Notices
本マニュアルの一部または全部を無断で複製/転載することを禁じます。
文中の製品名、登録商標、会社名は、それぞれの会社に帰属します。文中のすべての商標および登録商標は、それらの識別のみを目的として記載されており、各所有者の著作権を侵害する意図はありません。
白黒端末では正しく表示できません。
オペレーションマニュアルについて
このマニュアルは将来必要となることがありますので、必ず参照しやすいところに保管してください。
本書の内容および製品の仕様は予告なしに変更されることがあります。
Windows® は、Microsoft® 社の商標または登録商標です。
Mac は、Apple Inc. の商標です。
他の者が著作権を保有する CD、レコード、テープ、実演、映像作品、放送などから録音する場合、私的使用の場合を除き、権利者に無断での使用は法律で禁止されています。著作権法違反に対する処置に関して、株式会社ズームは一切の責任を負いません。
各部の役割
本体上面
- ゲインノブ
- MIC / GUITAR 端子からの入力の信号レベルを調節します。(→ 入力ゲインを調節する)
- レベルインジケーター
- ゲインノブ通過後の信号レベルを表示するインジケーターです。
信号レベルに応じて、インジケーターの色が変化します。
緑点灯:入力信号があります。(-48 dBFS以上)
赤点灯:入力信号がクリップしています。(-1 dBFS以上)
- POWERインジケーター
- 電源がONのとき点灯します。
- OUTPUT ノブ
- OUTPUT 標準フォン端子、ヘッドフォン端子から出力される信号の音量を調節します。
本体左側面/本体右側面
■本体左側面 | ■本体右側面 |
- 48 V スイッチ
- +48 Vのファンタム電源の供給をON/OFFします。コンデンサーマイクを接続するときはONにします。
- DIRECT MONITOR スイッチ
- MIC/GUITAR 端子からの音声をパソコンを経由せず、直接モニターするときはONにします。(→ ダイレクトモニターについて)
- LOOPBACK スイッチ
- パソコンで再生された音声とAMS-22の入力音声をミックスして、再びパソコンへ送るときはONにします。(→ ループバックを設定する)
本体正面/本体背面
■本体正面 | ■本体背面 |
- MIC / GUITAR 端子
- マイクプリアンプを搭載した入力端子です。マイクやキーボード、ギターなどを接続します。XLR、標準フォン(バランス、アンバランス)プラグに対応しています。(→ 楽器やマイクを接続する)
1:GND 2:HOT
3:COLD
- LINE IN 端子
- タブレットなどをステレオミニケーブルで接続するLINE 端子です。
- OUTPUT ヘッドフォン端子
- ステレオ信号を出力します。ヘッドフォンを接続します。
- OUTPUT 標準フォン端子
- ステレオ信号のL/Rをそれぞれ出力します。アンプ内蔵スピーカーなどを接続します。
- USB 端子 ( Type-C )
- パソコン、スマートフォン/タブレットと接続するUSB端子です。(→ パソコンに接続する、スマートフォン/タブレットに接続する)
- DC 5V 端子 ( Type-C )
- ACアダプターまたはモバイルバッテリーを接続する電源用USB端子です。(→ 電源をセットする)
パソコンに接続する
AMS-22はUSBバスパワーに対応しているため、パソコンからUSBケーブル経由で電源を供給できます。USBバスパワーのほかに、外部電源(専用ACアダプターやモバイルバッテリー)でも動作します。(→ 電源をセットする)
Windowsパソコンにドライバをインストールする
WindowsパソコンでDAWアプリケーションに録音する場合は、事前に専用ドライバのインストールが必要です。
スマートフォン/タブレットに接続する
スマートフォン/タブレット端末を使用する場合は、外部電源が必要です。
電源をセットする
専用のACアダプター(ZOOM AD-17)または市販のUSBモバイルバッテリーを使用できます。
楽器やマイクを接続する
楽器やマイクを抜き差しするときは、を0、をOFFにしてください。
楽器を接続する
マイクを接続する
ステレオ音源を接続する
LINE IN 端子は、固定ゲインです。
MIC / GUITAR 端子とLINE IN 端子の両方に音声を入力すると、両方の音声がミックスされます。
入力ゲインを調節する
MIC / GUITAR 端子の入力感度を調節します。
レベルインジケーターが赤く点灯しないように調節してください。
ダイレクトモニターについて
DIRECT MONITOR スイッチをON にするとAMS-22 に入力された音声を、パソコンを経由せずにヘッドフォンなどから直接モニターできます。これにより、遅延のないモニタリングが可能です。
- をONにする
音量を調節する
AMS-22に接続したスピーカーやヘッドフォンの音量を調節します。
スピーカーやヘッドフォンを接続する前に、AMS-22の音量を0にしてください。
思わぬ大きな音が出て、耳などを傷める原因になります。
本体正面のOUTPUT ヘッドフォン端子および本体背面のOUTPUT 標準フォン端子の音量はを回して調節します。
ループバックを設定する
ループバックをONにすると、AMS-22のMIC / GUITAR 端子に入力された音声とパソコンから再生した音声をミックスして再度パソコンに入力(ループバック)することができます。
パソコンで再生したBGMとAMS-22に入力した音声をミックスしてライブ配信する場合などに便利です。
- マイクや楽器の音声がAMS-22に入力されます。
- パソコンからのBGMがAMS-22に入力されます。
- マイクや楽器の音声とパソコンのBGMをミックスして、パソコンへ出力します。
- をONにする
をONにしているときは、DAWアプリケーションまたは配信用のアプリケーション上で、AMS-22のモニターを無効に設定してください。
有効に設定すると無限ループが生まれ、大きなノイズが出力される場合があります。
使用例:音楽制作に使用する
DAWアプリケーションを使ってギターやボーカルを録音するなど音楽制作に使用できます。
使用例:パソコンでのWeb配信に使用する
パソコンと接続してWeb配信やポッドキャストの収録を行うことができます。
使用例:スマートフォン/タブレットでのWeb配信に使用する
スマートフォン/タブレットと接続してWeb配信やポッドキャストの収録を行うことができます。
ミキサーダイアグラム
用語について
USBオーディオインターフェース
マイクや楽器などの音声をパソコンやスマートフォン/タブレットに取り込んだり、スピーカーやヘッドフォンにパソコンなどからの音声を出力したりすることのできる機器です。
ダイナミックマイク
ファンタム電源を必要とせず、丈夫で耐久性があるマイクです。
コンデンサーマイク
一般的に感度が高く、高音質で音を拾うマイクです。使用するにはファンタム電源の供給が必要です。
ファンタム電源(48 V)
一部のコンデンサーマイクなど、外部電源で動作する機器に電力を供給する機能です。
+48 V が一般的です。
故障かな?と思う前に
AMS-22のデバイスを選択できない/使用できない
AMS-22がパソコンに正しく接続されていることを確認してください。(→ パソコンに接続する)
AMS-22を使用しているソフトウェアをすべて終了し、AMS-22と接続しているUSBケーブルを抜き差ししてください。
USBハブは使用せずに、パソコンのUSB ポートに直接AMS-22を接続してください。
Windowsに接続している場合は、専用ドライバーをインストールするとDAW以外のアプリケーションの問題を解消できる場合があります。(→ Windowsパソコンにドライバをインストールする)
ドライバをインストールし直してください。
入力端子に接続している機器の音が歪む、小さい、もしくは無音
コンデンサーマイクを使用している場合は、をONにしてください。
レベルインジケーターが赤く点灯していないことを確認してください。赤く点灯する場合は、ゲインノブで入力ゲインを小さい数値に調節してください。
ゲインノブで信号レベルを調節してください。
OUTPUTノブで音量を調節してください。
再生や録音ができない
使用しているパソコンの[サウンド]の設定で、[ZOOM AMS-22]が選択されていることを確認してください。
使用しているソフトウェアの入出力設定でAMS- 22が選択されていることを確認してください。
AMS-22を使用しているソフトウェアをすべて終了し、AMS-22と接続しているUSBケーブルを抜き差ししてください。
再生している音が聞こえない、もしくは小さい
スピーカーの接続、およびスピーカーの音量を確認してください。
OUTPUTノブで音量を調節してください。
録音した音が大きい、小さい、もしくは無音
ゲインノブで信号レベルを調節してください。
スマートフォンやタブレット端末で使用できない
外部電源が正しく接続されていることを確認してください。(→ 電源をセットする)
再生や録音中に音が途切れる
使用しているソフトウェアでオーディオのバッファサイズが調節できる場合は、バッファサイズを大きくしてください。
オートスリープ機能などのパソコンの省電力の設定をOFFにしてください。
USBハブを使用している場合は使用を中止し、パソコンのUSBポートに直接AMS-22を接続してください。
仕様
入出力チャンネル数 | 入力チャンネル数 | モノラル (MIC / GUITAR) | 1 |
ステレオ (LINE IN) | 1 | ||
出力チャンネル数 | ステレオ (TRS) | 1 | |
ステレオ (PHONES) | 1 | ||
接続端子 | MIC/GUITAR | 仕様 | XLR/TRS コンボジャック (XLR:2番HOT、 TRS:TIP HOT) |
入力ゲイン | +8 ~ +54 dB (MIC) / +8 ~ +54 dB (GUITAR) | ||
入力インピーダンス | XLR:2 kΩ (MIC) TS:1 MΩ (GUITAR) | ||
最大入力レベル | XLR:+0.6 dBu (MIC) TS:+11 dBu (GUITAR) | ||
ファンタム電源 | + 48 V | ||
OUTPUT (標準フォン端子) | 仕様 | TRSフォンジャック (インピーダンスバランス) | |
最大出力レベル | -2 dBu (@0 dBFS) | ||
出力インピーダンス | 100 Ω | ||
OUTPUT (ヘッドフォン端子) | 仕様 | 3.5 mm ステレオミニジャック 20 mW + 20 mW @32 Ω | |
出力インピーダンス | 10 Ω | ||
USB | USB Type-C (オーディオインターフェース機能) ※データ転送に対応したUSBケーブルを使用してください。USBバスパワー対応。 | ||
DC 5V | USB Type-C (電源供給用) | ||
LINE IN | 仕様 | 3.5 mm ステレオミニジャック | |
入力インピーダンス | 20 kΩ | ||
最大入力レベル | +1.5 dBu | ||
周波数特性 | 44.1 kHz:+0 dB / -2 dB (20 Hz - 20 kHz) 96 kHz:+0 dB / -3 dB (20 Hz - 40 kHz) | ||
入力換算ノイズ | -120 dBu以下 (IHF-A) @ +54 dB、150 Ω input | ||
オーディオインターフェース | 入出力数 | 録音:2チャンネル 再生:2チャンネル | |
サンプリング周波数 | 96 kHz、88.2 kHz、48 kHz、44.1 kHz | ||
ビット長 | 24-bit | ||
インターフェース | USB 2.0 | ||
クラス | USB Audio Class 2.0 | ||
電源 | ACアダプター(ZOOM AD-17):DC 5 V/1 A ※USBバスパワー対応 | ||
定格電流 | USBバスパワー / DC 5 V電源:170 mA | ||
消費電力 | 最大 1.8 W | ||
外形寸法 | 68.0 mm (W) x 57.7 mm (D)x 46.0 mm (H) | ||
質量(本体のみ) | 85 g |
※0 dBu = 0.775 Vrms