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本マニュアルの一部または全部を無断で複製/転載することを禁じます。
文中の製品名、登録商標、会社名は、それぞれの会社に帰属します。文中のすべての商標および登録商標は、それらの識別のみを目的として記載されており、各所有者の著作権を侵害する意図はありません。
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オペレーションマニュアルについて
このマニュアルは将来必要となることがありますので、必ず参照しやすいところに保管してください。
本書の内容および製品の仕様は予告なしに変更されることがあります。
Windows® は、Microsoft® 社の商標または登録商標です。
Mac は、Apple Inc. の商標です。
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MUSICモード、STREAMINGモードについて
USBオーディオの信号経路が使用用途に合わせて設定されます。
MUSICモード
MUSICモードはDAWアプリケーションなどを使用した音楽制作に適した設定です。
をMUSICにします。
一般的なオーディオインターフェースと同じように入力音声を別々の信号としてパソコンやスマートフォン/タブレット上で扱うことができるため、ギターとボーカルを同時に個別のトラックとして録音する場合などに便利です。
パソコンやスマートフォン/タブレットからヘッドフォン端子 A、Bに別々の音声を出すことができます。これにより、パソコンを操作する人と演奏する人とで別々の音声を聞きながら録音を行うことができます。
■使用例
STREAMINGモード
STREAMINGモードはWeb配信に適した設定です。をSTREAMINGにします。
オーディオミキサーのように入力音声をミックスしてパソコンやスマートフォン/タブレット上で扱うことができるため、ギターとボーカルの弾き語りを配信する場合などに便利です。
パソコンやスマートフォン/タブレットからの再生音(USB OUTPUT 1/2)は、OUTPUT A/Bの両方から出力されるため、2人で同じ音声を聞きながらポッドキャスト収録などを行うことができます。
ステレオリンクスイッチがON のときは、AMS-44 のINPUT 3 (L)、INPUT 4 (R)のステレオ入力になります。
(→ ステレオリンクについて)
■使用例
各部の役割
本体上面/本体底面
■本体上面 | ■本体底面 |
- POWERインジケーター
- 電源がONのとき点灯します。電池残量が少ないとき点滅します。
- 入力切り替えスイッチ
- INPUT 1に接続する機器に合わせて切り替えます。
- ステレオリンクスイッチ
- INPUT 3-4にステレオ信号を入力するときはONにします。INPUT 3-4がそれぞれL/Rの信号になります。ステレオリンクスイッチをONにした時は、INPUT 3とINPUT 4の入力ゲインは、ゲインノブ 3で調節します。(→ ステレオリンクについて)
- ゲインノブ
- 入力の信号レベルを調節します。(→ 入力ゲインを調節する)
- レベルインジケーター
- ゲインノブ通過後の信号レベルを表示するインジケーターです。
信号レベルに応じて、インジケーターの色が変化します。
緑点灯:入力信号があります。(-48 dBFS以上)
赤点灯:入力信号がクリップしています。(-1 dBFS以上)
- MUSIC / STREAMINGスイッチ
- MUSICモード、STREAMINGモードを切り替えます。AMS-44をDAWなどの音楽制作で使用するときはMUSIC、Web配信などで使用するときはSTREAMINGにします。(→ MUSICモード、STREAMINGモード)
- OUTPUT A ノブ
- OUTPUT A 標準フォン端子、ヘッドフォン端子 Aから出力される信号の音量を調節します。(→ OUTPUT Aの音量を調節する)
- OUTPUT B ノブ
- ヘッドフォン端子 Bから出力される信号の音量を調節します。(→ OUTPUT Bの音量を調節する)
- 電池カバー
- 電池を挿入するときはスライドして取り外します。(→ 電池を使用する)
本体左側面/本体右側面
■本体左側面 | ■本体右側面 |
- BATTERY スイッチ
- 電池を使用するときはONにします。USBバスパワーや外部電源を使用するときはOFFにします。
- 48 V スイッチ
- +48 Vのファンタム電源の供給をON/OFFします。コンデンサーマイクを接続するときはONにします。ファンタム電源はINPUT 1-4すべてに同時に供給されます。
- DIRECT MONITOR スイッチ
- INPUT端子からの音声をパソコンを経由せず、直接モニターするときはONにします。(→ ダイレクトモニターについて)
- LOOPBACK スイッチ
- パソコンで再生された音声とAMS-44の入力音声をミックスして、再びパソコンへ送るときはONにします。(→ ループバックを設定する)
本体正面/本体背面
■本体正面 | ■本体背面 |
- INPUT 端子 1-4
- マイクプリアンプを搭載した入力端子です。マイクやキーボード、ギターなどを接続します。XLR、標準フォン(バランス、アンバランス)プラグに対応しています。(→ 楽器やマイクを接続する)
1:GND 2:HOT
3:COLD
- OUTPUT ヘッドフォン端子 A-B
- ステレオ信号を出力します。ヘッドフォンを接続します。
- OUTPUT A 標準フォン端子
- ステレオ信号のL / Rをそれぞれ出力します。アンプ内蔵スピーカーなどを接続します。
- USB 端子 ( Type-C )
- パソコン、スマートフォン/タブレットと接続するUSB端子です。(→ パソコンに接続する、スマートフォン/タブレットに接続する)
- DC 5V 端子 ( Type-C )
- ACアダプターまたはモバイルバッテリーを接続する電源用USB端子です。(→ 外部電源を使用する)
パソコンに接続する
AMS-44はUSBバスパワーに対応しているため、パソコンからUSBケーブル経由で電源を供給できます。USBバスパワーのほかに、外部電源(専用ACアダプターやモバイルバッテリー)や電池でも動作します。(→ 外部電源を使用する、電池を使用する)
Windowsパソコンにドライバをインストールする
WindowsパソコンでDAWアプリケーションに録音する場合は、事前に専用ドライバのインストールが必要です。
スマートフォン/タブレットに接続する
スマートフォン/タブレット端末を使用する場合は、外部電源または電池が必要です。
電源をセットする
外部電源を使用する
専用のACアダプター(ZOOM AD-17)または市販のUSBモバイルバッテリーを使用できます。
電池を使用する
単三形乾電池2本をご用意ください。
アルカリ乾電池、ニッケル水素蓄電池、リチウム乾電池のいずれかを使用してください。
電池残量が少なくなるとPOWERインジケーターが点滅します。新しい電池と交換してください。
楽器やマイクを接続する
楽器やマイクを抜き差しするときは、を0、をOFFにしてください。
楽器を接続する
マイクを接続する
ステレオリンクについて
ステレオリンクは、ダイレクトモニターとSTREAMINGモード時にUSB INPUT 1/2に入力するINPUT 3-4の音声の定位を制御します。
ステレオリンクスイッチ をONにすると、INPUT 端子 3の音をL側、INPUT 端子 4の音をR側の音としてステレオ入力できます。ステレオ出力のキーボードなどを接続する場合は、ステレオリンクスイッチをONにしてお使いください。
スイッチの状態 | ダイレクトモニター、USB INPUT 1/2 (STREAMINGモード時のみ) | |
---|---|---|
OFF | INPUT 3/4はモノラル。 L:INPUT 1+2+3+4 R:INPUT 1+2+3+4 | |
ON | INPUT 3/4はステレオ。 L:INPUT 1+2+3 R:INPUT 1+2+4 |
ステレオリンクスイッチがONのとき、INPUT 3とINPUT 4の入力ゲインは、ゲインノブ 3で調節します。(→ 入力ゲインを調節する)
入力ゲインを調節する
INPUT 1-4の入力感度を調節します。
レベルインジケーターが赤く点灯しないように調節してください。
ノイズ減少のために、使用しないINPUT 端子の入力ゲインは0にしてください。
ステレオリンクスイッチがONのとき、INPUT 3とINPUT 4の入力ゲインは、ゲインノブ 3で調節します。(→ ステレオリンクについて)
ダイレクトモニターについて
ダイレクトモニターをONにすると、AMS-44に入力された音声を、パソコンを経由せずにヘッドフォンなどから直接モニターできます。これにより、遅延のないモニタリングが可能です。
- をONにする
ステレオリンクスイッチがONのときは、INPUT 端子 3-4の音をステレオでモニターできます。(→ ステレオリンクについて)
音量を調節する
AMS-44に接続したスピーカーやヘッドフォンの音量を調節します。
接続した端子によって、音量を調節するノブが異なります。
スピーカーやヘッドフォンを接続する前に、AMS-44の音量を0にしてください。
思わぬ大きな音が出て、耳などを傷める原因になります。
OUTPUT Aの音量を調節する
本体正面のOUTPUT ヘッドフォン端子 Aおよび本体背面のOUTPUT A 標準フォン端子の音量はを回して調節します。
OUTPUT Bの音量を調節する
本体正面のOUTPUT ヘッドフォン端子 Bの音量はを回して調節します。
ループバックを設定する
ループバックをONにすると、AMS-44のINPUT 1-4に入力された音声とパソコンから再生した音声をミックスして再度パソコンに入力(ループバック)することができます。
パソコンで再生したBGMとAMS-44に入力した音声をミックスしてライブ配信する場合などに便利です。
- マイクや楽器の音声がAMS-44に入力されます。
- パソコンからのBGMがAMS-44に入力されます。
- マイクや楽器の音声とパソコンのBGMをミックスして、パソコンへ出力します。
をONにしているときは、DAWアプリケーションまたは配信用のアプリケーション上で、AMS-44のモニターを無効に設定してください。
有効に設定すると無限ループが生まれ、大きなノイズが出力される場合があります。
USB OUTPUT 3/4の音はループバックされません。
使用例:音楽制作に使用する
DAWアプリケーションを使ってギターとボーカルを同時に録音するなど音楽制作に使用する場合は、AMS-44をMUSICモードに切り替えます。ギターとボーカルの音声は別々のトラックとして録音することができます。
使用例:パソコンでのWeb配信に使用する
パソコンと接続してWeb配信やポッドキャストの収録を行う場合は、AMS-44を STREAMING モードに切り替えます。
使用例:スマートフォン/タブレットでのWeb配信に使用する
スマートフォン/タブレットでWeb配信やポッドキャストの収録を行う場合は、AMS-44をSTREAMINGモードに切り替えます。
ミキサーダイアグラム
用語について
USBオーディオインターフェース
マイクや楽器などの音声をパソコンやスマートフォン/タブレットに取り込んだり、スピーカーやヘッドフォンにパソコンなどからの音声を出力したりすることのできる機器です。
ダイナミックマイク
ファンタム電源を必要とせず、丈夫で耐久性があるマイクです。
コンデンサーマイク
一般的に感度が高く、高音質で音を拾うマイクです。使用するにはファンタム電源の供給が必要です。
ファンタム電源(48 V)
一部のコンデンサーマイクなど、外部電源で動作する機器に電力を供給する機能です。
+48 V が一般的です。
故障かな?と思う前に
AMS-44のデバイスを選択できない/使用できない
AMS-44がパソコンに正しく接続されていることを確認してください。(→ パソコンに接続する)
AMS-44を使用しているソフトウェアをすべて終了し、AMS-44と接続しているUSBケーブルを抜き差ししてください。
USBハブを使用している場合は使用を中止し、パソコンのUSBポートに直接AMS-44を接続してください。
Windowsパソコンに接続している場合は、専用ドライバをインストールするとDAW以外のアプリケーションの問題を解消できる場合があります。(→ Windowsパソコンにドライバをインストールする)
専用ドライバをインストールし直してください。
入力端子に接続している機器の音が歪む、小さい、もしくは無音
コンデンサーマイクを使用している場合は、をONにしてください。
レベルインジケーターが赤く点灯していないことを確認してください。赤く点灯する場合は、ゲインノブで入力ゲインを小さい数値に調節してください。
ゲインノブで信号レベルを調節してください。
OUTPUT ノブ AまたはBで音量を調節してください。
再生や録音ができない
使用しているパソコンの[サウンド]の設定で、[ZOOM AMS-44]が選択されていることを確認してください。
使用しているソフトウェアの入出力設定でAMS-44が選択されていることを確認してください。
AMS-44を使用しているソフトウェアをすべて終了し、AMS-44と接続しているUSBケーブルを抜き差ししてください。
再生している音が聞こえない、もしくは小さい
スピーカーの接続、およびスピーカーの音量を確認してください。
OUTPUT ノブ AまたはBで音量を調節してください。
録音した音が大きい、小さい、もしくは無音
ゲインノブで信号レベルを調節してください。
スマートフォンやタブレット端末で使用できない
再生や録音中に音が途切れる
使用しているソフトウェアでオーディオのバッファサイズが調節できる場合は、バッファサイズを大きくしてください。
オートスリープ機能などのパソコンの省電力の設定をOFFにしてください。
USBハブを使用している場合は使用を中止し、パソコンのUSBポートに直接AMS-44を接続してください。
仕様
入出力チャンネル数 | 入力チャンネル数 | モノラル (MIC / LINE) | 4 |
出力チャンネル数 | ステレオ (TRS) | 1 | |
ステレオ (PHONES) | 2 | ||
接続端子 | INPUT 1-4 | 仕様 | XLR/TRS コンボジャック (XLR:2番HOT、 TRS:TIP HOT) |
入力ゲイン | -∞ ~ +58 dB / -∞ ~ +50 dB (GUITAR選択時) | ||
入力インピーダンス | XLR:2.7 kΩ TRS:18 kΩ / 330 kΩ (GUITAR選択時) | ||
最大入力レベル | XLR:+6 dBu TRS:+22 dBu / +8.5 dBu (GUITAR選択時) | ||
ファンタム電源 | + 48 V | ||
OUTPUT A (標準フォン端子) | 仕様 | TRSフォンジャック (インピーダンスバランス) | |
最大出力レベル | +10 dBu (@0 dBFS) | ||
出力インピーダンス | 100 Ω | ||
OUTPUT A-B (ヘッドフォン端子) | 仕様 | 3.5 mm ステレオミニジャック 30 mW + 30 mW @32 Ω | |
出力インピーダンス | 10 Ω | ||
USB | USB Type-C (オーディオインターフェース機能) ※データ転送に対応したUSBケーブルを使用してください。USBバスパワー対応。 | ||
DC 5V | USB Type-C (電源供給用) | ||
周波数特性 | 44.1 kHz:±1 dB (20 Hz - 20 kHz) 96 kHz:±1.5 dB (20 Hz - 40 kHz) | ||
入力換算ノイズ | -120 dBu以下(IHF-A) @ +58 dB、150 Ω input | ||
オーディオインターフェース | 入出力数 | 録音:4チャンネル 再生:4チャンネル | |
サンプリング周波数 | 96 kHz、88.2 kHz、48 kHz、44.1 kHz | ||
ビット長 | 24-bit | ||
インターフェース | USB 2.0 | ||
クラス | USB Audio Class 2.0 | ||
電源 | 単三乾電池×2 (アルカリ乾電池、ニッケル水素蓄電池、リチウム乾電池) ACアダプター(ZOOM AD-17):DC 5 V/1 A ※USBバスパワー対応 | ||
定格電流 | USB / ACアダプター (5 V):350 mA 電池 (2.4 V):560 mA | ||
連続使用中の電池持続時間の目安 | 44.1 kHz、48 V OFF、ヘッドフォン 32 Ω負荷 アルカリ乾電池:約3時間 ニッケル水素蓄電池(1900 mAh):約4.5時間 リチウム乾電池:約8.5時間 ※上記の値はあくまで目安です。 ※電池持続時間は当社試験法によるものです。使用条件により大きく変わります。 | ||
消費電力 | 最大 5 W | ||
外形寸法 | 129.0 mm (W) x 74.0 mm (D) x 46.0 mm (H) | ||
質量(本体のみ) | 177 g | ||
質量(電池含む) | 223 g |
※0 dBu = 0.775 Vrms