Mark Asquithは、イギリスのポッドキャスティング界の最重要人物の1人だ。彼の会社であるRevel Base Mediaが協賛したPodcast Movement EvolutionsやPodfestなど、ポッドキャストの大きなカンファレンスでの登壇を含む9週間の予定だったアメリカツアーから最近帰国したところだ。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大によるロックダウンにより、予定を短縮して現在はZOOM『Livetrak L-8』の導入など彼のPodcast Success Academyの機材更新を行っている。

Markはシェフィールドを拠点とするRebel Base Media社の共同創業者兼CEOで、同社は世界屈指のポッドキャスト・ホスティングプラットフォームの1つであるCaptivate.fmを運営している。Mark自身のポッドキャスト「Podcast Accelerator」は週3回ペースでポッドキャスティング全般のことについて放送している。そこではスターウォーズ関連のことや、その時々で彼が気になったトピックについて語ることもあり、このポッドキャストは2013年から続いている。

アメリカツアーは、ZOOM『L-8』が使えるかどうかを試すロードテストもその目的の1つだった。「みんなZOOM『H6』が大好きで、私自身は『H4』をずっと使っていたんですが、そんなところに何という運命なのか…『L-8』はモバイル性も高く、今までスタジオでやっていたような作業を全部こなすことができて、しかもスタジオ機材よりずっと軽量コンパクトですからいつも持ち歩いています。これさえあれば、余計なことを考えなくて済みますね。」

ポッドキャストムーブメント

アメリカ滞在中、Markは『L-8』で彼のポッドキャスト「Podcast Accelerator」を収録する機会があった。スーツケースに入れてどこにでも持ち歩けることについて、「カンファレンスもこれで録音しましたし、色々な場所でポッドキャストの収録もしました。」また、多彩な機能をシンプルに使える点を強調して、「自作の楽曲をジングル用にロードして、ポッドキャストをライブレコーディングしました。編集はほんの少しだけ。ポータブル性の高さは本当に最高ですね。」

Markは『L-8』のポテンシャルの高さやポッドキャストに最適な点をリスナーに熱っぽく語っている。「今は私のポッドキャストのリスナーに向かって語りかけていますが、『L-8』の良さはあらゆるポッドキャスターに広めたいですね。どこにでも持って行けて、その場がポッドキャストスタジオになるんですから。ポッドキャストスタジオについて語るときは、インプットが6つあることや、USBポートがあること、リモート出演者を簡単に接続できること、ジングルや効果音が簡単に使えることの意味を伝えつつ、それらをすべて備えた『L-8』は、まさにフル装備の制作スタジオになり得るということを語っています。」

キャプティベイト ロゴ

Markの『L-8』推しには、一定の影響力がある。Captivateには毎週数百人ものポッドキャスターが新規登録をし、各コースではポッドキャストの番組構成や、新たな収録機材を導入する前にその使用ケースを考えるよう指導している。そうした中で、「『L-8』を前提にしたコースに内容を新しくしようとしているところなんです。」とMarkは語る。


「外に出て色々な人にインタビューしたいと思っているポッドキャスターには、『L-8』を強力にプッシュしています。それと『H6』ですね。これはすでにその地位を得ていますが。」

L8を操作しているところ
マークアスキス

『L-8』の機能は、一般的なポッドキャストの形式に沿ったものになっている。これにはMark自身も本当に驚き、「もうただただ好きですね!6インプットはちょっと多いんじゃないかと思われるかも知れませんが、ライブイベントをやるとなると、出演者を4人というように多めにしたいでしょう。そこにホスト(司会進行)が1人で合計5チャンネル。これだとたいがいの製品ではチャンネルが足りないんです。でも『L-8』なら楽勝ですよね。」


「6インプットとは別にライン入力が2つあって」と彼は言い、ライン入力のメリットをジングルや効果音と絡めて説明し、さらに電池駆動の点も含めて「天才的ですよ!」と言い、続けて「ライン入力があるのは、変といえば変ですが、ポッドキャストの収録でライン入力が欲しいという声は非常に多いんです。ライン入力があれば、そこになんでもつなげられます。それこそギターも。」

「ポッドキャストの観点で言えば」と彼は続ける。「疑いようもなく2つのことが重要で、私個人も重要だと思っているんですが、1つはサウンドベッド、つまりジングルや効果音。『L-8』ならオーディオファイルを自在にロードできます。もう1つは電池駆動です。パワーパックの接続を気にしなくて済みます。これも『L-8』は『H6』と同様、電池を入れるだけでOKです。この2点は私自身にとっても非常に重要なんです。」

ポッドキャスティング全般に言えますが、ポッドキャスターたちはハイクオリティなポッドキャスト制作とはどんなものかを理解し始めているように思います。”

Mark AsquithPodcaster, Co-Founder/CEO Rebel Base Media
マークアスキス

ロックダウンをはじめとする外出制限や「密」を避ける中、自分自身を見つめ直す人々が世界的に増えているという状況下で、ポッドキャストに対する興味深い反響が起きている。Markの視点では、「反響はロックダウン中に確実に増えています。ポッドキャストを作り始める人もいますし、ポッドキャストを楽しんでいる人もいます。」そうした中で、ちょっとした動きが浮かび上がってきたと彼は言う。「かなり多くのクリエイターは、必要な機材と必ずしも必要ではない機材が何なのかが分かってきていますね。」

「有名なラジオキャスター等が自宅で番組制作をしていることが(今の状況下で)増えてきています。その機材はZOOMだったり他社だったりしますが…。でもそこがカギなんです!そのマーケットがこれから面白くなってきています。」と彼は言う。「ラジオ番組が自宅でポッドキャスト用機材で制作している中で、ポッドキャスターたちは「ちょっと待てよ、このクオリティだったら機材2個で十分だな」と気付きだしています。これはすごく重要なことですよ!」

ポッドキャストセットアップ

Mark Asquith Webサイト: markasquith.com
世界で唯一の成長志向のポッドキャストホスト: www.captivate.fm.