影時の情報やテイク情報をまとめたレポートです。
サウンド・レポートはCSV形式のファイル(F8n Pro_”フォルダー名”.CSV)で書き出すことができます。
また、サウンド・レポートに書かれるコメントを編集することもできます。
サウンド・レポートに書かれるコメントを編集する
USBを使う
パソコンとデータをやり取りする(SD Card Reader)
パソコンと接続して、カード内のデータの確認やコピーができます。
パソコンと接続する
パソコンを取り外す
オーディオインターフェースとして使う
F8n Proの入力信号をパソコンやiOS/iPadOSデバイスに直接入力したり、パソコンやiOS/iPadOSデバイスの再生信号をF8n Proから出力できます。
パソコンやiOS/iPadOSデバイスで使用するアプリケーションが32-bit Float形式に対応していることを必ず確認してから使用して下さい。
F8n Proとスピーカーやヘッドフォンを接続する前に、F8n Proのヘッドフォンボリューム、MAIN OUT1/2、SUB OUT1/2 の出力レベルを最小にしてください。32-bit Float形式に対応していないアプリケーションを使用した場合、思わぬ大きな音が出て耳などを傷める原因になります。
ドライバをインストールする
Windows
Mac またはiOS/iPadOSデバイス
Mac またはiOS/iPadOSデバイスで使用する場合、ドライバは必要ありません。
オーディオインターフェースとして使う(Audio Interface)
パソコンまたはiOS/iPadOSデバイスと接続する
パソコンまたはiOS/iPadOSデバイスを取り外す
SDカードへの録音機能とオーディオインターフェースの機能を同時に使用する(Audio Interface with Rec)
2枚のSDカードに加え、パソコンを録音バックアップ対象として使用できます。
パソコンと接続する
パソコンを取り外す
オーディオインターフェースのブロックダイアグラム
Stereo Mix
Multi Track
オーディオインターフェースの設定を行う
ループバックを設定する(Stereo Mixのみ)
パソコン、iOS/iPadOSデバイスの再生音とF8n Proへの入力をミックスして、もう一度パソコン、iOS/iPadOSデバイスに送る(ループバック)ことができます。
パソコンで再生した音楽にナレーションをつけてパソコンで録音したり、ストリーム配信ができます。
入力をミキシングする
各入力のミックスバランスを変更できます。ここで設定したバランスでパソコンやiOS/iPadOSデバイスに入力信号が送られます。「Audio Interface」が「Stereo Mix」の場合はステレオにミキシングされた状態で送られます。(→オーディオインターフェースとして使う(Audio Interface))
FRC-8を使う
FRC-8をコントローラーとして使う(Connect)
FRC-8をF8n Proに接続し、トリム、フェーダー、パンなどを操作することができます。
FRC-8に接続するキーボードのタイプを設定する(Keyboard Type)
FRC-8にPC用キーボードを接続し、文字を入力することができます。
PC用キーボードを使うときは、FRC-8に接続するキーボードのタイプを設定してください。
FRC-8のフェーダーとノブの挙動を設定する(Knob/Fader Mode)
FRC-8のフェーダーとTRIM/PANノブの位置が、実際のパラメーターの値と一致していないときの動作を設定します。
FRC-8のユーザーキーの設定をする(User Key)
FRC-8のユーザーキーに機能を割り当てることができます。
FRC-8で使用する電源を設定する(Power Source)
電源の残量を正確に表示するために、DC電源のシャットダウン電圧、公称電圧、電池の種類を設定します。
このメニューでは各電源の電圧と電池の残量を確認できます。
FRC-8にUSBバスパワーを供給する(USB Bus Power)
FRC-8にF8n ProからUSBバスパワーを供給します。
FRC-8のLEDの明るさを設定する(LED Brightness)
FRC-8のLED表示全体の明るさを設定します。
FRC-8のファームウェアをアップデートする
FRC-8のファームウェアのバージョンを確認し、最新のバージョンにアップデートできます。
最新のアップデート用ファイルはZOOM のWeb サイト(www.zoom.co.jp)からダウンロードできます。
スマートフォン/タブレットからF8n Proを操作する
専⽤のコントローラーアプリケーション「F8 Control」を使用して、スマートフォン/タブレットからF8n Proをワイヤレスで操作できます。
工場出荷状態のF8n Proではこの機能を使用することができません。使用するためには、ZOOM のWeb サイト(zoomcorp.com) から機能拡張用ファイルをダウンロードし、本体にインストールする必要があります。
F8n Proは日本、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ (EU) の電波法認証を取得しています。上記以外の国や地域ではこの機能は使用できません。認証を受けていない国で使用すると罰則が科せられる可能性があります。 本機能を使用したことによる罰則に関して、株式会社ズームは一切の責任を負いません。
あらかじめ専用アプリ「F8 Control」をスマートフォン/タブレットにインストールしておく必要があります。 専用アプリ「F8 Control」は App StoreまたはGoogle Playからダウンロードできます。 アプリでの設定や操作の方法については、専用アプリ「F8 Control」の取扱説明書を参照してください。
F8n Proは「F8 Control」とUltraSync BLUEを同時に接続することはできません。
各種設定を行う
ホーム画面のタイムコード表示を変更する(Home Timecode Display Size)
ホーム画面に表示されるタイムコードの大きさを変更します。
レベルメーター表示を設定する(Level Meter)
ディスプレイ上のレベルメーターの表示方法を設定します。
LEDの明るさを設定する(LED Brightness)
F8n Pro前面のLED表示全体の明るさを設定します。
ディスプレイの設定をする(LCD)
ディスプレイに関する設定を行います。
録音中/再生中のマークの付け方を設定する(PLAY Key Option)
WAVフォーマットでの録音中/再生中にを押した場合のマークの付け方を設定することができます。
ホールドするキーを設定する(Key Hold Target)
録音中の誤操作を防ぐため、+の操作でホールド/ホールド解除することができます。
ここではそのときに無効にするキーを設定することができます。
日時を設定する(Date/Time (RTC))
F8n Pro本体に設定した日時は、ファイルに録音日時を記録するときなどに使用します。
また、日付のフォーマット(年月日の順番)も設定できます。
電源の自動OFF機能を無効にする(Auto Power Off)
F8n Proは操作をしない状態で10時間が経過すると、自動的に電源が切れます。
常に電源をONにしたい場合は、電源の自動OFF機能の設定を無効にしてください。
使用する電源の設定をする(Power Source)
電源の残量を正確に表示するために、外部DC電源のシャットダウン電圧、公称電圧、電池の種類を設定します。
このメニューでは各電源の電圧と電池の残量を確認できます。
設定をバックアップ/ロードする(Backup/Load Settings)
F8n Proの設定をSDカードへバックアップしたり、SDカードからロードすることができます。
バックアップする
SDカードのルートディレクトリの「F8n Pro_SETTINGS」フォルダー内に、バックアップファイルを書き出します。
ロードする
SDカードのルートディレクトリの「F8n Pro_SETTINGS」フォルダー内にあるバックアップファイルを読み込むことができます。
工場出荷時の状態に戻す
F8n Proを工場出荷時の状態に戻すことができます。
SDカードを管理する
SDカードの情報を確認する(Information)
SDカードの空き容量や、サイズを確認できます。
SDカードの性能をテストする(Performance Test)
SDカードがF8n Proで使用可能かどうかテストします。
短時間で行う簡易テストと、SDカードの全領域を検査するフルテストがあります。
簡易テストを行う
フルテストを行う
SDカードをフォーマットする(Format)
SDカードをF8n Pro用にフォーマットします。
ファームウェアを管理する
ファームウェアのバージョンを確認する
F8n Proのファームウェアのバージョンを確認することができます。
ファームウェアをアップデートする
F8n Proのファームウェアを、最新のものにアップデートできます。
最新のファームウェアアップデート用ファイルはZOOM のWeb サイト(zoomcorp.com)からダウンロードできます。
F8n Proのダウンロードページにある「F8n Proファームウェア・アップデートガイド」に従ってください。
ショートカット機能について
ショートカット機能を確認する(Shortcut List)
F8n Proには様々な機能に素早くアクセスできるショートカット機能があります。
ショートカット機能について詳しくは、「ショートカット一覧」を参照してください。
ショートカット一覧
■ホーム画面
ショートカット | 説明 |
---|---|
長押し | 次に録音されるテイク名を表示します。 例)Scene001-T002 |
+ | ホーム画面で、シーン番号を1つ進めます。 |
長押し | ホーム画面で、直前に録音したテイクをFALSE TAKEフォルダーに移動できます。 |
長押し | ホーム画面で、次に録音するテイク番号を1つ増やすか、1つ減らすことができます。 |
+ | 「User Scene Name」画面を表示します。(→シーン名を変更する) |
+ | 「Track Name」画面を表示します。(→次に録音されるテイクのトラック名を編集する(Track Name)) 録音中はの操作は不要です。 |
+ | 「Trim Link」画面を表示します。(→複数トラックの入力レベルを同時に調節する(Trim Link)) 録音中はの操作は不要です。 |
+ | 「Note」画面を表示します。(→次に録音されるテイクのノートを編集する(Note)) 録音中はの操作は不要です。 |
+ | レベルメーターのクリップインジケーターをクリアします。 録音中はの操作は不要です。 |
+ | L/Rトラックのフェーダー設定画面を表示します。 録音中はの操作は不要です。 |
+ | 「Headphone Routing」画面を表示します。(→ヘッドフォン出力に送る信号を設定する(Headphone Routing)) 録音中はの操作は不要です。 |
+ | 「Key Hold Target」で設定したキー操作を無効にします。(→ホールドするキーを設定する(Key Hold Target)) 録音中はの操作は不要です。 |
+ (トラック1) | 現在選択されているテイクをサークルテイクに設定します。(→サークルテイクを設定する) |
+ (トラック2) | 「Timecode」画面を表示します。(→タイムコードを設定する) |
■ミキサー画面
ショートカット | 説明 |
---|---|
長押し | ホームミキサー画面で、選択中のパン/フェーダー設定を初期値に戻します。また、フェーダー選択時に、設定値が初期値のときは設定値を「Mute」に設定できます。 |
■文字入力画面
ショートカット | 説明 |
---|---|
押し回し | 文字入力画面でキーボード上のカーソルを縦に移動します。 |
+ | 文字入力画面で文字を削除します。 |
+ | 文字入力画面でキーボード上のカーソルを「Enter」に移動します。 |
■ルーティング画面
ショートカット | 説明 |
---|---|
押し回し | カーソルを縦に移動します。 |
付録
故障かな?と思う前に
F8n Proの動作がおかしいと感じられたときは、まず次の項目を確認してください。
録音/再生のトラブル
音が出ない、もしくは非常に小さい
モニターシステムの接続、およびモニターシステムの音量を確認してください。
F8n Proの音量が下がっていないか確認してください。(→入力信号のモニターバランスを調節する)
接続した機器や入力からの音が聞こえない、もしくは非常に小さい
マイクカプセルを使用している場合は、マイクを向ける方向が適切かどうか確認してください。
入力レベルの設定を確認してください(→入力レベルを調節する)
入力端子にCD プレーヤーなどを接続しているときは、接続した機器の出力レベルを上げてみてください。
入力信号のモニター設定を確認してください。(→入力信号のモニターバランスを調節する、特定のトラックの入力音だけをモニターする(PFL/SOLO) )
ファンタム電源や、プラグインパワーの設定を確認してください。(→ファンタム電源の設定を変更する(Phantom)、プラグインパワーの設定を変更する(Plugin Power))
ヘッドフォン、MAIN OUT 1/2、SUB OUT 1/2ルーティングの設定を確認してください。(→ヘッドフォン出力に送る信号を設定する(Headphone Routing)、MAIN OUTに送る信号を設定する(MAIN OUT Routing)、SUB OUTに送る信号を設定する(SUB OUT Routing))
録音できない
トラックキーが赤く点灯していることを確認してください。
SD カードに空き容量があることを確認してください。(→SDカードの情報を確認する(Information))
カードスロットにSD カードが正しくセットされていることを確認してください。(→SDカードをセットする )
“Card Protected!”と表示されるときは、SDカードに書き換え保護がかけられています。ロックスイッチをスライドさせてライトプロテクトを解除してください。
録音した音が聞こえない、もしくは非常に小さい
各トラックの音量レベルが下がっていないか確認してください。(→テイクをミキシングする)
再生時にトラックキーが緑色に点灯していることを確認してください。
その他のトラブル
USB端子をパソコンに接続しても認識されない
F8n Proをパソコンに認識させるためには、 F8n Pro側で動作モードを選択する必要があります。(→オーディオインターフェースとして使う(Audio Interface))
電池の持続時間が短い
以下の設定を行うことで、電池持続時間を長くできる場合があります。
使用する電源の設定を適切に設定する。(→使用する電源の設定をする(Power Source))
不要なトラックをオフにする。(→入力を選択する)
不要な出力をオフにする。(→出力を無効にする(Output On/Off))
ファンタム電源の電圧設定を24 Vにする。(→電圧を設定する)
再生中のファンタム電源供給を無効にする。(→再生中はファンタム電源を無効にする)
タイムコードを使用しない場合は、タイムコードをオフに設定する。(→モードを設定する)
LEDの明るさを暗くする。(→LEDの明るさを設定する(LED Brightness))
ディスプレイの明るさを暗くする。(→ディスプレイの設定をする(LCD))
しばらくの間、操作をしないとディスプレイが暗くなるように設定する。(→ディスプレイの設定をする(LCD))
録音ファイルのサンプルレートを下げる。(→サンプルレートを設定する(Sample Rate))
一般的な特性として、消費電力が大きい設定の場合、ニッケル水素充電池(大容量を推奨)、リチウム乾電池の方がアルカリ電池よりも長時間使用できます。
詳細ブロックダイアグラム
ルーティング
メタデータ一覧
WAVファイルのBEXTチャンクに埋め込まれるメタデータ
タグ | 説明 | 備考 |
---|---|---|
SPEED= | フレームレート | MENU>TIMECODE>Timecode>FPS |
TAKE= | テイク番号 | |
UBITS= | ユーザービット | MENU>TIMECODE>Timecode>Ubits |
SCENE= | シーン名 | MENU>META DATA (for Next Take)>Scene Name Mode MENU>META DATA (for Next Take)>User Scene Name MENU>FINDER>Option>Meta Data Edit>Scene MENU>FINDER>Option>Rename |
TAPE= | 録音先のフォルダー名 | MENU>FINDER(録音先のフォルダー名) MENU>FINDER>Option>Meta Data Edit>Folder(Tape) Name |
CIRCLED= | サークルテイク | MENU>FINDER>Option>Meta Data Edit>Circle |
TRL= | トラック L 名 | 以下のようにトラック名が書き込まれます。 TRL=TrL, TRR=TrR, TR1=Tr1, TR2=Tr2,・・・TR8=Tr8 |
TRR= | トラック R 名 | |
TR1= | トラック1 名 | |
TR2= | トラック2 名 | |
TR3= | トラック3 名 | |
TR4= | トラック4 名 | |
TR5= | トラック5 名 | |
TR6= | トラック6 名 | |
TR7= | トラック7 名 | |
TR8= | トラック8 名 | |
NOTE= | テイクノート | MENU>META DATA (for Next Take)>Note MENU>FINDER>Option>Meta Data Edit>Note |
WAVファイルのiXMLチャンクに埋め込まれるメタデータ
○ = YES × = NO
iXMLマスタータグ | iXMLサブタグ | 記録 | 読み出し | 備考 |
---|---|---|---|---|
<PROJECT> | ○ | ○ | MENU>FINDER(SDカード直下のフォルダー名) MENU>FINDER>Option>Meta Data Edit>Project Name | |
<SCENE> | ○ | ○ | MENU>META DATA (for Next Take)>Scene Name Mode MENU>META DATA (for Next Take)>User Scene Name MENU>FINDER>Option>Meta Data Edit>Scene MENU>FINDER>Option>Rename | |
<TAKE> | ○ | ○ | MENU>FINDER>Option>Meta Data Edit>Take MENU>FINDER>Option>Rename | |
<TAPE> | ○ | ○ | MENU>FINDER(録音先のフォルダー名) MENU>FINDER>Option>Meta Data Edit>Folder(Tape) Name | |
<CIRCLED> | ○ | ○ | MENU>FINDER>Option>Meta Data Edit>Circle | |
<WILD TRACK> | × | × | ||
<FALSE START> | × | × | ||
<NO GOOD> | × | × | ||
<FILE UID> | ○ | × | ||
<UBITS> | ○ | × | MENU>TIMECODE>Timecode>Ubits | |
<NOTE> | ○ | ○ | MENU>META DATA (for Next Take)>Note MENU>FINDER>Option>Meta Data Edit>Note | |
<BEXT> | × | × | ||
<USER> | × | × |
iXMLマスタータグ | iXMLサブタグ | 記録 | 読み出し | 備考 |
---|---|---|---|---|
<SPEED> | ||||
<SPEED> | <NOTE> | ○ | × | |
<SPEED> | <MASTER_SPEED> | ○ | ○ | MENU>TIMECODE>Timecode>FPS |
<SPEED> | <CURRENT_SPEED> | ○ | × | MENU>TIMECODE>Timecode>FPS |
<SPEED> | <TIMECODE_RATE> | ○ | × | MENU>TIMECODE>Timecode>FPS |
<SPEED> | <TIMECODE_FLAG> | ○ | × | MENU>TIMECODE>Timecode>FPS |
<SPEED> | <FILE_SAMPLE_RATE> | ○ | × | MENU>REC>Sample Rate |
<SPEED> | <AUDIO_BIT_DEPTH> | ○ | × | MENU>REC>WAV Bit Depth |
<SPEED> | <DIGITIZER_SAMPLE_RATE> | ○ | × | MENU>REC>Sample Rate |
<SPEED> | <TIMESTAMP_SAMPLES_SINCE_MIDNIGHT_HI> | ○ | × | |
<SPEED> | <TIMESTAMP_SAMPLES_SINCE_MIDNIGHT_LO> | ○ | × | |
<SPEED> | <TIMESTAMP_SAMPLE_RATE> | ○ | × | MENU>REC>Sample Rate |
iXMLマスタータグ | iXMLサブタグ | 記録 | 読み出し | 備考 |
---|---|---|---|---|
<SYNC_POINT_LIST> | ||||
<SYNC_POINT> | <SYNC_POINT_TYPE> | × | × | |
<SYNC_POINT> | <SYNC_POINT_FUNCTION> | × | × | |
<SYNC_POINT> | <SYNC_POINT_COMMENT> | × | × | |
<SYNC_POINT> | <SYNC_POINT_LOW> | × | × | |
<SYNC_POINT> | <SYNC_POINT_HIGH> | × | × | |
<SYNC_POINT> | <SYNC_POINT_EVENT_DURATION> | × | × |
iXMLマスタータグ | iXMLサブタグ | 記録 | 読み出し | 備考 |
---|---|---|---|---|
<HISTORY> | ||||
<HISTORY> | <ORIGINAL_FILENAME> | ○ | × | |
<HISTORY> | <PARENT_FILENAME> | × | × | |
<HISTORY> | <PARENT_UID> | × | × |
iXMLマスタータグ | iXMLサブタグ | 記録 | 読み出し | 備考 |
---|---|---|---|---|
<FILE_SET> | ||||
<FILE_SET> | <TOTAL_FILES> | ○ | × | |
<FILE_SET> | <FAMILY_UID> | ○ | × | |
<FILE_SET> | <FAMILY_NAME> | × | × | |
<FILE_SET> | <FILE_SET_START_TIME_HI> | × | × | |
<FILE_SET> | <FILE_SET_START_TIME_LO> | × | × | |
<FILE_SET> | <FILE_SET_INDEX> | ○ | × |
iXMLマスタータグ | iXMLサブタグ | 記録 | 読み出し | 備考 |
---|---|---|---|---|
<TRACK_LIST> | ||||
<TRACK_LIST> | <TRACK_COUNT> | ○ | × | |
<TRACK> | <CHANNEL_INDEX> | ○ | × | |
<TRACK> | <INTERLEAVE_INDEX> | ○ | × | |
<TRACK> | <NAME> | ○ | ○ | MENU>META DATA (for Next Take)>Track Name MENU>FINDER>Option>Meta Data Edit>Track Name |
<TRACK> | <FUNCTION> | × | × |
MP3ファイルに埋め込まれるメタデータとID3フィールド
メタデータ | ID3フィールド | 書式 |
---|---|---|
タイムコード | Artist Name | TC=[HH:MM:SS:FF] |
シーン名、テイク番号 | Track Title | SC=[シーン名] TK=[テイク番号] |
フレームレート、ファイルの時間長 | Album Title | FR=[フレームレート] D=[ファイルの時間長] |
仕様
入力 | INPUT1 ~ 8 | コネクタ | XLR/TRSコンボジャック(XLR: 2番ホット TRS: TIPホット) |
インプットソースが「Mic」に設定されているとき(→インプットソースを設定する(Input Source)) | 入力ゲイン | +10 ~ +75 dB | |
入力インピーダンス | 3 kΩ以上 | ||
最大入力レベル | +4 dBu(@0 dBFS) | ||
ファンタム電源 | +24/+48 V、各チャンネル最大10 mA | ||
インプットソースが「Line」に設定されているとき(→インプットソースを設定する(Input Source)) | 入力ゲイン | -10 ~ +55 dB | |
入力インピーダンス | 5 kΩ以上 | ||
最大入力レベル | +24 dBu(@0 dBFS) | ||
入力換算雑音 | -127 dBu以下(A-weighted、入力ゲイン +75 dB、150 Ω input) | ||
周波数特性 | 20 Hz ~ 60 kHz +0.5 dB/-1 dB(192 kHz sample rate) | ||
A/D ダイナミックレンジ | 113 dB typ(-60 dBFS 入力、A-weighted) | ||
クロストーク | -90 dB以下(隣接チャンネル間、1 kHz) | ||
MIC IN | ズームマイクカプセル入力、インプット 1/2と排他的に使用可能 | ||
SLATE MIC | ボイスメモ用本体内蔵マイク、任意のトラックに割り当て可能 | ||
出力 | MAIN OUT 1/2 | コネクタ | TA3コネクタ(バランス出力、2番ホット) |
出力インピーダンス | 150 Ω以下 | ||
基準出力レベル | -10 dBV(Output Level: Normal) +4 dBu(Output Level: Line) 1 kHz、600 Ω負荷 | ||
最大出力レベル | +10 dBV(Output Level: Normal) +24 dBu(Output Level: Line) 1 kHz、600 Ω負荷 | ||
SUB OUT 1/2 | コネクタ | 3.5 mm ステレオミニ(アンバランス出力) | |
出力インピーダンス | 100 Ω以下 | ||
基準出力レベル | -10 dBV(Output Level: Normal) -40 dBu(Output Level: Mic) 1 kHz、10 kΩ負荷 | ||
最大出力レベル | +10 dBV(Output Level: Normal) -20 dBu (Output Level: Mic) 1 kHz、10 kΩ負荷 | ||
HEADPHONE | コネクタ | 1/4インチステレオ(アンバランス出力) | |
出力インピーダンス | 18 Ω以下 | ||
最大出力レベル | 100 mW + 100 mW(32 Ω負荷) | ||
D/A ダイナミックレンジ | 105 dB typ(-60 dBFS入力、A-weighted) | ||
記録メディア | SDデュアルスロット搭載 | SDHC規格対応カード:4 GB ~ 32 GB SDXC規格対応カード:64 GB ~ 1 TB | |
記録フォーマット | WAV選択時 | 対応フォーマット | 44.1、47.952、48、48.048、88.2、 96、192 kHz 16-bit Linear、24-bit Linear、32-bit Float モノ/ステレオ/2-10 ch ポリ BWFおよび iXMLフォーマット対応 |
最大同時録音トラック | 10 トラック(インプット8 トラック + LR MIX録音) 8 トラック(サンプルレート 192 kHz時) | ||
MP3選択時 | 対応フォーマット | 128、192、320 kbps 44.1 kHz、48 kHz ID3v1 タグ対応 | |
最大同時録音トラック | 2 トラック | ||
録音時間 | 32 GBカードの場合 | 23時間8分(WAV 48 kHz/32-bit Float ステレオ) 5時間47分(WAV 192 kHz/32-bit Float ステレオ) | |
タイムコード | コネクタ | BNC | |
モード | Off、Int Free Run、Int Record Run、Int RTC Run、Ext、Ext Auto Rec(オーディオクロックをタイムコードに同期可能) | ||
フレームレート | 23.976ND、24ND、25ND、29.97ND、 29.97D、30ND、30D | ||
精度 | ±0.2 ppm | ||
入力可能レベル | 0.2 ~ 5.0 Vpp | ||
入力インピーダンス | 4.6 kΩ | ||
出力レベル | 3.3 Vpp | ||
出力インピーダンス | 50 Ω以下 | ||
電源 | 単三電池 | 8本 (アルカリ乾電池、ニッケル水素蓄電池、リチウム乾電池) | |
ACアダプター | ZOOM AD-19、DC12 V/2A、センタープラス | ||
外部DC電源 | HIROSE 4ピンコネクタ HR10A-7R-4S(1ピン:-、4ピン:+)9 ~ 18 V | ||
連続録音時間の目安 ※この値はあくまで目安です。 ※当社試験法によるものです。使用条件により大きく変わります。 | 2トラックをSDカード1枚に録音 Fs=48 kHz(32-bit Float/16-bit Linear/24-bit Linear) MAIN/SUB OUT=OFF、TIME CODE=OFF、LED/LCD Brightness=5、ヘッドフォン32 Ω負荷、 PHANTOM=OFF | アルカリ乾電池:約7時間 | |
ニッケル水素蓄電池(2500 mAh):約8時間 | |||
リチウム乾電池:約13.5時間 | |||
8トラックをSDカード1枚に録音 Fs=48 kHz(32-bit Float/16-bit Linear/24-bit Linear) MAIN/SUB OUT=OFF、TIME CODE=OFF、LED/LCD Brightness=5、ヘッドフォン32 Ω負荷、 PHANTOM=OFF | アルカリ乾電池:約4.5時間 | ||
ニッケル水素蓄電池(2500 mAh):約6時間 | |||
リチウム乾電池:約9.5時間 | |||
8トラックをSDカード2枚に録音 Fs=192 kHz(32-bit Float/16-bit Linear/24-bit Linear) MAIN/SUB OUT=ON、TIME CODE=Int Free Run、LED/LCD Brightness=60、ヘッドフォン32 Ω負荷、 PHANTOM=48 V | アルカリ乾電池:約0.5時間 | ||
ニッケル水素蓄電池(2500 mAh):約1時間 | |||
リチウム乾電池:約2時間 | |||
表示 | 2.4インチ フルカラーLCD(320x240) | ||
USB | コネクタ | Mini-B ※データ転送に対応したUSB ケーブルを使用してください。USB バスパワー動作非対応。 | |
マスストレージクラス動作 | クラス | USB2.0 High Speed | |
オーディオインターフェースモード動作:Multi Track (PCにはドライバ必要、Macはドライバ不要で利用可能) | クラス | USB2.0 High Speed | |
仕様 | サンプルレート:44.1/48/88.2/96 kHz ビット深度:24-bit Linear/32-bit Float 8in4out | ||
オーディオインターフェースモード動作:Stereo Mix (ドライバ不要) ※iOS/iPadOSデバイス用オーディオインターフェース動作サポート | クラス | USB2.0 Full Speed | |
仕様 | サンプルレート 44.1/48 kHz ビット深度 16-bit Linear 2in2out | ||
Audio Interface with Rec 動作(PCにはドライバ必要。Macはドライバ不要で利用可能) | クラス | USB2.0 High Speed | |
仕様 | サンプルレート:44.1/48 kHz ビット深度:24-bit Linear/32-bit Float 10in4out | ||
消費電力 | 15 W | ||
外形寸法 | 178.2 mm (W) x 140.3 mm (D) x 54.3 mm (H) | ||
質量(電池含む) | 1200 g |
※ 0 dBu = 0.775 Vrms