オペレーションマニュアル

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オペレーションマニュアルについて

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F8n Proの概要

録音から編集まで高音質を実現

F8n ProはデュアルADコンバータ回路の搭載と32-bit Float WAVファイルへの対応により、録音からポストプロダクションに至るまで最高な音の品質を保つことができます。

録音

デュアルADコンバータ回路により、ゲイン調節なしで大きな音から小さな音まで録音が可能です。

ポストプロダクション

32-bit Float WAVファイル形式で録音されるので、録音時の音質が編集時も保たれます。

デュアルADコンバータ回路について

F8n Proは1つのインプット回路に対し、入力ゲインの異なる2つのADコンバータを搭載しています。この仕組みにより、従来必要不可欠であった録音時のゲイン調節を行わずに高品質な録音を行うことが可能です。

圧倒的なダイナミックレンジを実現

2つのADコンバータを組み合わせることで、1つのADコンバータでは実現できなかった幅広いダイナミックレンジを実現しています。

2つのADコンバータの切り替え

F8n Proは2つのADコンバータのデータを常に監視し、最適な録音結果が得られるように自動でADコンバータの選択を行います。

32-bit Float WAVファイルについて

32-bit Float WAVファイルは、従来の16/24-bit Linear WAVファイルに比べて以下のような特長があります。

これらの特長により、録音後のポストプロダクションでの編集でも録音時の音の品質を保つことができます。

解像度の違い

32-bit Float WAVファイルは、小さな音でも高い解像度を保つことができるという特長を持っています。そのため録音後に小さな音を大きくする編集を行っても音の品質が失われません。

■ 16/24-bit Linear WAV

音量を上げる

解像度が低い
■ 32-bit Float WAV

音量を上げる

解像度が高い

クリップの違い

32-bit Float WAVファイルは、録⾳後の編集によりF8n Proの出⼒やDAWアプリケーションでクリップしたように聴こえる波形もWAV データはクリップしていないので、⾳量を下げることでクリップの無い波形に復元することができます。

■ 16/24-bit Linear WAV

クリップして録音

音量を下げる

クリップしたまま
■ 32-bit Float WAV

クリップして録音

音量を下げる

クリップしていない

各部の役割

本体正面

ディスプレイ
レコーダーの状態、メニュー画面を表示します。(→表示される画面について
セレクトエンコーダー
各メニューで選択/決定を操作します。
スレートスイッチ
スレートトーンやスレートマイクで録音する際に操作します。
PFLキー
選択したトラックのステータスインジケーターがオレンジ色に点灯し、PFL画面を表示します。(→PFL画面
トラックキー/ステータスインジケーター
トラックキーを押してステータスインジケーターを赤に点灯させると、そのトラックが録音対象になります。
LEDレベルメーター
トラックの入力レベルに応じて点灯します。

トラックノブ
トラックのフェーダーを操作します。

また、本体の設定でトリム、もしくはパンに変更することも可能です。

MENUキー
メニュー画面を表示したり、一つ前の画面に戻ります。
ヘッドフォンボリューム
ヘッドフォンの音量を調整します。
REWキー
早戻し、または一つ前のトラックに戻ります。
STOPキー
録音、または再生を停止します。
FFキー
早送り、または次のトラックに移動します。
PLAY/PAUSEキー
トラックの再生、または一時停止を行います。
RECキー
録音を開始します。
電源ボタン
電源をON/OFFします。
スレートマイク
スレートマイク録音時に使用します。

本体背面

12 V DC IN端子
専用のACアダプター(ZOOM AD-19)を接続します。
TIME CODE IN/OUT端子
BNCコネクタ付きのケーブルを使用して、タイムコードを入出力します。
バッテリーカバー
単三電池の取り付け/取り外しをするときに開けます。
MIC IN端子
マイクカプセル(別売り)を取り付けることができます。(→マイクカプセルを接続する

本体左側面

EXT DC IN端子
HIROSE 4 pinコネクタに対応した外部DC電源を接続することができます。

USB(Mini-B)端子
パソコン、スマートフォン/タブレットと接続して、SDカードリーダー、オーディオインターフェースとして使用できます。
SDカードスロット
SDカードを2つまで挿入することができます。
インプット1~4
マイクや楽器を接続します。XLR/TRSに対応しています。

XLRプラグを外すときは、端子のロック解除ボタン(「PUSH」部分)を押しながら抜いてください。

本体右側面

SUB OUT端子
ステレオミニジャック(アンバランス)を使用して音声を出力します。
ヘッドフォン端子
ヘッドフォンに音声を出力できます。
MAIN OUT端子
TA3コネクタ付きのケーブルを使用して、音声を出力します。

インプット5~8
マイクや楽器を接続します。XLR/TRSに対応しています。

XLRプラグを外すときは、端子のロック解除ボタン(「PUSH」部分)を押しながら抜いてください。

表示される画面について

ここではF8n Proのディスプレイに表示される画面について説明します。

主な画面一覧

ホーム画面

F8n Proの電源を入れたときにディスプレイに表示されます。

で各画面を切り替えます。ミキサー画面、MAIN OUT/SUB OUT画面では、カーソルを一番端まで移動させてください。

ミキサー画面

主に入力の設定を確認し、レベルなどを調節できます。

MAIN OUT/SUB OUT設定画面

主に出力の設定を確認/変更し、レベルを調節できます。

レベルメーター画面

横向きのレベルメーターを表示して、レベルを細かく確認できます。

PFL画面

を押すと表示されます。

特定のトラックの入力音を聞きながら、その入力設定を変更できます。
MENU画面

を押すと表示されます。

各設定を変更できます。

MENU画面のどこにいても、を長押しするとホーム画面を表示できます。

ホーム画面

ミキサー画面

再生/録音経過時間や入力/出力レベル、トリムの設定や入力ソースなどが一目で確認できます。

ステータスアイコン
録音状況をアイコンで表示します。
  • :停止中

  • :録音中

  • :録音一時停止中

  • :再生中

  • :再生一時停止中

カウンター
録音中は現在の録音経過時間、再生中は再生時間が表示されます。
フレームレート
  • INT : 内蔵タイムコードが有効です。

  • EXT : 外部入力のタイムコードが有効です。

タイムコード
録音/再生時のタイムコードを表示します。
電池残量と電源の種類
電池の残量が少なくなった場合は、電池を交換するか(→電池を入れる)、ACアダプター(→ACアダプターを接続する)または外部DC電源(→外部DC電源機器を接続する)を接続してください。

電源の種類

  • DC:ACアダプター

  • EXT:外部DC電源

  • AA:電池

トラック番号
トラック番号と状態を表示します。
  • 赤:インプット有効

  • 緑:再生トラック有効

  • グレー:インプット無効

ステレオリンクされたインプットはのようにつながって表示されます。

フェーダー
フェーダーの位置を表示します。
ファンタム電源状態
  • 点灯:ファンタム電源が有効です。

  • 消灯:ファンタム電源が無効です。

リミッター状態
  • グレー:リミッターが無効です。

  • 赤:リミッターが有効です。

  • 黄:リミッター動作中です。

インプットソース
選択中のインプットソースを表示します。(→インプットソースを設定する(Input Source)
トリム
で各トラックのトリムの調節状態を表示します。

を押すと、選択中のトラックのトリムを調節できます。

L/Rトラック
リミッターインジケーター
動作中は黄色で点灯します。
クリップインジケーター
フェーダー通過後の入力/再生信号レベルがクリップすると赤く点灯します。
レベルメーター
各トラック、L/Rトラックのレベルを表示します。
録音/再生テイク名
停止中にを長押しすると、次に録音されるテイク名が表示されます。
再生カード
  • 緑:再生対象

  • グレー:カードなし

録音/再生ファイル形式、サンプルレート
SDカード毎に表示します。
残り時間
録音中は残り録音可能時間、再生中は残り再生時間をSDカード毎に表示します。

MAIN OUT/SUB OUT設定画面

MAIN OUT/SUB OUTのレベルが表示され、ON/OFF、基準レベル/リミッター設定、音量調節など出力の主な項目を素早く設定/調節できます。

ステータスアイコン
録音状況をアイコンで表示します。
  • :停止中

  • :録音中

  • :録音一時停止中

  • :再生中

  • :再生一時停止中

カウンター
録音中は現在の録音経過時間、再生中は再生時間が表示されます。
フレームレート
  • INT : 内蔵タイムコードが有効です。

  • EXT : 外部入力のタイムコードが有効です。

タイムコード
録音/再生時のタイムコードを表示します。
電池残量と電源の種類
電池の残量が少なくなった場合は、電池を交換するか(→電池を入れる)、ACアダプター(→ACアダプターを接続する)または外部DC電源(→外部DC電源機器を接続する)を接続してください。

電源の種類

  • DC:ACアダプター

  • EXT:外部DC電源

  • AA:電池

MAIN OUT 1/2設定エリア
以下の項目が設定/調節できます。
録音/再生テイク名
停止中にを長押しすると、次に録音されるテイク名が表示されます。
レベルメーター
MAIN OUT/SUB OUTの出力レベルを表示します。
SUB OUT 1/2設定エリア
以下の項目が設定/調節できます。
再生カード
  • 緑:再生対象

  • グレー:カードなし

録音/再生ファイル形式、サンプルレート
SDカード毎に表示します。
録音・再生トラック
赤:録音するトラック

緑:再生するトラック

グレー:録音/再生しないトラック

残り時間
録音中は残り録音可能時間、再生中は残り再生時間をSDカード毎に表示します。

レベルメーター画面

各トラックのレベルメーターを大きく表示して、レベルを細かく確認できます。

表示するソースを選択してView1~4に登録し、で表示を切り替えることができます。(→レベルメーター表示を設定する(Level Meter)

ステータスアイコン
録音状況をアイコンで表示します。
  • :停止中

  • :録音中

  • :録音一時停止中

  • :再生中

  • :再生一時停止中

カウンター
録音中は現在の録音経過時間、再生中は再生時間が表示されます。
フレームレート
  • INT : 内蔵タイムコードが有効です。

  • EXT : 外部入力のタイムコードが有効です。

タイムコード
録音/再生時のタイムコードを表示します。
電池残量と電源の種類
電池の残量が少なくなった場合は、電池を交換するか(→電池を入れる)、ACアダプター(→ACアダプターを接続する)または外部DC電源(→外部DC電源機器を接続する)を接続してください。

電源の種類は以下のように表示されます。

  • DC:ACアダプター

  • EXT:外部DC電源

  • AA:電池

トラック1~8のレベル
トラック1~8の入力/再生レベルを表示します。
L/Rトラックのレベル
L/Rトラックの入力/再生レベルを表示します。
MAIN OUT 1/2、SUB OUT 1/2トラックのレベル
MAIN OUT 1/2、SUB OUT 1/2トラックの出力レベルを表示します。
レベルメーター
各トラック、L/Rトラックのレベルを表示します。
クリップインジケーター
フェーダー通過後の入力/再生信号レベルがクリップすると赤く点灯します。
リミッターインジケーター
動作中は黄色で点灯します。
録音/再生テイク名
停止中にを長押しすると、次に録音されるテイク名が表示されます。
再生カード
  • 緑:再生対象

  • グレー:カードなし

録音/再生ファイル形式、サンプルレート
SDカード毎に表示します。
残り時間
録音中は残り録音可能時間、再生中は残り再生時間をSDカード毎に表示します。

PFL画面

選択したトラックのインプットソース、入力レベルなどの入力設定ができます。

入力設定やモニターしたいトラックのを押すと、選択したトラックのPFL画面が表示されます。もう一度を押すと、元の画面に戻ります。

この画面の表示中は、選択したトラックの入力音だけをモニターできます。

トラック名
選択中のトラックを表示します。
PFLモード
モニターモード(プリフェーダー(PFL)/ポストフェーダー(SOLO))を表示します。(→PFL画面でのモニター音を設定する(PFL Mode)
トリムの調節値/インプットソース
電池残量と電源の種類
電池の残量が少なくなった場合は、電池を交換するか(→電池を入れる)、ACアダプター(→ACアダプターを接続する)または外部DC電源(→外部DC電源機器を接続する)を接続してください。

電源の種類

  • DC:ACアダプター

  • EXT:外部DC電源

  • AA:電池

レベルメーター
プリフェーダー(PFL)/ポストフェーダー(SOLO)の入力信号レベルを表示します。
入力設定項目
で設定項目を選択し、を押すと各設定値を変更できる画面が表示され、入力に関する設定ができます。各設定について詳しくは、参照先をご覧ください。
設定項目説明
Input Sourceインプットソースを設定します。(→インプットソースを設定する(Input Source)
Trim入力レベルを設定します。(→入力レベルを調節する
Phantomファンタムを設定します。(→ファンタム電源の設定を変更する(Phantom)
HPFハイパスフィルターを設定します。(→ノイズを軽減する[低域カット](HPF)
Input Limiterリミッターを設定します。(→入力リミッターを使用する(Input Limiter)
Faderフェーダーを設定します。
Panパンを設定します。
Phase Invert位相を設定します。(→入力信号の位相を反転させる(Phase Invert)
Side Mic LevelMS方式のマイクカプセルのサイドマイクレベルを設定します。(→MSタイプのマイクカプセルのサイドマイクレベルを調節する(Side Mic Level)
Input Delay入力ディレイを設定します。(→入力信号に遅延をかける(Input Delay)
Plugin Powerプラグインパワーを設定します。(→プラグインパワーの設定を変更する(Plugin Power)
Stereo Linkステレオリンクを設定します。(→入力のステレオリンクを設定する
Stereo Link Modeステレオリンクモードを設定します。(→入力信号をMS方式からステレオにエンコードする(Stereo Link Mode)
PFL ModePFL画面でのモニター音を設定します。(→PFL画面でのモニター音を設定する(PFL Mode)

MENU画面

入出力設定、録音/再生設定、タイムコード設定、本体設定、SDカード設定などのF8n Proのさまざまな設定やファイルの管理ができます。

MENU画面はを押すと表示されます。

MENU画面のどこにいても、を長押しするとホーム画面を表示できます。

タイトル
選択中の画面のタイトルを表示します。
電池残量と電源の種類
電池の残量が少なくなった場合は、電池を交換するか(→電池を入れる)、ACアダプター(→ACアダプターを接続する)または外部DC電源(→外部DC電源機器を接続する)を接続してください。

電源の種類

  • DC:ACアダプター

  • EXT:外部DC電源

  • AA:電池

設定項目
で設定項目を選択し、を押すと各設定を変更できる画面が表示されます。

文字入力画面

文字入力画面は、ファイル名の設定など文字を入力するときにディスプレイに表示されます。

セレクトエンコーダーを使って文字を入力します。

  1. で入力したい文字または操作を選択し、を押して決定する

    選択中の文字または操作は赤くハイライトします。

    文字入力エリア
    入力した文字が表示されます。
    文字入力位置
    この位置に文字が入力されます。
    文字選択エリア
    入力する文字を選択します。
    文字種変更
    文字選択エリアで選択できる文字を変更します。(「大文字/数字」→「小文字/数字」→「記号/自動入力」)

    自動入力を選択すると以下の文字が自動で入力されます。

    • (Date):日付(例:210210)

    • (Time):時間(例:130950)

    • (Project):文字列「Project***」

    • (Scene):現在のシーン名

    入力した文字数/入力可能文字数
    文字削除
    入力した文字の確定

    ■ その他の操作

    • を押す:文字入力位置を移動できます。

    • +を押す:一つ前の文字を削除します。

    • +を押す:「Enter」を選択します。

    • を押す:文字入力をキャンセルして元の画面に戻ります。

  2. 手順1を繰り返して文字を入力し、入力が終わったらで「Enter」を選択してを押す
NOTE

使用可能な文字/記号は次の通りです。

! # $ ' ( ) + , - ; = @ [ ] ^ _ ` { } ~ (space) A-Z, a-z, 0-9

録音の流れ

F8n Proでは次のような流れで録音を行います。

1回の録音で作成されるデータの単位をテイクと呼びます。

  1. 録音するSDカード、録音ファイルの形式を設定する(→録音するSDカード、録音ファイルの形式を設定する

    2つあるSDカードごとに録音するファイルの形式を設定します。

  2. 録音するトラックを選択する(→入力を選択する

    トラックキーで選択します。選択されているトラックのインジケーターが赤く点灯し、入力される音声をモニターできるようになります。

    2つのトラックキーを同時に押して、ステレオトラックにする(ステレオリンク)こともできます。(→入力のステレオリンクを設定する

  3. 録音に関する設定を行う

    プリ録音(→時間をさかのぼって録音する(Pre Rec))、低域カット(→ノイズを軽減する[低域カット](HPF))、リミッター(→入力リミッターを使用する(Input Limiter))などの設定もできます。

  4. 入力レベルを調節する(→入力レベルを調節する

    サイドマイクレベルの調節(MS方式のマイクカプセルの場合)も可能です。

  • で録音開始、で停止する(→録音する

    録音中にマーク(頭出し)を付けることもできます。

  • で次のテイクの録音を開始する

  • で一時停止する

  • で再生、またはで停止する(→再生する

    再生中にマーク(頭出し)を付けることもできます。

準備する

SDカードをセットする

  1. 電源をOFFにしてからSDカードスロットカバーを開き、SD カードをスロットの奥まで差し込む

    SD カードを取り出すときは、SD カードを一度スロットの奥に押し込んでから引き抜きます。

  2. SDスロットカバーを閉じる
    NOTE
    • SD カードの抜き差しは、必ず電源をOFF にした状態で行ってください。電源がON の状態で行うと、データが破損するおそれがあります。

    • SD カードを抜き差しするときは、SD カードの向きや裏表に注意してください。

    • SD カードがF8n Proにセットされていないと、録音や再生はできません。

    • 新規にご購入いただいたSD カードは、性能を最大限に発揮させるため、必ずF8n Proでフォーマットしてください。(→SDカードをフォーマットする(Format)

電源をセットする

F8n ProはACアダプター、外部DC電源、電池のいずれかで動作することができます。

電源はACアダプター>外部DC電源>電池の順に優先されます。

電池を入れる

F8n Proを電池で駆動する場合は、単三電池を8本使用します。

  1. 電源をOFFにしてから、バッテリーカバーのネジを緩めて電池カバーを開ける

  2. 電池を取り付ける

  3. バッテリーカバーを閉じてネジを締める
NOTE
  • バッテリーカバーのネジがしっかりと締められていないと、意図せずバッテリーカバーが外れることがありますので、ご注意ください。

  • アルカリ乾電池、ニッケル水素蓄電池、リチウム乾電池のいずれかを使用してください。

  • 電池残量を正確に表示するために、使用している電池の種類を正しく設定してください。(→使用する電源の設定をする(Power Source)

  • 電池残量がなくなったときは、すぐに電源をOFFにし新しい電池と交換してください。電池残量はホーム画面(→ホーム画面)で確認できます。

ACアダプターを接続する

12 V DC IN端子に専用のACアダプター(AD-19)のケーブルを接続して、AC アダプターをコンセントに接続します。

外部DC電源機器を接続する

  1. EXT DC IN端子に外部DC電源機器のコネクタを接続する

    9〜18 Vの直流電源を接続します。

  2. アダプターの場合は、アダプターをコンセントに接続する
NOTE

外部DC電源を接続する場合は、必ず電源の各種設定を行ってください。(→使用する電源の設定をする(Power Source)

機器を接続する

インプット1~8にマイクなどを接続する

F8n Proはインプット1~8までの入力を備えており、各インプットに対応した8つのトラックと、これらをステレオミックスしたL/Rトラック(2トラック)の最大10トラックの録音が可能です。

インプット1~8にはマイクや楽器、AV機器の出力などを接続でき、それぞれトラック1~8へ録音されます。また、インプット1/2はMIC IN端子に接続されたマイクカプセルからの入力にも対応しています。

マイクの接続

ダイナミックマイク、コンデンサーマイクを接続する場合は、XLRプラグをインプット1~8に接続します。

ラインレベルの機器の接続

キーボードやミキサーを接続する場合は、TRSプラグをインプット1~8に接続します。

  • キーボードやミキサーを接続する場合は、インプットソースの設定を「Line」にします。(→インプットソースを設定する(Input Source)

  • パッシブタイプのギターやベースの⼊力には対応していません。この場合は、ミキサーやエフェクターを通して接続してください。

マイクカプセルを接続する

マイクカプセルはF8n Pro背面のMIC IN端子に接続します。

NOTE
  • マイクカプセルの入力はトラック1/2に割り当てられます。

  • マイクカプセルの接続時、インプット1/2端子は使用できません。

  1. F8n Pro本体とマイクカプセルや延長ケーブルに取り付けられている保護キャップを外す

  2. マイクカプセルや延長ケーブルの横にあるボタンを押しながら本体に取り付け、奥まで押し込む

  3. 取り外す場合は、マイクカプセルや延長ケーブルの横にあるボタンを押しながら本体から引き抜く
    NOTE
    • 取り外すときは無理な力を加えないでください。マイクカプセルや延長ケーブルおよび本体が破損する恐れがあります。

    • マイクカプセルを長期間取り外す場合は、保護キャップを取り付けてください。

■ 対応しているマイクカプセル

マイクカプセル説明F8n Pro対応
XAH-8XY-ABステレオマイク非対応
VRH-8アンビソニック方式のVRマイク非対応
EXH-84-ch XLRインプット非対応
XYH-690°/120°対応XYステレオマイク

(→プラグインパワーの設定を変更する(Plugin Power)

XYH-5ショックマウント搭載XYステレオマイク

(→プラグインパワーの設定を変更する(Plugin Power)

MSH-6Mid-Sideステレオマイク

(→MSタイプのマイクカプセルのサイドマイクレベルを調節する(Side Mic Level)

SSH-6Mid-Sideステレオショットガンマイク

(→MSタイプのマイクカプセルのサイドマイクレベルを調節する(Side Mic Level)

SGH-6ショットガンマイク
EXH-62-ch XLR/TRSインプット

(→入力のステレオリンクを設定する

ステレオ入力するには

トラック1/2、3/4、5/6、7/8をステレオトラックに設定(ステレオリンク)することにより、インプット1/2、3/4、5/6、7/8をステレオ音声として扱うことができます。(→入力のステレオリンクを設定する

この場合、インプット1、3、5、7がLch、インプット2、4、6、8がRchになります。

接続例

場面に応じて次のような録音ができます。

動画撮影の場合

  • インプット1:ガンマイク…メインの対象の音声(XLR接続)

  • インプット2、3、4、5:ピンマイク…出演者の音声(TRS接続)

  • インプット6、7:アンビエントマイク…環境音(XLR接続)

コンサート録音の場合

  • インプット1、2、3、4:マイク…ステージの演奏(XLR接続)

  • インプット5、6:ライン入力…ミキサーからの出力(TRS接続)

  • インプット7、8:アンビエントマイク…観客の音声(XLR接続)

電源をON/OFF する

電源を入れる

  1. をしばらく押す

    F8n Proの電源が入り、が点灯します。

    ご購入後、初めて電源をON にした場合、またはF8n Proを工場出荷時の状態に戻したときは、日時を設定する画面が表示されますので、日時の設定を行ってください。(→日時を設定する(初回起動時)

    NOTE
    • 操作をしない状態で10時間が経過すると、自動的に電源が切れます。常に電源をON にしたい場合は、電源の自動OFF 機能の設定を無効にしてください。(→電源の自動OFF機能を無効にする(Auto Power Off)

    • 「No Card!」と表示されたら、SDカードが正しくセットされているか確認してください。

    • 「Card Protected!」と表示されたら、SDカードに書き換え保護がかけられています。ロックスイッチをスライドさせてライトプロテクトを解除してください。

    • 「Invalid Card!」と表示されたら、フォーマットが不正です。SDカードをフォーマットするか、別のSDカードをセットしてください。(→SDカードをフォーマットする(Format)SDカードをセットする

電源を切る

  1. をしばらく押す

    ディスプレイにZOOMのロゴマークが表示されるまで押し続けてください。

    NOTE

    電源OFF時に、現在の設定はF8n Proに保存されます。

日時を設定する(初回起動時)

ご購入後はじめて電源をON にした場合は、表示言語を設定した後に日時の設定画面がディスプレイに表示されますので、録音ファイルに記録される日時を設定します。

  1. で設定したい項目を選択して、を押す
  2. で数値を変更して、を押す
  3. 手順1、2を繰り返して、日時を設定する
  4. すべての項目を設定したら、で「Enter」を選択して、を押す
    NOTE

    長期間AC アダプターから電源が供給されない状態が続くと、本体に記憶した日時情報がリセットされます。電源起動時に日時の設定画面が表示された場合は、再度設定してください。

    HINT

    日時の設定は後からメニュー画面で変更することもできます。(→日時を設定する(Date/Time (RTC))

入力設定をする

入出力信号ブロック図

入力信号のモニターバランスを調節する

入力信号をモニターするときの各トラックの音量を調節できます。

  1. ホーム画面でミキサーを表示する(→ミキサー画面

  2. でフェーダーを調節する
    NOTE
    • MAIN OUT1/2、SUB OUT1/2のフェーダーは、スレートマイク/スレートトーンのレベルには影響しません。(→スレートマイク、スレートトーンを使う

    • ここで調節した音量はモニター信号にのみ有効で、録音データには反映されません。

    • 設定したミキシングは録音後テイクごとに保存され、再生時に変更することもできます。(→テイクをミキシングする

    • 録音するファイル形式がMP3の場合、ミキサー設定はテイクに保存されません。

    HINT
    • フェーダーの設定範囲はMute、−48.0 ~ +24.0 dBになります。‌

    • を回してカーソルを移動し、MAIN OUT1/2、SUB OUT1/2の設定値を変更できます。(→出力のレベルを設定する

トラックノブの機能を設定する(Track Knob Option)

ホーム画面のレイアウトを変更して、トラックノブの機能を変更します。

トラックノブの機能を変更することによって、トラックノブで、トリム、フェーダー、パンを調節できます。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「SYSTEM」を選択して、を押す
  3. で「Track Knob Option」を選択して、を押す
  4. でトラックノブの機能を選択して、を押す
    設定値説明
    Trimトラックノブの機能が入力レベルの変更のみに絞られます。
    1. ホーム画面でミキサー画面を表示する(→ミキサー画面

    2. 調節をしたいトラックので、トリムを調節する

    HINT

    各トラックのパンとフェーダーを以下の操作で調節することもできます。

    • カーソル移動、設定値の変更: を回す

    • 変更するパラメーターの選択: を押す

    Faderトラックノブでフェーダーを調節できます。
    1. ホーム画面でミキサー画面を表示する(→ミキサー画面

    2. 調節をしたいトラックので、フェーダーを調節する

    HINT

    各トラックのトリムを以下の操作で調節することもできます。

    • カーソル移動、設定値の変更:を回す

    • 変更するパラメーターの選択: を押す

    Mixerトラックノブで調節するパラメータを切り替えることができます。
    1. ホーム画面でミキサー画面を表示する(→ミキサー画面

    2. で調節したい機能を選択して、を押す

      選択した機能が調節できる画面が表示されます。

      ■Trim■Fader■Pan

      トリムを調節します。

      フェーダーを調節します。

      パンを調節します。

    3. 調節をしたいトラックので、トリム、フェーダー、パンを調節する

      を同じ位置に合わせてから調節してください。

      :設定値とが一致しています。

L/Rトラックの音量を調節する

  1. ホーム画面表示中(→ホーム画面)に、を押す

    音量調節画面が表示されます。

    NOTE

    再生中、ショートカットは無効です。

  2. で音量を調節する
    NOTE
    • 音量の設定は録音結果に反映されます。

    • L/Rトラックのみ録音した場合、テイクのL/Rトラックフェーダー設定は0 dBで保存されます。

  3. 調節が終わったら、または、+を押す
    NOTE

    「Track Knob Option」の設定が「Fader」ではないときのみ有効です。(→トラックノブの機能を設定する(Track Knob Option)

    「Fader」のときは、で選択し、調整可能です。

特定のトラックの入力音だけをモニターする(PFL/SOLO)

特定のトラックの入力音だけをモニターできます。

録音する設定になっていないトラックでもPFL画面に入って入力音をモニターすることができます。

該当トラックをRTN 入力として使用するときに便利です。

  1. モニターしたいトラックのを押す

    選択したトラックのステータスインジケーターがオレンジ色に点灯し、PFL画面が表示されます。(→PFL画面

    NOTE

    このときMAIN OUT、SUB OUTから出力される信号は変化しません。

    HINT
  2. モニターしたトラックのまたはを押す

    ホーム画面に戻ります。

インプットソースを設定する(Input Source)

各トラックのインプットソースを設定します。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「INPUT」を選択して、を押す
  3. で「Input Source」を選択して、を押す
  4. でトラックを選択して、を押す
    HINT

    全トラックを一括で設定する場合は、「All」を選択します。

  5. でインプットソースを選択して、を押す
    設定値説明
    Micマイクなどの入力レベルの低い機器を接続するときに選択します。
    Lineラインレベルの機器を接続するときに選択します。「Mic」を選択したときに比べて、入力レベルが20 dB減衰します。
    USB 1、USB 2、USB 3、USB 4「Audio Interface with Rec」が「On」に設定されているとき(→SDカードへの録音機能とオーディオインターフェースの機能を同時に使用する(Audio Interface with Rec))、パソコンの出力信号を入力信号として扱うことができます。
    NOTE

    マイクカプセルを接続している場合、インプット1とインプット2のインプットソースを変更することはできません。

PFL画面でのモニター音を設定する(PFL Mode)

PFL画面でモニターする音を、プリフェーダー(PFL)/ポストフェーダー(SOLO)のどちらかに設定できます。(→特定のトラックの入力音だけをモニターする(PFL/SOLO)

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「INPUT」を選択して、を押す
  3. で「PFL Mode」を選択して、を押す
  4. でトラックを選択して、を押す
    HINT

    全トラックを一括で設定する場合は、「All」を選択します。

  5. でモードを選択して、を押す
    設定値説明
    PFLPFL画面で、プリフェーダーの音をモニターします。
    SOLOPFL画面で、ポストフェーダーの音をモニターします。
    NOTE

    再生中のPFL画面でのモニター音は、設定に関係なくポストフェーダー(SOLO)になります。

    HINT

    選択したモードは、PFL画面上部に表示されます。

ノイズを軽減する[低域カット](HPF)

低域をカットして、風雑音やボーカルのポップノイズなどを軽減できます。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「INPUT」を選択して、を押す
  3. で「HPF」を選択して、を押す
  4. でトラックを選択して、を押す
    HINT

    全トラックを一括で設定する場合は、「All」を選択します。

  5. でカットする周波数を選択して、を押す
    HINT

    「Off」または10 Hz~240 Hzの範囲で設定できます。

入力リミッターを使用する(Input Limiter)

レベルが高すぎる入力信号を抑えて、信号が歪むのを防ぎます。

リミッターをONにすると、入力信号のレベルが指定値(スレッショルド)を越えた場合、信号のレベルを圧縮して音が歪まないようにします。信号がスレッショルドを越えてから動作が開始するまでの時間をアタックタイム、信号がスレッショルドを下回ってから動作が終了するまでの時間をリリースタイムといい、この2つを変更して音質を調節します。

レベル
時間
元の信号
リミッターを使用したときの出力信号
アタックタイム
リリースタイム
スレッショルド

入力リミッターをON/OFFする

各トラックに対してリミッターのON/OFFができます。

F8n Proでは、通常動作のリミッター(Normal)、または最大レベルを先読みすることで歪みにくいように最適化されたリミッター(Advanced)のどちらかを選択できます。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「INPUT」を選択して、を押す
  3. で「Input Limiter」を選択して、を押す
  4. でトラックを選択して、を押す
    HINT

    全トラックを一括で設定する場合は、「All」を選択します。

  5. で「On/Off」を選択して、を押す
  6. で設定を選択して、を押す
    設定値説明
    Offリミッターがかかりません。
    On(Normal)通常動作のリミッターがかかります。レシオは20:1になります。

    リミッターの設定については「通常動作のリミッター(Normal)の設定をする」 を参照してください。

    On (Advanced)最大レベルを先読みすることで、通常動作のリミッターよりもさらに歪みにくいように最適化されたリミッターです。レシオは∞:1となり、内部的なヘッドマージンが増加します。

    信号の出力レベルを抑える基準レベルの設定については、「ターゲットレベルを設定する」 を参照してください。

    NOTE
    • 「On (Advanced)」に設定すると、F8n Proの入力レイテンシーが1 ms上がります。マイクで収録している音をリアルタイムでモニターしている場合、レイテンシーが上がると、空気中を伝わる収録音とモニター音が干渉し、正確な音色がモニターしにくくなることがあります。

    • 「Off」以外に設定すると、サンプルレートを192 kHzに設定することができません。また、サンプルレートが192 kHzのときに、「Off」以外に設定することができません。(→サンプルレートを設定する(Sample Rate)

    HINT
    • ステレオリンクまたはMSステレオリンクが有効になっているトラックは、リミッターの動作が連動します。どちらかのチャンネルの信号がスレッショルドに達すると、両方のトラックでリミッターが動作します。

    • リミッターが動作すると ディスプレイ上のレベルメーターの先端およびミキサーのリミッターインジケーターが黄色く点灯します。

通常動作のリミッター(Normal)の設定をする

入力リミッターをON/OFFする」で「On (Normal)」を選択すると、通常動作のリミッターの設定ができます。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「INPUT」を選択して、を押す
  3. で「Input Limiter」を選択して、を押す
  4. でトラックを選択して、を押す
    HINT

    全トラックを一括で設定する場合は、「All」を選択します。

  5. で設定項目を選択して、を押す
    設定値説明
    Typeリミッターのタイプを選択します。
    1. でタイプを選択して、を押す

    • Hard Knee:スレッショルドを超えたピークだけを減衰し、スレッショルド以下には影響しません。

    • Soft Knee:緩やかな効き目で、スレッショルドに達する約6 dB前から徐々に働きます。

    Threshold

    (スレッショルド)

    リミッターの動作する基準レベルを設定します。
    1. で設定を調節して、を押す

    −16 dBFS ~ −2 dBFSの範囲で設定できます。

    Attack Time

    (アタックタイム)

    入力信号がスレッショルドを超えてから圧縮を開始するまでの時間を設定します。
    1. で時間を調節して、を押す

    1 ms ~ 4 msの範囲で設定できます。

    Release Time

    (リリースタイム)

    入力信号がスレッショルドを下回ってから圧縮が終わるまでの時間を設定します。
    1. で時間を調節して、を押す

    1 ms ~ 500 msの範囲で設定できます。

ターゲットレベルを設定する

入力リミッターをON/OFFする」の設定が「On (Advanced)」のときの、信号の出力レベルを抑える基準レベルを設定します。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「INPUT」を選択して、を押す
  3. で「Input Limiter」を選択して、を押す
  4. でトラックを選択して、を押す
    HINT

    全トラックを一括で設定する場合は、「All」を選択します。

  5. で「Target Level」を選択して、を押す
  6. で設定を調節して、を押す
    NOTE
    • -16 dBFS ~ 0 dBFSの範囲で設定できます。

    • リミッターを通した後の信号は、ターゲットレベルで設定した値を超えることはありません。

入力信号の位相を反転させる(Phase Invert)

入力信号の位相を反転させます。

マイクのセッティングによって音が打ち消しあってしまったときに便利です。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「INPUT」を選択して、を押す
  3. で「Phase Invert」を選択して、を押す
  4. でトラックを選択して、を押す
    HINT

    全トラックを一括で設定する場合は、「All」を選択します。

  5. で「On」を選択して、を押す

ファンタム電源の設定を変更する(Phantom)

F8n Proはファンタム電源に対応しています。

+24、+48 Vの電圧を選択でき、各インプットごとにOn/Offできます。

NOTE

ファンタム電源に対応していない機器にはこの機能を使用しないでください。機器が破損することがあります。

HINT

ファンタム電源とは、一部のコンデンサーマイクなど、外部電源で動作する機器に電力を供給する機能です。

+48 Vが一般的ですが、それより低電圧で動作する機器もあります。

ファンタム電源を使用する

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「INPUT」を選択して、を押す
  3. で「Phantom」を選択して、を押す

  4. で「On/Off」を選択して、を押す
  5. でトラックを選択して、を押す
    HINT

    全トラックを一括で設定する場合は、「All」を選択します。

  6. で「On」を選択して、を押す

    手順5で選択したトラックのファンタム電源がONになります。

    NOTE

    マイクカプセルを接続すると、トラック1/2の設定が「Off」になります。

電圧を設定する

+48 Vより低い電圧でも動作するマイクや機器の場合、電圧を下げることによって、F8n Proの消費電力を抑えることができます。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「INPUT」を選択して、を押す
  3. で「Phantom」を選択して、を押す
  4. で「Voltage(For All Inputs)」を選択して、を押す

  5. で電圧を選択して、を押す
    NOTE

    この設定は、すべてのトラックに共通の設定になります。

再生中はファンタム電源を無効にする

再生中のマイクへのファンタム電源供給が不要の場合、再生中に無効にするとF8n Proの消費電力を抑えることができます。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「INPUT」を選択して、を押す
  3. で「Phantom」を選択して、を押す
  4. で「Power Saving (For All Inputs)」を選択して、を押す

  5. で「On(Phantom off during play back)」を選択して、を押す
    設定値説明
    Off再生中もファンタム電源が供給されます。
    On(Phantom off during play back)再生中はすべてのトラックにファンタム電源が供給されません。

    F8n Proの消費電力を抑えることができます。

    NOTE

    この設定は、すべてのトラックに共通の設定になります。

プラグインパワーの設定を変更する(Plugin Power)

プラグインパワーに対応しているマイクをマイクカプセルの[MIC/LINE]入力端子に接続する場合は、次の設定を行います。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「INPUT」を選択して、を押す
  3. で「Plugin Power」を選択して、を押す
  4. で「On」を選択して、を押す
    NOTE

    プラグインパワーに対応しているマイクカプセルを接続した場合のみ、設定を変更できます。

入力信号に遅延をかける(Input Delay)

各インプットの音にタイミングのズレがある場合、それを補正して録音できます。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「INPUT」を選択して、を押す
  3. で「Input Delay」を選択して、を押す
  4. でトラックを選択して、を押す
    HINT

    全トラックを一括で設定する場合は、「All」を選択します。

  5. で遅延時間を調節して、を押す
    NOTE

    サンプルレートを192 kHzにした場合、「Input Delay」は無効になります。(→サンプルレートを設定する(Sample Rate)

    HINT

    0 ms ~ 30.0 msの範囲で設定できます。

入力信号をMS方式からステレオにエンコードする(Stereo Link Mode)

ステレオリンクしたトラックに入力したMS方式のステレオマイクの信号を、通常のステレオ信号に変換します。ステレオリンクする方法については、「入力のステレオリンクを設定する」を参照してください。

MSステレオ方式について
センターの音を拾う単一指向性のMidマイクと、左右の音を拾う双指向性のSideマイクを組み合わせ、そこから入力した信号をステレオに変換する技術です。Sideマイクのレベルを調節することで、ステレオ幅を自在に調節できます。

ワイドなステレオイメージを捉えることができるため、音源が複数ある広く開放的な空間での録音、例えばオーケストラやライブコンサート、サウンドスケープの収録に最適です。

また、ルームアンビエンスの量を調節したい場合にも非常に効果的です。スタジオレコーディングで使われるだけでなく、その自由度の高さからリハーサルやライブレコーディングでも広く使われています。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「INPUT」を選択して、を押す
  3. で「Stereo Link Mode」を選択して、を押す

  4. でトラックを選択して、を押す
    HINT

    全トラックを一括で設定する場合は、「All」を選択します。

  5. で「MS Stereo Link」を選択して、を押す
    設定値説明
    Stereo Linkステレオリンクした場合、通常の入力になります。
    MS Stereo Linkステレオリンクした場合、MS方式のマイク信号を通常ステレオに変換します。
    NOTE
    • 「MS Stereo Link」では、奇数トラックはMid、偶数トラックはSideとして扱われます。

    • トラック1/2にL/Rの入力を個別に設定できないマイクカプセルを接続した場合、「MS Stereo Link」設定は無効です。

    HINT
    • Mid、Sideのバランスは各トラックので調節してください。

    • MSタイプのマイクカプセルを接続しているトラックは、PFL画面でサイドマイクレベルの調節が可能です。(→PFL画面

複数トラックの入力レベルを同時に調節する(Trim Link)

複数トラックの入力レベルをリンクして同時に調節することができます。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「INPUT」を選択して、を押す
  3. で「Trim Link」を選択して、を押す
    HINT

    ホーム画面でを押しながらを押して、「Trim Link」画面を表示することもできます。

  4. でリンクするトラックを選択して、を押す

    :リンクされている

    :リンクされていない

    「Clear」を選択すると、すべての設定をクリアできます。

    NOTE
    • 1つのトラックを複数のグループに同時に入れることはできません。

    • 「MS Stereo Link」に設定されているトラックも、グループに入っている場合は入力レベルがリンクされます。(→入力信号をMS方式からステレオにエンコードする(Stereo Link Mode)

    • マイクカプセルが接続されているトラックは、グループに入っていても入力レベルはリンクされません。

    HINT
    • 「Track Knob Option」が「Fader」以外に設定されていると、リンクグループ内の先頭トラックので、同じリンクグループ内の入力レベルを同時に調整することができます。(→トラックノブの機能を設定する(Track Knob Option)

    • リンクしたトラックにはグループ名を表すアイコンが表示されます。

MSタイプのマイクカプセルのサイドマイクレベルを調節する(Side Mic Level)

MSタイプのマイクカプセルを使用したトラックで、録音前にサイドマイクレベル(ステレオ幅)を調節できます。

  1. トラック1またはトラック2のを押す

    PFL画面が表示されます。

  2. で「Side Mic Level」を選択して、を押す
  3. でサイドマイクレベルを調節してを押す
    NOTE
    • サイドマイクレベルの値が大きくなるにつれてステレオ幅が広くなります。

    • 「RAW」を選択すると、ステレオへのエンコードを行わずに録音します。RAW形式の音声は、ZOOM「MS Decoder」などのプラグインソフトを使用することで録音後にステレオ幅を調節することができます。

    • MSタイプのマイクカプセルを接続している場合のみ、調節することができます。

    HINT

    「Off」、-24 dB ~ +6 dBの範囲、または「RAW」に設定できます。

オートミックスの設定を変更する(Auto Mix)

会議などで複数のマイクを使用して音声収録をするときに、発言していないマイク入力を自動で減衰させることで、以下のことができるようになります。

  • ハウリングマージンをかせぐ

  • 発言者の数に依存せずに、ファンや雑踏などのバックグラウンドノイズを一定のレベルに抑える

  • 複数のマイクの距離差によって生じる、位相差による音質の劣化を防ぐ

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「INPUT」を選択して、を押す
  3. で「Auto Mix」を選択して、を押す
  4. でトラックを選択して、を押す
    HINT

    全トラックを一括で設定する場合は、「All」を選択します。

  5. で「On」を選択して、を押す
    NOTE
    • サンプルレートを44.1 kHz ~ 48.048 kHzに設定しているとき、「Auto Mix」の設定を「On」にすると、F8n Proのレイテンシーが2 ms上がります。マイクで収録している音をリアルタイムでモニターしている場合、レイテンシーが上がると空気中を伝わる収録音とモニター音が干渉し、正確な音色がモニターしにくくなることがあります。(→サンプルレートを設定する(Sample Rate)

    HINT

    「Track Knob Option」が「Fader」に設定されているとき、ホーム画面に減衰量を示すメーターが、「Auto Mix」が「On」に設定されているトラックのフェーダー部分に表示されます。(→トラックノブの機能を設定する(Track Knob Option)

    「Auto Mix」による減衰量を示すメーター

Ambisonic Modeのフォーマットを設定する

アンビソニックスAフォーマットを出力できるマイクをインプット1~4に接続して、アンビソニックスBフォーマットに変換して録音することができます。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「INPUT」を選択して、を押す
  3. で「Ambisonic Mode」を選択して、を押す
  4. で「Format」を選択して、を押す

  5. でフォーマットを選択して、を押す
    設定値説明
    FuMaインプット1~4からの信号をアンビソニックス Bフォーマット(FuMa)に変換し、4チャンネルポリファイルとして保存します。
    AmbiXインプット1~4からの信号をアンビソニックス Bフォーマット(AmbiX)に変換し、4チャンネルポリファイルとして保存します。
    Ambisonics A (Stereo Monitor)インプット1~4からの信号をアンビソニックス Bフォーマットに変換せずに4チャンネルポリファイルとして保存できます。モニター信号は、アンビソニックス Bフォーマットに変換し、その後通常のステレオ信号に変換したものになります。
    FuMa(Dual)インプット1~4からの信号をアンビソニックス Bフォーマット(FuMa)に変換し、トラック1~4とトラック5~8にそれぞれ異なる入力レベルで録音することができます。
    AmbiX(Dual)インプット1~4からの信号をアンビソニックス Bフォーマット(AmbiX)に変換し、トラック1~4とトラック5~8にそれぞれ異なる入力レベルで録音することができます。
    FuMa + AmbiXインプット1~4からの信号をアンビソニックス Bフォーマット(FuMa)に変換した信号をトラック1~4に、アンビソニックス Bフォーマット(AmbiX)に変換した信号をトラック5~8に、それぞれ異なる入力レベルで録音することができます。
    FuMa + Ambisonics Aインプット1~4からの信号をアンビソニックス Bフォーマット(FuMa)に変換した信号をトラック1~4に、アンビソニックス Bフォーマットに変換しない信号をトラック5~8に、それぞれ異なる入力レベルで録音することができます。
    AmbiX + Ambisonics Aインプット1~4からの信号をアンビソニックス Bフォーマット(AmbiX)に変換した信号をトラック1~4に、アンビソニックス Bフォーマットに変換しない信号をトラック5~8に、それぞれ異なる入力レベルで録音することができます。
    NOTE
    • 「Off」以外に設定しているときは、サンプルレートとして192 kHzを選択することができません。(→サンプルレートを設定する(Sample Rate)

    • アンビソニックファイルは4チャンネルのポリファイルとして保存され、モノラル/ステレオファイルとしては保存されません。

    • 「Off」以外に設定しているときは、ズームのマイクカプセルは利用できません。

    • 「Ambisonic Mode」の入力トラックに対して、以下の各パラメーターが設定できなくなります。

      「Pan」/「Phase Invert」/「Side Mic Level」/「Input Delay」/「Stereo Link」/「Stereo Link Mode」/「Trim Link」

    • 「Off」以外に設定しているときに録音したファイルは、通常の4チャンネルのポリファイルとしてではなく、アンビソニック音源として再生されます。そのため、再生中は該当するトラックに対してPanの調整や、Muteを行うことができません。

    • サンプルレートが44.1 kHz ~ 48.048 kHzに設定されているときに「Off」以外に設定すると、F8n Proのレイテンシーが2 ms上がります。マイクで収録している音をリアルタイムでモニターしている場合、レイテンシーが上がると、空気中を伝わる収録音とモニター音が干渉し、正確な音色がモニターしにくくなることがあります。(→サンプルレートを設定する(Sample Rate)

    • 「Auto Mix」の機能と併用することはできません。(→オートミックスの設定を変更する(Auto Mix)

    HINT
    • オーディオインターフェース動作時(Multi Track)でも「Ambisonic Mode」を設定できます。(→オーディオインターフェースとして使う(Audio Interface)

    • 「Off」以外に設定しているときでも、モニターしたいトラックのを押せば、そのトラックの入力音をモニターすることができます。「PFL Mode」が「PFL」に設定されている場合、アンビソニックス Bフォーマットに変換される前の音をモニターすることができ、「SOLO」に設定されている場合はアンビソニックス Bフォーマットに変換された後の音をモニターすることができます。(→PFL画面でのモニター音を設定する(PFL Mode)特定のトラックの入力音だけをモニターする(PFL/SOLO)

    • 「Ambisonic Mode」の入力トラックのインプット有効/無効は連動し、該当するトラックのいずれかのトラックキーを押して同時に切り替えることができます。

    • 「Ambisonic Mode」の入力トラックのPFL画面から設定できる、以下の各パラメーターの設定が連動します。(→PFL画面

      「HPF」/「Input Limiter」/「Phantom」/「Fader」/「PFL Mode」/「Input Source」/「Input Level」

    • 「Off」以外に設定しているときは、ホーム画面は以下のように表示されます。(「Track Knob Option」の設定によって表示が変わります(→トラックノブの機能を設定する(Track Knob Option)))

      ■「Track Knob Option」が「Trim」のとき
      ■「Track Knob Option」が「Fader」のとき
      ■「Track Knob Option」が「Mixer」のとき
      トラック1〜4のフェーダー
      フォーマット名
      パンは無効

アンビソニック録音時のマイクポジションを設定する(Mic Position)

アンビソニック録音時のマイクの向きをF8n Proのパラメーターとして定めることによって、マイクの設置方向を上向き/下向き/前向きと変更しても、アンビソニックBフォーマットに変換するときに正しい定位を保つことができます。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「INPUT」を選択して、を押す
  3. で「Ambisonic Mode」を選択して、を押す
  4. で「Mic Position」を選択して、を押す

  5. でマイクの向きを選択して、を押す
    設定値説明
    Uprightマイクを上向きで録音する場合に設定します。

    Upside Downマイクを下向きで録音する場合に設定します。

    Endfireマイクを前向きで録音する場合に設定します。

    NOTE

    ここでの設定値と録音時のマイクセッティングが合っていない場合、アンビソニックスBフォーマットに変換されたとき、音の位置が正しく再現されません。

    HINT
    • アンビソニック録音では、マイク自体やフロアからの反射を最小限に抑えることができるように、マイクを上向きに設定することが推奨されています。

    • もしマイクを上向きに設置することが難しい場合は、下向きか前向きに設置し、ここでの設定値を変更するようにしてください。

出力設定をする

ヘッドフォン出力に送る信号を設定する(Headphone Routing)

ヘッドフォン出力へ送る信号を、トラックごとにプリフェーダー/ポストフェーダーのいずれかに設定します。設定は10個(Setting 1~Setting 10)保存することができます。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「OUTPUT」を選択して、を押す
  3. で「Headphone」を選択して、を押す
  4. で「Headphone Routing」を選択して、を押す

  5. で設定したい「Setting」を選ぶ

    選択した「Setting」は、画面下部に表示されます。

    NOTE
    • の操作で、「Headphone Routing」画面を表示することもできます。

    • 信号の設定は10個まで編集・保存できます。

    • 設定は自動的に保存されます。

  6. でヘッドフォンへルーティングするトラック、出力を選択して、を押す
    ヘッドフォンのLまたはRチャンネルにルーティングするトラック
    を押すたびに、「プリフェーダー」→「ポストフェーダー」→「オフ」の順に切り替わります。
    • :プリフェーダーを選択

    • :ポストフェーダーを選択

    • :オフ

    MSステレオモニター
    MS方式のステレオマイク信号を、通常のステレオ信号に変換してモニターすることができます。
    プリフェーダー設定
    トラック1〜8をプリフェーダーに変更します。

    MSステレオモニターは解除されます。

    ポストフェーダー設定
    繰り返し押すと、以下のように変更できます。
    • トラック1〜8をポストフェーダーに変更し、他はすべて解除します。

    • L/Rトラックをポストフェーダーに変更し、他はすべて解除します。

    • M1/M2をポストフェーダーに変更し、他はすべて解除します。

    • S1/S2をポストフェーダーに変更し、他はすべて解除します。

    • U1~U4トラックをポストフェーダーに変更し、他は解除します。

    モノラルミックス
    ヘッドフォン出力をモノラルにします。
    オールクリア
    すべての設定をクリアします。
    NOTE
  7. を押す

ヘッドフォンから通知音を出力する(Alert Tone Level)

録音開始・終了時などにヘッドフォンに出力する通知音の音量を設定します。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「OUTPUT」を選択して、を押す
  3. で「Headphone」を選択して、を押す
  4. で「Alert Tone Level」を選択して、を押す

  5. で音量を調節して、を押す
    HINT
    • 「Off」または−48 dBFS ~ −12 dBFSの範囲で設定できます。

    • 「Off」を選択すると、通知音を出力しません。

    ■ 通知音が鳴る状況と音の種類について

    通知音が鳴る状況⾳の種類
    電池残量が少ない30秒ごとに880 Hz トーン4回
    録⾳開始1000 Hzトーン1回
    録⾳停⽌880 Hzトーン2回
    録音できない880 Hzトーン3回

ヘッドフォン出力のカーブを設定する(Volume Curve)

ヘッドフォンボリュームを回したときの、ヘッドフォンに出力する音量のカーブを設定します。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「OUTPUT」を選択して、を押す
  3. で「Headphone」を選択して、を押す
  4. で「Volume Curve」を選択して、を押す

  5. でカーブを選択して、を押す
    設定値説明
    Linearボリュームの最小値から最大限まで、均一に変化するようになります。
    A Curveボリューム位置が最小値に近づけば近づくほど、急激に変化するようになります。
    S Curveボリューム位置が中央付近に近づけば近づくほど、急激に変化するようになります。

ヘッドフォン出力をブーストさせ、収録する音声との干渉を緩和させる(Digital Boost)

ヘッドフォン出力をブーストさせることで、ヘッドフォンモニターと空気中を伝わる音波による干渉を緩和させ、収録している音の音色をより正確にモニターできます。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「OUTPUT」を選択して、を押す
  3. で「Headphone」を選択して、を押す
  4. で「Digital Boost」を選択して、を押す

  5. でブースト量を調節して、を押す
    NOTE

    収録する音声がヘッドフォンモニターする位置で聞こえる環境では、空気中を伝わる音波とヘッドフォンで聞く音声が干渉し、モニター音が色付けされる場合があります。ヘッドフォンで聞く音声が遅延していたり、音量が小さい場合にその影響が大きくなります。

    「Digital Boost」では、ヘッドフォンボリュームで調節する音量に一定のブースト量を加えることで、空気中を伝わる音波の影響を小さくします。

    HINT

    ブースト量は ±0 dB ~ + 24 dBの範囲で設定できます。

出力を無効にする(Output On/Off)

使用しない出力を無効にすることで、消費電力を抑え、電池の持続時間を延ばすことができます。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「OUTPUT」を選択して、を押す
  3. で「Output On/Off」を選択して、を押す
  4. で出力を選択して、を押す
    HINT

    全出力を一括で設定する場合は、「All」を選択します。

  5. で「Off」を選択して、を押す

出力の基準レベルを設定する(Output Level)

出力の基準レベルを変更できます。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「OUTPUT」を選択して、を押す
  3. で「Output Level」を選択して、を押す
  4. で出力を選択して、を押す

  5. で出力の基準レベルを選択して、を押す
    設定値説明
    Line(+4 dBu)基準レベルを+4 dBuにします。MAIN OUT1/2のみ選択できます。
    Normal(−10 dBV)基準レベルを−10 dBVにします。
    Mic(−40 dBV)基準レベルを−40 dBVにします。SUB OUT1/2のみ選択できます。

出力のレベルを設定する

MAIN OUT1/2、SUB OUT1/2 の出力レベルを変更することができます。

  1. ホーム画面でミキサー画面を表示する(→ミキサー画面

  2. でMAIN OUT 1/2、SUB OUT 1/2の設定画面を表示する
  3. でフェーダーを選択して、を押す

  4. で出力レベルを調節して、を押す
    HINT
    • 「Mute」、− 48.0 dB ~ +12.0 dBの範囲で設定できます。

    • MAIN OUT、SUB OUTの設定画面では、各種出力設定の確認と設定ができます。(→MAIN OUT/SUB OUT設定画面

出力に遅延をかける(Output Delay)

出力を遅らせることで、出力先の機器に入力される音のタイミングのズレを補正できます。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「OUTPUT」を選択して、を押す
  3. で「Output Delay」を選択して、を押す
  4. で出力を選択して、を押す
    HINT

    全出力を一括で設定する場合は、「All」を選択します。

  5. で遅延するフレーム数を調節して、を押す
    NOTE
    • ミリ秒単位の遅延量は選択されているタイムコードのフレームレートによって変わります。

    • サンプルレートを192 kHzにした場合、「Output Delay」は無効になります。(→サンプルレートを設定する(Sample Rate)

    HINT

    0.0 Frames 〜 10.0 Framesの範囲で設定できます。

出力リミッターを使用する(Output Limiter)

出力にリミッターをかけることで、各出力端子に接続した機器を保護できます。

HINT

リミッターの効果については、「入力リミッターを使用する(Input Limiter)」を参照してください。

出力リミッターをON/OFFする

各出力に対してリミッターのON/OFFができます。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「OUTPUT」を選択して、を押す
  3. で「Output Limiter」を選択して、を押す

  4. で出力を選択して、を押す
    HINT

    全出力を一括で設定する場合は、「All」を選択します。

  5. で「On/Off」を選択して、を押す
  6. で「On」または「Off」を選択して、を押す

    リミッターの設定については「出力リミッターの設定をする」を参照してください。

出力リミッターの設定をする

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「OUTPUT」を選択して、を押す
  3. で「Output Limiter」を選択して、を押す
  4. で出力を選択して、を押す
    HINT

    全出力を一括で設定する場合は、「All」を選択します。

  5. で設定項目を選択して、を押す
    設定値説明
    Typeリミッターのタイプを選択します。
    1. でタイプを選択して、を押す

    • Hard Knee:スレッショルドを超えたピークだけを減衰し、スレッショルド以下には影響しません。

    • Soft Knee:緩やかな効き目で、スレッショルドに達する約6 dB前から徐々に働きます。

    Threshold

    (スレッショルド)

    リミッターの動作する基準レベルを設定します。
    1. で設定を調節して、を押す

    −16 dBFS ~ −2 dBFSの範囲で設定できます。

    Attack Time

    (アタックタイム)

    入力信号がスレッショルドを超えてから圧縮を開始するまでの時間を設定します。
    1. で時間を調節して、を押す

    1 ms ~ 4 msの範囲で設定できます。

    Release Time

    (リリースタイム)

    入力信号がスレッショルドを下回ってから圧縮が終わるまでの時間を設定します。
    1. で時間を調節して、を押す

    1 ms ~ 500 msの範囲で設定できます。

    Link

    (リンク)

    MAIN OUT 1と2、またはSUB OUT 1と2のリミッターを別々に動作させることができます。
    1. で「Off」を選択して、を押す

    • Off:リミッターを個別に動作させます。

    • On:リミッターを連動して動作させます。どちらかの信号がスレッショルドに達すると、両方のチャンネルでリミッターが動作します。

MAIN OUTに送る信号を設定する(MAIN OUT Routing)

MAIN OUTへ送る信号の種類を、トラックごとにプリフェーダー/ポストフェーダーのいずれかに設定します。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「OUTPUT」を選択して、を押す
  3. で「MAIN OUT Routing」を選択して、を押す
  4. でMAIN OUT 1またはMAIN OUT 2にルーティングするトラックを選択して、を押す
    MAIN OUT 1またはMAIN OUT 2にルーティングするトラック
    を押すたびに、「プリフェーダー」→「ポストフェーダー」→「オフ」の順に切り替わります。
    • :プリフェーダーを選択

    • :ポストフェーダーを選択

    • :オフ

    MSステレオモニター
    入力トラックのステレオ信号をMSステレオ信号に変換して出力します。

    MSステレオモニターを有効にすると、MAIN OUT 1に奇数トラックのプリフェーダー、MAIN OUT 2に偶数トラックのプリフェーダーが自動的にルーティングされます。このとき手動でのルーティング変更はできません。

    すべての設定をクリア
    すべての設定をクリアします。
    プリフェーダー設定
    トラック1〜8をプリフェーダーに変更します。
    ポストフェーダー設定
    繰り返し押すと、以下のように変更できます。
    • トラック1〜8をポストフェーダーに変更し、他はすべて解除します。

    • L/Rトラックをポストフェーダーに変更し、他はすべて解除します。

    • U1~U4トラックをポストフェーダーに変更し、他はすべて解除します。

    NOTE
  5. を押す

SUB OUTに送る信号を設定する(SUB OUT Routing)

SUB OUTへ送る信号の種類を、トラックごとにプリフェーダー/ポストフェーダーのいずれかに設定します。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「OUTPUT」を選択して、を押す
  3. で「SUB OUT Routing」を選択して、を押す
  4. でSUB OUT 1またはSUB OUT 2にルーティングするトラックを選択して、を押す
    SUB OUT 1またはSUB OUT 2にルーティングするトラック
    を押すたびに、「プリフェーダー」→「ポストフェーダー」→「オフ」の順に切り替わります。
    • :プリフェーダーを選択

    • :ポストフェーダーを選択

    • :オフ

    MSステレオモニター
    入力トラックのステレオ信号をMSステレオ信号に変換して出力します。

    MSステレオモニターを有効にすると、SUB OUT 1に奇数トラックのプリフェーダー、SUB OUT 2に偶数トラックのプリフェーダーが自動的にルーティングされます。このとき手動でのルーティング変更はできません。

    すべての設定をクリア
    すべての設定をクリアします。
    プリフェーダー設定
    トラック1〜8をプリフェーダーに変更します。
    ポストフェーダー設定
    繰り返し押すと、以下のように変更できます。
    • トラック1〜8をポストフェーダーに変更し、他はすべて解除します。

    • L/Rトラックをポストフェーダーに変更し、他はすべて解除します。

    • U1~U4トラックをポストフェーダーに変更し、他はすべて解除します。

    NOTE
  5. を押す

録音する

録音するSDカード、録音ファイルの形式を設定する

SDカードスロット1、2のそれぞれに対して、録音するファイルの形式を設定します。

HINT
  • 2つのカードスロットの両方に同じ設定をすることで、2枚のカードに同じ内容を録音することもできます。1枚のカードが途中で音飛びしてしまった場合などのバックアップ用として使用できます。

  • 一方のSDカードにはミックス前の1 〜 8トラックを、もう一方のSDカードにはすべてのトラックをミックスしたL/RトラックのMP3データを録音することもできます。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「REC」を選択して、を押す
  3. で「Rec to SD1」/「Rec to SD2」を選択して、を押す

  4. でファイルの形式を選択して、を押す
    設定値録音されるトラック説明
    NoneSDカードには録音されません。
    Track1-8(Poly WAV)Tr1-8の選択されたトラック複数トラックの音声が1 つのファイルに記録されたポリファイルが作成されます。
    Track1-8(Mono/Stereo WAV)モノトラックはモノファイルが、ステレオトラックはステレオファイルがトラック単位で個別に作成されます。
    Track1-8 + L/R(Poly WAV)Tr1-8の選択されたトラック+L/Rトラック複数トラックの音声が1 つのファイルに記録されたポリファイルが作成されます。
    Track1-8 + L/R(Mono/Stereo WAV)モノトラックはモノファイルが、ステレオトラックはステレオファイルがトラック単位で個別に作成されます。
    L/R(Stereo WAV)L/Rトラック内蔵ミキサーによりミキシングされた結果が、ステレオファイルとして作成されます。
    L/R(Stereo MP3)
    NOTE
    • 「Mono/Stereo WAV」で録音すると、フォルダーが作成されその中にオーディオファイルが作成されます。(→フォルダー・ファイル構成

    • 2枚同時に録音する場合、録音、再生対象のカードと同じフォルダーに録音されます。フォルダーがない場合は自動的に作成されます。

    • 容量不足などの理由で1枚のSDカードの録音が停止しても、もう1枚のSDカードへの録音は引き続き行われます。このとき、録音が停止した方のカードはスロットから絶対に取り出さないでください。カードやデータが破損する恐れがあります。

入力を選択する・レベルを調節する

使用する入力をインプット1~8の中から選択できます。

インプット1はトラック1、インプット2はトラック2など、インプットと同じ番号のトラックに録音されます。

入力を選択する

  1. 録音したいインプットと同じ番号のトラックキーを押し、トラックのインジケーターを点灯させる

    トラックのインジケータートラック番号の背景色説明
    赤点灯インプットが有効です。
    消灯グレーインプットが無効です。
    NOTE

    ここで選択したインプットは、L/Rトラックにも送られます。

入力のステレオリンクを設定する

  1. トラックキーのを押しながらを押す

    トラック1/2はステレオトラックになります(ステレオリンク)。

    もう一度同じ操作を行うと、ステレオリンクが解除されます。

    HINT
    • トラック3/4、5/6、7/8も同じようにステレオリンクできます。

    • L、Rが個別に選択できるタイプのマイクカプセルが接続されたトラックも、ステレオリンクの設定・解除ができます。

入力レベルを調節する

  1. でトラックを選択して、を押す
  2. で入力レベルを調節して、を押す
    NOTE

    マイクカプセルが接続されているとき、インプット1/2の入力レベルをF8n Proで調節することはできません。マイクカプセルのインプットボリュームでレベルを調節してください。

    HINT

サンプルレートを設定する(Sample Rate)

録音するファイルのサンプルレートを設定できます。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「REC」を選択して、を押す
  3. で「Sample Rate」を選択して、を押す

  4. でサンプルレートを選択して、を押す
    設定値説明
    44.1 kHz、48 kHz、88.2 kHz、96 kHz、192 kHz標準的なサンプルレートです。
    47.952 kHz映像を23.976フレーム/秒で撮影し、後に24フレーム/秒で編集する場合に選択します。
    48.048 kHz映像を24フレーム/秒で撮影し、後にNTSC 29.97または23.98 HDで編集する場合に選択します。
    47.952 kHz(F)、48.048 kHz(F)上記2つと同じ動作ですが、メタデータの<FILE_SAMPLE_RATE>には48 kHzのサンプルレートと記録されます。これにより、47.952 kHz, 48.048 kHzのWAVファイルに対応しない機器やソフトウェアでも再生/編集できます。ただし、録音時の±0.1 %の速度で再生されることになります。
    NOTE

WAVファイルのビット深度を設定する(WAV Bit Depth)

録音するWAVファイルのビット深度を設定できます。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「REC」を選択して、を押す
  3. で「WAV Bit Depth」を選択して、を押す
  4. でビット深度を選択して、を押す
    NOTE

    「32-bit Float」を選択した場合、最大入力レベル(入力ソースが「Mic」の時は +4 dBu、「Line」のときは +24 dBu)を超えた信号が入力されると「Exceeding maximum input level.」のメッセージが表示されます。このメッセージが表示されているときは、入力端子に接続した機器の出力レベルを調節してください。

    HINT

    16-bit Linear、24-bit Linear、32-bit Floatのいずれかに設定できます。

MP3ファイルのビットレートを設定する(MP3 Bit Rate)

録音するMP3ファイルのビットレートを設定できます。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「REC」を選択して、を押す
  3. で「MP3 Bit Rate」を選択して、を押す
  4. でビットレートを選択して、を押す
    HINT

    128 kbps、192 kbps、320 kbpsのいずれかに設定できます。

時間をさかのぼって録音する(Pre Rec)

入力信号を常に一定時間蓄えておくことにより、を押した時点から最大で6秒までさかのぼって録音(プリ録音)できます。を押し遅れてしまった場合などに役に立ちます。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「REC」を選択して、を押す
  3. で「Pre Rec」を選択して、を押す

  4. で「On」を選択して、を押す
    サンプルレート最大プリ録音時間
    WAV44.1 kHz6秒
    47.952 kHz6秒
    47.952 kHz(F)6秒
    48 kHz6秒
    48.048 kHz6秒
    48.048 kHz(F)6秒
    88.2 kHz3秒
    96 kHz3秒
    192 kHz1秒
    MP344.1 kHz6秒
    48 kHz6秒
    NOTE

    タイムコードのモードが「Int Record Run」、「Ext」、「Ext Auto Rec」のいずれかに設定されていた場合、プリ録音は無効になります。(→モードを設定する

最大ファイルサイズ(File Max Size)

録音ファイルの最大サイズを設定できます。録音ファイルが最大サイズを超えた場合、テイク番号が1つ進み、新しいテイクに録音が継続されます。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「REC」を選択して、を押す
  3. で「File Max Size」を選択して、を押す
  4. で「Size」を選択して、を押す

  5. で録音ファイルの最大サイズを選択して、を押す
    NOTE

    録音ファイルが最大サイズを超えた場合、テイク番号が1つ進み、新しいテイクに録音が継続されますが、2つのテイク間に音飛びは発生しません。

    HINT

    最大サイズを640 MBまたは 512 MBに設定しておくと、CDにバックアップする際に便利です。

長時間録音時にトータルの録音時間を表示する(Time Counter)

長時間録音時に「最大ファイルサイズ(File Max Size)」で設定したファイルサイズに到達すると、新しいテイクの録音が開始され録音時間がリセットされますが、このときリセットせずにトータルの録音時間を表示することができます。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「REC」を選択して、を押す
  3. で「File Max Size」を選択して、を押す
  4. で「Time Counter」を選択して、を押す

  5. で「Continuous」を選択して、を押す
    設定値説明
    Continuous録音時に「最大ファイルサイズ(File Max Size)」で設定したファイルサイズに到達しても、ホーム画面で表示されるカウンターをリセットしません。
    Reset録音時に「最大ファイルサイズ(File Max Size)」で設定したファイルサイズに到達したときに、ホーム画面で表示されるカウンターを000:00:00にリセットします。

直前に録音したテイクをFALSE TAKEフォルダーに移動する

直前の録音が失敗した場合、ショートカット操作でその録音テイクをFALSE TAKEフォルダーに移動することができます。

  1. ホーム画面を表示する(→ホーム画面

  2. を長押しする
    HINT
    • テイクをFALSE TAKEフォルダーに移動することで、テイク番号を1つ減らす事ができます。

    • 録音中でも、直前に録音したテイクをFALSE TAKEフォルダーに移動することができます。

  3. で「Yes」を選択して、を押す

タイムコードを使う

タイムコードについて

F8n ProはSMPTEタイムコードを入出力できます。

タイムコードとは、映像や音声を記録するとき、そのデータに書き込まれる時間情報です。ビデオ編集や周辺機器の制御、映像と音声の同期などの目的に使用します。

タイムコードを使用した編集

映像データ、音声データ共にタイムコードが記録されていると、ノンリニア編集ソフトウェアで編集する際に、時間軸上の配置とお互いの同期が容易になります。

タイムコードが記録された映像ファイル
タイムコードが記録された音声ファイル
ノンリニア編集ソフトウェア
HINT

F8n Proは高精度の発振器を使用することにより、24時間で誤差0.5フレーム以内の正確なタイムコードを生成できます。

接続の例

場面に応じて、次のような接続が可能です。

ビデオカメラと同期する

F8n Proでマイク入力の録音と、タイムコードの発信を行います。

F8n Proは自分自身で発生したタイムコードを音声データに記録します。また、ビデオカメラでは受信したタイムコードを映像データに記録します。

タイムコード
音声

タイムコードを入力する

タイムコードジェネレーターでタイムコードを発信します。

F8n Proとビデオカメラの両方でタイムコードを受信し、それぞれ音声データと映像データに記録します。

また、F8n Proのオーディオクロックを、入力したタイムコードに同期させることも可能です。

タイムコード
音声

タイムコードを設定する

タイムコードの設定は、タイムコード設定画面で行います。

タイムコード設定画面を表示する

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「TIMECODE」を選択して、を押す
  3. で「Timecode」を選択して、を押す

    タイムコード設定画面が表示されます。

    タイムコードの各設定は、参照先をご覧ください。

    タイムコードモード
    タイムコードのモード(ON/OFFや発信/受信設定など)を設定します。(→モードを設定する
    内蔵タイムコード値
    内蔵タイムコードを表示します。
    内蔵ユーザービット
    ユーザービットはタイムコードに埋め込むことができる任意の情報です。(→内蔵タイムコードのユーザービットを設定する
    外部タイムコード値
    外部タイムコードを表示します。
    外部ユーザービット
    外部ユーザービットを表示します。
    Jamボタン
    入力されたタイムコードを、内蔵タイムコードにセットします。(→内蔵タイムコードをジャムする
    内蔵タイムコードフレームレート
    内蔵タイムコードのフレームレートを表示します。(→内蔵タイムコードのフレームレートを設定する
    外部タイムコードフレームレート
    外部タイムコードのフレームレートを表示します。
    内蔵タイムコードリスタートボタン
    内蔵タイムコードを任意の設定値でリスタートします。(→内蔵タイムコードを任意の設定値でリスタート(ジャム)する

モードを設定する

主に次のような設定を行います。

  • F8n Proからタイムコードを発信するか、外部から受信するか

  • 録音時以外もタイムコードを自走させるか、停止するか

  1. タイムコード設定画面を表示する(→タイムコード設定画面を表示する
  2. で「Mode」を選択して、を押す
  3. で「Mode」を選択して、を押す
  4. でモードを選択して、を押す
    設定値説明
    Off録音ファイルにタイムコードを記録しません。

    TIMECODE OUT端子からタイムコードが出力されません。

    Int Free Run内蔵タイムコードは録音モードに関係なく自走します。

    内蔵タイムコード値は、以下の操作で手動で設定できます。

    TIMECODE OUT端子から常にタイムコードが出力されます。

    Int Record Run内蔵タイムコードは録音中にのみ自走します。

    内蔵タイムコード値は、以下の操作で手動で設定できます。

    他のモードから切り替えた場合、内蔵タイムコードは最後の値で停止します。

    Int RTC Run内蔵タイムコードは録音モードに関係なく自走します。

    内蔵タイムコードは以下の時にRTC(内蔵時計)に同期(Jam)します。

    TIMECODE OUT端子から常にタイムコードが出力されます。

    Ext内蔵タイムコードは、外部タイムコードに追従します。

    外部タイムコードがない場合、内蔵タイムコードを自走させるか選択できます。(→外部タイムコード入力がない時に、内蔵タイムコードを自走させる

    Ext Auto Rec内蔵タイムコードは、外部タイムコードに追従します。

    外部タイムコードがない場合、内蔵タイムコードを自走させるか選択できます。(→外部タイムコード入力がない時に、内蔵タイムコードを自走させる

    外部タイムコード入力を検知して自動的に録音を開始し、外部タイムコードが停止すると録音を停止します。

レコーダー停止中にタイムコード出力を止める

レコーダー停止中にTIMECODE OUT端子からタイムコードを出力するかどうか設定します。

  1. タイムコード設定画面を表示する(→タイムコード設定画面を表示する
  2. で「Mode」を選択して、を押す
  3. で「Int Auto Mute」を選択して、を押す
  4. で「On」を選択して、を押す
    NOTE
    • 録音/再生の一時停止中は、タイムコードが継続して出力されます。

    • 「Mode」が「Off」、「Int Record Run」、「Ext」、「Ext Auto Rec」のときは設定できません。(→モードを設定する

オーディオクロックを外部タイムコードに同期させる

  1. タイムコード設定画面を表示する(→タイムコード設定画面を表示する
  2. で「Mode」を選択して、を押す
  3. で「Ext Audio Clock Sync」を選択して、を押す
  4. で「On」を選択して、を押す
    NOTE
    • 外部タイムコードがない場合、連続性を保つために内蔵オーディオクロックが有効になります。

    • 「Mode」が「Off」、「Int Free Run」、「Int Record Run」、「Int RTC Run」のときは設定できません。(→モードを設定する

外部タイムコード入力がない時に、内蔵タイムコードを自走させる

外部タイムコードがない場合、連続性を保つように内蔵タイムコードを自走させることができます。

  1. タイムコード設定画面を表示する(→タイムコード設定画面を表示する
  2. で「Mode」を選択して、を押す
  3. で「Ext Continuous」を選択して、を押す
  4. で「On」を選択して、を押す
    NOTE

    「Mode」が「Off」、「Int Free Run」、「Int Record Run」、「Int RTC Run」のときは設定できません。(→モードを設定する

内蔵タイムコードのユーザービットを設定する

ユーザービットとは、タイムコードに埋め込むことができる任意の情報です。0~9、A~Fまでの文字を8文字埋め込むことができます。日付などの情報を記録しておくと編集時に便利です。

Ubits(ユーザービット)のモードを設定する
  1. タイムコード設定画面を表示する(→タイムコード設定画面を表示する
  2. で「Ubits」を選択して、を押す
  3. で「Mode」を選択して、を押す

  4. でモードを選択して、を押す
    設定値説明
    uu uu uu uu「Edit」画面で任意の値を設定できます。
    mm dd yy uuRTC設定が月日年の順で自動に入り、「uu」は「Edit」画面で任意の値を設定できます。
    dd mm yy uuRTC設定が日月年の順で自動に入り、「uu」は「Edit」画面で任意の値を設定できます。
    yy mm dd uuRTC設定が年月日の順で自動に入り、「uu」は「Edit」画面で任意の値を設定できます。
    HINT

    「uu」の項目のみ変更可能です。

Ubits(ユーザービット)を設定する
  1. タイムコード設定画面を表示する(→タイムコード設定画面を表示する
  2. で「Ubits」を選択して、を押す
  3. で「Edit」を選択して、を押す
  4. 値を変更する

    ■変更時の操作

    カーソル移動、設定値の変更:を回す

    変更するパラメーターの選択:を押す

    HINT

    0 ~ 9、A ~ Fの範囲で設定できます。

  5. 設定し終わったら、で「Enter」を選択して、を押す

内蔵タイムコードのフレームレートを設定する

  1. タイムコード設定画面を表示する(→タイムコード設定画面を表示する
  2. で「FPS」を選択して、を押す
  3. でフレームレートを選択して、を押す
    設定値説明
    23.976NDHDカメラなど、ハイビジョン撮影で使用される最も一般的なフレームレートです。実時間より0.1%遅れてカウントされます。
    24NDフィルム撮影で使用される標準のフレームレートです。HDカメラでも使用されます。
    25NDPALビデオ用のフレームレートです。ヨーロッパなどで採用されているPAL方式のビデオに使用します。
    29.97NDNTSCカラービデオやHDカメラ用のフレームレートで、実時間より0.1%遅れてカウントされます。日本、アメリカなどで採用されているNTSC方式のビデオに使用します。
    29.97DNTSCを実時間に合うようにドロップフレームを使って調整したフレームレートです。実際の時間枠に一致させる必要がある放送用の映像で使用されます。
    30NDNTSCビデオへ移行するフィルムへ音を同期させるときに使用します。日本、アメリカなどの白黒テレビの標準フレームレートです。
    30D特殊用途のレートです。NTSCへ移行するフィルムサウンドへ29.97 fpsドロップフレームで同期します。実時間より0.1%早くカウントされます。
    NOTE

    フレームレートの設定は、使用する機器やすべての映像データ、音声データで統一しておく必要があります。

内蔵タイムコードをジャムする

TIMECODE IN端子に入力されたタイムコードを、内蔵タイムコードにセットします。

  1. タイムコード設定画面を表示する(→タイムコード設定画面を表示する
  2. で「Jam」を選択して、を押す

内蔵タイムコードを任意の設定値でリスタート(ジャム)する

  1. タイムコード設定画面を表示する(→タイムコード設定画面を表示する
  2. で「Restart」を選択して、を押す
  3. リスタートする値を変更する

    ■変更時の操作

    カーソル移動、設定値の変更:を回す

    変更するパラメーターの選択:を押す

  4. で「Restart」を選択して、を押す

タイムコード自動録音のための待ち時間を設定する(Auto Rec Delay Time)

外部タイムコードを受信して自動録音する設定の場合、瞬間的なタイムコードの受信によって、不必要な録音が行われてしまうことがあります。これを回避するために、タイムコードを受信してから録音が開始するまでの時間を設定できます。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「TIMECODE」を選択して、を押す
  3. で「Auto Rec Delay Time」を選択して、を押す
  4. で時間を調節して、を押す
    HINT

    0.0 s 〜 8.0 sの範囲で設定できます。

起動時のタイムコードの初期化の設定を行う (Start Timecode)

F8n Proは、電源をオフにすると内蔵タイムコードが止まるため、起動時にタイムコードを自動的に初期化(ジャム)します。その際に、どの設定値でジャムするかを設定できます。

起動時にどの設定値でタイムコードを初期化するか設定する

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「TIMECODE」を選択して、を押す
  3. で「Start Timecode」を選択して、を押す
  4. で「Mode」を選択して、を押す

  5. でどの設定値で初期化するかを選択して、を押す
    設定値説明
    Restart TimeF8n Pro起動時に、「Restart」で設定した値が内蔵タイムコードにジャムされます。(→内蔵タイムコードを任意の設定値でリスタート(ジャム)する
    RTCF8n Pro起動時に、電源をオフにした時のタイムコードと、電源オフ中に「Date/Time(RTC)」が進んだ時間からタイムコードを復元します。(→日時を設定する(Date/Time (RTC))

    RTCの時刻は内蔵タイムコードに比べて精度が低いため、誤差が生じます。

電源がOFFのときのタイムコードの誤差を修正する

「Start Timecode」の「Mode」を「RTC」に設定している場合に電源をOFF にすると、タイムコードの精度が落ちてしまいますが、この機能を使うことにより、電源OFFのときでも0.2 ppm に近い誤差まで精度を高めることができます。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「TIMECODE」を選択して、を押す
  3. で「Start Timecode」を選択して、を押す
  4. で「RTC Timecode Calibration」を選択して、を押す

  5. で「Recalibrate」を選択して、を押す
  6. で「Yes」を選択して、を押す
  7. キャリブレーションが終了する
  8. キャリブレーションを中止するにはを押し、で「Yes」を選択して、を押す
    NOTE
    • F8n Proは工場出荷時にすでにキャリブレーションが実行されています。

    • キャリブレーションは一度行うと、結果が記憶されます。

    • 極端に暑い場所や寒い場所に移動してF8n Proを使用する場合には、電源がOFFのときのタイムコードの精度がわずかに変化してしまう可能性があるので、もう一度キャリブレーションを実行することをおすすめします。

    • 「Audio Interface with Rec」が「On」に設定されているとき、キャリブレーションは実行できません。(→SDカードへの録音機能とオーディオインターフェースの機能を同時に使用する(Audio Interface with Rec)

    • 「Start Timecode」の「Mode」が「RTC」に設定されていなければ、キャリブレーションは実行できません。

    • FRC-8が接続されているときは、キャリブレーションは実行できません。(→FRC-8を使う

UltraSync BLUEを使う

F8n ProをUltraSync BLUEに接続すると、UltraSync BLUEからタイムコードが受信され、録音ファイルに記録されます。

  • 工場出荷状態のF8n Proではこの機能を使用することができません。使用するためには、ZOOMのWeb サイト(zoomcorp.com)から機能拡張用ファイルをダウンロードし、本体にインストールする必要があります。

  • F8n Proは日本、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ(EU)の電波法認証を取得しています。上記以外の国や地域ではこの機能は使用できません。認証を受けていない国で使用すると罰則が科せられる可能性があります。本機能を使用したことによる罰則に関して、株式会社ズームは一切の責任を負いません。

UltraSync BLUEと接続する

F8n ProとUltraSync BLUEを接続します。

  1. ホーム画面で を長押しする
  2. で「Yes」を選択して、を押す
  3. で「Timecode」を選択して、を押す

    「Searching ...」と表示され、接続機器の検索が開始されます。

    HINT
    • を押すことで検索状態を中断することができます。

    • 検索を中断した場合も「Timecode」画面で「Pair」を選択すると、検索を再開できます。

  4. UltraSync BLUE で接続機器としてF8n Proを選択する

    ペアリング(登録)が完了すると、F8n Proのディスプレイに「Connected.」と表示されます。

    HINT
    • 接続機器の選択方法については、UltraSync BLUEの取扱説明書を参照してください。

    • 通信を安定させるには、F8n ProとUltraSync BLUEをできるだけ近づけてください。

    • 録音中にUltraSync BLUEとの通信が遮断された場合もF8n Proでカウントされたタイムコードが録音ファイルに記録されます。

UltraSync BLUEとの接続を解除する

F8n ProとUltraSync BLUEとの接続を解除し、タイムコードの記録を停止します。接続を解除した場合も、ペアリング情報の記録は残ります。

  1. ホーム画面でを長押しする
  2. で「Yes」を選択して、を押す

    「Disconnected.」と表示され、接続が解除されます。

別のUltraSync BLUEと接続する

F8n Proと接続しているUltraSync BLUEとは別のUltraSync BLUEからタイムコードを受信するには、登録されているUltraSync BLUEとのペアリング(登録)を解除して、登録したいUltraSync BLUEと再度ペアリングを行う必要があります。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「TIMECODE」を選択して、を押す
  3. で「Timecode」を選択して、を押す
  4. で「Forget」を選択して、を押す

  5. で「Pair」を選択して、を押す

    「Searching ...」と表示され、接続機器の検索が開始されます。

    HINT
    • を押すことで検索状態を中断することができます。

    • 検索を中断した場合も「Timecode」画面で「Pair」を選択すると、検索を再開できます。

  6. 別のUltraSync BLUEで接続機器としてF8n Proを選択する

    ペアリング(登録)が完了すると、F8n Proのディスプレイに「Connected.」と表示されます。

    HINT
    • 接続機器の選択方法については、UltraSync BLUEの取扱説明書を参照してください。

    • 通信を安定させるには、F8n ProとUltraSync BLUEをできるだけ近づけてください。

    • 録音中にUltraSync BLUEとの通信が遮断された場合もF8n Proでカウントされたタイムコードが録音ファイルに記録されます。

録音テイクの設定をする

次に録音されるテイクのノートを編集する(Note)

メタデータとしてファイルにメモなどの文字を入力することができます。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「META DATA (for Next Take)」を選択して、を押す
  3. で「Note」を選択して、を押す
  4. で「Edit」を選択して、を押す

  5. ノートを変更する

    文字の入力方法は「文字入力画面」を参照してください。

    NOTE

    ノートはメタデータの<NOTE>に書き込まれます。

    HINT

    ノートを履歴一覧から選択することもできます。

    1. 手順4で、で「History」を選択して、を押す

    2. で採用する履歴を選択して、を押す

    履歴一覧は、「Factory Reset」を行うと消去されます。(→工場出荷時の状態に戻す

次に録音されるシーン名のつけ方などを設定する

シーン名の付け方(モード)、シーン名、シーン番号の進め方を設定します。

シーン名のつけ方(モード)を選択する

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「META DATA (for Next Take)」を選択して、を押す
  3. で「Scene Name Mode」を選択して、を押す

  4. でモードを選択して、を押す
    設定値説明
    Noneシーン名、シーン番号を使用しません。

    録音ファイルはT001、T002、T003…などテイク番号だけの名前で作成されます。

    の操作でシーン番号を1つ進めることはできません。

    例:T001.wav

    Current Folder現在選択中のフォルダー名をシーン名にします。

    の操作でシーン番号を1つ進めることができます。シーン番号が1つ進んだフォルダーが存在する場合はそのフォルダーが録音先のフォルダーになり、ない場合は新たなフォルダーが作成されます。

    例:FOLDER001-T001.wav

    Date日付をシーン名にします。

    の操作でシーン番号を1つ進めることはできません。

    日付が変わった後に録音した場合には、日付の付いたシーンフォルダーが作成されます。

    例:20210101-T001.wav

    User Nameユーザーの入力したシーン名を使用します。

    の操作でシーン番号を1つ進めることができます。

    この時、フォルダーは作成されません。

    例:MYSCENE001-T001.wav

シーン名を変更する

シーン名の付け方で「User Name」を選択した場合、ここで変更したシーン名が使用されます。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「META DATA (for Next Take)」を選択して、を押す
  3. で「User Scene Name」を選択して、を押す
  4. で「Edit」を選択して、を押す

  5. シーン名を変更する

    文字の入力方法は「文字入力画面」を参照してください。

    NOTE

    シーン名はメタデータの<SCENE>に書き込まれます。

    先頭に「スペース」、「@」は入力できません。

    HINT

    シーン名を履歴一覧から選択することもできます。

    1. 手順4で、で「History」を選択して、を押す

    2. で採用する履歴を選択して、を押す

    履歴一覧は、「Factory Reset」を行うと消去されます。(→工場出荷時の状態に戻す

シーン番号の進め方を設定する

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「META DATA (for Next Take)」を選択して、を押す
  3. で「Scene Increment Mode」を選択して、を押す

  4. でシーン番号の進め方を選択して、を押す
    設定値説明
    Numericホーム画面でを押すと、シーン番号が1つ進みます。

    例:Scene→Scene1→Scene2→・・・→Scene9999

    Characterホーム画面でを押すと、シーン名の最後の大文字アルファベットが1つ進みます。

    シーン名の最後に大文字アルファベットが無い場合は付加されます。

    例:Scene1→Scene1A→Scene1B→・・・→Scene1Z→Scene1AA→Scene1AB→・・・

次に録音されるテイク名のリセット条件やフォーマットを設定する

テイク名がリセットされる条件や録音時のテイク名のフォーマットを設定します。

テイク名のリセット条件を設定する

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「META DATA (for Next Take)」を選択して、を押す
  3. で「Take Reset Mode」を選択して、を押す

  4. でリセットモードを選択して、を押す
    設定値説明
    Offリセットされません。

    ただし、フォルダーが変わった場合、そのフォルダー内に今のテイク番号より大きい番号があった時は、その番号+1にリセットされます。

    Folder Change録音先フォルダーが変わった場合、そのフォルダー内で最大のテイク番号+1にリセットされます。

テイク名のフォーマットを設定する

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「META DATA (for Next Take)」を選択して、を押す
  3. で「Take Name Format」を選択して、を押す
  4. でフォーマットを選択して、を押す
    設定値説明
    "Scene"-T***
    ①:シーン名

    ②:テイク名

    例:Scene001-T001

    "Scene"_***
    ①:シーン名

    ②:テイク名

    例:Scene001_001

次に録音されるテイクのトラック名を編集する(Track Name)

ここで編集したトラック名は次に録音されるテイクに書き込まれます。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「META DATA (for Next Take)」を選択して、を押す
  3. で「Track Name」を選択して、を押す
    HINT

    ホーム画面で、の操作で「Track Name」画面に移行できます。

  4. でトラックを選択して、を押す

  5. で「Edit」を選択して、を押す
  6. トラック名を編集する

    文字の入力方法は「文字入力画面」を参照してください。

    NOTE

    トラック名はメタデータの<TRACK>の<NAME>に書き込まれます。

    HINT

    トラック名を履歴一覧から選択することもできます。

    1. 手順5で、で「History」を選択して、を押す

    2. で採用する履歴を選択して、を押す

    履歴一覧は、「Factory Reset」を行うと消去されます。(→工場出荷時の状態に戻す

次に録音されるテイクの番号を変更する

ホーム画面の操作から、次に録音するテイク番号を変更することができます。

  1. ホーム画面を表示する(→ホーム画面

  2. を長押しする
  3. でテイク番号を1つ増やすか、1つ減らすかを選択して、を押す
    NOTE

    録音/再生中の場合や、シーン名の付け方(「Scene Name Mode」)が「Date」に設定されていると、この機能は使用できません。シーン名の付け方は、「シーン名のつけ方(モード)を選択する」で変更することができます。

スレートマイク、スレートトーンを使う

スレートマイク、スレートトーンとは

F8n Proでは録音中に、撮影中のシーンやカットなどを説明するコメント音声や、映像との同期をとるためのトーン信号を入れることができます。

F8n Pro本体には、コメント録音用のスレートマイクや、トーン信号を出力する機能が内蔵されています。

NOTE
  • スレートマイクとスレートトーンを同時に使うことはできません。どちらか一方のみの使用になります。

  • 音声ファイルの再生中は、スレートマイクやスレートトーンは使用できません。

HINT

スレートとは映像撮影の際に使用する「カチンコ」のことです。

スレートマイクで録音する(Slate Mic)

内蔵のスレートマイクを使ってコメントを録音できます。録音テイクのメモとして利用します。

音量を設定する

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「SLATE」を選択して、を押す
  3. で「Slate Mic」を選択して、を押す
  4. で「Level」を選択して、を押す

  5. でレベルを調節して、を押す
    HINT

    0 dB ~ 24 dBの範囲で設定できます。

ルーティングを設定する

スレートマイク信号の送り先を設定します。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「SLATE」を選択して、を押す
  3. で「Slate Mic」を選択して、を押す
  4. で「Routing」を選択して、を押す

  5. でスレートマイク信号をルーティングするトラック、出力を選択して、を押す
    ルーティングするトラック、出力
    を押すたびに、「ポストフェーダー」と「オフ」が交互に切り替わります。
    • :ポストフェーダーを選択

    • :オフ

    すべての設定をクリア
    すべての設定をクリアします。
    ポストフェーダー設定
    すべてをポストフェーダーに設定します。
    NOTE

    オーディオインターフェース(Stereo Mix)動作時は、トラック1~8にルーティングすることはできません。(→オーディオインターフェースとして使う(Audio Interface)

  6. を押す

録音する

  1. を押し、録音を開始する
  2. を「MIC」側に倒し、手を放す
  3. スレートマイクを無効にするには、再度を「MIC」側に倒し手を放す
    NOTE
    • スレートマイクがルーティングされているトラックでは、スレートマイク使用時、インプットからの信号がミュートされます。

    • スレート信号は、ルーティング設定に関係なくヘッドフォンのL/Rから出力されます。

    • MAIN OUT 1/2、SUB OUT 1/2のフェーダーは、スレートトーン、スレートマイクのレベルには影響しません。

    HINT

    を「MIC」側に2秒以上倒すと、倒している間だけスレートマイクの入力が有効になり、手を放すと無効になります。

スレートマイクを無効にする

を誤って「MIC」側に倒したとき、有効にならないように設定します。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「SLATE」を選択して、を押す
  3. で「Slate Mic」を選択して、を押す
  4. で「On/Off」を選択して、を押す

  5. で「Off(Lock)」を選択して、を押す

スレートトーンを録音する(Slate Tone)

録音開始時にスレートトーンを入れることで、編集作業時に動画ファイルとの位置合わせがしやすくなります。また接続先の機器とのレベル合わせに利用します。

音量を設定する

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「SLATE」を選択して、を押す
  3. で「Slate Tone」を選択して、を押す
  4. で「Level」を選択して、を押す

  5. でレベルを調節して、を押す
    HINT

    −20 dBFS ~ ±0 dBFSの範囲で設定できます。

周波数を設定する

スレートトーン信号の周波数を設定します。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「SLATE」を選択して、を押す
  3. で「Slate Tone」を選択して、を押す
  4. で「Frequency」を選択して、を押す

  5. で周波数を調節して、を押す
    HINT

    100 Hz 〜 10000 Hzの範囲で設定できます。

ルーティングを設定する

スレートトーン信号の送り先を設定します。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「SLATE」を選択して、を押す
  3. で「Slate Tone」を選択して、を押す
  4. で「Routing」を選択して、を押す

  5. でスレートトーン信号をルーティングするトラック、出力を選択して、を押す
    ルーティングするトラック、出力
    を押すたびに、「ポストフェーダー」と「オフ」が交互に切り替わります。
    • :ポストフェーダーを選択

    • :オフ

    すべての設定をクリア
    すべての設定をクリアします。
    ポストフェーダー設定
    すべてをポストフェーダーに設定します。
    NOTE

    オーディオインターフェース(Stereo Mix)動作時は、トラック1~8にルーティングすることはできません。(→オーディオインターフェースとして使う(Audio Interface)

  6. を押す

録音する

  1. を押し、録音を開始する
  2. を「TONE」側に倒し、手を放す
    NOTE
    • スレートトーンがルーティングされているトラックでは、スレートトーン使用時、インプットからの信号がミュートされます。

    • スレート信号は、ルーティング設定に関係なくヘッドフォンのL/Rから出力されます。

    • MAIN OUT 1/2、SUB OUT 1/2のフェーダーは、スレートトーン、スレートマイクのレベルには影響しません。

    HINT

    を「TONE」側に1秒以上倒すと、スレートトーンが有効になったままになり、再度「TONE」側に倒すと無効になります。

スレートトーンを無効にする

を誤って「TONE」側に倒したとき、有効にならないように設定します。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「SLATE」を選択して、を押す
  3. で「Slate Tone」を選択して、を押す
  4. で「On/Off」を選択して、を押す

  5. で「Off(Lock)」を選択して、を押す

録音する

  1. を押す

    録音が始まります。

  2. 録音中に次テイクの録音を開始するにはを押す

    録音は継続したまま現在の録音を停止し、新たに録音が始まります。

  3. 一時停止するにはを押す
  4. 停止するにはを押す
    NOTE
    • 録音中のが有効になるのは、録音開始より1秒経過した後からです。

    • 一時停止を行うと、整数秒の位置で一時停止します。

    • 一時停止を行ったときは、停止位置にマークがつきます。録音を再開するにはを押します。

    • マークは1テイクに最大99個つけられます。

    • 録音中に最大ファイルサイズ(→最大ファイルサイズ(File Max Size))を超えたときは、テイク番号が1つ進み、新しいテイクに録音が継続されます。このとき、2つのテイク間に音飛びは発生しません。

    • 2枚のSDカードへの同時録音中に、片方のカードの空き容量がなくなった場合、録音は停止せず、もう一方のSDカードへの録音が継続されます。

    HINT
    • タイムコード機能を有効にした場合、録音は00(ドロップフレーム時は00または02)フレームから始まり、ファイルの長さは必ず整数秒になります。これは後で編集するときの同期処理を簡単にするためです。(→タイムコードを使う

    • 再生時には、を押してマークを付けた場所に移動できます。

    • 一時停止せずにマークを付けることもできます。(→録音中/再生中のマークの付け方を設定する(PLAY Key Option))

    • HOME画面でを長押しすると、次に録音するテイク名を確認できます。

    • 録音中は一定時間ごとにファイルが自動保存されます。録音中に電源遮断などの問題が発生した場合でも、該当ファイルをF8n Proで再生することにより、正常なファイルとして復帰させることができます。

再生する

再生する

  1. を押す

    ■再生時の操作

    再生テイクの選択、マーク位置の頭出し:を押す

    早送り/早戻し:を長押しする

    一時停止/再生再開:を押す

    NOTE

    再生ファイルのないトラックは、トラックがグレーで表示されます。

    HINT
    • を長押しする時間が長いほど、早送り/早戻しのスピードも早くなります。

    • 再生中にトラックキーを押すと再生(緑点灯)、ミュート(消灯)を切り替えることができます。

    • 選択したテイクが不正の場合、「Invalid Take!」のメッセージが表示されます。

    • 再生可能なテイクが1つもない場合、「No Take!」のメッセージが表示されます。

    • 再生中にを押すと頭出し用のマークを付けることができます。(→録音中/再生中のマークの付け方を設定する(PLAY Key Option)

  2. ホーム画面に戻るにはまたはを押す

テイクをミキシングする

再生時の各トラックの音量やパンを変更できます。

  1. ホーム画面でミキサー画面を表示する(→ミキサー画面

  2. を押し、再生する
  3. 各パラメーターの設定値を変更する

    ■変更時の操作

    カーソル移動、設定値の変更:を回す

    変更するパラメーターの選択:を押す

    パラメーター設定範囲説明
    フェーダーMute、−48.0~+24.0 dB入力信号の音量を調節します。
    パンL100~Center~R100左右の音のバランスを調節します。
    NOTE
    • 「Track Knob Option」が「Fader」に設定されている場合は、パンの変更はできません。‌(→トラックノブの機能を設定する(Track Knob Option)

    • を回してカーソル移動をし、MAIN OUT 1/2、SUB OUT 1/2の設定値を変更することもできます。(→出力のレベルを設定する

    • フェーダー/パン選択時にを長押しすると、設定値を初期化できます。また、フェーダー選択時に設定値が初期値のときは、設定値をMuteに設定できます。

    HINT
    • 設定したミキシングはテイクごとに保存され、再生時に適用されます。

    • テイクの形式が MP3 の場合、ミキサー設定はテイクに保存されません。

再生時に特定のトラックの再生音だけをモニターする

特定のトラックの再生音だけをモニターできます(SOLO モード)。

  1. ホーム画面を表示する(→ホーム画面

  2. を押し、再生する
  3. モニターしたいトラックのを押す

    選択したトラックの背景色のみが緑色になり、ステータスインジケーターがオレンジ色に点灯します。

    NOTE

    SOLOモードを使用できるのは、インジケーターが緑点灯している再生可能トラックだけです。

  4. モニターを解除するには、モニター中のを押す

再生モードを変更する(Play Mode)

再生モードを変更できます。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「PLAY」を選択して、を押す
  3. で「Play Mode」を選択して、を押す

  4. で再生モードを選択して、を押す
    設定値説明
    Play One(1 曲再生)選択した1テイクのみを再生します。
    Play All(全曲再生)選択したテイクから最後のテイクまで連続して再生します。
    Repeat One

    (1 曲リピート再生)

    選択した1 テイクのみを繰り返し再生します。
    Repeat All

    (全曲リピート再生)

    選択中のフォルダー内のすべてのテイクを繰り返し再生します。

ファイルを管理する

フォルダー・ファイル構成

F8n Proで録音すると、SDカードに次のようなフォルダー・ファイルが作成されます。

F8n Proのフォルダー・ファイルは、シーンおよびテイクを基本として管理されます。

フォルダー・ファイル構成

フォルダーおよびファイルの構成は、録音ファイルの形式によって異なります。また、フォルダー名・ファイル名は、シーン名の付け方によって異なります。

収録順
最初のシーン
シーン210101(第1テイク)
WAV形式、ポリフォニックファイル
シーン210101(第2テイク)
MP3形式、ステレオファイル
シーン210101(第3テイク)
WAV形式、モノラルファイル(トラック1〜4)
次のシーン
シーン210102(第1テイク)
WAV形式、ステレオファイル(トラック1、2)

ステレオファイル(L/Rトラック)

シーン210102(第2テイク)
WAV形式、ポリフォニックファイル
ユーザーが作成したフォルダー
シーン Scene001(第1テイク)
WAV形式、モノラルファイル(トラック1〜4)
NOTE
HINT
  • テイク:1回の録音で作成されるデータの単位です。

  • シーン:ひとつの場面を構成する複数のファイルやテイクをまとめた単位です。

テイク名

構造説明

①:シーン名

②:シーン番号(1-9999)

③:テイク番号(001-999)

  • シーン名:なし、フォルダ名、日付、ユーザーが入力した名称から選択できます。(→次に録音されるシーン名のつけ方などを設定する

  • シーン番号:+で番号が1つ進みます。

  • テイク番号:同一のシーン名・シーン番号で録音をするごとに番号が1つ進みます。

オーディオファイル名

F8n Proはポリフォニック、モノラル、ステレオのファイル形式ごとにファイル名が異なります。ファイル名にはトラック番号等が付加されます。

ファイル名は以下の形式で記録されます。

種類構造説明
ポリファイル

①:テイク名

ポリフォニック録音で作成されるファイルです。

複数トラックの音声が1つのファイルに記録されます。

モノラルファイル

①:テイク名

②:トラック番号

モノラル録音で作成されるファイルです。
ステレオファイル

①:テイク名

②:トラック番号

ステレオ録音で作成されるファイルです。
HINT

「Mono/Stereo WAV」で録音すると(→録音するSDカード、録音ファイルの形式を設定する)、テイクフォルダーが作成されその中にオーディオファイルが作成されます。

テイク・フォルダーの操作(Finder)を行う

SDカード、テイク、フォルダーの内容を一覧し、プロジェクト/シーンフォルダーの作成、録音/再生フォルダーの設定、削除、情報の確認などができます。

SDカード、テイク、フォルダーを選択する

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「FINDER」を選択して、を押す
  3. で操作したいSDカード/フォルダー/テイクを選択する

    ■変更時の操作

    カーソル移動:を回す。

    1つ下の階層に移動:を押す。

    1つ上の階層に移動:を押す。

    ■SDカード選択時

    空き容量
    サイズ
    録音可能時間

    ■フォルダー選択時

    日付
    時刻

    ■テイク選択時

    タイムコード
    フレームレート
    時間長
    録音フォーマット
    作成日
    作成時刻
    サイズ
    MSサイドマイクレベル
    NOTE
    • テイクにカーソルが合っている状態でを押すことで、選択しているテイクを再生できます。の操作も有効です。

    • 再生テイク、録音/再生フォルダーにはチェックマークが付きます。

フォルダーを作成する

現在選択しているSDカード/フォルダー内にフォルダーを作成します。

  1. SDカード、テイク、フォルダーを選択する」で、フォルダーを作成したいSDカードまたはフォルダーを選択し、を押す

    選択したSDカードまたはフォルダー内のファイルやフォルダーが表示されます。

  2. で「New Folder」を選択して、を押す
  3. フォルダー名を変更する

    文字の入力方法は「文字入力画面」を参照してください。

    NOTE
    • 作成したフォルダーが録音フォルダーとして選択されます。

    • 作成したフォルダー名は録音したテイクのメタデータの<PROJECT>または<SCENE>に書き込まれます。

    • 先頭に「スペース」、「@」は入力できません。

テイクの録音/再生フォルダーを選択する

再生するテイクの保存されたフォルダー、または録音したテイクを保存するフォルダーを選択します。

  1. SDカード、テイク、フォルダーを選択する」で、フォルダーを選択する
  2. を長押ししてOption画面を表示させ、で「Select」を選択して、を押す

    再生するテイクの保存されたフォルダー、または録音したテイクを保存するフォルダーが選択され、ホーム画面に戻ります。

    選択したフォルダーにはチェックマークが付きます。

    NOTE

    選択したSDカードまたはフォルダー内の最初のテイクが再生テイクとして選択された状態になります。

テイクのトラックマークを確認、再生する

録音したテイクのマークを一覧表示できます。

  1. SDカード、テイク、フォルダーを選択する」で、マークを一覧表示したいテイクを選択する
  2. を長押ししてOption画面を表示させ、で「Mark List」を選択して、を押す
  3. でマークを選択して、を押す
    付加したマーク
    録音中に音飛びが発生したことを示すマークと発生時刻

    ホーム画面に戻り、マークの位置から再生を開始します。

フォルダー・テイク名を変更する

  1. SDカード、テイク、フォルダーを選択する」で、名前を変更したいフォルダー・テイクを選択する
  2. を長押ししてOption画面を表示させ、で「Rename」を選択して、を押す
  3. フォルダー・テイク名を変更する

    文字の入力方法は「文字入力画面」を参照してください。

    NOTE
    • 変更したフォルダー・テイク名はメタデータの<PROJECT>または<SCENE>に書き込まれます。

    • 先頭に「スペース」、「@」は入力できません。

テイクを他のカードやフォルダーへコピーする

  1. SDカード、テイク、フォルダーを選択する」で、コピーしたいテイクを選択する
  2. を長押ししてOption画面を表示させ、で「Copy」を選択して、を押す
  3. でコピーするテイクを選択して、を押す
  4. を長押しする
  5. でコピー先を選択して、を長押しする
    NOTE

    フォルダーの選択方法については、「SDカード、テイク、フォルダーを選択する」を参照してください。

  6. で「Yes」を選択して、を押す

フォルダー・テイクを削除する

  1. SDカード、テイク、フォルダーを選択する」で、削除するフォルダー・テイクを選択する
  2. を長押ししてOption画面を表示させ、で「Delete」を選択して、を押す
  3. で削除するフォルダー・テイクを選択して、を押す

    を押すと削除を中止します。

    NOTE

    を押すと現在表示しているすべてのフォルダー・テイクを選択/選択解除することができます。

  4. を長押しする

  5. で「Yes」を選択して、を押す
    NOTE
    • 削除したフォルダー・テイクは、ただちにSDカード上から消去されるのではなく、TRASHフォルダーに移動します。

    • TRASHフォルダー内にあるフォルダー・テイクを削除した場合、そのデータは完全に消去されます。

TRASH/FALSE TAKEフォルダーを空にする

  1. SDカード、テイク、フォルダーを選択する」で、「TRASH」または「FALSE TAKE」を選択する
    TRASHフォルダーFALSE TAKEフォルダー
  2. を長押しする
  3. で「Empty」を選択して、を押す
  4. で「Yes」を選択して、を押す
    NOTE
    • TRASHフォルダーを空にすると、その中のデータは完全に消去されます。

    • FALSE TAKEフォルダーを空にすると、その中のデータはただちにSD カード上から消去されるのではなく、TRASHフォルダーに移動します。

ファイルに埋め込まれるテイク情報(メタデータ)について

F8n Proは、録音時にさまざまな関連情報(メタデータ)をファイルに埋め込みます。

埋め込まれた情報は、メタデータに対応するアプリケーションでファイルを読み込んだときに確認・使用できます。

HINT
  • メタデータ:あるデータについての関連情報を記録したデータのことをいいます。F8n Proでは音声ファイルのメタデータとしてシーン名、テイク番号などを記録します。

  • チャンク:複数のデータをひとつのブロックにまとめた単位です。

  • BEXTチャンク、iXMLチャンクのメタデータを利用するには、それぞれのデータ形式に対応するアプリケーションが必要です。

■WAVファイルのメタデータ

F8n ProでWAV形式で録音したファイルに埋め込まれるメタデータは、BEXT(Broadcast Audio Extension)チャンクとiXMLチャンクにまとめられています。

それぞれのチャンクに埋め込まれるメタデータについては、「WAVファイルのBEXTチャンクに埋め込まれるメタデータ」、「WAVファイルのiXMLチャンクに埋め込まれるメタデータ」を参照してください。

■MP3ファイルのメタデータ

F8n ProでMP3形式で録音したファイルのメタデータは、ID3v1タグに埋め込まれます。

メタデータが保存されるID3 フィールドとフォーマットについては、「MP3ファイルに埋め込まれるメタデータとID3フィールド」を参照してください。

HINT
  • F8n ProのMP3ファイルはMPEG-1 Layer III に対応しています。

  • MP3のメタデータは編集できません。

テイクの情報(メタデータ)を確認、編集する

テイクの情報(メタデータ)の確認、編集は、メタデータ編集画面で行います。

メタデータ編集画面を表示する

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「FINDER」を選択して、を押す
  3. でテイクを選択して、を長押しする

    Option画面が表示されます。

    HINT

    テイクの選択方法については、「SDカード、テイク、フォルダーを選択する」を参照してください。

  4. で「Meta Data Edit」を選択して、を押す

    メタデータ編集画面が表示されます。

ノートの確認と変更を行う

  1. メタデータ編集画面を表示する(→メタデータ編集画面を表示する
  2. で「Note」を選択して、を押す
  3. で「Edit」を選択して、を押す
  4. ノートを変更する

    文字の入力方法は「文字入力画面」を参照してください。

    NOTE

    ノートの内容はメタデータの<NOTE>に書き込まれます。

    HINT

    ノートを履歴一覧から選択することもできます。

    1. 手順3で、で「History」を選択して、を押す

    2. で採用する履歴を選択して、を押す

    履歴一覧は、「Factory Reset」を行うと消去されます。(→工場出荷時の状態に戻す

シーン名の確認と編集を行う

  1. メタデータ編集画面を表示する(→メタデータ編集画面を表示する
  2. で「Scene」を選択して、を押す
  3. で「Edit」を選択して、を押す
  4. シーン名を編集する

    文字の入力方法は「文字入力画面」を参照してください。

    NOTE

    シーン名はメタデータの<SCENE>に書き込まれます。

    HINT

    シーン名を履歴一覧から選択することもできます。

    1. 手順3で、で「History」を選択して、を押す

    2. で採用する履歴を選択して、を押す

    履歴一覧は、「Factory Reset」を行うと消去されます。(→工場出荷時の状態に戻す

テイク番号の確認と編集を行う

  1. メタデータ編集画面を表示する(→メタデータ編集画面を表示する
  2. で「Take」を選択して、を押す
  3. テイク番号を変更する

    ■変更時の操作

    カーソル移動、設定値の変更:を回す。

    変更するパラメーターの選択:を押す。

    NOTE

    テイク番号はメタデータの<TAKE>に書き込まれます。

    HINT

    1 〜 999の範囲で設定できます。

  4. 変更し終わったら、 で「Enter」を選択して、を押す

サークルテイクを設定する

最も良いテイクの名称の先頭に「@」を付けて目立たせることができます。これをサークルテイクと呼びます。

  1. メタデータ編集画面を表示する(→メタデータ編集画面を表示する
  2. で「Circle」を選択して、を押す
  3. で「Circled」を選択して、を押す
    NOTE
    • サークルをクリアするには「Not Circled」を選択して、を押します。

    • サークルテイクの情報はメタデータの<CIRCLE>に書き込まれます。

フォルダー(テープ)名を変更する

  1. メタデータ編集画面を表示する(→メタデータ編集画面を表示する
  2. で「Folder (Tape) Name」を選択して、を押す
  3. フォルダー(テープ)名を変更する

    文字の入力方法は「文字入力画面」を参照してください。

    NOTE
    • フォルダー(テープ)名は、メタデータの<TAPE>に書き込まれます。

    • 録音直後のフォルダー(テープ)名には、テイクが録音されたフォルダー名が入っています。

プロジェクト名を変更する

  1. メタデータ編集画面を表示する(→メタデータ編集画面を表示する
  2. で「Project Name」を選択して、を押す
  3. プロジェクト名を変更する

    文字の入力方法は「文字入力画面」を参照してください。

    NOTE
    • プロジェクト名は、メタデータの<PROJECT>に書き込まれます。

    • 録音直後のプロジェクト名には、そのテイクが録音されたフォルダの一番上の親となるフォルダ名(SDカードのルートにあるフォルダ名)が入っています。

トラック名の確認、編集を行う

  1. メタデータ編集画面を表示する(→メタデータ編集画面を表示する
  2. で「Track Name」を選択して、を押す
  3. でトラックを選択して、を押す
  4. で「Edit」を選択して、を押す

  5. トラック名を編集する

    文字の入力方法は「文字入力画面」を参照してください。

    NOTE

    トラック名はメタデータの<TRACK>の<NAME>に書き込まれます。

    HINT

    トラック名を履歴一覧から選択することもできます。

    1. 手順4で、で「History」を選択して、を押す

    2. で採用する履歴を選択して、を押す

    履歴一覧は、「Factory Reset」を行うと消去されます。(→工場出荷時の状態に戻す

サウンド・レポートを書き出す(Create Sound Report)

サウンド・レポートとは、撮影時の情報やテイク情報をまとめたレポートです。

サウンド・レポートはCSV形式のファイル(F8n Pro_”フォルダー名”.CSV)で書き出すことができます。

また、サウンド・レポートに書かれるコメントを編集することもできます。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「FINDER」を選択して、を押す
  3. でサウンド・レポートを作りたいフォルダーまたはSDカードを選択して、を長押しする

    Option画面が表示されます。

    HINT

    フォルダーまたはSDカードの選択方法については、「SDカード、テイク、フォルダーを選択する」を参照してください。

  4. で「Create Sound Report」を選択して、を押す
  5. で「Create」を選択して、を押す
  6. で「Yes」を選択して、を押す

    選択したSDカードまたはフォルダー内にサウンド・レポートが書き出されます。

    NOTE
    • フォルダーまたはSDカード内のテイク情報のみをサウンド・レポートに書き出します。

    • 同名のサウンド・レポートファイルがある場合に書き出すと、上書きされます。ご注意ください。

サウンド・レポートに書かれるコメントを編集する

  1. サウンド・レポートを書き出す(Create Sound Report)」の手順5で、で「Info Edit」を選択して、を押す
  2. で「Comments」を選択して、を押す
  3. で「Edit」を選択して、を押す

  4. コメントを編集する

    文字の入力方法は「文字入力画面」を参照してください。

    HINT

    コメントを履歴一覧から選択することもできます。

    1. 手順3で、で「History」を選択して、を押す

    2. で採用する履歴を選択して、を押す

    履歴一覧は、「Factory Reset」を行うと消去されます。(→工場出荷時の状態に戻す

USBを使う

パソコンとデータをやり取りする(SD Card Reader)

パソコンと接続して、カード内のデータの確認やコピーができます。

パソコンと接続する

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「USB」を選択して、を押す
  3. で「SD Card Reader」を選択して、を押す

  4. F8n ProとパソコンをUSBケーブルで接続する

    NOTE
    • データ転送に対応したUSBケーブルをお使いください。

    • F8n ProはUSBバスパワーでは動作しません。内蔵電池、専用ACアダプター、外部DC電源などを使用してください。

    HINT

    F8n Proをパソコンに接続すると、スロット1、2にセットしたSDカードがそれぞれ独立したSDカードとして認識されます。

パソコンを取り外す

  1. パソコン側で接続を解除する
    • Windows の場合:

      “ハードウェアを安全に取り外してメディアを取り出す”でF8n Proを選択する

    • macOS の場合:

      F8n Proのアイコンをゴミ箱にドラッグ&ドロップする

  2. F8n Proとパソコンを接続しているUSB ケーブルを取り外し、を押す
    NOTE

    USB ケーブルを取り外す前に、必ず手順1の解除操作を⾏ってください。

オーディオインターフェースとして使う

F8n Proの入力信号をパソコンやiOS/iPadOSデバイスに直接入力したり、パソコンやiOS/iPadOSデバイスの再生信号をF8n Proから出力できます。

32-bit Float形式で使用する場合の注意
  • パソコンやiOS/iPadOSデバイスで使用するアプリケーションが32-bit Float形式に対応していることを必ず確認してから使用して下さい。

  • F8n Proとスピーカーやヘッドフォンを接続する前に、F8n Proのヘッドフォンボリューム、MAIN OUT1/2、SUB OUT1/2 の出力レベルを最小にしてください。32-bit Float形式に対応していないアプリケーションを使用した場合、思わぬ大きな音が出て耳などを傷める原因になります。

ドライバをインストールする

Windows

  1. zoomcorp.com からパソコンに「F8n Proドライバ」をダウンロードする
  2. インストーラーを起動して、指示に従って「F8n Proドライバ」をインストールする
    NOTE

    詳細なインストール手順については、ドライバパッケージに同封されている「Installation Guide」を参照してください。

Mac またはiOS/iPadOSデバイス

Mac またはiOS/iPadOSデバイスで使用する場合、ドライバは必要ありません。

オーディオインターフェースとして使う(Audio Interface)

パソコンまたはiOS/iPadOSデバイスと接続する

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「USB」を選択して、を押す
  3. で「Audio Interface」を選択して、を押す

  4. で動作モードを選択して、を押す
    設定値説明
    Stereo Mix (iPad)トラック1~8をステレオミックスした信号を送る、2in2outのiOS/iPadOSデバイス接続用モードです。
    Multi Track (PC/Mac)トラック1~8の信号それぞれを送る、8in4outのWindows/Mac接続用モードです(iOS/iPadOSデバイスでは使用できません)。

    動作状態選択の画面が表示されますので、でモードを選択しを押します。

    • Linear:オーディオインターフェース時のビット深度が24-bit Linearになります。

    • Float:オーディオインターフェース時のビット深度が32-bit Floatになります。

  5. F8n ProとパソコンまたはiOS/iPadOSデバイスをUSBケーブルで接続する

    iOS/iPadOSデバイス
    パソコン(Windows/Mac)

    オーディオインターフェースの画面が表示されます。

    動作モード
    現在の動作モードが表示されます。
    NOTE
    • iOS/iPadOSデバイスと接続するには、Lightning - USB 3 カメラアダプタが必要です。

    • データ転送に対応したUSBケーブルをお使いください。

    • F8n ProはUSBバスパワーでは動作しません。内蔵電池、専用ACアダプター、外部DC電源などを使用してください。

    • F8n Proをオーディオインターフェースとして、サンプルレートを44.1/48 kHzで使用すると、レイテンシーが2 ms上がります。レイテンシーが上がるとマイクで録音する音をリアルタイムでモニターしている場合、空気中を伝わる収録音とモニター音が干渉し、正確な音色がモニターしにくくなることがあります。

パソコンまたはiOS/iPadOSデバイスを取り外す
  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「EXIT」を選択して、を押す
  3. で「Yes」を選択して、を押す
  4. F8n ProとパソコンまたはiOS/iPadOSデバイスを接続しているUSB ケーブルを取り外す
    NOTE

    USB ケーブルを取り外す前に、必ず手順1~3の解除操作を⾏ってください。

SDカードへの録音機能とオーディオインターフェースの機能を同時に使用する(Audio Interface with Rec)

2枚のSDカードに加え、パソコンを録音バックアップ対象として使用できます。

パソコンと接続する

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「USB」を選択して、を押す
  3. で「Audio Interface with Rec」を選択して、を押す
  4. で「On」を選択して、を押す

  5. F8n ProとパソコンをUSBケーブルで接続する

    NOTE
    • データ転送に対応したUSBケーブルをお使いください。

    • F8n ProはUSBバスパワーでは動作しません。内蔵電池、専用ACアダプター、外部DC電源などを使用してください。

    • 「WAV Bit Depth」の設定により、オーディオインターフェースの動作が切り替わります。(→WAVファイルのビット深度を設定する(WAV Bit Depth)

      • 「16-bit Linear」「24-bit-Linear」のとき:オーディオインターフェース時のビット深度が24-bit Linearになります。

      • 「32-bit Float」のとき:オーディオインターフェース時のビット深度が32-bit Floatになります。

パソコンを取り外す
  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「USB」を選択して、を押す
  3. で「Audio Interface with Rec」を選択して、を押す
  4. で「Off」を選択して、を押す
  5. F8n Proとパソコンを接続しているUSB ケーブルを取り外す
    NOTE

    USB ケーブルを取り外す前に、必ず手順1~4の解除操作を⾏ってください。

オーディオインターフェースのブロックダイアグラム

Stereo Mix

Multi Track

オーディオインターフェースの設定を行う

ループバックを設定する(Stereo Mixのみ)

パソコン、iOS/iPadOSデバイスの再生音とF8n Proへの入力をミックスして、もう一度パソコン、iOS/iPadOSデバイスに送る(ループバック)ことができます。

パソコンで再生した音楽にナレーションをつけてパソコンで録音したり、ストリーム配信ができます。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「LOOP BACK」を選択して、を押す
  3. で「On」を選択して、を押す

入力をミキシングする

各入力のミックスバランスを変更できます。ここで設定したバランスでパソコンやiOS/iPadOSデバイスに入力信号が送られます。「Audio Interface」が「Stereo Mix」の場合はステレオにミキシングされた状態で送られます。(→オーディオインターフェースとして使う(Audio Interface)

  1. ホーム画面でミキサーを表示する(→ミキサー画面

  2. 各パラメーターの設定値を変更する

    設定値の変更方法は「入力信号のモニターバランスを調節する」を参照してください。

FRC-8を使う

FRC-8をコントローラーとして使う(Connect)

FRC-8をF8n Proに接続し、トリム、フェーダー、パンなどを操作することができます。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「USB」を選択して、を押す
  3. で「FRC-8」を選択して、を押す
  4. F8n ProとFRC-8をUSBケーブルで接続する

  5. FRC-8の電源をONにする
  6. で「Connect」を選択して、を押す
    NOTE

    FRC-8を取り外す際は、「Disconnect」を選択してからUSBケーブルを抜いてください。

FRC-8に接続するキーボードのタイプを設定する(Keyboard Type)

FRC-8にPC用キーボードを接続し、文字を入力することができます。

PC用キーボードを使うときは、FRC-8に接続するキーボードのタイプを設定してください。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「USB」を選択して、を押す
  3. で「FRC-8」を選択して、を押す
  4. で「Keyboard Type」を選択して、を押す

  5. でタイプを選択して、を押す
    設定値説明
    US英語キーボードに対応します。
    JP日本語キーボードに対応します。

FRC-8のフェーダーとノブの挙動を設定する(Knob/Fader Mode)

FRC-8のフェーダーとTRIM/PANノブの位置が、実際のパラメーターの値と一致していないときの動作を設定します。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「USB」を選択して、を押す
  3. で「FRC-8」を選択して、を押す
  4. で「Knob/Fader Mode」を選択して、を押す

  5. でFRC-8のフェーダーとノブの挙動を選択して、を押す
    設定値説明
    Absoluteノブやフェーダーを操作すると、パラメーターの値はノブやフェーダーが示す値に変化します。
    Safetyノブやフェーダーを操作しても、パラメーターの値はノブやフェーダーが示す値と一致するまで変化しません。
    NOTE

    FRC-8のヘッドフォンボリュームの挙動は変更できません。

FRC-8のユーザーキーの設定をする(User Key)

FRC-8のユーザーキーに機能を割り当てることができます。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「USB」を選択して、を押す
  3. で「FRC-8」を選択して、を押す
  4. で「User Key」を選択して、を押す

  5. で機能を割り当てるキーを選択して、を押す
  6. で割り当てる機能を選択して、を押す
    設定値説明
    None機能を割り当てません。
    Slate Micスレートマイクを有効、無効にします。(→スレートマイクで録音する(Slate Mic)
    Slate Toneスレートトーンを発音、停止します。(→スレートトーンを録音する(Slate Tone)
    MarkWAVフォーマットのテイクの録音中、再生中にマークを付加します。
    Set Trim LinkTrim Link画面を表示します。(→複数トラックの入力レベルを同時に調節する(Trim Link)
    Hold「Key Hold Target」で設定したキー操作を無効にできます。(→ホールドするキーを設定する(Key Hold Target)
    Clear Clip Indicatorレベルメーターのクリップインジケーターをクリアします。
    Circled現在選択されているテイクをサークルテイクに設定します。(→サークルテイクを設定する

FRC-8で使用する電源を設定する(Power Source)

電源の残量を正確に表示するために、DC電源のシャットダウン電圧、公称電圧、電池の種類を設定します。

このメニューでは各電源の電圧と電池の残量を確認できます。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「USB」を選択して、を押す
  3. で「FRC-8」を選択して、を押す
  4. で「Power Source」を選択して、を押す

    FRC-8の電源の設定はF8n Proと同様です。「使用する電源の設定をする(Power Source)」を参照してください。

    NOTE
    • 複数の電源が接続されている場合、以下の優先順位で電源が使用されます。

      DC電源(Ext DC)>USB バスパワー(F8n Proからの供給)>単三電池(Int AA)

    • 画面には各電源の電圧が表示されます。

FRC-8にUSBバスパワーを供給する(USB Bus Power)

FRC-8にF8n ProからUSBバスパワーを供給します。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「USB」を選択して、を押す
  3. で「FRC-8」を選択して、を押す
  4. で「USB Bus Power」を選択して、を押す

  5. で「Supply to FRC-8」を選択して、を押す
    NOTE

    バスパワー供給中は、FRC-8以外の機器と接続しないで下さい。F8n Proおよび接続先の機器が破損するおそれがあります。

FRC-8のLEDの明るさを設定する(LED Brightness)

FRC-8のLED表示全体の明るさを設定します。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「USB」を選択して、を押す
  3. で「FRC-8」を選択して、を押す
  4. で「LED Brightness」を選択して、を押す

  5. で明るさを調節して、を押す
    NOTE

    5 ~ 100の範囲で設定できます。

FRC-8のファームウェアをアップデートする

FRC-8のファームウェアのバージョンを確認し、最新のバージョンにアップデートできます。

最新のアップデート用ファイルはZOOM のWeb サイト(www.zoom.co.jp)からダウンロードできます。

  1. FRC-8をコントローラーとして使う(Connect)」を参照し、F8n ProとFRC-8を接続する
    NOTE

    電池やDC 電源の残量が少ないと、アップデートできません。その場合は新しい電池に入れ替えるか、充電されたDC 電源を使用してください。

  2. アップデート用ファイルをSD カードのルートディレクトリにコピーする
  3. SD カードをSD1スロットにセットする(→SDカードをセットする
    NOTE

    SD2スロットにSDカードがセットされている場合は、取り外してください。

  4. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  5. で「USB」を選択して、を押す
  6. で「FRC-8」を選択して、を押す

  7. で「Firmware Version」を選択して、を押す

    ファームウェアのバージョンが確認できる画面が表示されます。

  8. を押す

    元の画面に戻ります。

  9. で「Update Firmware」を選択して、を押す
  10. で「Yes」を選択して、を押す
    NOTE

    アップデート中に電源を切ったり、SD カードやUSB ケーブルを抜かないでください。FRC-8が起動しなくなるおそれがあります。

  11. アップデートが完了したら、FRC-8の電源をOFFする

スマートフォン/タブレットからF8n Proを操作する

専⽤のコントローラーアプリケーション「F8 Control」を使用して、スマートフォン/タブレットからF8n Proをワイヤレスで操作できます。

  • 工場出荷状態のF8n Proではこの機能を使用することができません。使用するためには、ZOOM のWeb サイト(zoomcorp.com) から機能拡張用ファイルをダウンロードし、本体にインストールする必要があります。

  • F8n Proは日本、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ (EU) の電波法認証を取得しています。上記以外の国や地域ではこの機能は使用できません。認証を受けていない国で使用すると罰則が科せられる可能性があります。 本機能を使用したことによる罰則に関して、株式会社ズームは一切の責任を負いません。

NOTE
  • あらかじめ専用アプリ「F8 Control」をスマートフォン/タブレットにインストールしておく必要があります。 専用アプリ「F8 Control」は App StoreまたはGoogle Playからダウンロードできます。 アプリでの設定や操作の方法については、専用アプリ「F8 Control」の取扱説明書を参照してください。

  • F8n Proは「F8 Control」とUltraSync BLUEを同時に接続することはできません。

各種設定を行う

ホーム画面のタイムコード表示を変更する(Home Timecode Display Size)

ホーム画面に表示されるタイムコードの大きさを変更します。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「SYSTEM」を選択して、を押す
  3. で「Home Timecode Display Size」を選択して、を押す

  4. でサイズを選択して、を押す
    設定値説明
    Smallタイムコードは小さく、時間のカウンターが大きく表示されます。

    Bigタイムコードは大きく、時間のカウンターが小さく表示されます。

レベルメーター表示を設定する(Level Meter)

ディスプレイ上のレベルメーターの表示方法を設定します。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「SYSTEM」を選択して、を押す
  3. で「Level Meter」を選択して、を押す
  4. で設定項目を選択して、を押す
    設定値説明
    TypeVU表示にするか、Peak表示にするかを設定します。
    1. でタイプを選択して、を押す

    • Peak Only:実際の信号のピークレベル(dBFS)を表示します。

    • Peak + VU:VU とピークレベルを同時に表示します。このモードではVUはバーで表示し、VU より上のドットでピークを表示します。

    • VU Only:人間の聴感に近い表示になります。

    Peak Hold Timeピークがホールドされる時間を設定します。
    1. でピークのホールド時間を調節して、を押す

    Resolutionレベルメーターの解像度を設定します。
    1. で解像度を選択して、を押す

    • Segment(「VU Only」のときの表示)

    • Solid(「VU Only」のときの表示)

    Level Meter Viewどのトラックのレベルメーターをホーム画面に表示するか設定します。
    1. で「View1」~「View4」を選択して、を押す

    2. で表示するトラックを選択して、を押す

    3. を押す

    HINT
    • 複数のトラックを表示できます。また、すべてのトラックを非表示にもできます。

    • すべてのチェックボックスのチェックが付いていない場合は、ホーム画面に表示されません。

    Track Name Viewトラック名をレベルメーター上に表示するかどうかを設定します。
    1. で「On」を選択して、を押す

    Reference Levelレベルメーターの目盛りを設定します。
    1. で目盛りの設定を選択して、を押す

    ■レベルメータータイプが「Peak Only」の場合

    • Normal Level:レベルメーターの中心は-12 dBFSとなり、-12 dBFSより高いレベルを詳細にモニターできます。

    • Low Level:レベルメーターの中心は-20 dBFSとなり、-20 dBFSより低いレベルを詳細にモニターできます。

    ■レベルメータータイプが「Peak + VU」または「VU Only」の場合

    • Normal Level:レベルメーターの中心は0 VU(-20 dBFS)となり、0 VU(-20 dBFS)より高いレベルを詳細にモニターできます。

    • Low Level:レベルメーターの中心は-10 VU(-30 dBFS)となり、-10 VU(-30 dBFS)より低いレベルを詳細にモニターできます。

LEDの明るさを設定する(LED Brightness)

F8n Pro前面のLED表示全体の明るさを設定します。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「SYSTEM」を選択して、を押す
  3. で「LED Brightness」を選択して、を押す
  4. で明るさを調節して、を押す
    HINT

    5 ~ 100の範囲で設定できます。

ディスプレイの設定をする(LCD)

ディスプレイに関する設定を行います。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「SYSTEM」を選択して、を押す
  3. で「LCD」を選択して、を押す
  4. で設定項目を選択して、を押す
    設定値説明
    Brightnessディスプレイの明るさを設定します。
    1. で明るさを調節して、を押す

    HINT

    5 ~ 100の範囲で設定できます。

    Power Saving省電力のため、30 秒間何も操作をしないとディスプレイのバックライトが暗くなるように設定できます。
    1. で設定を選択して、を押す

    • Off:時間が経過してもディスプレイのバックライトの明るさは変わりません。

    • On (Low-Backlight):時間が経過すると、ディスプレイのバックライトが暗くなります。

    • On (Backlight-Off):時間が経過すると、ディスプレイのバックライトが消えます。

    NOTE

    この機能はF8n Proが内蔵電池、外部DC電源で動作している場合のみ有効です。

    Outdoor Modeディスプレイの表示を、太陽光の下などの明るい環境でも見やすい配色に設定できます。
    1. で「On」を選択して、を押す

録音中/再生中のマークの付け方を設定する(PLAY Key Option)

WAVフォーマットでの録音中/再生中にを押した場合のマークの付け方を設定することができます。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「SYSTEM」を選択して、を押す
  3. で「PLAY Key Option」を選択して、を押す
  4. で設定項目を選択して、を押す
    設定値説明
    Recording録音中のマークの付け方を設定します。
    1. でマークの付け方を選択して、を押す

    • Pause Only:を押すと、マークが付かずに一時停止します。

    • Pause & Mark:を押すと、一時停止しマークが付きます。

    • Mark Only:を押すと、一時停止せずにマークが付きます。

    Playing再生中のマークの付け方を設定します。
    1. でマークの付け方を選択して、を押す

    • Pause Only:を押すと、マークが付かずに一時停止します。

    • Pause & Mark:を押すと、一時停止しマークが付きます。

    • Mark Only:を押すと、一時停止せずにマークが付きます。

ホールドするキーを設定する(Key Hold Target)

録音中の誤操作を防ぐため、の操作でホールド/ホールド解除することができます。

ここではそのときに無効にするキーを設定することができます。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「SYSTEM」を選択して、を押す
  3. で「Key Hold Target」を選択して、を押す
  4. でホールドするキーを選択して、を押す
    HINT

    「Track 1-8」、「PFL 1-8」、「Track Knob 1–8」、「Slate Mic」、「Slate Tone」、「Encoder」、「MENU」、「HP Volume」、「REW」、「STOP」、「FF」、「PLAY」、「REC」を選択することができます。

  5. を押す
    HINT
    • 「STOP」「Track1-8」がホールドされている状態でも、の操作でホールド解除することができます。

    • ホールドされている状態でも、FRC-8、F8 Controlでの操作は可能です。

日時を設定する(Date/Time (RTC))

F8n Pro本体に設定した日時は、ファイルに録音日時を記録するときなどに使用します。

また、日付のフォーマット(年月日の順番)も設定できます。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「SYSTEM」を選択して、を押す
  3. で「Date/Time(RTC)」を選択して、を押す
  4. で「Set Date/Time」を選択して、を押す

  5. で設定したい項目を選択して、を押す
  6. で数値を変更して、を押す
  7. 手順5、6を繰り返して、日時を設定する
  8. すべての項目を設定したら、で「Enter」を選択して、を押す
    NOTE

    長期間AC アダプターから電源が供給されない状態が続くと、本体に記憶した日時情報がリセットされます。電源起動時に日時の設定画面が表示された場合は、再度設定してください。

    HINT

    ご購入後はじめて電源をONにした場合は、この画面が自動的に表示されます。

    日付のフォーマットを設定する

    日時の表示のしかたを変更できます。

    1. 手順4で、で「Date Format」を選択して、を押す

    2. でフォーマットを選択して、を押す

    • mm/dd/yy:月、日、年の順で表示します。

    • dd/mm/yy:日、月、年の順で表示します。

    • yy/mm/dd:年、月、日の順で表示します。

電源の自動OFF機能を無効にする(Auto Power Off)

F8n Proは操作をしない状態で10時間が経過すると、自動的に電源が切れます。

常に電源をONにしたい場合は、電源の自動OFF機能の設定を無効にしてください。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「SYSTEM」を選択して、を押す
  3. で「Auto Power Off」を選択して、を押す
  4. で「Off」を選択して、を押す
    NOTE

    以下の場合は、オートパワーオフの設定に関わらず自動的に電源は切れません。

    • 録音/再生中

    • F8n Proをオーディオインターフェースとして使用中

    • F8n Proをカードリーダーとして使用中

    • カードテストの実行中

    • タイムコードキャリブレーションの実行中

    • ファームウェアアップデートの実行中

使用する電源の設定をする(Power Source)

電源の残量を正確に表示するために、外部DC電源のシャットダウン電圧、公称電圧、電池の種類を設定します。

このメニューでは各電源の電圧と電池の残量を確認できます。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「SYSTEM」を選択して、を押す
  3. で「Power Source」を選択して、を押す
  4. で設定項目を選択して、を押す
    設定値説明
    Shutdown Voltage外部DC電源(EXT DC)のシャットダウン電圧を設定します。

    外部DC 電源を使用中、ここで設定した電圧を下回ると、F8n Proは自動的に録音を終了し、電源がOFFになります。ただし、単三電池(Int AA)がセットされている場合には、電源がInt AAに切り替わり、動作を継続します。

    1. で電圧を調節して、を押す

    HINT
    • シャットダウン電圧(終止電圧)とは、外部DC電源が消費され、電力を供給できなくなる電圧のことです。

    • シャットダウン電圧の値については、使用するDC電源の説明書を参照してください。

    Nominal Voltage外部DC電源(Ext DC)の公称電圧を設定します。
    1. で電圧を調節して、を押す

    HINT
    • 公称電圧とは、外部DC電源の通常状態での電圧です。外部DC電源の製品表面などに記載されています。

    • 12.0 V ~ 15.0 Vの範囲を0.2 Vステップで設定できます。

    Battery Type内蔵単三電池(Int AA)の種類を設定します。
    1. でタイプを選択して、を押す

    • Alkaline:アルカリ乾電池

    • Ni-MH:ニッケル水素蓄電池

    • Lithium:リチウム乾電池

    NOTE
    • 複数の電源が接続されている場合、以下の優先順位で電源が使用されます。

      専用ACアダプター(DC IN)>外部DC電源(Ext DC)>内蔵単三電池(Int AA)

    • 画面には各電源の電圧が表示されます。

設定をバックアップ/ロードする(Backup/Load Settings)

F8n Proの設定をSDカードへバックアップしたり、SDカードからロードすることができます。

バックアップする

SDカードのルートディレクトリの「F8n Pro_SETTINGS」フォルダー内に、バックアップファイルを書き出します。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「SYSTEM」を選択して、を押す
  3. で「Backup/Load Settings」を選択して、を押す
  4. でバックアップするSDカードを選択して、を押す

  5. で「Backup」を選択して、 を押す
  6. バックアップファイルとして書き出すファイル名を編集する

    文字の入力方法は「文字入力画面」を参照してください。

    NOTE

    書き出されるバックアップファイルの拡張子は「.ZSF」です。

ロードする

SDカードのルートディレクトリの「F8n Pro_SETTINGS」フォルダー内にあるバックアップファイルを読み込むことができます。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「SYSTEM」を選択して、を押す
  3. で「Backup/Load Settings」を選択して、を押す
  4. でロードするSDカードを選択して、を押す

  5. で「Load/Delete」を選択して、を押す
  6. で読み込むファイルを選択して、を押す
    HINT

    を長押しするとファイルを削除することができます。

    ファイルを削除すると、データは完全に消去されます。

  7. 「Yes」を選択して、を押す

工場出荷時の状態に戻す

F8n Proを工場出荷時の状態に戻すことができます。

  1. を押す

    MENU画面が表示されます。

  2. で「SYSTEM」を選択して、を押す
  3. で「Factory Reset」を選択して、を押す
  4. で「Yes」を選択して、を押す

    F8n Proが工場出荷時の状態となり電源がOFFになります。

    NOTE

    設定初期化を実行すると、すべての設定が工場出荷時の設定に書き換えられます。この操作は慎重に行ってください。

SDカードを管理する

SDカードの情報を確認する(Information)

SDカードの空き容量や、サイズを確認できます。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「SD CARD」を選択して、を押す
  3. で「Information」を選択して、を押す

    SDカードの情報が表示されます。

    ボリュームラベル
    空き容量
    サイズ
    残り録音可能時間

SDカードの性能をテストする(Performance Test)

SDカードがF8n Proで使用可能かどうかテストします。

短時間で行う簡易テストと、SDカードの全領域を検査するフルテストがあります。

簡易テストを行う

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「SD CARD」を選択して、を押す
  3. で「Performance Test」を選択して、を押す
  4. でテストするSDカードを選択して、を押す

  5. で「Quick Test」を選択して、 を押す
  6. 「Yes」を選択して、を押す

    カードの性能テストが始まります。テストには30秒ほどかかります。

    テストが終了すると、判定結果が表示されます。

    NOTE

    性能テスト判定が「OK」になっても書き込み不良が起きないことを保障するものではありません。あくまで目安として考えてください。

    HINT

    テストの途中でを押すと、テストを中止することができます。

フルテストを行う

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「SD CARD」を選択して、を押す
  3. で「Performance Test」を選択して、を押す
  4. でテストするSDカードを選択して、を押す

  5. で「Full Test」を選択して、 を押す
  6. 「Yes」を選択して、を押す

    カードの性能テストが始まります。所要時間が画面に表示されます。

    判定結果が表示されます。アクセスレートMAXが100%になるとNGになります。

    NOTE

    性能テスト判定が「OK」になっても書き込み不良が起きないことを保障するものではありません。あくまで目安として考えてください。

    HINT
    • テストの途中でを押すと、テストを中止することができます。

    • を押すとテストを一時中断・再開できます。

SDカードをフォーマットする(Format)

SDカードをF8n Pro用にフォーマットします。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「SD CARD」を選択して、を押す
  3. で「Format」を選択して、を押す
  4. でフォーマットするSDカードを選択して、を押す

  5. で「Yes」を選択して、 を押す

    SDカードがフォーマットされます。

    NOTE
    • 市販のSDカードや、他のパソコンでフォーマットされたSDカードを使用する場合は、最初にF8n Proでフォーマットする必要があります。

    • SDカードをフォーマットすると、全てのデータは消去されますので、ご注意ください。

ファームウェアを管理する

ファームウェアのバージョンを確認する

F8n Proのファームウェアのバージョンを確認することができます。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「SYSTEM」を選択して、を押す
  3. で「Firmware Version」を選択して、を押す

    ファームウェアのバージョンが表示されます。

ファームウェアをアップデートする

F8n Proのファームウェアを、最新のものにアップデートできます。

最新のファームウェアアップデート用ファイルはZOOM のWeb サイト(zoomcorp.com)からダウンロードできます。

F8n Proのダウンロードページにある「F8n Proファームウェア・アップデートガイド」に従ってください。

ショートカット機能について

ショートカット機能を確認する(Shortcut List)

F8n Proには様々な機能に素早くアクセスできるショートカット機能があります。

ショートカット機能について詳しくは、「ショートカット一覧」を参照してください。

  1. を押す

    メニュー画面が表示されます。

  2. で「SYSTEM」を選択して、を押す
  3. で「Shortcut List」を選択して、を押す

    ショートカットの一覧が表示されます。

ショートカット一覧

■ホーム画面

ショートカット説明
長押し次に録音されるテイク名を表示します。

例)Scene001-T002

+ホーム画面で、シーン番号を1つ進めます。
長押しホーム画面で、直前に録音したテイクをFALSE TAKEフォルダーに移動できます。
長押しホーム画面で、次に録音するテイク番号を1つ増やすか、1つ減らすことができます。
+「User Scene Name」画面を表示します。(→シーン名を変更する
+「Track Name」画面を表示します。(→次に録音されるテイクのトラック名を編集する(Track Name)

録音中はの操作は不要です。

+「Trim Link」画面を表示します。(→複数トラックの入力レベルを同時に調節する(Trim Link)

録音中はの操作は不要です。

+「Note」画面を表示します。(→次に録音されるテイクのノートを編集する(Note)

録音中はの操作は不要です。

+レベルメーターのクリップインジケーターをクリアします。

録音中はの操作は不要です。

+L/Rトラックのフェーダー設定画面を表示します。

録音中はの操作は不要です。

+「Headphone Routing」画面を表示します。(→ヘッドフォン出力に送る信号を設定する(Headphone Routing)

録音中はの操作は不要です。

+「Key Hold Target」で設定したキー操作を無効にします。(→ホールドするキーを設定する(Key Hold Target)

録音中はの操作は不要です。

+

(トラック1)

現在選択されているテイクをサークルテイクに設定します。(→サークルテイクを設定する
+

(トラック2)

「Timecode」画面を表示します。(→タイムコードを設定する

■ミキサー画面

ショートカット説明
長押しホームミキサー画面で、選択中のパン/フェーダー設定を初期値に戻します。また、フェーダー選択時に、設定値が初期値のときは設定値を「Mute」に設定できます。

■文字入力画面

ショートカット説明
押し回し文字入力画面でキーボード上のカーソルを縦に移動します。
+文字入力画面で文字を削除します。
+文字入力画面でキーボード上のカーソルを「Enter」に移動します。

■ルーティング画面

ショートカット説明
押し回しカーソルを縦に移動します。

付録

故障かな?と思う前に

F8n Proの動作がおかしいと感じられたときは、まず次の項目を確認してください。

録音/再生のトラブル

音が出ない、もしくは非常に小さい

接続した機器や入力からの音が聞こえない、もしくは非常に小さい

録音できない

  • トラックキーが赤く点灯していることを確認してください。

  • SD カードに空き容量があることを確認してください。(→SDカードの情報を確認する(Information)

  • カードスロットにSD カードが正しくセットされていることを確認してください。(→SDカードをセットする

  • “Card Protected!”と表示されるときは、SDカードに書き換え保護がかけられています。ロックスイッチをスライドさせてライトプロテクトを解除してください。

録音した音が聞こえない、もしくは非常に小さい

  • 各トラックの音量レベルが下がっていないか確認してください。(→テイクをミキシングする

  • 再生時にトラックキーが緑色に点灯していることを確認してください。

その他のトラブル

USB端子をパソコンに接続しても認識されない

電池の持続時間が短い

以下の設定を行うことで、電池持続時間を長くできる場合があります。

詳細ブロックダイアグラム

ルーティング

メタデータ一覧

WAVファイルのBEXTチャンクに埋め込まれるメタデータ

タグ説明備考
SPEED=フレームレートMENU>TIMECODE>Timecode>FPS
TAKE=テイク番号
UBITS=ユーザービットMENU>TIMECODE>Timecode>Ubits
SCENE=シーン名MENU>META DATA (for Next Take)>Scene Name Mode

MENU>META DATA (for Next Take)>User Scene Name

MENU>FINDER>Option>Meta Data Edit>Scene

MENU>FINDER>Option>Rename

TAPE=録音先のフォルダー名MENU>FINDER(録音先のフォルダー名)

MENU>FINDER>Option>Meta Data Edit>Folder(Tape) Name

CIRCLED=サークルテイクMENU>FINDER>Option>Meta Data Edit>Circle
TRL=トラック L 名以下のようにトラック名が書き込まれます。

TRL=TrL, TRR=TrR, TR1=Tr1, TR2=Tr2,・・・TR8=Tr8

TRR=トラック R 名
TR1=トラック1 名
TR2=トラック2 名
TR3=トラック3 名
TR4=トラック4 名
TR5=トラック5 名
TR6=トラック6 名
TR7=トラック7 名
TR8=トラック8 名
NOTE=テイクノートMENU>META DATA (for Next Take)>Note

MENU>FINDER>Option>Meta Data Edit>Note

WAVファイルのiXMLチャンクに埋め込まれるメタデータ

○ = YES × = NO

iXMLマスタータグiXMLサブタグ記録読み出し備考
<PROJECT>MENU>FINDER(SDカード直下のフォルダー名)

MENU>FINDER>Option>Meta Data Edit>Project Name

<SCENE>MENU>META DATA (for Next Take)>Scene Name Mode

MENU>META DATA (for Next Take)>User Scene Name

MENU>FINDER>Option>Meta Data Edit>Scene

MENU>FINDER>Option>Rename

<TAKE>MENU>FINDER>Option>Meta Data Edit>Take

MENU>FINDER>Option>Rename

<TAPE>MENU>FINDER(録音先のフォルダー名)

MENU>FINDER>Option>Meta Data Edit>Folder(Tape) Name

<CIRCLED>MENU>FINDER>Option>Meta Data Edit>Circle
<WILD TRACK>××
<FALSE START>××
<NO GOOD>××
<FILE UID>×
<UBITS>×MENU>TIMECODE>Timecode>Ubits
<NOTE>MENU>META DATA (for Next Take)>Note

MENU>FINDER>Option>Meta Data Edit>Note

<BEXT>××
<USER>××

iXMLマスタータグiXMLサブタグ記録読み出し備考
<SPEED>
<SPEED><NOTE>×
<SPEED><MASTER_SPEED>MENU>TIMECODE>Timecode>FPS
<SPEED><CURRENT_SPEED>×MENU>TIMECODE>Timecode>FPS
<SPEED><TIMECODE_RATE>×MENU>TIMECODE>Timecode>FPS
<SPEED><TIMECODE_FLAG>×MENU>TIMECODE>Timecode>FPS
<SPEED><FILE_SAMPLE_RATE>×MENU>REC>Sample Rate
<SPEED><AUDIO_BIT_DEPTH>×MENU>REC>WAV Bit Depth
<SPEED><DIGITIZER_SAMPLE_RATE>×MENU>REC>Sample Rate
<SPEED><TIMESTAMP_SAMPLES_SINCE_MIDNIGHT_HI>×
<SPEED><TIMESTAMP_SAMPLES_SINCE_MIDNIGHT_LO>×
<SPEED><TIMESTAMP_SAMPLE_RATE>×MENU>REC>Sample Rate

iXMLマスタータグiXMLサブタグ記録読み出し備考
<SYNC_POINT_LIST>
<SYNC_POINT><SYNC_POINT_TYPE>××
<SYNC_POINT><SYNC_POINT_FUNCTION>××
<SYNC_POINT><SYNC_POINT_COMMENT>××
<SYNC_POINT><SYNC_POINT_LOW>××
<SYNC_POINT><SYNC_POINT_HIGH>××
<SYNC_POINT><SYNC_POINT_EVENT_DURATION>××

iXMLマスタータグiXMLサブタグ記録読み出し備考
<HISTORY>
<HISTORY><ORIGINAL_FILENAME>×
<HISTORY><PARENT_FILENAME>××
<HISTORY><PARENT_UID>××

iXMLマスタータグiXMLサブタグ記録読み出し備考
<FILE_SET>
<FILE_SET><TOTAL_FILES>×
<FILE_SET><FAMILY_UID>×
<FILE_SET><FAMILY_NAME>××
<FILE_SET><FILE_SET_START_TIME_HI>××
<FILE_SET><FILE_SET_START_TIME_LO>××
<FILE_SET><FILE_SET_INDEX>×

iXMLマスタータグiXMLサブタグ記録読み出し備考
<TRACK_LIST>
<TRACK_LIST><TRACK_COUNT>×
<TRACK><CHANNEL_INDEX>×
<TRACK><INTERLEAVE_INDEX>×
<TRACK><NAME>MENU>META DATA (for Next Take)>Track Name

MENU>FINDER>Option>Meta Data Edit>Track Name

<TRACK><FUNCTION>××

MP3ファイルに埋め込まれるメタデータとID3フィールド

メタデータID3フィールド書式
タイムコードArtist NameTC=[HH:MM:SS:FF]
シーン名、テイク番号Track TitleSC=[シーン名] TK=[テイク番号]
フレームレート、ファイルの時間長Album TitleFR=[フレームレート] D=[ファイルの時間長]

仕様

入力INPUT1 ~ 8コネクタXLR/TRSコンボジャック(XLR: 2番ホット TRS: TIPホット)
インプットソースが「Mic」に設定されているとき(→インプットソースを設定する(Input Source)入力ゲイン+10 ~ +75 dB
入力インピーダンス3 kΩ以上
最大入力レベル+4 dBu(@0 dBFS)
ファンタム電源+24/+48 V、各チャンネル最大10 mA
インプットソースが「Line」に設定されているとき(→インプットソースを設定する(Input Source)入力ゲイン-10 ~ +55 dB
入力インピーダンス5 kΩ以上
最大入力レベル+24 dBu(@0 dBFS)
入力換算雑音-127 dBu以下(A-weighted、入力ゲイン +75 dB、150 Ω input)
周波数特性20 Hz ~ 60 kHz +0.5 dB/-1 dB(192 kHz sample rate)
A/D ダイナミックレンジ113 dB typ(-60 dBFS 入力、A-weighted)
クロストーク-90 dB以下(隣接チャンネル間、1 kHz)
MIC INズームマイクカプセル入力、インプット 1/2と排他的に使用可能
SLATE MICボイスメモ用本体内蔵マイク、任意のトラックに割り当て可能
出力MAIN OUT 1/2コネクタTA3コネクタ(バランス出力、2番ホット)
出力インピーダンス150 Ω以下
基準出力レベル-10 dBV(Output Level: Normal)

+4 dBu(Output Level: Line)

1 kHz、600 Ω負荷

最大出力レベル+10 dBV(Output Level: Normal)

+24 dBu(Output Level: Line)

1 kHz、600 Ω負荷

SUB OUT 1/2コネクタ3.5 mm ステレオミニ(アンバランス出力)
出力インピーダンス100 Ω以下
基準出力レベル-10 dBV(Output Level: Normal)

-40 dBu(Output Level: Mic)

1 kHz、10 kΩ負荷

最大出力レベル+10 dBV(Output Level: Normal)

-20 dBu (Output Level: Mic)

1 kHz、10 kΩ負荷

HEADPHONEコネクタ1/4インチステレオ(アンバランス出力)
出力インピーダンス18 Ω以下
最大出力レベル100 mW + 100 mW(32 Ω負荷)
D/A ダイナミックレンジ105 dB typ(-60 dBFS入力、A-weighted)
記録メディアSDデュアルスロット搭載SDHC規格対応カード:4 GB ~ 32 GB

SDXC規格対応カード:64 GB ~ 1 TB

記録フォーマットWAV選択時対応フォーマット44.1、47.952、48、48.048、88.2、

96、192 kHz

16-bit Linear、24-bit Linear、32-bit Float

モノ/ステレオ/2-10 ch ポリ

BWFおよび iXMLフォーマット対応

最大同時録音トラック10 トラック(インプット8 トラック + LR MIX録音)

8 トラック(サンプルレート 192 kHz時)

MP3選択時対応フォーマット128、192、320 kbps

44.1 kHz、48 kHz

ID3v1 タグ対応

最大同時録音トラック2 トラック
録音時間32 GBカードの場合23時間8分(WAV 48 kHz/32-bit Float ステレオ)

5時間47分(WAV 192 kHz/32-bit Float ステレオ)

タイムコードコネクタBNC
モードOff、Int Free Run、Int Record Run、Int RTC Run、Ext、Ext Auto Rec(オーディオクロックをタイムコードに同期可能)
フレームレート23.976ND、24ND、25ND、29.97ND、

29.97D、30ND、30D

精度±0.2 ppm
入力可能レベル0.2 ~ 5.0 Vpp
入力インピーダンス4.6 kΩ
出力レベル3.3 Vpp
出力インピーダンス50 Ω以下
電源単三電池8本 (アルカリ乾電池、ニッケル水素蓄電池、リチウム乾電池)
ACアダプターZOOM AD-19、DC12 V/2A、センタープラス
外部DC電源HIROSE 4ピンコネクタ HR10A-7R-4S(1ピン:-、4ピン:+)9 ~ 18 V
連続録音時間の目安

※この値はあくまで目安です。

※当社試験法によるものです。使用条件により大きく変わります。

2トラックをSDカード1枚に録音

Fs=48 kHz(32-bit Float/16-bit Linear/24-bit Linear)

MAIN/SUB OUT=OFF、TIME CODE=OFF、LED/LCD Brightness=5、ヘッドフォン32 Ω負荷、 PHANTOM=OFF

アルカリ乾電池:約7時間
ニッケル水素蓄電池(2500 mAh):約8時間
リチウム乾電池:約13.5時間
8トラックをSDカード1枚に録音

Fs=48 kHz(32-bit Float/16-bit Linear/24-bit Linear)

MAIN/SUB OUT=OFF、TIME CODE=OFF、LED/LCD Brightness=5、ヘッドフォン32 Ω負荷、 PHANTOM=OFF

アルカリ乾電池:約4.5時間
ニッケル水素蓄電池(2500 mAh):約6時間
リチウム乾電池:約9.5時間
8トラックをSDカード2枚に録音

Fs=192 kHz(32-bit Float/16-bit Linear/24-bit Linear)

MAIN/SUB OUT=ON、TIME CODE=Int Free Run、LED/LCD Brightness=60、ヘッドフォン32 Ω負荷、 PHANTOM=48 V

アルカリ乾電池:約0.5時間
ニッケル水素蓄電池(2500 mAh):約1時間
リチウム乾電池:約2時間
表示2.4インチ フルカラーLCD(320x240)
USBコネクタMini-B

※データ転送に対応したUSB ケーブルを使用してください。USB バスパワー動作非対応。

マスストレージクラス動作クラスUSB2.0 High Speed
オーディオインターフェースモード動作:Multi Track (PCにはドライバ必要、Macはドライバ不要で利用可能)クラスUSB2.0 High Speed
仕様サンプルレート:44.1/48/88.2/96 kHz

ビット深度:24-bit Linear/32-bit Float

8in4out

オーディオインターフェースモード動作:Stereo Mix (ドライバ不要)

※iOS/iPadOSデバイス用オーディオインターフェース動作サポート

クラスUSB2.0 Full Speed
仕様サンプルレート 44.1/48 kHz

ビット深度 16-bit Linear

2in2out

Audio Interface with Rec 動作(PCにはドライバ必要。Macはドライバ不要で利用可能)クラスUSB2.0 High Speed
仕様サンプルレート:44.1/48 kHz

ビット深度:24-bit Linear/32-bit Float

10in4out

消費電力15 W
外形寸法178.2 mm (W) x 140.3 mm (D) x 54.3 mm (H)
質量(電池含む)1200 g

※ 0 dBu = 0.775 Vrms

〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台4-4-3
Z2I-4527-03